アニメ化も果たした人気作品Fate。男性向けの恋愛ゲームでありながらも、遠坂凛に召喚された赤い弓兵アーチャーは一部のヒロインや女性陣を超えるほどの人気を誇っています。なぜそんなに人気なのでしょうか。その人気について迫ります。
主人公を殺そうとしてくる!?辛辣な皮肉屋
アーチャーは遠坂凛に召喚されたサーヴァントであり、その性格は皮肉屋で非常に現実主義者です。
特に主人公に対しては特別な感情を抱いているようで、非常に辛辣に接してきます。
ツンツンした態度ながらも、優しく接してくれる遠坂凛。
サーヴァントとして、ともに戦ってくれるセイバー。
甲斐甲斐しく主人公を慕ってくれる間桐桜。
主人公に好意を示すキャラクターが多い中、なんとアーチャーは主人公を殺そうとまでしてくるキャラクターです。
男性向け恋愛ゲームが原作なので、女性ヒロインがかわいく描かれているのは当然ではあります。
しかし、なぜそのようなキャラクターが、これらの魅力的な女性ヒロインと並ぶほど人気なのでしょうか。
まさに男の中の男、かっこいい行動の数々
やはりその魅力と言えば、かっこいい言動によるものが多いでしょう。
皮肉屋で主人公に対して嫌悪を示しておきながら、士郎や凛たちを守るために自分を犠牲にして守ったり、悩む主人公にアドバイスしたりする、決めるときに決めてくれる男です。
絶対に太刀打ちできないような巨大な敵を前に、「別に倒してしまって構わんのだろう?」と言い放って凛たちを逃した彼の姿は、まさに男の中の男だと言えるでしょう。こちらはかなり有名なセリフですね。
それから、嫌悪はどちらかというと士郎の「甘さ」に対して向いているようであり、それ以外の場面では辛辣ながら的確なアドバイスをしてくれます。
甘さへの嫌悪にもきちんと理由があり、彼の生き様や後悔や葛藤を知るにつれて納得できるものとなっています。
甘さを捨てた男というものは、どこかプロフェッショナルのような雰囲気がしてかっこいいものです。
主人公陣はまだ年齢が若いキャラクターが多かったので、甘さを捨てている彼の存在は頼りになる存在でもありました。
多くを語らないのに頼りになるかっこよさが、彼の魅力といっても過言ではありません。
決めるところをびしっと決めてくれるキャラクターです。
かっこいいだけじゃない?憎めない可愛い一面も
全体的にかっこいい要素が多いアーチャーですが、実は可愛らしい一面もあるのです。
実は家事が得意であったり、小言が多かったり、そのせいで『Fate/Grand Order』では「オカン」と呼ばれてしまう始末です。
なんとバレンタインイベントでは、バレンタインのお返しに料理道具一式を渡してしまう程です。
おせっかいな性格のためか巻き込まれ体質でもあり、『フェイト/タイガーころしあむ』では特にちょくちょく巻き込まれてしまっています。
逆に『Fate/Hollow Ataraxia』ではランサーの釣り場にやってきて、うきうきで最新型の釣り道具を手にし、釣り勝負を仕掛けて巻き込むといったシーンもありました。
「フィィイイッシュ!」の一言は、ファンお馴染みの迷言ですね。
「普段のかっこよさとのギャップにやられてしまった」という人も多いことでしょう。
普段の憎まれ口もこうなっては憎めません。
茶目っ気のある一面も、彼の魅力の一つでしょう。
凛ルートもう一人の主人公
アニメ版『Fate/stay night Unlimited Blade Works』では、アーチャーの壮絶な生きざまと、その終着点を見ることができます。
これはゲームで言うところの「凛ルート」に相当するものですね。
このルートは、彼の物語といっても過言ではありません。ここで彼に魅了されたファンも多いことでしょう。
このルートで語られるアーチャーの人生と、彼と対峙した士郎の想いは「後悔とはなにか」、「自分の信じるものを貫くとはどういうことか」といった、深いテーマを考えさせてくれます。
彼の名台詞の一つに「お前にとって戦う相手とは、自身のイメージにほかならない」というセリフがあります。
このセリフはこの物語の終着における深いセリフとなっており、「本当に戦うべきものはなにか」ということを教えてくれます。
まさに彼の人気の原点と言っても過言ではありません。
胸が熱くなるような物語とその後ろ姿は必見です!
参考元
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