のだめカンタービレの主人公「のだめ」には、のだめの個性的なキャラクターを現すようないくつもの逸話があります。その中で、笑いなしには語れない作中で描かれたのだめの逸話を紹介します。コンクールで人気者になったり、フランス人のオタクの家に居座ったり、そのネタには事欠きません。
コンクールでの「寝ぐせドレス」の異名
のだめは、日本で行われたコンクールで一躍人気者になりました。
のだめのピアノは、他の演奏者と同じピアノで弾いているとは思えないほど美しい音色を奏で、観客の心をとらえたのです。
ただ、のだめが人気者になったのは、ピアノだけではありませんでした。
まず、派手派手なドレスと寝ぐせという、インパクトのあるビジュアルです。
コンクール当時、担当教師の江藤の自宅にて合宿レッスンを受けていました。
江藤の派手好きな奥さんが、コンクール当日のだめにドレスを用意したことがまずその要因です。
さらに練習漬けで当日も起きたてでコンクールに参加したため、寝ぐせもついたままの演奏になったのでした。それが初日の演奏だったのですが、二日目はさらに暴れます。
大好きな千秋に言われるような楽譜通りに弾くということが腑に落ちず、どうも演奏に気持ちが入りきらないまま、ショパンを適当に、しかし超絶に上手く弾いたのでした。
これには教師の江藤も冷や冷やするほどでしたが、初日と合わせて二日目のこの演奏で審査員の心を掴み、最終選考に残ります。
しかし、最終選考の曲は、のだめが直前に高熱を出したこともあり練習が間に合わなかったのでした。
ぎりぎりで間に合わなかった最終選考の曲
のだめの才能は、一度聴いた演奏を再現できるところにあります。
練習する時間がほぼ取れなかった最終選考の一曲ですが、直前に曲を繰り返し聴き、会場までの行きの電車でも譜面を見ながら模擬演奏をすることで、何とか間に合わせようとしたのでした。
そんな中、隣にいた若者の着信メロディ(3分クッキングの曲)が鳴ります。
耳が良すぎるのだめは、コンクールでも電車内で聞いてしまった着信メロディに引きずられます。
途中までは、譜面通りの演奏だったのですが、途中から3分クッキングをアレンジしたような演奏になってしまったのです。
最終的に譜面に戻りますが、譜面とは異なる演奏はコンクールでは御法度であり、失格に終わってしまったのでした。
いろいろな意味で、観客や審査員の心を掴んだのだめだったのでした。
また、このコンクールがきっかけとなり、審査員からのラブコールを得ることとになったのだめは、後にフランスの音楽学院であるコンセルヴァトワールに留学することになります。
プリごろたでマスターしたフランス語
千秋を追って、のだめもコンセルヴァトワールにピアノ留学しました。
しかし、のだめは全くフランス語ができませんでした。
パリ到着の晩、千秋とのだめで外食した際のことですが、千秋が席をはずしているうちに注文を聞かれました。
訳も分からないままのだめは注文し、千秋が席に戻るとそこには大量のエスカルゴがありました。
そんな状態だったのですが、アパルトマンに住むオタクフランス人のフランクがのだめの好きなアニメ「プリごろ太」のフランス版のビデオを収集していることを知ります。
アニメはフランス語でしたが、プリごろ太が大好きなのだめは、フランス語に対応する日本語のセリフをすべて暗記しているのでした。
のだめはフランクの部屋に無理やり居座り、丸一日フランス版のプリごろたを繰り返し視聴しました。
翌日には、フランス語で千秋と夕食を何にするかを話せるまでにフランス語が上達していました。
参考元
- ・のだめカンタービレ講談社
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