ドラゴンボールZ 絶望への反抗!!残された超戦士 悟飯とトランクスが今すぐ観れる
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フリーザを倒した後、トランクスがやってこなかった未来。 悟空は病気で死亡。ベジータ、ピッコロ、クリリン、天津飯、ヤムチャも人造人間17号、18号の手によって倒され、世界は崩壊の道を辿る。 残された戦士である悟飯とトランクスは、希望を捨てずに二人に挑むが…… かつてifであった未来の話が、現在放送中の『ドラゴンボール超』と繋がる、TVシリーズの名作。
絶望の中に見出す希望。未来が過去に繋がる、かつてないシリアスなドラゴンボール
出典:amazon未だその人気が衰えることのない、ドラゴンボールシリーズ。
20年以上前、水曜日の午後7時になると、男の子も女の子も、テレビの前にかじりついて放送を観ていたものである。
もちろん、次の日の学校では昨日の放送の内容について持ち切り。かめはめ波の練習だけには飽き足らずリアルバトルに興じ、先生に叱られる男子たち。それが、ドラゴンボールがゴールデンタイム放送中の頃の日常であった
ものだ。
それほどに、ドラゴンボールは凄まじい人気であった。
大人になった今でも、「何編が好き?俺はやっぱり無印」「フリーザ編が最高」「ブウ編めっちゃ感動する!」など、ひとたび酒の肴にでも語りだすと止まらない話題となってしまう。
今の子どもたちも、再放送やあるいは『ドラゴンボール超』を観ているもので、ジャンプ連載時の熱狂こそ知らないものの、キャラクターや必殺技は、大人に負けず劣らずよく知っている。
もはや万人共通、万国共通の作品と言っても決して過言ではないのは、言わずと知れた事実である。
ドラゴンボールという作品は、いざ戦闘シーンになるとずば抜けた緊迫感を持つが、ギャグを挟むタイミングや登場人物の表情がなんとも絶妙である上に、主人公が能天気なあの孫悟空なので、基本的にはコミカルである。
そんな中、シリアスもシリアスを貫いた長編『ドラゴンボールZ 絶望への反抗!!残された超戦士 悟飯とトランクス』という長編TVシリーズ(人造人間編の頃に描かれた読み切り漫画『TRUNKS THE STORY -たったひとりの戦士-』が原作)を、皆様はご存知であろうか?
前年、東映60周年記念ということで、期間限定でYouTubeにて公式で配信されていたので、知っている人もかなり多いかもしれない。
そしてちょうどその配信時期が、『ドラゴンボール超』の未来トランクス編の時期と被っていたので、ファンの方はかつての名作を懐かしんで、あるいは自分の家族、子どもと一緒に観たかもしれない。※現在NETFLIXにて配信されている。
“過去、未来、絶望、希望”。
相反するキーワードがテーマになっている、滅多に見られることのないビターテイストなドラゴンボールの名作を紹介する。
悟空不在の絶望感と、遺志を継ぐものたち
「悟空ーっ!はやく来てくれーっ!」
というクリリンの名言どおり、孫悟空はどんな絶望的な状況においても、必ず最後には敵を討ち滅ぼしてくれる。地球を救ってくれる。
だから、どんな相手が襲来しようが、我々はどこか安心して手に汗を握っていられるのである。
しかし、この『絶望への反抗!!残された超戦士 悟飯とトランクス』(以下、絶望への反抗と略す)の世界では、なんと初っ端から悟空が居ないのである。
まさかの主人公不在のこのストーリーは、フリーザ戦の2年後を幕開けとする。つまり、悟空が心臓の病を患って死んでしまった世界の話なのである。
この世界の脅威となる敵は、人造人間17号と18号の2人。
双子の姉弟である彼らは、そのエキセントリックなビジュアルから人気も高い。
この2人を造ったDr.ゲロは、本作の時間軸ではすでに2人に殺されてしまっている。よって、原作で出てくるはずの16、19、20号やセルは、ここでは登場しない。人造人間の姉弟が世界を自由に破壊し尽し、ベジータをはじめ、ピッコロ、クリリン、天津飯、ヤムチャたちも、開幕数分で殺されてしまう。
ウーロンや亀仙人やチチ、ブルマなど、かろうじて生き残っていても戦えないものは、人造人間2人の脅威に怯え、隠れ住むしかない。
こんな時、悟空が生きていたら、「でぇじょうぶだ! オラがなんとかする!」なんて言って、むしろ世界の惨状にすら胸を躍らせてしまうであろう。
と、言うとまるで悟空がひどい人間に聞こえてしまうであろうが、実際それが彼の強みであり、立派なサイヤ人の血なのだ。ピンチの時こそ不敵に笑っている。どんなに壊滅的な状況でも、ワクワクしてくる。だから、我々は安心している。悟空ならなんとかしてくれるから。
しかし、この時間軸には悟空は居ない。
彼が居ないだけで、ものすごくシリアスな空気になるのだから、あっけらかんとしすぎて時に、大丈夫かこいつ……とつい思ってしまうような、そんな悟空という人物がいかに大きい存在だったのかを痛感させられる。
かくして、残されたZ戦士は悟飯とトランクスのみ。
悟飯は勿論強い。しかし、悟空のような無邪気な明るさはない。彼はどこまでも優しく、真面目で賢いからだ。
