女の子向けアーケードゲーム『KING OF PRISM by PrettyRhythm』アニメ版のストーリーとみどころ3選を解説! さらに、本記事では『KING OF PRISM by PrettyRhythm』についての豆知識をご紹介します。 キンプリのアニメを見たいという方は是非、本記事終盤の動画配信サービス一覧をチェックしてみてください!
『KING OF PRISM by PrettyRhythm』のストーリーとみどころを詳しく解説!
出典:amazonアニメ映画『KING OF PRISM by PrettyRhythm』は、タカラトミーとシンソフィアが共同開発した女の子向けアーケードゲーム『プリティーシリーズ』を題材にしたテレビアニメ『プリティーリズム・レインボーライブ』から派生したアニメーション作品です。
もともとは女の子向けのゲームとテレビ・劇場アニメ展開が行われていた『プリティーシリーズ』ですが、そのテレビアニメ第3弾『レインボーライブ』に登場した男性アイドルたちが個別の人気を博し、独立したシリーズとして展開されることとなりました。
それが『KING OF PRISMシリーズ(通称:キンプリ)』です。制作は『プリティーシリーズ』でもおなじみのタツノコプロ。
『プリティ―シリーズ』から受け継いだ「アイドル」と「スケート」の融合という独特な世界観と演出、子供向けに元を辿る分かりやすいストーリー展開の中で繰り広げられる厚みのある人間ドラマ、さらにはアテレコ用の字幕を画面に表示する観客参加型の上映形式など、これまでの業界にはなかった試みを精力的に取り入れることでアニメ映画の枠を飛び越え、日本の映画興行そのものにも大きな影響を与えることとなりました。
ちなみにアーケード版『プリティーシリーズ』は現在『キラッとプリ☆チャン』として絶賛稼働中です。
動画投稿サイトを舞台にプリ☆チャンアイドルを育てるものとなっています。
2019年現在は第2部がスタートしており、宝石のような輝きを持つアイドル『ジュエルアイドル』を育成するものに。YouTuberやVTuberを彷彿とさせる、時代の先取りシリーズですね。
【ネタバレあり】『KING OF PRISM by PrettyRhythm』のストーリー
七夕の夜、川原で1匹のホタルに導かれた一条シン(寺島惇太)は謎の少年・如月ルヰ(蒼井翔太)と出会います。
彼の願いでプリズムスタァのユニット「Over The Rainbow」のライブへと足を運んだところ、シンは生まれて初めて体験したプリズムショーの魅力の虜になりました。
帰り道に思わずライブで披露されたプリズムジャンプを真似していたところ、その姿に素質を感じたプリズムスタァ養成校エーデルローズの主宰・氷室聖(関俊彦)にスカウトされます。
かつては名門と言われていたエーデルローズですが、元主宰・法月仁(三木眞一郎)が新たに立ち上げた養成校シュワルツローズにほとんどのアイドルを引き抜かれてしまってからはすっかりと落ちぶれてしまっていました。
女子部を独立させることで何とか女性アイドルたちは守ったものの、残る男子部のメンバーは「Over The Rainbow」の3人を含めてたったの9人。そこに駆け出しであるシンを加えた10名の新生エーデルローズがスタートします。
個性的――と言うよりはクセのある先輩たちに翻弄されながらも、憧れのプリズムスタァとの夢のような生活に胸を躍らせるシン。
しかし「Over The Rainbow」のメンバーである天才作曲家・神浜コウジ(柿原徹也)の渡米が決まったことをきっかけに、エーデルローズに激震が走ります。
ユニットは残る2人のメンバーを含めて長期活動休止を宣言。事実上のラストライブとなったエーデルローズ感謝祭では、ステージ上でコウジの旅立ちを見送ると共に、多くのファンがその事実を受け止めきれずに悲しみに暮れました。
残されたエーデルローズのプリズムスタァたちも不安を募らせる中、シンはコウジから託された言葉を胸に夢の舞台へと上がります。プリズムショーで、みんなを笑顔にするために。
一方その頃、シンにペンダントを渡しプリズムショーと引き合わせたルヰはシュワルツローズのビルで怪しげな笑みを浮かべ……?
【ネタバレあり】『KING OF PRISM by PrettyRhythm』みどころ3選!!
