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#1

小学校で教師を務める明るく素直な23歳の麻生木里子。ある朝、彼女は自転車を運転していた時に転んでしまう。木里子は、通り掛かりの禅僧・陽春に介抱された。彼女は陽春に一目惚れしてしまう。

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#2

転校生・裕太にクラスメートの大紀ら3人組が「明石焼きをおごれ」と迫る。裕太は言い返せず、ルナが「私がおごる」と助けてくれた。だが、帰り道、彼女は裕太に「募金がしたいから千円持ってきて」と命令する。

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#3

木里子は父親の周作と共に「かたつむり」に寄った。そこへルナの母親が来て、娘が食べた明石焼きのお金を払う。母親はルナにお金を持たせず、ルナが立ち寄った店に来ては支払う方が子供の行動が把握できるという。

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#4

菊乃はお手伝いから聞いた「御布施紛失事件」のことを周作や木里子に話す。このことが気になった木里子はもう一度「1カ月いくらお小遣いをもらっているか」というテーマで作文を書かせる。裕太は白紙で提出した。

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#5

ある日、気管支喘息を患う龍雲寺の老師･森本宗達が陽春に伴われ、聖ヨハネ病院に周作の診察を受けにやってくる。一方、木里子はルナが再び万引きをする場面に出くわす。ルナは「誰にも言わないで」と言うが…。

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#6

ルナを追い掛けた木里子は、激しいめまいを起こしてしまう。その後、木里子はルナと電話をするが、彼女の態度は変わらない。放課後、裕太と木里子はルナの元を訪れるが、彼女に会う気はなかった。

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#7

学校に戻った木里子は、仲の良い同僚・典美に陽春の話をする。木里子は典美から「陽春と何か縁がある」と言われ、その気になる。一方、放課後、大紀たちは裕太とルナがしゃべっているのを見て2人を冷やかす。

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#8

日曜日の朝、木里子は偶然、龍雲寺で墓参りをした忍に会い、寺を訪れる。宗達にお茶を振る舞われていると、そこへ陽春が戻ってきた。2人は一緒に庭を散歩。木里子は陽春の厳しい修行生活の話を聞く。

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#9

教室の掃除の仕方を注意した木里子の言葉は、家の中を片付けられず、離婚した母を持つルナの心を深く傷つけてしまった。翌日、「キリコニセクハラサレテイル」というメールが学校のパソコンに送られてくる。

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#10

待ち合わせの公園で裕太の姿を見た木里子は驚きを隠せない。そこにルナもやって来て、貸した携帯電話で裕太がメールを送っていたと訴える。全てはルナが仕組んだことだったが、裕太はルナをかばう。

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#11

「血液に異常数値が出た」と木里子から聞いた周作は、白血病を疑い、自分が勤務する病院に入院させる。友人の白井が担当医師となると、早速検査を始める。祖母･菊乃は木里子の突然の入院に心配する。

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#12

木里子が慢性骨髄性白血病と診断され、周作は頭が真っ白になる。木里子に本当のことを言えずにいた周作は、菊乃にも過度の貧血症だとうそをつく。龍雲寺では宗達が風邪をこじらせ、木里子と同じ病院に入院する。

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#13

見舞いに来た典美は、いまだにセクハラメールの犯人は分からないという。一方、龍雲寺を訪ねた明石焼き屋の主人・忍は、陽春に木里子の入院を伝える。そんな中、木里子は自分が白血病ではないかと疑う。

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#14

宗達を見舞った陽春は、帰りに木里子の病室を訪れ、イルカのモビールをプレゼントする。陽春が修行僧になった訳を聞いた木里子は、より彼が気になり始める。一方、白井は木里子の父・周作に告知の時期だと言う。

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#15

典美は周作に、木里子から白血病の資料を頼まれたことを話す。周作は「限りなく白血病に近い」とだけ話し、木里子にも資料を渡してほしいと頼む。また、木里子には「明日から治療が始まる」と告げるが…。

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#16

周作は、主治医の白井に木里子への白血病の告知を頼む。白井はとりあえず、治療を始めてから折りを見て告知することにした。そんな中、陽春が木里子を見舞うと、彼女の表情は治療が始まったことで明るかった。

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#17

菊乃は木里子と陽春が付き合い始めないかと気を揉む。木里子は、病院で出会った翔と再会し、小児病棟に足を運ぶ。その帰り、彼女は翔の祖母・直江と看護婦の立ち話から彼が白血病に冒されていることを知る。

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#18

木里子は、陽春から宗達が退院するという話を聞き、彼がもう病院に来なくなると思い込む。一方、裕太とルナが病院にやって来ると木里子は2人から学校の様子を聞き、思い切って裕太にセクハラメールのことを聞く。

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#19

木里子のお見舞いに来た裕太とルナは、忍に頼まれた物を届けるため、宗達の病室へ向かう。そこには陽春の姿があった。帰りがけに木里子と陽春が仲良くしゃべる姿を見たルナは、木里子の気持ちを見抜く。

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#20

翔を気にしていた木里子は、小児病棟を訪れる。その後、木里子の病室を訪れた翔は「誰も何も言わないけど、僕は白血病だ」と言い、木里子を驚かせる。その10日後、白井と周作が木里子に白血病を告知する。

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#21

黙って病院を抜け出した木里子の行方が分からなくなり、周作は懸命に探す。そして心配する菊乃にも木里子について本当のことを話す。一方、行く当てもなく一晩を過ごした木里子は龍雲寺を訪れるが…。

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#22

木里子は周囲の心配に気付き、自宅に帰り、明るく振る舞う。一方、周作は骨髄移植を考え、アメリカの従姉妹にドナーになってほしいと祈るような気持ちでメールを送る。木里子は、裕太たちと龍雲寺を訪ねる。

