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アオイホノオの作品紹介

アオイホノオのあらすじ

青春とは何だ⁉

舞台は1980年代の大阪芸術大学。“まだ何者でもない若者たち”が漫画家やアニメーター、映像作家を目指して奮闘する姿を描いた青春ドラマ。原作漫画の作者・島本和彦の大学時代がモチーフの実話をもとにしたストーリー。

架空のエピソードも含まれるため、あくまで「この物語はフィクションである」としている。庵野秀明や岡田斗司夫など、その後著名となった文化人が多数登場した。

当時の漫画やアニメ事情などが、ファン目線と作り手目線それぞれからコミカルに描かれている。『勇者ヨシヒコ』シリーズ、『今日から俺は!!』などのヒット作を手掛けた福田雄一が脚本・演出を担当。

焔モユル(森永とんこ)は、大阪芸術大学映像計画学科に通う一回生。漫画家を目指してはいるが、アニメーターにも惹かれている。

その気になればプロの漫画家デビューできると思い込んでいた焔はある日、同級生の庵野ヒデアキ(安田顕)の作品を目にして愕然とする。高すぎる庵野のクリエイティブに触れたことで、焔は一念発起し、漫画家を目指すことを決意する。

アオイホノオのクレジット(監督・キャスト)

  • 監督
    :福田雄一
  • 主演・出演
    :柳楽優弥,山本美月
  • 初公開
    :2014年
  • レーティング
    :指定無し
  • エピソード数
    :全11話
  • 公式サイト
    https://www.tv-tokyo.co.jp/aoihonoo/

アオイホノオの登場人物・キャスト

  • 焔モユル(柳楽優弥)

    大阪芸術大学一回生。本作の主人公で、モデルは漫画家の島本和彦。初めは根拠のない自信に満ちあふれてなかなか行動を起こさないが、身近な仲間たちが結果を出していく姿を見て、東京の出版社への持ち込みなどをおこなっていく。マニア的な感性を備えたファン目線の青年。

  • 森永とんこ(山本美月)

    大阪芸術大学三回生で、バドミントン部のマネージャー。大阪弁が特徴的なスレンダー美女で、焔が想いを寄せている。焔を励まして増長させたり、鋭く弱点を突いて自信を失わせたりと、何かとマイペース。実在のモデルはいるようだが、現在のところは不明。

  • 津田ヒロミ(黒島結菜)

    大阪芸術大学バドミントン部に所属している、スポーツウーマンタイプの女性。オタク知識もなくオタクへの理解度も低いが、何故か焔に対して親しげに接してくる。焔自身、津田ヒロミが好みというわけではないようだが、押しに弱いだけに仲の良い友だち関係を続けている。

  • 庵野ヒデアキ(安田顕)

    大阪芸術大学一回生。モデルは『新世紀エヴァンゲリオン』や『シン・ゴジラ』で有名な庵野秀明監督。完成度の高いパラパラ漫画や特撮フィルムで周囲の度肝を抜く。職人気質でマニア度が非常に高く、大学生ながら既に作り手目線でアニメや特撮作品を見る傾向がある。

  • 山賀ヒロユキ(ムロツヨシ)

    大阪芸術大学一回生。モデルは現・ガイナックスの社長である山賀博之。自主映画製作実習の際、庵野ら実力者をまとめ上げていく。自分では絵などを描いたりせず、実力ある人間を操って一儲けしようと目論むプロデューサー気質の青年。他人の才能を見抜くことには長けている。

  • 赤井タカミ(中村倫也)

    大阪芸術大学一回生。モデルは美少女ゲーム『プリンセスメーカー』を手掛けた赤井孝美。自主映画製作実習の時から庵野、山賀と行動をともにするようになるが、基本的には落ち込み気質の青年。かわいい女の子を描かせたら右に出る者はいないといわれている。

  • 岡田トシオ(濱田岳)

