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記憶の技法の作品紹介

記憶の技法のあらすじ

『記憶の技法』は自分が養子だと知った女子高生が、本当の両親を探す旅に出るミステリー映画である。「記憶」に関するエピソードが多数織り込まれており、思い出したい記憶や忘れたい記憶など、性質の異なる「記憶」が描かれる。

監督を務めたのは、『先輩と彼女』を監督した池田千尋。ふたりの高校生の記憶探しの旅を、繊細なタッチで演出した。主演にはE-girlsで活躍する石井杏奈が抜擢され、フレッシュな演技を披露している。

高校生の鹿角華蓮(石井杏奈)は、パスポート取得のため戸籍謄本を手にする。そこには4歳で亡くなっている見ず知らずの姉の名前と、自身が「松本」という家から引き取られた養子であることが記載されていた。華蓮は学校で孤立している男子・穂刈怜(栗原吾郎)に相談し、旅を手配してもらう。

旅先の福岡には本当の両親がいるはずで、自分をなぜ捨てたのか知りたかったのだ。しかし現地を訪ねると、家があった場所はすでに空き地になっており、実の両親はすでに死亡してることが判明。それでもあきらめず、華蓮は福岡で記憶の糸口を探すのだが…。

記憶の技法のクレジット(監督・キャスト)

記憶の技法の登場人物・キャスト

  • 鹿角華蓮(石井杏奈)

    奇妙な記憶喪失癖に悩んでおり、過去の記憶がフラッシュバックしては、ときおり気絶してしまう女子高生。パスポート取得に必要な戸籍謄本を読み、自身の両親が別にいることを知った。自身の出生の秘密を知るため、修学旅行を休み福岡に旅立つ。穂苅との旅行に戸惑うが、少しずつ打ち解けていく。

  • 穂刈怜(栗原吾郎)

    夜の街でバーテンダーをして働く高校生。瞳の色がブルーであり、それが原因で父親からも嫌われてしまう。母親は怪しい宗教に傾倒しており、幼少期に生き別れている。修学旅行よりも華蓮との旅行が楽しそうだと語り、旅に同行する。

  • 金魚屋の青年(柄本時生)

    松本家の近くで金魚屋を営む男。事件のことを知っているが、話したがらない。

  • 鹿角正(小市慢太郎)

    華蓮の父。娘想いで、心優しい父親。韓国土産にオイキムチをお願いする。

  • 鹿角由加子(戸田菜穂)

    華蓮の母。娘に隠しごとをしているが、話そうとしない。修学旅行に参加していなかった華蓮を心配する。

  • 西尾(室井響)

    華蓮のクラスメイト。華蓮のことが気になっており、告白に近い発言をする。

記憶の技法の見所ポイント

  • 1 『記憶の技法』は、フレッシュなキャストふたりが織りなす青春ミステリー映画!

    主演を務めたのは、E-girlsでダンサーとしても活躍する石井杏奈です。映画『ガールズ・ステップ』で映画初主演を務めるなど、女優としても活躍しています。

    今作では、記憶を探している女子高生を演じました。大人への成長過程にある女性として、足りない部分もありながら必死に記憶を追い求める姿に、心を打たれます。

    また相手役となる穂苅は、栗原吾郎が演じています。恋愛関係とは違った、独特の信頼関係によって結ばれたふたりは、お互いの「記憶」に関する悩みを克服しようとするのです。

  • 2 『記憶の技法』は、ネタバレ禁止! 華蓮が見つける真実とは?

    映画冒頭、主人公の華蓮は戸籍謄本にて秘密にされてきた、本当の両親の存在を知ります。手がかりは両親が福岡にいることと、薄れつつある幼少期の記憶だけです。

    同級生の穂苅とともに福岡へ赴き、両親を探すのですが、華蓮に突き付けられたのは両親と弟の死でした。彼らは12年前の同じ日に、この世を去っていたのです。

    なぜ家族は死んだのでしょうか? この記憶の正体は何なのでしょうか? さまざまな疑問が浮かぶなかで、ふたりはある真実にたどり着くのです…。

  • 3 『記憶の技法』は、心理描写が得意な吉野朔実の漫画が原作!

    今作の原作を手掛けたのは、『ジュリエットの卵』を執筆した吉野朔実です。57歳という若さでこの世を去っていますが、吉野朔実が残した漫画は多くの人に衝撃を与えました。

    吉野が得意としていたのは、キャラクターの心理描写です。今作では「記憶」が重要なテーマとなっており、華蓮や穂苅が抱える悩みにスポットがあてられています。

    このような明確な設定があり、キャラクターの心理面を描くことで、一般的なミステリーでは終わらない独自の作品に仕上がっています。

記憶の技法の予告・動画

記憶の技法の評価・感想・レビュー

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この記事の執筆者
aukana編集部
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