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2019/04/26
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あの名作漫画が小説に! 【おろち】in嶽本野ばらワールド!

原作はもちろん、映画版でも話題をさらった楳図先生の「おろち」。 こちらの作品に小説版があるのはご存知でしたか? 知らない方は幸福です。何せ、これから読めるのですから!

目次

・名作ホラー漫画が小説に

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楳図かずお氏といえば、誰もが聞いたことがあるでしょう。ホラーやコメディ漫画を得意とする大御所漫画家です。

その中でも有名な作品「おろち」。オムニバス形式の漫画で、2008年にはそのうち2編「姉妹」と「血」をもとにした実写映画も公開されました。
 
今回紹介するのは第3の「おろち」。「姉妹」をベースに嶽本野ばら氏が小説化した作品です。大まかな骨組みはもちろん一緒です。しかし嶽本氏がアレンジを効かせた重厚なストーリーは、氏の幻想的な筆致と相まって、漫画とはまた違った地獄絵図を我々に見せてくれます。

・門前家の秘密

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門前家の女性たちは代々美貌とともに、遺伝性の奇病を受け継いでいました。

20代の半ばほどから発病するその病は、まず指先や額に痣や吹き出物ができるところから始まって、やがては全身腫瘍や潰瘍で覆われ、二目と見られぬ姿になってしまうのです。
 
執事の西条とその父は医者でもあり、この病気を治療する方法はないか、治療まではできなくとも、発症を遅らせる方法はないかと親子2代にわたって研究を続けてきました。
しかし決め手となるような成果は得られません。

発症した女性たちは三階の奥の部屋に自ら引きこもり、一切外に出ることはなくひっそりと生活します。何代にもわたって、そうしてきたように。

・銀幕の女王

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物語の序盤で重要な役割を演じるのは「門前 葵」。西条の父が運命を狂わされた「門前 司」の娘に当たります。そして西条本人はこの「葵」に心を奪われてしまっています。
 
葵は情熱に燃える若い映画関係者から「きみのような逸材が必要なんだ」と繰り返し出演を依頼され、その熱意に触れて恋を知ります。青年との間に2子を設けたものの、家柄の違いで祝言を上げることはできず、やがて青年も門前家から出て行ってしまいます。

しかし青年は、葵を捨てたわけではないのでした。異例の出世を果たし、監督となった彼は門前家に舞い戻り、葵に出演してくれるよう頼みました。

葵は承諾。年齢的には遅めのデビューとなりましたが、初々しさはあれど、決して素人臭くはない素晴らしい演技、そしてなによりその美貌で、観衆を魅了したのでした。

・ 二人の王女

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後半では、葵の娘である一草と理沙へフォーカスが移ります。
国民的女優の娘、ということで二人には厳しいレッスンが課されます。しかし、いつも後れを取るのは長女の一草のほう。決してへたくそなわけではないのですが、一緒に練習する理沙が上手すぎるのです。

練習の現場に葵が現れると、失敗をした一草へ、罵倒とともに体罰を与えることもしばしば。
 
そうでもしないといけないくらい、葵の心もまた限界に近付いていたのです。
脳裏によぎるのは門前家の奇病。
いつやってくるかもしれぬその病におびえながら、娘たちの将来を案じて厳しいレッスンを課する葵。

そしてついに葵にも、三階の部屋に住む時がやってきたのでした。

・それから

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残された姉妹たちは芸能界のつてをたどって職を得て、時に協力し、時に反目しながらも一緒に暮らしていきます。
 
しかし門前葵が亡くなったことで、事態は急展開に。

妹、理沙が「私は門前家の血を引いていない」と言い出したのです。母・葵から死ぬ間際に聞き出したのだと。

これで絶望のどん底に落とされたのは一草です。あの病を、自分は発症する。怪物のように醜くなる。だけれど妹は、その顔のまま生きていく――。

同じ運命に一緒に立ち向かうはずだった妹が、まったく違う生き物と化した一草はどんな心地がしたでしょう。

・それからの、さらに向こう

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この物語の最後には、とんでもないどんでん返しと、そして未来に続く因縁の継承が描かれています。

門前家に踊らされていたのは西条だったのか。それとも……。

何ともいえぬ読後感。
あなたなら、どう表現しますか?

参考元

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