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本屋大賞を受賞した小説『流浪の月』の実写化作品。誘拐事件の加害者と被害者の関係を描いていく作品で、表には出てこない社会問題にも切りこんでいく。監督は『悪人』などで知られる、李相日が務めている。
主演には広瀬すずと松坂桃李のふたりが抜擢された。松坂桃李は佐伯文を演じるために減量し、徹底した役作りをおこなっている。
レストランでアルバイトをしている更紗(広瀬すず)は、誘拐事件に巻きこまれた過去がある。そのため彼氏の亮(横浜流星)や、周囲の友人たちにも「かわいそうな人」だと思われていた。
しかし、誘拐事件には裏があり、家に居場所がなかった当時の更紗は、みずから望んで加害者・佐伯文(松坂桃李)と生活していたのだった。事件は文の逮捕によって幕を閉じたが、更紗は大人になった今でも罪悪感を抱えている。
ある日、偶然入ったカフェで、働いている文の姿を目撃する。更紗はカフェの常連になるが、文に素性を明かすことはなかった。そんな更紗を見て、亮は嫉妬心を燃え上がらせ、ついに暴力をふるってしまう。
原作:凪良ゆう「流浪の月」(東京創元社刊)
出演:広瀬すず 松坂桃李 横浜流星 多部未華子 / 趣里 三浦貴大 白鳥玉季 増田光桜 内田也哉子 / 柄本明
監督・脚本:李相日
撮影監督:ホン・ギョンピョ
製作総指揮:宇野康秀
製作幹事:UNO-FILMS(製作第一弾)
共同製作:ギャガ、UNITED PRODUCTIONS
配給:ギャガ
誘拐事件の被害者。家に帰りたくない気持ちから、文の家で暮らすようになった。事件の後は逮捕された文に罪悪感を抱いており、大人になっても謝罪しようとしていた。亮との気まずい生活に耐え切れず、文に会いに行く。
誘拐事件の加害者。公園で時間をつぶしていた更紗と知り合い、家に連れて帰る。更紗に危害は加えていないが、逮捕されてしまう。その後は世間の目を気にしながら生きており、カフェで働いていた。現在はあゆみと付き合っている。
更紗の恋人。大手企業に就職しているが、料理や家事はほとんどしない。更紗の仕事先に電話し、シフトを確認するなど、更紗のことを信用できないでいる。文と更紗の関係に嫌悪感を抱いており、ふたりの情報をネットにアップしてしまう。
文の恋人。文が過去に起こした事件を知らず、更紗との関係にも気がついていなかった。
更紗と同じレストランで働く女性。彼氏と旅行に行くため、娘を更紗に預ける。
レストランの店長。週刊誌に情報が載ってしまった更紗を心配している。
カフェの1階で店を開いている男。更紗にバカラのグラスを渡した。
佳菜子の娘。更紗に預けられ、文と3人で暮らすことになる。文が持っていた詩集に興味を持った。
今作で描かれるのは、誘拐犯と被害者の微妙な関係性です。ふたりは互いに依存した状態であり、恋人とも友人ともいえない、奇妙な絆で結ばれています。
しかし、ふたりは世間から見れば、事件の加害者と被害者です。当事者は過去の事件を気にしていなくとも、世間はふたりが一緒に暮らすことを許してはくれません。
劇中ではネットユーザーにより居場所が特定されたり、週刊誌にスクープされたりと、現代社会の問題点も描き出されます。
現代人はネットにアップされた数行の情報だけで、人を決めつけてしまいがちです。レッテルを貼ることは簡単ですが、人間は数行で表現できるほど、単純な存在ではありません。
今作では世間にレッテルを貼られてしまった、ふたりのキャラクターが登場します。事件が解決した後も、文は子どもを誘拐した犯人として、更紗はその被害者として見られていました。
しかし、実際にはどちらも世間のイメージとは大きく異なります。事件の全容を知ることで、理不尽な目に遭っていくふたりに、より感情移入できるでしょう。
今作は松坂桃李と、広瀬すずの演技にも注目です。
松坂桃李は体重を極限まで減らし、病的なほど暗い雰囲気を漂わせる文を熱演しました。事件によってどれほどの傷を負ったのかが、その表情や肉体からも理解できます。
一方、広瀬すずは心身ともに衰弱していく更紗を演じました。普段は気丈にふるまいつつも、徐々に過去のトラウマに飲みこまれていく過程を丁寧に表現しています。
どちらも難しい役どころですが、圧倒的なパフォーマンスにより、原作小説を再現することに成功しました。
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