トランクスはまだ小さく、父であるベジータを物心つく前に亡くしている。スーパーサイヤ人にもなれない。
トランクスはそんな自分が不甲斐なくて、悟飯に修行を申し出る。勿論、悟飯もそれに応える。人造人間たちを、2人で打ち倒すために。
ここで是非見てほしいのが、悟飯が父の形見である亀仙流の道着を着ていることだ。悟飯に修行をつけたのは、言うまでもなくピッコロである。流派が違うので当然と言えばと当然なのだが、原作で悟飯が亀仙流の道着を着用している場面は、意外にも見ることができない。
ブルマも、道着姿の悟飯を見て「孫くんそっくり」と言っている。
悟飯にトランクスが、自分の父がどんな人間だったのかを問いかけるシーンも見どころだ。
遠くを見つめながら、ベジータのことを「気難しいけど、とても強くて誇り高い人」だったと答える悟飯。彼なりの、父と肩を並べたライバルであったベジータへの尊敬の念が伺える、感動的なシーンである。
人造人間の残虐さと無邪気さのアンバランスな魅力
この世界の人造人間たちは、ものすごく強い。
もちろん、悟空が死に、ベジータたちまでもが倒されてしまって、悟飯もトランクスもモチベーションが下がっているのもあるかもしれないが、それを踏まえても恐ろしく強くて残酷だ。
今作では、2人によって世界の半分の人口が壊滅させられている。面白半分に、気分次第で人を殺す。そこにはポリシーや目的がない分、ある意味今までのどんな敵よりもたちが悪いとも言える。
かと思えば、洋服屋でウィンドウショッピング(という名の強奪)を始める18号や、好き勝手に車で走り回る17号、遊園地で遊ぶ2人など、人間らしくて子供っぽい一面も見せてくれる。
正史の方では、18号はその粗暴さを残しつつもクリリンと結婚し子どもを産み育てている、立派な母親だ。
※『ドラゴンボール超』の未来トランクス編が終わった今、軽々しく正史などというと物議を醸すかもしれないが、便宜上ここでは、セルと戦った原作の方を正史と呼ばせていただく。
そんな彼女が17号と共にクリリンを殺害し、トランクスを「ガキの癖に!」と言って吹き飛ばし、人を笑って殺してゆく。その一方で「洋服屋だけは残しておいてって言ったのに…」などと女の子らしい台詞を口走る。なんともアンバランスなサイコさが、恐ろしくも蠱惑的である。
17号に至っては、いつも着ている服を破られて「これは4着しか持ってないから、汚されるとムッとする」などと言う。どこからツッコんでいいのかわからないが、彼の無邪気なところが、いかにも弟めいて愛らしく映る場面もある。
余談ではあるが、正史ではセルが悟飯の攻撃を受け、吸収した18号をクリリンが助ける場面がある。最初はクリリンの片思いだったものが、セルから彼
女を助けた事によって、2人の恋が始まるのである。
もしもセルがいなければ、結婚していなかったクリリンと18号。
ある意味では、セルが2人のキューピッド役になっているというのも、なんだか不思議でおかしな話である。
影山ヒロノブが歌うEDテーマ"青い風のHOPE"
さて、ファンの方はお気付きかもしれないが、この作品は正史の、復活したフリーザやコルドを、未来から来た大人になったトランクスが見事に叩き切ったあの場面に繋がる。
過去とはいえ『絶望への反抗』の時間軸とは別のパラレルワールドとしての過去へ。自身の居た未来が変わらないと知っていても、悟空に心臓病の特効薬を渡す為に、母の作ったタイムマシンでやってきたトランクス。
自己犠牲も厭わない誠実な人柄は、師匠である悟飯から受け継いだのであろうか?
『ドラゴンボール超』の52話では、この『絶望への反抗』の話に少し触れられているので、改めて確認してみてほしい。
もちろん『絶望への反抗』はZの作品であるので、トランクスと良い仲になるマイやザマスたちは出てこないが……。
かくして文字通り『ドラゴンボール超』でトランクスは時を超えて、また私達の前に現れた。
その胸の希望の炎は、どんな強い敵が出てきても消えることはない。それは、絶望を知って強くなったからだ。沢山の屍を乗り越えて、未来に大切な人を置き去りにして、独りでタイムマシンに乗り込むトランクス。彼の背中は、多くの人の希望と、まだ見ぬ過去への不安と期待を背負っている事であろう。
そんなトランクスを勇気づけるように響くエンドロールの歌声は、もちろん影山ヒロノブ氏。
EDテーマの『青い風のHOPE』は、氏の力強くも優しい歌声が、これからの
トランクスの行く末を聴く者に想起させる、まるで一筋の光のような名曲だ。
この作品を観てから、さらに『ドラゴンボール超』のトランクス編を観てみると、未来からやってきたトランクスの選んだ道が、更に心に刺さるだろう。
彼が最終的に何を守りたいと選択したのかは、その目で確かめてもらいたい。
『絶望への反抗』というタイトルに対して『青い風のHOPE』というテーマソングを持ってきた本作は、ドラゴンボールという作品の振り幅がいかに広大なのかがよくわかる、まごうことなき名作である。
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