    第20回日本SF大会(通称:DAIKONⅢ)の主催者。モデルはオタキングの名で知られる、ガイナックスの初代代表取締役だった岡田斗司夫。秘密基地のような怪しげな豪邸に住む太った青年で、仲間からも「完全にどうかしてしまっている男」といわれている。

  • 矢野ケンタロー(浦井健治)

    大阪芸術大学上回生。モデルは漫画家の矢野健太郎。学内の漫画アニメ研究会「グループCAS」の創始者でもある。『機動戦士ガンダム』のシャア・アズナブルに激しく傾倒しており、常にシャア的な言い回しで焔の中途半端な心を打ち砕いていく。

  • 南マサヒコ(遠藤要)

    大阪芸術大学一回生。モデルは『機動武闘伝Gガンダム』や『天空のエスカフローネ』を手掛け、その後ボンズの社長となった南雅彦。映像製作実習の課題で焔と組むが、当時からものづくりに対して大事な要素が何かを察知していた青年。

  • 高橋(足立理)

    大阪芸術大学一回生で焔の友人。モデルは島本和彦の同じく友人で、後にレインボー企画で仮面ライダーのマスク製作の造形に携わっている。当時高価だったビデオデッキ・ソニーベータマックスJ9を持ち歩き、焔などのマニアに自慢して回っている。

  • 岸本(大水洋介)

    大阪芸術大学一回生で焔の友人。モデルは島本和彦の同じく友人で、第4回キングまんが道大賞の一次選考を通過している。作中でも、焔同様に漫画家を目指しており、夏休みを利用して焔とともに東京へ漫画原稿の持ち込みをしている。

  • 凩マスミ(小嶋陽菜)

    大阪芸術大学で焔の先輩にあたるミノムシミノコが撮影した自主制作フィルム『ワンダーマスミ』に主演した美人女子大生。焔が恋心を寄せるも、左指にはめた指輪を見て告白もせずに失恋。モデルになった女性も実在の人物で、その娘は女優の関戸優希である。

  • MADホーリィ(佐藤二朗)

    集英社の編集者。『北斗の拳』に登場しそうな容姿をしており、江口寿史の担当をしている模様。焔が持ち込んだ漫画原稿にはまともな評価をしなかったが、焔自身を意外と買っており、その後さまざまなアドバイスを送っていく。モデルは堀江信彦編集者。

  • 武田(ぎたろー)

    第20回日本SF大会(通称:DAIKONⅢ)の責任者。モデルはガイナックス京都代表取締役の武田康廣。文字中心のSF界において、漫画・アニメ・特撮もSFだという主張のもと、庵野らにダイコンフィルムのオープニングアニメ制作を依頼する。

アオイホノオの見所ポイント

  • 1 『アオイホノオ』は、漫画家デビューまでのリアルな道のりが面白い!

    『アオイホノオ』は、ドラマに架空エピソードも入っているとはいえ、基本的には原作者・島本和彦先生の自伝です。

    そのため島本先生が大学時代に過ごした環境、そして漫画に対してどう向き合ってきたかがリアルに描かれ、小学館や集英社への持ち込み事情、新人漫画家がどうやって選ばれるのか? などがストーリーに組み込まれています。

    柳楽優弥演じる焔モユルは島本作品『吼えろペン』の炎尾燃(ほのおもゆる)の学生時代とされており、文字どおり「まだ青かった(甘かった)」時代の炎尾です。しかし、その青さの奥底に光るものが確かに感じられ、また焔自身のさまざまな葛藤もこのドラマの見所のひとつです。

  • 2 『アオイホノオ』では、80年代の漫画やアニメについて掘り下げた考察が楽しめる!

    作中では、あだち充先生の『ナイン』『みゆき』『タッチ』、高橋留美子先生の『うる星やつら』『めぞん一刻』をはじめ、石森章太郎先生、松本零士先生、車田正美先生、細野不二彦先生などの漫画考察、金田伊功さん、宮崎駿さんなどのアニメ考察など、島本目線でのコアな分析が随所に現れ、それがことごとくマニア層のツボを突いてきます。

    この漫画のどこがすごいのか? このアニメのどの部分がマニアの心をくすぐるのか? など、これでもか! としっかり尺を取って見せてくれる辺りもこのドラマならではの魅力といえるでしょう。

  • 3 『アオイホノオ』では庵野秀明監督をはじめ、著名人の若き時代を知ることができる!