ここでは映画『KING OF PRISM by PrettyRhythm』のみどころを3つ紹介します。
語りつくせないほどの魅力が詰まった作品ですが、あえて3つに凝縮しました。1つでも惹かれるところがあれば、ぜひ本作を視聴してみてくださいね。
みどころ①:「Over The Rainbow」の圧倒的カリスマ性
出典:amazonキンプリを語るうえで、これを見逃したらおしまいです。
神浜コウジ・速水ヒロ(前野智昭)・仁科カヅキ(増田俊樹)の3人のプリズムスタァからなるエーデルローズのトップユニット「Over The Rainbow」。
作中でも主人公と共に観客が真っ先に目にすることとなるプリズムショーが彼らのものであり、TVシリーズからさらに磨きがかかった映像美と共に、プリズムショーとプリズムジャンプとは何なのかをいち早く体感させてくれる立役者でもあります。
このユニット、本作が初登場ではありません。3人はもともと本家TVアニメ『プリティーリズム・レインボーライブ』に登場するキャラクターであり、作中ではお世辞にも仲がいいとは言えない関係でした。
神浜コウジはもともと『レインボーライブ』の主人公・彩瀬なるたちに楽曲を提供する作曲家としての存在。そして速水ヒロは『レインボーライブ』の中でもトップアイドルのひとりとしての立ち位置にいます。
ヒロのデビュー曲である「pride」は彼の代名詞として作中にたびたび登場しますが、実はこの曲、コウジが作詞作曲したものを、ヒロ自らが作詞作曲をしたと偽って発表した経緯がありました。
この事件をきっかけにコウジはヒロとプリズムショーを避けるように。しかし作曲家としての姿勢だけは持ち続け、その曲の提供先となっていたのが当時ストリートダンサーだった仁科カヅキでした。
ヒロは曲の著作権をめぐってカヅキとプリズムショー対決を行います。そこで彼のパフォーマンス、そしてコウジが書いた曲に圧倒され、夢を思い出したヒロは自ら敗北を認めました。最後には自分の口からデビューに関する罪をファンへ公表し、コウジへの贖罪とします。
ヒロはそのまま引退するつもりでしたが、ファンの声援を受けて思いとどまり、絆を確かめ合ったコウジ、そしてカヅキとユニットを組みます。「Over The Rainbow」誕生の瞬間です。
シュワルツローズの暗躍をものともせず、最後まで笑顔で自分たちのプリズムショーを貫けるその安定感とカリスマ性は、これまで歩んで来た茨の道があってこそなんですね。
みどころ②:一条シンと一緒に体験するプリズムショーの魅力
出典:amazonさて、みどころ①で最も大きな魅力を語ってしまったのですが、それだけを聞くと「じゃあOver The Rainbowを主役にしたらよかったのでは?」と感じる方もいるかもしれません。
実際のところ、本作の6~7割は「Over The Rainbow」のお話です。
主人公・一条シンは才能の片鱗こそあってもまだ実力も名声もないプリズムショーのド素人。他のエーデルローズ生たちも、まだまだ鳴かず飛ばずのブレイク前アイドルです。
しかし「Over The Rainbow」が圧倒的なカリスマ性を持つからこそ、シンたちのような存在が必要なのかもしれません。
プリズムショーに触れたばかりのシンは、とにもかくにも体当たりでその世界へと飛び込んでいきます。すべてのものが新鮮で、彼の言葉を借りれば「世界が輝いて見える」状態。
これは本作から『プリティーリズム』という世界に浸った多くの観客たちにとっても同じでした。シンはまるで私たちの気持ちを代弁してくれるかのように、プリズムショーの世界に驚き、楽しみ、そして好きになります。
その素直な感情がどこかこそばゆくもあり、そんな時シンも同時にこそばゆそうにはにかみます。それもそのはず。私たちが見せられているプリズムショーの光景は、そのまま同じようにシンが見ている光景でもあるのです。
逆に言えば、彼こそがプリズムショーの楽しみ方を私たちに教えてくれる水先案内人と言ってもいいのかもしれません。
プリズムショーには文脈なんてありません。あるのは圧倒的な感動だけ。おそらく初めて目にした人であれば、冒頭から置いてけぼりを食らったかのようなキツイパンチをお見舞いされるかもしれません。
ですが大丈夫です。それはシン君も同じなのですから。彼と一緒に新たな世界へと飛び込んでみましょう。
みどころ③:あのTRFからも提供? 全編を彩る楽曲たち
出典:amazonアイドルアニメの例に漏れず、『KING OF PRISM by PrettyRhythm』の中でも多くの曲がキャラクター達のパフォーマンスと共に披露されています。
