伝説のヤンキーアクション漫画「BOY」はジャンプが誇る名作のひとつです。かっこいい大人になりたいのにうまくいかない、問題が山積みで困っている…そんな人たちに勇気を与えるのが「BOY」の主人公、日々野晴矢です。 日々野の持つ美学から、いったいなにを学べるのでしょうか。
「BOY」ってどんな漫画?
人気作家・梅澤春人が 1992年から1999年まで週刊少年ジャンプで連載していた、ヤンキーアクション漫画です。
当時のジャンプは人気作品がしのぎを削っていて、まさに群雄割拠の状態でした。
その中で生き抜いた『BOY』の魅力とは、いったいどのようなものなのでしょうか。
ジャンプ黄金期を支えた人気作品
1980年代後半から1990年代中盤までの期間は「ジャンプ黄金期」といわれています。
1995年には発行部数がジャンプ史上もっとも高い653万部となり、その記録はギネスにも登録されています。
黄金時代と呼ばれる所以はそれだけではなく、豪華な連載陣にもいえるでしょう。
『ドラゴンボール』、『聖闘士星矢』、『ジョジョの奇妙な冒険』、『ろくでなしBLUES』、『SLAM DUNK』、『幽☆遊☆白書』。
今も名作として漫画史に名前を刻んでいる作品が、同時期にいくつも連載をしていたのです。
いかに当時のジャンプの人気が高かったかがわかりますね。
人気作ひしめくジャンプの連載権は、今以上にシビアなものだったといえるでしょう。
そんな黄金時代の中核を担ったのが「BOY」という作品です。
明確な勧善懲悪で読者の心をキャッチ
BOYのストーリーは主人公・日々野晴矢(ひびの・はれるや)が悪と戦い、爽快に勝利する勧善懲悪がベースとなっています。
主人公が、いかにも「正義の味方」というわけではないところも人気に火をつけたポイントです。
背中からフライパンや野球バットを取り出し、勝利のためにトリッキーな戦い方をする日々野の姿には、スカッとした人も多いでしょう。
それぞれのキャラクターに譲れぬ「美学」がある
ヤンキー漫画という特性からか、BOYの登場人物は男気あふれるキャラクターが多く、それぞれ「美学」を持ち、それを貫き通す強さをもっています。
ティーンエイジャーはもちろん、社会人もその考え方や自分のあり方を学ぶことができるでしょう。
前置きが長くなりましたが、BOYの日々野晴矢に学ぶ「男の美学」について紹介します。
「怖れず挑む不屈の精神」を持つ日々野がかっこいい!
圧倒的強さだけではなく、窮地を脱するアイディアや困難にぶつかったときの対処方法は、まさに天才的といえるでしょう。
そんな日々野のこだわりや美学はどのような部分にあるのでしょうか。
男は度胸!?強い敵にこそ楽しみながら立ち向かう
日々野最大の強みは、強敵やピンチの時こそ「楽しめる」ということです。
難しい課題や問題から目をそらし、後回しにしてしまいそうになったとき、日々野の活躍を思い出してみてください。
「ツライ」「苦しい」と考えながら取り組んでも、楽しみながら取り組んでも目標への道のりは同じです。
それなら日々野のように、自由な発想と好奇心を持っていた方が新しいアイディアを見つける可能性が高まります。
問題解決力を鍛えることにもつながるので、既存のやり方に囚われず、自由な発想を描くようにしてみましょう。
セオリーを無視する豪胆さ
アッと驚くトリッキーな戦法は、格上の相手をも打ち負かします。
これは企画立案や新規プロジェクトを進めるうえで大切なことといえるでしょう。
なぜなら、当たり前のことをやっているだけでは爆発的ヒットは生まれないからです。
日々野はいつでもセオリーに囚われず、自分の願望を最短ルートで叶えています。
ときにはイタズラが過ぎたり、主人公らしからぬ手段を用いたりします。
しかし、それでも彼は救けを求める人の「ヒーロー」なのです。
セオリーを参考にするのも大事ですが、その方法が適しているかどうかは別問題です。
ときには新しいことに挑戦する方が、現状打破できる好手な場合があります。
良いと思ったことには、とにかく挑戦してみましょう。
それでだめなら、失敗を活かし次の方法を考えることが重要です。
言葉に出さず、行動で示す!
傍若無人な態度の反面、仲間思いで夢を追う友人の背中を押すことができるのが、日々野の魅力です。
仲間への思いを言葉に出すことはありませんが、仲間のピンチや夢を軽んじられたとき、大きな力を発揮し守ってきました。
そんな日々野に、仲間は熱い信頼を持っています。
いくら言葉で取り繕っても、信じてもらえなかったり、指示が伝わらなかったりした経験はありますよね。
そんなときは、まず「行動で示す」ことです。
100回言葉にするより、1度の行動が大きく状況を変えることもあるので、まずは行動し相手から尊敬される人物になりましょう。
最後に
破天荒な日々野の活躍は当時多くの少年の心をつかんでいました。
今読んでもそのかっこよさは色あせていないでしょう。
なぜなら、美学を持って勝つために工夫を惜しまない日々野の姿勢は、大人になった今こそ学ぶ部分が多いといえるからです。
是非この機会に「BOY」を読んでみてはいかがでしょうか。
参考元
- ・参照リンク:BOY (漫画) - Wikipedia
- ・BOY集英社
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