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#23

裕太とルナと一緒に龍雲寺を訪れた木里子だったが、陽春には会えなかった。翌日、木里子は病院に戻り、治療が再開されると抗癌剤も投与される。翔たちの見舞いに木里子は励まされるが、陽春のことが頭から離れない。

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#24

木里子は翔の祖母･直江と会う。翔の両親は、借金の返済に追われて見舞いにすら来られない。そんな彼のために、木里子はセーターを編むことにする。一方、病院に宗達の薬を取りに来た陽春は木里子の病室を訪ねた。

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#25

周作は担当医・白井に、アメリカにいる従姉妹の白血球型が不適合だったことを報告。一方、翔は痛みを伴う抗癌剤投与にも耐えていた。そんな翔を励ます木里子は、クリスマスまでにセーターを編むことを約束する。

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#26

木里子の愛犬・チャコが、てんかん症状によって死ぬ。周作は、木里子がショックを受けないようにと、退院するまでそのことを隠しておくことにする。そんな中、木里子から自宅に電話がかかってくる。

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#27

母親・美幸に朝食を作ってもらえないルナは、「かたつむり」に裕太を訪ね、忍に作ってもらう。ルナがお金を払おうとすると「人の好意は素直に受け取りなさい」と忍はたしなめる。また、木里子の退院が決まる。

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#28

退院する木里子を翔は悲しい思いで見送るが、わざと明るく振る舞う。木里子の退院に心中複雑な裕太とルナ。帰宅した木里子は、チャコのいない寂しさをかみしめ、復職を伝えるために、小学校を訪れる。

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#29

周作は木里子に代わって翔の病室を訪ねる。日曜日、裕太はルナに誘われ、龍雲寺の陽春を訪ねようとする。彼女は陽春を父親のように慕っていた。一方、木里子も陽春を訪ねていたが、ルナと裕太が現れたため…。

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#30

学校に戻ってきた木里子に対し、子供たちは「手のひらを太陽に」を合唱。入院中にルナが書いたという作文を読んだ木里子は、彼女の中に存在する素晴らしい素質に気付く。また、木里子は病院の翔を見舞う。

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#31

翔のがん細胞が増え始めていると聞いた木里子は、できる限り見舞いに来ることを約束した。また、彼女は再び抗癌剤治療を行う翔に、陽春からもらったものと同じイルカのモビールをプレゼントする。

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#32

木里子は家庭訪問で、裕太の親代わりになっている忍が経営する「かたつむり」を訪れる。ルナは木里子がいつ自分の家庭訪問をするのかが気になる。母親が家の中を片付けないのを知られたくないからだった。

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#33

足の踏み場もない室内で、美幸はゴミの中に足を突っ込み骨折。救急車で周作のいる病院に運び込まれる。木里子は家庭訪問するつもりだったが美幸を見舞う。その帰り道、彼女は忍に呼び止められた。

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#34

木里子はいなくなったルナを探してすっかり遅くなるが、幸いルナは塾に行っていただけだった。木里子の祖母・菊乃は木里子を心配し、学校を辞めてほしいという。そんな中、翔の容態が悪化していく。

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#35

肺炎を発症した翔は、眠り続けていた。木里子は約束したセーターの完成を急ぐ。一方、ルナは陽春の元を訪れ、家の片付け方を聞き、父親の俊也と一緒に部屋を片付けにかかる。木里子は翔のセーターを編み上げるが…。

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#36

木里子は翔の死に大きなショックを受ける。陽春に翔の死を伝えに行った木里子は、自分も同じ病気であることを告白。その日から陽春は白血病について調べ始める。一方、ルナと裕太は、美幸の見舞いに病院を訪ねた。

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#37

陽春に全てを告げた木里子は、改めて彼への強い思いを感じる。一方、美幸は高額なクリーニング代の領収書に驚く。そしてルナが洋服の一部をリサイクルショップに売り、手にしたお金を寄付したと聞き、さらに驚く。

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#38

新学期を迎えた木里子は、5年生の担任になった。だが、木里子の身体は再び白血球が増え始め、移植の必要性を迫られていた。彼女は日供米を集める陽春と学校に行く前に「かたつむり」で待ち合わせを始める。

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#39

白井と周作から骨髄移植を勧められた木里子は、不安を募らせる。また、彼女は陽春を訪ねた。すると彼は自分がドナーになるといって彼女を励ます。陽春は骨髄バンクのドナーになるために血液検査を受けるが…。

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#40

白血球のコントロールが難しくなり、疲れやすくなってきた木里子。周作は骨髄バンクに申し込むことを勧めるが、彼女は移植をすることを恐がり決心がつかない。陽春は麻生家を訪ね、HLA検査を受けると言う。

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#41

商売に失敗した裕太の母親は、息子を連れて八戸へ行くと言う。一緒に暮らそうという忍に、彼は初めて日供米のお金を取ったことを謝る。一方、陽春のHLAが遺伝子レベルでもほぼ木里子と一致することが判明した。

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#42

木里子は骨髄移植の1カ月前に入院し、多くの検査を受けることになった。彼女は見舞いに来た陽春と、治ったらイルカを見に行く約束をする。移植が近づき、陽春が再び見舞う。陽春は木里子の手を初めて握った。

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#43

骨髄移植の日を迎えた。宗達老師に2日の暇をもらった陽春は骨髄採取のために入院。陽春の身体から抜かれた骨髄が木里子に点滴され、骨髄移植は終わる。だが、4日目から木里子は高熱に苦しめられる。

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#44

木里子は徐々に回復に向かっていた。見舞いに来た典美と話す表情は明るいが、陽春からは見舞いの手紙が来ただけだった。周作も白井も周囲のみんなは、木里子と陽春の結婚を考えていたのだが…。

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