新曲が1曲。新規カバー曲が3曲。そして既存の曲が3曲の計7曲が作中では登場します。
カバー曲のうちの1曲は、なんとあのTRFの有名なナンバー「EZ DO DANCE」です。作中では仁科カヅキと、シュワルツローズからの刺客・大和アレクサンダー(武内駿輔)のストリートプリズムショー対決で使用されています。
もともとアグレッシブなダンスを得意とする2人によるパフォーマンスは、TRFとはまた違った同曲の魅力を引き出しています。
実はもともと『プリティーシリーズ』では、たびたびTRFの曲がアレンジ・カバーされ登場しています。また本家『レインボーライブ』ではDJ KOOさんをイメージしたDJ COOというキャラクターも登場しています。
本作では本名の黒川冷(森久保祥太郎)の姿で現れますが、かなりのイケメンです。
もうひとつのカバーは如月ルヰによる「pride」。歌うキャラクターが変わるだけで俺様愛に溢れたヒロのそれとは違い、どこか艶めかしいものへと変貌を遂げています。
そして最後のカバーは新生エーデルローズを知らしめた一条シンによる「Over the Sunshine!」。もともとは「Over The Rainbow」の楽曲でしたが、フレッシュなアイドルであるシンが歌うことにより新たな魅力が爆発。いまやプロであるヒロたちでは決して表現できない、初々しい輝きに溢れた曲へと様変わりしています。
新曲はクレジットのテーマソングである「ドラマチックLOVE」。シンと作中では舞台の出番がなかった残る6人の新生エーデルローズ生によるスイートなラブソングです。
男性アイドルグループで7人というのはなかなかに壮観で、若々しくエネルギッシュさも感じられるものとなっています。
そもそも『プリティーシリーズ』の曲はそれを歌うキャラクターに強く寄りそったものであるという印象がありました。
キンプリでもその流れは受け継がれ、男性アイドルならではの魅力を引き出し、ファンの心を掴んでいるのかもしれませんね。
『KING OF PRISM by PrettyRhythm』にまつわる豆知識を紹介!
今もなお多くのファンを魅了する『KING OF PRISM』。ここまで爆発的に知られることとなったきっかけはいったい何だったのでしょうか?
ここでは豆知識と題して、その真実に迫ってみます。さらには2017年、そして2019年と展開された続編の情報も一緒に、『KING OF PRISM』の世界をとことん楽しんでいきましょう。
【豆知識①】応援上映の文化は『KING OF PRISM by PrettyRhythm』から始まった!?
アニメ映画『KING OF PRISM by PrettyRhythm』が多くのファンを魅了した一番のきっかけ。それは「応援上映」です。
応援上映と言えば、音楽を題材(特にライブ)にした作品を中心に今では比較的メジャーな上映方法となってきたため、耳にしたことがあったり、実際に何かの作品で参加したりした方もいらっしゃるのではないでしょうか。
2018年、興行に際して応援上映を大々的に応用し、Twitterを中心に口コミで大成功を収めた『バーフバリ 伝説誕生/王の凱旋』も記憶に新しいところです。
そんな「応援上映」を日本の映画館に知らしめるきっかけとなったのが、この『KING OF PRISM by PrettyRhythm』でした。
厳密にはシリーズの過去作『劇場版 プリティーリズム・オールスターセレクション プリズムショー☆ベストテン』においても同様の上映形式がイベントとして用いられたことがありました。しかしあくまでファンサービスであり、その存在はあまり周知されていませんでした。
そこで『KING OF PRISM by PrettyRhythm』ではシーンやセリフの間に観客が声援や合いの手を入れるための「ほどよい間」が発生するように調整を施し、さらには観客が声をあてるためのアテレコ字幕を導入するなど、文字通り「応援上映のための作品作り」を行ったのです。
その奇抜な発想と上映スタイルは動画サイトやネットニュース、そして口コミで取り上げられ、瞬く間に多くの人の目に留まることに。結果として、『プリティーシリーズ』を知らない人々が興味を持って劇場へと足を運んで行ったのです。
ストーリー展開も『レインボーライブ』を知らない人でも分かりやすいように気を使っていて、初めての人でも十分に楽しめる内容に。
そういった細やかな対応の結果、『応援上映』として映画史に初めて名を残すであろう大成功をおさめました。
【豆知識②】『KING OF PRISM by PrettyRhythm』には映画とTVアニメの続編がある!
