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ネタバレを含むレビューです。
ジェームズ・キャメロン監督
ビショップ!『人間にしては上出来』
ニュート リプリー ジョーンズ
2020/09/22(火) BSプレミアム
ネタバレを含むレビューです。
中々面白かった。プレデターのキャラもオリジナルに沿っていて戦士感がとても良かった。エイリアンに出ていた、あのキャラが!などファンサービス有
エイリアンの酸が中盤以降、無視されている。
画面が暗すぎて訳がわからない。
登場人物が多すぎる割に使いどころが、、
『エイリアン4』
リプリーが超人的な能力を身に付けたり生物兵器だったりと、映画『バイオハザード』の元ネタ?てくらい似てる!
だんだんと安いモンスター映画になっていく本シリーズ。けど、おれは個人的になんか好きです♪笑
【アンドロイドが1番人間らしい】
・シリーズが進むにつれてアンドロイドに課せられた"人間"要素が強くなっていく。
●1作目アッシュ・・感情の無いプログラム
●2作目ビショップ・・思いやりがある味方
●3作目ビショップ・・命の尊さ
●4作目アナリー・・差別(人種差別)
1作目ではテクノロジーのデメリットを描いているようだったけど、それが次第に社会における人情的な問題へと変化していく。
更に『プロメテウス』へと発展していく要素でもある!
【エイリアンの学習能力】
・檻中の3匹のエイリアン。ガス噴射のボタンに手をやると停止するシーンがある。また1匹を殺し、その酸である血が地面を溶かし脱獄!
実は賢い生物である事を示したエピソードが好きですね♪また黒光りした肌がグロさを演出!
ただの"残忍な猛獣"では無く"知的生命体"としての扱いに変化している。
【新種の誕生シーン】
・人間の生殖機能を得た事により新種が誕生!それをそこにいる博士が説明するシーンがある。ギャラリーが状況を説明する流れは少年漫画でよくある。『なんて速いんだ!姿が全く見えない』とか。その流れを扱い、必要な説明をスムーズに終えている!
【新種エイリアンのデザインが最高】
・怖いガイコツ顔!だけど機内のチラ付く明かりの具合によっては子犬のように見える!
それがリプリーを母と認識している設定に合うし、死に行く時の表情が素晴らしい!
母親に裏切られた悲しみに満ち溢れている。何も悪い事して無いのに可哀想ですよね。
【子供の頃のトラウマ】
途中に登場するクローン7号の『殺して』がトラウマになるレベル!3作目でアンドロイドを通じて感じる"命の尊さ"はここで"命の重さ"に変わる。子供の頃、TVで観た時には一時、頭から離れませんでした。泣
世間の残酷な現実を見せつけられたような感じですね。
【まとめ】
・新種の倒し方が1作目のオマージュだったり、クルーが2作目の軍人達を思わせる設定だったりとシリーズを意識した作り。
最後は滅びた地球が登場するのもインパクトあり!リプリーはやっと地球に帰れるのか!と思いきや、まさかの崩壊!でしたからね。
でもエイリアンの存在とは関係無く、元々滅んでいた様子。て、リプリーは何百年も昔の人って設定でしょ?そんな昔から滅んでたの?
リプリーの超人的な運動能力を示す手段がバスケって現代的過ぎる。
もはや過去の設定をどこまで引き継いでいるのか謎なシリーズ!
『エイリアン3』
本シリーズの面白いところは監督がそれぞれ異なるところ!アクション路線に移行した2作目をホラー路線に戻した3作目♪悪くないんだけど可哀想な作品。
【大好きなシーン】
・アンドロイドのビショップを再起動させるシーン。ガラクタ置き場に捨てられた彼の亡骸は、要らなくなった物に対する現実感と残酷さを感じます。再起動するけど『苦しいから電源を切ってくれ』と言う彼の姿は、いちおロボットなんだけど命を感じます。
【映画監督バトン】
・2作目を否定するところからスタート!
①2作目の生き残りが全員死亡
・主人公が必死に守った少女も死亡!2作目で主人公が頑張った事は全て無駄だった!と言う事ですよね。そこまで言ってなかったにしろ、"関係ない"と言っている事は明らか。
②アクション→ホラー
・本作は密室ホラー!再び1作目と同じジャンルにする。
③監督の考えるエイリアン
・1作目リスペクトなんでしょうね!①②からそれが伺える。
【引き継がれたホラー】
・1作目と同じで密室の暗闇からエイリアンが襲ってくる!もちろん続編なので"+α"を加える。
●人間も敵?(女に飢えた男の中に女1人)
・1作目では仲間達がいたので皆で協力して困難を乗り越える姿があったが、本作は皆が敵のようなスタート。孤独感が更に恐怖心を煽る。
●刑務所なので銃(武器)が無い
・これまたヤバイ!素手で闘うの?いや頭脳戦だ!てことで敵っぽい信用できないメンバーとの協力を余儀なくされる。
【しかし観客は・・・】
・観客にとっては『エイリアン2』のイメージが強いんです。なので上記の"+α"では弱い。
クリーチャーに新しさを求めているんです。
【新型は"猛獣型"エイリアン】
・牛に寄生して猛獣?それは謎。
しかし猛獣感が活かされていない。
素早い敵なので、捕獲作戦では囮になった人が通路を走って逃げてドアを閉める!てシーンがあるけどエイリアンがほとんど画面に映らないし、ギリギリ感やスリルが無い。
1992年作品だからCGのクオリティが低い!当時はCGが使ってあるだけで評価あったのかも知れないけど、今観るとプレステ2みたい。
【どうあるべきだったのか?】
素直に2作目のアクション路線を引き継ぐべきだったかと。クイーン、生殖能力の設定を使えば、更にたくさんのエイリアンが襲ってくる!なんてド派手な演出が出来たでしょう。
手っ取り早く話題になるのは『今度は地球にやってきた!』でしょうね。
新種を登場させようが、エイリアンが襲ってくる!て展開には限界がある。なので架空の世界から、現実の見慣れた街並みを襲わせる事で新しさをプラス!