    今作に登場する大学生たちには、現在著名人となっている人物が多数登場します。

    『エヴァンゲリオン』『シン・ゴジラ』知られる庵野秀明監督をはじめとする数多くの著名なクリエイターたちが学生時代に何をしていたのか? どうやって成功をおさめたのか? といった裏話的な見所は枚挙に暇がありません。

    そして、伝説の『DAIKON FILM』が制作される過程などは、本編と並行して詳細に描かれています。岡田斗司夫のぶっ飛んだ豪邸などは当然フィクションと思いきや、ほぼ事実に即しているというのも驚きです。

    80年代に青春を生きた人には堪らなく懐かしく、衝撃的なノンフィクション風コメディドラマです!

アオイホノオの評価・感想・レビュー

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 3.6 (1件中)
  • 投稿者名:オサミン
    評価: GOOD 投稿日:2021.01.29/05:11

    佐藤二郎すごい。主役の人も濃くてピッタリ!

アオイホノオのエピソード一覧 全11話

  • アオイホノオ 第1話

    第1話

    焔モユル(柳楽優弥)は、クリエイター志望の大阪芸術大学1回生。とんこ先輩(山本美月)に憧れてバドミントン部に入部するが、自分の才能には、かなりの自信家だ。最初の課題・パラパラ漫画もかなりの自信作だったが、教室では庵野ヒデアキ(安田顕)の作品に人だかりが出来ていた。あまりのレベルの高さに驚愕するモユル。次でリベンジを誓うが、山賀ヒロユキ(ムロツヨシ)、赤井タカミ(中村倫也)など、強力なライバルが頭角を現し…。

    • 再生時間
      :28分
  • アオイホノオ 第2話

    第2話

    自分の才能にかなりの自信を持っていた焔モユル(柳楽優弥)だったが、強力なライバルが続々と現れ自信喪失。漫画家を目指すことを決意しアニメ研究会の矢野(浦井健治)に自身の作品を見せるが、あっさり画力と覚悟の無さを指摘される。さらに本屋のおばちゃん( 山野海)に聞かれたアニメをほとんど説明で きず、そんな自分に落ち込む日々だったが… ?

    • 再生時間
      :28分
  • アオイホノオ 第3話

    第3話

    漫画家を志すも、突破口をふさがれてしまった焔モユル(柳楽優弥)。漫画に新しい道はないとアニメーターを目指すことに。大学でCM制作の課題が与えられた焔は、グループを組まず、1人アニメで挑むべく高価な道具も買い揃えたが、肝心のアイデアが出て来ない。それどころか頭の中は森永とんこ(山本美月)や津田ヒロミ(黒島結菜)のことばかり。焦り始めた焔は、ヒントを得ようと聖地と呼ぶアニメ店へ向かうのだが…。

    • 再生時間
      :28分
  • アオイホノオ 第4話

    第4話

    庵野ヒデアキ(安田顕)のアニメを観て、打ちのめされた焔モユル(柳楽優弥)は、再び漫画家を目指すことに。東京の出版社へ持ち込みをすべく、作品制作に取りかかる。その頃、庵野はひたすらアニメを描き、赤井タカミ(中村倫也)は人形特撮に没頭。課題と関係なく取り組む様子に「2人を捕まえておけば一生安泰」と思う山賀ヒロユキ(ムロツヨシ)だった。夏休みの終わり、焔は岸本(大水洋介)とついに東京へ乗り込む。

    • 再生時間
      :28分
  • アオイホノオ 第5話

    第5話

    東京にやってきた焔モユル(柳楽優弥)と岸本(大水洋介)は、朝から出版社への漫画の持ち込みを始める。不安げな岸本に対し、焔は自信満々だ。ところが最初に訪れたサンデー編集者からは、表紙のみコピーされたものの、作品へのコメントは特に無し。ジャンプ編集者・MADホーリィ(佐藤二朗)も、一通り目を通したあと、漫画の話もそこそこに、運ばれてきたハンバーグに夢中。気ばかりが焦る焔は…!?

