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サイレント映画の黄金時代を迎えていた、1920年代のハリウッドの裏側を描くドラマ映画。『ラ・ラ・ランド』を監督したデイミアン・チャゼルがメガホンを取り、ブラッド・ピットやマーゴット・ロビーが架空の大スターを演じている。
映画業界で働くことを夢見る青年・マニー(ディエゴ・カルバ)は、働いていたパーティー会場で大スターのジャック(ブラッド・ピット)と出会い、人生が一変する。ジャックの助手として、ハリウッドでの仕事を手にした彼は、スタジオの重鎮へと成長していく。
一方そのころ、大人気女優のネリー・ラロイ(マーゴット・ロビー)が問題行動ばかりをくり返し、スタジオはスキャンダルに悩まされていた。そんな彼女に恋するマニーは、自身の力を最大限に使い、ネリー・ラロイを復活させる企画に乗り出す。
しかしトーキーの台頭で、ハリウッドは転換期を迎えていた。ジャックやネリーらサイレント映画の俳優たちは、徐々に居場所をなくしていき、生活が困窮してしまう。
■監督・脚本:デイミアン・チャゼル『ラ・ラ・ランド』
■製作:マーク・プラット, p.g.a.、マシュー・プルーフ, p.g.a.、オリヴィア・ハミルトン, p.g.a.
■製作総指揮:マイケル・ビューグ、トビー・マグワイア、ウィク・ゴッドフリー、ヘレン・エスタブルック、アダム・シーゲル
■キャスト:ブラッド・ピット、マーゴット・ロビー、ディエゴ・カルバ、ジーン・スマート、ジョヴァン・アデポ、リー・ジュン・リー、P・J・バーン、ルーカス・ハース、オリヴィア・ハミルトン、トビー・マグワイア、マックス・ミンゲラ、ローリー・スコーヴェル、キャサリン・ウォーターストン、フリー、ジェフ・ガーリン、エリック・ロバーツ、イーサン・サプリー、サマラ・ウィーヴィング、オリヴィア・ワイルドほか
ハリウッドで働きはじめたばかりの青年。メキシコからの移民であるが、ジャックに才能が認められ、助手として雇われることになる。スタジオに入ってからは大きく出世し、ネリー・ラロイを復活させる大規模な計画に挑む。
その名を知らぬ者がいないほどの大スター。数多くの映画に出演し、大ヒットを飛ばしてきた。トーキーに可能性を感じ、声を出す演技にも挑戦するが、大衆に笑われてしまう。トーキーの台頭により、人気が下火になっていく。
新人女優。ハリウッドで働くため、パーティーに乱入するなど、問題行動を起こしていた。演技の才能がスタジオに認められ、大スターになる。重度のギャンブル依存症でもあり、裏社会の人間たちに借金を作ってしまう。
ゴシップ記事を量産するライター。ハリウッド俳優たちから恐れられている。
黒人のミュージシャン。マニーの提案により、映画に出演することになる。
映画の字幕を書いている女性。パーティーで出会ったネリーと交際する。
裏社会の大物。絶大な影響力を持っている。カジノを主宰しており、ネリーに金を貸した。
今作は華やかなハリウッドを舞台にした作品であると同時に、映画業界が持つ負の側面も描いています。『ラ・ラ・ランド』の監督だからと油断していると、オープニングのシーンから度肝を抜かれるでしょう。
劇中に登場するスターたちは、ほぼ全員が問題を抱えています。特にマーゴット・ロビー演じるネリーは、自分を抑えられず、トラブルばかりを起こしていました。
当時のハリウッドにあったドラッグやスキャンダルの問題を、隠すことなくストーリーに取り入れている作品なのです。
今作の舞台となるのは、サイレント映画黄金期のハリウッドです。当時の俳優たちは、映画撮影において話す必要がなく、動きと表情だけで演技をしていました。
しかし、トーキー映画が生まれると、映画業界は一変します。サイレント映画の俳優たちもセリフを読む必要があり、ジャックやネリーのような俳優たちが何人も干されていきました。
今作はこの激動の時代にスポットを当てた映画です。サイレントからトーキーに移行する際に起きた、俳優たちの苦労を知っておくと、より楽しめるでしょう。