【まとめ】
上で言った事をやったのが『ジュラシックワールド炎の王国』ですよね!次回作は本当に面白くなるの?もう恐竜は限界じゃ無いの?と思いませんでした?
ハイブリットの新種の恐竜を登場させてたけど『エイリアン4』でも同じ事をやってる。笑
なので1作目は傑作だったけど、シリーズ化され新作が出る度に、その価値を下げてしまっているんです。そこにあるのはビジネス。仕方のない事なんでしょうけどね。
『エイリアン2』
1986年作品。脚本とクイーンのデザインはキャメロン監督!
【脚本がキャメロンらしい】
・強い女性という主人公設定は『ターミネーター2』に似てる!前作では母親要素が無かったので、娘がいた設定を追加♪
冒頭で語られる娘とのエピソードが劇中通して少女を守る動機となっているし、ラストの見せ場で登場する運搬用ロボを主人公が操縦できる理由付けも前半で行なっている。
物語の道筋に合わせた伏線がきちんと準備してあるしバランスの良い脚本に仕上がっている!
【キャメロンのスタイル】
・本作はベトナム戦争スタイル!観客が見慣れた型を用いる事で、映画のアピール点がより際立って見える。従来作品との違いを比較しやすくもある♪
B級ストーリーを用いて初の3D映画を体験させた『アバター』と同じ考え!
【新規 設定】
●クイーン
●ヨダレ(液体を垂らす)設定
この2点の追加は素晴らしい!両方、その後のシリーズには不可欠な要素として登場し続けている。後に『プロメテウス』など前日譚も公開されたけど、生殖の設定が追加された本作がエイリアンというキャラクターを掘り下げるキッカケになった事は間違えなし♪
【素晴らしい編集】
①寄生したフェイスハガーが映る
②リプリーがタバコを持つ手のアップ
①でフェイスハガーのインパクトを与え②ではアップの手が①と同じシーンを連想させる。
ただ形が似ているだけで、物語的には全く関係性は無いんだけど観客の視覚が与える脳のイメージを利用した、面白い繋ぎ方♪
【キャメロンブルー】
・『ターミネーター』でも言ったけどキャメロン作品には視覚的仕掛けがある。青みがかったシーンが多用されていて視覚的に印象に残りやすい。
【まとめ】
・キャメロン監督がシリーズに携わったのは本作のみ!本作以降、他の監督にバトンは渡されていったんだけど本作以上の功績はありませんでした。
他人のアイディアに新設定を追加し、シリーズに更なる魅力を与えた名作♪
しかもそれを自分の得意なストーリーで、別ジャンルで語った訳で、視覚的にもキャメロン作品だと分かる"ブルー"を多様している。
本シリーズだけでは無く、監督交代による映画製作における模範とも言える♪
『エイリアン』
2122年が舞台の1979年作品!これは凄く完成度が高い!
【特撮について】
・冒頭の宇宙船が飛ぶシーンが素晴らしい!CGでは無いのでアングルは制限されるもののリアル!また着陸時の脚のクッションなど作りが細かいから模型感がありませんよね♪
『2001年宇宙の旅』『スターウォーズ』に続きSFの特撮映像としては神の域でしょう!
【視覚効果】
・卵の内側の粘膜
・解剖されたフェイスハガー
・人間を突き破ったエイリアン
今見ても本物みたいで凄くリアル!現代の考え方とは真逆で、当時はCGでは無いからリアル!そこに実際にある"物体"なので、映像に映るものは本物なんです。合成感やデジタル感が無いから41年経っても色褪せる事が無い。
【素晴らしい編集】
・首の外れたアンドロイドを再起動させるシーンがある。首を立たせてスイッチを入れる。
ロボットと俳優の顔、それぞれを使ったカットの切り替えが違和感無くて素晴らしい!
【猫の存在がホラー演出を高める】
・人間以外の存在がもう1つ!暗闇で何かが動いて恐怖してたら猫だった!なんて展開も♪
そういった恐怖を煽る演出が出来るし、逆にそれがエイリアンだった場合には怖さが増す。
【まとめ】
映像の事ばかり言ったけどキャラクター設定もバッチリ!皆で食事をするシーンでは会話に各キャラの性格が現れている。個性があり人間味を感じるから、その後エイリアンに殺された時に観客は悲しみや恐怖を感じます。
どうでも良い人が殺されてもどうでも良いですからね。笑
人情が無く任務を遂行するアンドロイドやコンピュータシステムであるマザーの設定など、現代でもポピュラーな設定の先駆け作品♪
これから先も名作SFとして扱われ続けるであろう作品!
だんだん見失ってきた