    • 再生時間
      :28分
  • アオイホノオ 第6話

    第6話

    持ち込みをした焔モユル(柳楽優弥)と岸本(大水洋介)だが、どこにも引っかからなかった。しかも庵野ヒデアキ(安田顕)が2年生の課題発表に参加することを知り、焔は言葉を失うが、森永とんこ(山本美月)の励ましもあり自信を取り戻す。そんな中、焔は、あだち充作品を読みながら、時代は学園漫画だと考えるが、高橋(足立理)にはSFで行くべきと言われ、悩み始め…。

    • 再生時間
      :28分
  • アオイホノオ 第7話

    第7話

    庵野ヒデアキ(安田顕)への対抗心で自動車教習所に通い始めた焔モユル(柳楽優弥)。しかし教官が厳しく、仮免に落ち続け、教習所で出会った岩瀬ジュン(市川由衣)にも先を越され、ここでも苦悩の連続…。肝心の漫画は内容が決まらず迷走中。森永とんこ(山本美月)にも早く描くよう促されるが、取り掛かる気配はない。その頃、ライバル・庵野にはSF大会のオープニングアニメ制作の依頼が舞い込み…。

    • 再生時間
      :28分
  • アオイホノオ 第8話

    第8話

    庵野(安田顕)、山賀(ムロツヨシ)、赤井(中村倫也)は、SF大会のアニメ企画責任者・岡田トシオ(濱田岳)の豪邸にいた。イベントで度肝を抜くアニメを上映したいと熱く語る岡田。彼が放つオーラに3人は圧倒される。一方、MADホーリィ(佐藤二朗)から新作が読みたいとの連絡が入った焔モユル(柳楽優弥)は、ようやく漫画を描き始める。ところが簡単だと思っていた学園漫画で、思いがけない壁にぶつかり、頭を悩ませる。

    • 再生時間
      :28分
  • アオイホノオ 第9話

    第9話

    焔モユル(柳楽優弥)たちは2年生の春を迎える。庵野ヒデアキ(安田顕)らは岡田トシオ(濱田岳)の家で、イベント用のアニメ制作に勤しんでいた。一方、焔はMADホーリィ(佐藤二朗) に漫画の描き直しを要求され、さらに大学では3分間のフィルム制作という課題が出されていた。庵野に負けじと、アクションヒーローもののアニメを作ることを決意する焔。新たな手法を思いついたと息を巻くが、物語の深みの無さに悩み出す…。

    • 再生時間
      :28分
  • アオイホノオ 第10話

    第10話

    ついに焔モユル(柳楽優弥)のアニメが上映された。しかし期待とは裏腹に静まり返る会場…。居たたまれなくなった焔はその場でうずくまり落ち込んでしまう。その頃、岡田トシオの家では着々とアニメ制作が進行。庵野ヒデアキ(安田顕)ら3人の完璧なフォーメーションに岡田は最高のアニメが出来上ると確信していた。一方、森永とんこ(山本美月)に慰められすっかり立ち直った焔は、漫画の描き直しに取り掛かろうとするのだが…。

    • 再生時間
      :28分
  • アオイホノオ 第11話

    第11話

    焔モユル(柳楽優弥)は、庵野ヒデアキ(安田顕)らが作ったアニメを見て、想像以上の出来に打ちのめされてしまう。しかし庵野が東京に来るよう誘われていたことを聞いた焔は、自分もそうなるべく奮起。漫画を完成させ、上京を妄想しながら連絡を待っていた。そしてついにMADホーリィ(佐藤二朗)から電話がかかって来るのだが…。

    • 再生時間
      :28分

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この記事の執筆者
aukana編集部
aukana編集部

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