劇中にはサイレント映画の撮影現場が何度も登場します。当時は小さいセットを作り、いくつもの映画を同時進行で撮影していたため、そのせわしなさが映画でも表現されました。
また、撮影中に平気で人が死亡する描写もあります。明らかに故意の殺人ですが、重役たちによって事故として処理されてしまうなど、映画スタジオの闇の部分が描かれるのです。
人を人とも思わない撮影現場のやばさをコミカルに描き、笑いに昇華している点も、今作の魅力といえます。
今作は人種差別が根深かった60年代アメリカを舞台に、黒人メイドと白人たちの関係を描いた作品である。当時のアメリカ南部の生活、人種差別意識が忠実に再現され、2011年でもっとも評価された映画のひとつとなった。主演を務めたのは、エマ・ストーンとヴィオラ・デイヴィスのふたり。特にヴィオラ・デイヴィスの演技は高く評価され、アカデミー賞にノミネートされた。そのほかにもオクタヴィア・スペンサー、ジェシカ・チャステインらが出演している。黒人と白人の主従関係が明確であった、アメリカ南部の町ジャクソン。そこに住む人々は、黒人メイドの存在が当たり前であった。しかし、久しぶりに故郷に戻ってきたスキーター(エマ・ストーン)は、黒人と白人の関係に違和感を感じはじめる。そこで、ライター志望でもあった彼女は、黒人メイドたちにインタビューをおこなうことを思いつく。さっそく取材を開始するスキーターだったが、メイドたちは世間体を気にして、取材に応じてはくれず…。
人生を一発逆転させようと史上最高額を賭けたクイズに挑んだスラムドッグ(スラムの負け犬)。 無学な少年が生きながら学んだこととは…? その年の映画賞を総ナメした、鬼才ダニー・ボイル監督が贈る、インドの貧しい少年の過酷な人生と運命を描いた感動作。 インド・ムンバイのスラム街で生まれ育った少年ジャマール・マリク。 人気のクイズ番組「クイズ$ミリオネア」に出演するチャンスを掴んだジャマールは、なんと医者や弁護士でも不可能だった最終問題まで辿り着く。 しかし、不正行為があったのではないかと疑われ、警察から拷問されながら取り調べを受けることに。 まともな教育も受けていない、コールセンターのお茶くみの少年が一体どうやって数々の難問に答えることができたのか。 誰もがインチキを疑ってしまう状況のなか、ジャマールは静かに自分の壮絶な過去について語りだした…。 そして迎えた最終問題の収録日。 インド中の人々が息をのんで見守るなか、ジャマールは見事全問正解し、ミリオネアになることができるのか⁉
実在するアメリカンフットボール選手、マイケル・オアーのエピソードをベースにしたヒューマンドラマ。2009年にアメリカ、2010年に日本で公開された。監督は『オールド・ルーキー』のジョン・リー・ハンコック。また、サンドラ・ブロックがアカデミーの主演女優賞に輝いたことでも話題になった。幼いころに母親から引き離されたマイケルは、里親の元を転々としていた。ある日、恵まれた体格をアメフト部のコーチに見込まれて高校に入学するがなじめず、さらに居心地の悪い里親の元から飛び出てしまう。ホームレス同然の暮らしをしていたマイケル(クィントン・アーロン)の運命を変えたのは、裕福な白人ファミリー・テューイ家との出会いだった。テューイ家の母・リー・アン(サンドラ・ブロック)の愛情と父・ショーン(ティム・マッグロウ)からの理解、そして子ども達との交流の中で、心を開いていくマイケル。しかし期待されていたアメフトの方では、なかなか結果が出せずにいた。そんなときあるアクシデントから、マイケルの本質を見抜いたリー・アンのアドバイスによって、マイケルのアメフトの才能は開花する。マイケルの活躍は国内中の大学がスカウトに来るほど話題になるが、彼が進学するには学業の成績が大きな難問だった。そして進学を目前としたとき、マイケルはある事実を聞かされる。その事実によって混乱するマイケルが、最後に出した答えとは?