出典:amazon一大旋風を巻き起こした『KING OF PRISM by PrettyRhythm』。
当然、製作委員会によって続編の企画はすぐにスタートし、公開の翌年2017年にはアニメ映画『KING OF PRISM -PRIDE the HERO-』が。そして2019年にはテレビアニメ『KING OF PRISM -Shiny SevenStars-』がそれぞれ公開・放送となっています。
1作目では語られきれなかった多くの謎やキャラクターたちの物語が、どんどん展開されています。
ほんのちょこっとではありますが、そんな続編の見どころもここで紹介したいと思います。
映画『KING OF PRISM -PRIDE the HERO-』のあらすじ/みどころ
アニメ映画『KING OF PRISM -PRIDE the HERO-』は『KING OF PRISM by PrettyRhythm』の直接の続編にあたる作品です。
公開は2017年。前作が14館の上映からスタートしたのに対し、今作はなんと4倍の56館での封切。世界各国でも上映され、キンプリの大ムーブメントを引き継ぎました。
人気グループ「Over The Rainbow」の活動休止報告、そして一条シンの華々しいデビューから数ヶ月。なんとか体裁を保っていたエーデルローズですが、シュワルツローズの法月仁総帥が弱り目に付け込んで次々と策謀をしかけます。
彼は速水ヒロの持ち歌であった「pride」の著作権をエーデルローズが抱える借金の肩代わりに差し押さえ、自らのお抱えアイドル・如月ルヰの曲としてカバー・デビューさせるばかりでなく、「Over The Rainbow」の後釜として新グループ「The シャッフル」を大々的にプロデュース。
さらには出資企業に息をかけて資金面の圧迫も目論み、エーデルローズを破産寸前まで追い込みます。
度重なる攻撃にエーデルローズ生たちが先行きに不安を感じる中で、カヅキは修行のためにエーデルローズを離脱。ヒロもコウジとの思い出の曲である「pride」を奪われてしまったことで自分を見失いつつありました。
度重なる困難とアイドルたちの想いが交錯する中、プリズムスタァの祭典「プリズムキングカップ」の開催が迫ります。
エーデルローズは、シンは、ヒロは、そして「Over The Rainbow」は――夢の栄冠「キング・オブ・プリズム」は一体誰の頭上に輝くのでしょうか。
本作のみどころは、何と言っても「プリズムキングカップ」。息を吐かせぬ怒涛のプリズムショー&プリズムジャンプの応酬に、前作以上の臨場感と興奮が迫ってきます。
挿入歌はなんと13曲。単純計算で5分に1回のプリズムショー!(本当に5分に1回あるわけではないですが)
新たなアイドル、新たな人間関係にも目が離せません。
TVアニメ『KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-』のあらすじ/みどころ
TVアニメ『KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-』は、アニメ映画『KING OF PRISM -PRIDE the HERO-』の直接の続編となるTVアニメです。放送は2019年春。
「Seven Stars」の副題の通り、本作は一条シンたち新生エーデルローズの7人の成長と活躍を題材にしたものとなっています。
先の「プリズムキングカップ」で新のプリズムスタァとして誕生した一条シンは、春になり、華京院学園高等部へと入学します。
高校生活を送りながら仲間たちとともにレッスンに汗を流す毎日。その胸には憧れの先輩たちから受け継いだプリズムショーへの情熱がありました。
一方、復活を遂げた「Over The Rainbow」は独立して新事務所を設立。3人のメンバーは忙しい日々を送りながらも、OBとして新生エーデルローズメンバーへのサポートを続けていました。
そんな中、「キング」の座をエーデルローズに奪われたシュワルツローズ主宰・法月仁は、新たな王座「PRISM.1」の設立を提唱します。さらにはその座をかけてシュワルツローズVSエーデルローズの全面対決を行うというのです。
さらに過激になる策謀の渦の中で、新たな虹――7人のプリズムスタァの物語が始まります。
本作のみどころは、何と言っても7人の新生エーデルローズのアイドルたちでしょう。
劇場版ではどうしても脇役になってしまった彼らの物語を1人1人丁寧に描き出しています。もちろん、それぞれの専用曲も新曲として公開。さらには毎話EDテーマとしてTRFのカバー曲も起用する大盤振る舞いです。
まさしくキンプリの進化系でありニューウェーブと言うべき作品です。
当社は、本記事に起因して利用者に生じたあらゆる行動・損害について一切の責任を負うものではありません。 本記事を用いて行う行動に関する判断・決定は、利用者本人の責任において行っていただきますようお願いいたします。
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