それは、未来を取り戻す物語「Fate/Grand Order -First Order-」ファン待望のアニメ化！

『Fate/Grand Order -First Order-』

大晦日に放映されたスペシャルアニメ

2016年12月31日(大晦日)にTV放映された『Fate/Grand Order-First Order-』(以下、First Order)は、人気スマホゲーム『Fate/Grand Order（フェイト・グランドオーダー）』を元にしたアニメ化作品です。

映画『それいけ！アンパンマン』や『グラップラー刃牙』などの難波日登志（なんば ひとし）さんが監督を務めます。
ちなみに、難波さんは三條なみみ名義で本作の絵コンテにもされていました。

キャラクターデザイン及び作画監督は『夜ノヤッターマン』なども担当した後藤圭佑（ごとう けいすけ）さん。

また、アニメーション制作は『マギ シンドバッドの冒険』も手掛けた制作会社「Lay-duce（レイ・デュース）」が担当しています。

盛りだくさんな番組内容

この『First Order』は年末特番『Fate Project大晦日TVスペシャル -First & Next Order-』内で長編アニメとして放映されました。
この番組枠（22時～23時58分）では、本作以外にも短編アニメ『ぐだぐだオーダー』や、今までのFateシリーズを振り返るコーナーが盛り込まれていました。

番組内ではシリーズのおさらいと共に『First Order』を、そしてゲーム内キャラを使った4コマ『ぐだぐだオーダー』もアニメ化され、これらは全てファンを楽しませてくれるものでした。

そのため、番組そのものは2時間近くありましたが、『First Order』自体はCMを抜くと実質1時間ちょっとの作品となるのです。

Fateシリーズの一翼を担う作品

タイトルにも使われていますが、本作は「Fateシリーズ」の一つとして数えられています。

Fateシリーズとは、2004年にTYPE-MOON（タイプムーン）から発売されたゲーム『Fate/stay night』から派生したシリーズ作品です。
その後、スピンオフとして『unlimited codes』や『EXTRA』など様々なゲームが作られ、本作の元となった『Fate/Grand Order』も誕生しました。

本作以外にも、過去には多くの作品がアニメ化されています。
2015年に放映されていた『Fate/staynight[Unlimited Blade Works]』や、虚淵玄さんによるオリジナルシナリオである『Fate/Zero』などは、記憶に新しい方も多いのではないでしょうか。

物語のあらすじ

このスペシャルアニメは、膨大な文字数を誇る章仕立てのゲームの冒頭部分と、第１部の断片的なイベントを再構築して作られました。

本作の主人公は男性ですが、原作ゲームでは性別や名前の変更や設定が可能です。

主人公こと藤丸立夏(ふじまる りつか)の声を担当したのが、『Free!』で七瀬遙などを演じた島崎信長（しまざき のぶなが）さんです。

彼を先輩と呼び慕う少女マシュ・キリエライト役は、『Re:ゼロから始める異世界生活』のエミリアなどを担当した高橋李依（たかはし りえ）さんです。


【プロローグ】

西暦2015年。
人理継続保障機関・カルデアは、魔術と科学を結集させ、人類史をより長く強く存続させる為に設立されました。

ところがカルデアは2017年で人類が絶滅することを知るのです。
そして、それは2004年の日本の地方都市・冬木に原因があったのです。

カルデアはこれを人類絶滅の原因だと仮定し、調査及び解明を目的とした任務「グランドオーダー」を発令するのでした。

【あらすじ】

人類の危機を回避するため、カルデアには多くのマスター適正者が集められます。
主人公・藤丸もマスター適正を認められ、カルデアへと召集された一人でした。

そんな彼はカルデアの施設で、不思議な少女マシュと出逢います。
マシュは初対面の藤丸を「先輩」と呼び、何故か好意的でした。

最初の任務を発令していたカルデアでしたが、多くのマスター候補者らが施設内で起きた謎の爆発で負傷。
そしてマシュを救いに来た藤丸も、それに巻き込まれてしまうのです。

ところが、次に藤丸が目を覚ますと、そこは2004年の冬木でした。
そして目の前には、大きな盾を携えたマシュが“サーヴァント”となっていたのです。

こうして藤丸とマシュの2人には、「グランドオーダー」へと繋がる最初の指令「ファーストオーダー」が下されます。

『Fate/Grand Order』(FGO)

人気スマホゲーム『Fate/Grand Order』とは？

本作アニメの原作でもある『Fate/Grand Order』とは、2015年よりサービスが開始されたスマホ専用RPGゲームです。
その頭文字を取って、通称『FGO』や『Fate/GO』とも略称されています。

プレイヤーはマスターとなり、サーヴァントを使って敵を倒しながらゲームのシナリオを進めます。
サーヴァントには付加要素やレベル上げもあり、他プレイヤーが育てたサーヴァントを支援キャラとして使うことも可能です。

こうしてひとつひとつのミッションをクリアしながらゲームを進めるうちに、物語の謎や特定の人物の正体などが判明して行きます。
当初ゲーム内での文字数は100万字を超え、その後も新シナリオが登場するたびにそのボリュームも増していきました。

2017年に入ると、『FGO』は800万ダウンロードを突破します。
さらにTwitterにおける公式アカウントのフォロワー数も現在57万に迫る勢いです。

どれを取っても本作は、超人気作品と言えるのは間違いないでしょう。

様々な英霊によるサーヴァント

また歴代シリーズ作の中でも、最も多くのサーヴァントが登場することも『FGO』の魅力と言えるでしょう。
多くの有名作家やイラストレーターがキャラクターデザイナーとして参加し、ゲームの世界を華やかに彩ってくれます。

「Fateシリーズ」におけるサーヴァントとは、過去の英雄らが死後、人々から祀り上げられたことで英霊化し、魔術師により現代へと召還された存在です。
彼らは自身を召還した魔術師にマスターとして仕え、魔術師から魔力供給を受けながら共に聖杯戦争を戦います。

この『FGO』でもその考え方は踏襲されており、プレイヤーは「マスター」として多くのサーヴァントを使役し、ゲームを進めて行くのです。

宣伝マンガこと『ぐだぐだオーダー』

そんなゲームを宣伝する意味で『Fate ぐだぐだオーダー』と言う、ゲームに登場するキャラを正に“ぐだぐだ”させたマンガが連載されていました。
こちらは前述した、年末特別番組内で放映された短編アニメ『ぐだぐだオーダー』の元ともなった作品です。

ゲーム中で行われるイベントとも連動した、いわゆる”楽屋オチ”と呼ばれる内容となっています。

2017年も続々と登場するFateアニメ

TVアニメ

2017年にはゲーム『Fate/EXTRA』をアニメ化した作品『Fate/EXTRA Last Encore』が放映予定となっています。

また同じく『Fate/Apocrypha』も2017年にTVアニメ化が告知され、その詳細が心待ちにされています。

劇場アニメ

また『Fate/stay night』において“桜ルート”を描いた作品が、映画『「Fate/stay night」Heaven's Feel』として全三章仕立てで制作されます。

ゲーム『Fate/stay night』の中でも“桜ルート”は大変長く、そして陰鬱で奥深い物語でもあるのです。
その『Heaven's Feel』第1章がいよいよ2017年に公開されます。

これからも「Fateシリーズ」からは目が離せませんね。