当時34歳のデミ・ムーアが繰り出すヌードにただただ圧倒される! カール・ハイアセンの小説が原作のサスペンスコメディ。ラジー賞作品賞ほか全6部門に輝いた作品だが、そうした部分も含めて肩肘張らずに楽しめる作品に仕上がっている。 別れた夫から娘を取り戻す裁判費用を稼ごうと、ストリップクラブで働くエリン。しかし、下院議員ディルベックとそのバックに付いている悪漢ローホーに、彼女のファンが殺される事件が発生。ディルベックらを成敗しようとするエリンだが、逆に捕われてしまう。
現代に復活したヒトラーを、ドキュメンタリータッチで描いていくブラックコメディ。世界中で人気を集めた作品であり、第二次世界大戦時の同盟国だったイタリアでは、今作のムッソリーニバージョンが制作された。今作はただ単に、ヒトラーを面白おかしく描いた作品ではない。「ヒトラーの持つ能力が現代で使われたらどうなるか?」を真剣に考察し、綿密に作り上げた皮肉たっぷりなストーリーが特徴である。第二次世界大戦が終了する寸前、ドイツの負けを悟ったヒトラーは、愛人とともに自殺する。ヒトラー(オリヴァー・マスッチ)が目を覚ますと、そこは現代のドイツだった。突然のタイムスリップに驚くヒトラーだったが、周囲の人々は彼をモノマネ芸人だと思いこみ、写真を撮りはじめる。そんなヒトラーを「発掘」したのは、テレビ局員のザヴァツキ(ファビアン・ブッシュ)だった。ザヴァツキはすぐにヒトラーを見つけ出し、コメディアンとしてテレビ番組に出演させる。しかし、ヒトラーは生放送でとんでもないスピーチをおこない、ドイツ国民から人気を集めはじめ…。
突然、533人の父親に!?精子提供を通して家族愛を描くハートウォーミング・コメディ 世界中の映画祭で観客賞を総なめにしたカナダ映画「人生、ブラボー!」を、ハリウッドで同じ監督がリメイク。ヴィンス・ヴォーンが心優しくも冴えない中年男を好演! うだつの上がらない中年男のデヴィッドは、かつて精子提供をした過去を持っていた。実はその結果、彼の及び知らぬところで533人もの子供が誕生し、うち142人が父親の身元開示を求めていた。それを知ったデヴィッドは、子供たちをこっそり見守ることにする。
ロザムンド・パイク主演のサスペンス・スリラー。レイプ犯と交流する女性の目的は…? 「ゴーン・ガール」でアカデミー賞候補となったロザムンド・パイクが、謎めいた美貌の主人公を熱演。真意を隠した微笑みの裏に、衝撃のクライマックスが待ち受ける。 看護師のミランダはある日、自宅で見知らぬ男にレイプされてしまう。心身に傷を負った彼女は、刑務所の犯人に手紙を送り続けるが、全て未開封のまま返送されてくる。やがて、刑務所まで面会に行くようになるミランダ。そして遂に、犯人が出所する日が来る…。
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不可解な抑留、果てしない拷問の果てに、男は人間兵器と化す 『ランボー』を彷彿とさせるヘビーアクション。ナイフひとつでさまざまなわなを作り、バズーカに機関銃、ショットガンや軍用ヘリなどを相手に戦う主人公の姿が超熱い! 戦友との再会を求めてうらぶれた街を訪れたシャマノフ。街には警察の業績をたたえるポスターが貼られ、辺りは静まり返っていた。シャマノフは戦友の家を探すうちになぜか警察に拘束されてしまう。そして尋問はいつしか理不尽な拷問に変わっていき…。