アカギとヤクザの代打ちである盲目の市川の対局は、アカギのストーリーにおいても人気の高いエピソードのひとつです。対局前の拳銃を使用しての狂気じみたやり合いや、卓越した己の能力のみを信じるアカギ、市川の無頼同士の麻雀、その全貌をまとめました。アカギの才気に思わずざわつくこと間違いなしです。
アカギと市川、どちらが本物の無頼かを賭けた闘い!
出典:amazon南郷の借金棒引きを賭けたヤクザの竜崎との麻雀は、南郷の代打ちとして参加したアカギの活躍により、見事南郷の勝利に終わりました。
その後、アカギはヤクザに倍プッシュ(勝ち分をそのまま賭け金としての再勝負)を申し入れます。
しかし、刑事安岡の助言もあり、仕切り直しての対局が設定されました。
ヤクザが立てた打ち手は「盲目の雀師、市川」でした。
市川とアカギは、実は対局前にも会うことになります。
それは、とあるコーヒー店にて、アカギがヤクザから拳銃を借りにきたときのことです。
アカギは、チキンランでの腹いせに因縁をつけてくる不良に決着をつけるため、先日の対局で貸しがあるヤクザから拳銃を借ります。
その際、落ち合ったコーヒー店に客として潜んでいた市川の存在にアカギは気付きます。
アカギと市川の狂気じみたやり取り
市川に、自分と同類の無頼の気配を感じたアカギは、それを試しにでます。
借りた拳銃の弾装に1つだけ弾丸を入れて回し、トリガーを市川の頭に向けて引いたのでした。
不発に終わった後、帰ろうとしたアカギに対して、市川はアカギの喉元に拳銃をつきつけてトリガーを引きます。
このときも不発に終わりましたが、二人の狂気じみたやり合いに、ヤクザたちは唖然とするのでした。
ただ、市川は自分の生命線である聴覚を頼りに、弾丸が出ないことを計算しており、アカギもその点は同様に出ないと分かっていての行動でした。
卓越した己の能力のみを信じるアカギ、市川の無頼同士の闘いの幕開けとなりました。
アカギと市川の闘いをシーン別に紹介
アカギと市川の熱い闘いをシーン別にご紹介します。
アカギと市川の闘い①壮絶な対局の始まり
アカギは不良との因縁に決着をつけるために、対局開始に遅れます。
その間、南郷が代りに打ちますが、市川との力の差は歴然で、みるみる窮地に追いやられるのでした。
後がない状況で、もはや市川の危険牌しか切れない状況で、ようやくアカギが到着します。
瞬時に状況を判断し、絶対絶命の中で、第1打からいきなりイカサマに打ってでる悪党ぶりを見せます。
危険牌の処理に成功したアカギは、次順に見事にあがり反撃に出るのでした。
アカギと市川の闘い②絶一門からの点棒1/10!超接近戦での対決
出典:amazon流れを掴むアカギは、続く局から連勝し、点棒を確保します。
一方で、市川からの直撃は取れておらず、市川とアカギどちらかの点棒がなくなるまでの勝負であることを考えれば、何かしら勝負にでる必要がありました。
そこでアカギは、敢えて3種の数牌のうち一種を捨てる絶一門へと市川を誘います。
この誘いに市川は応じ、互いに待ちがかぶりやすい絶一門の対決になりました。
アカギは、絶一門と見せかけての捨てた数牌での上がりなどを鮮やかに決め、時には市川からの直撃も見せました。
それに対して、市川は派手さはないものの絶一門で残した数牌を活かして上がり続けました。
一見同じように上がるアカギと市川ですが、奇をてらうアカギに対して市川の上がりは役が乗る傾向にありました。
そのため、アカギの5万点に対して、市川10万点まで点差は開いたのでした。
この状況を打開しようと、アカギは市川に持ち点を1/10にすることを打診します。
これに対して、合理主義者の市川は、自身の勝ちの可能性を減らすこの提案を拒否したのでした。
しかし、アカギは盲目である市川が見抜きにくいイカサマを繰り出すことで、無理やり点棒1/10の申し入れを認めさせたのでした。
アカギと市川の闘い③合理性の市川と偶然にさえ身を委ねるアカギ
出典:amazonアカギがイカサマを使ったことで、これまで格下相手ということで平に徹していた市川がイカサマを使い始めます。
市川は、目の前にある山牌の配置をすべて記憶しており、その中から好きな牌を選び、自らのツモとすり替えることができるのでした。
最終局、市川の前に山が残るような展開になれば、アカギの負けは確定でした。
しかし、天がアカギに味方したのか市川の前に山は残りませんでした。
流れが味方した最終局、アカギは市川の捨てた北を鳴き、カンします。
そして、リンシャンツモで上がるという豪運を見せます。
このとき、仮に裏ドラが対子やカンした北に乗るようなことがあれば、アカギの満貫以上で負けが確定する市川は、それだけは避けようと裏ドラ表示牌を中にすり替えます。
こうすれば裏ドラは白になり、白はアカギの捨て牌にもあることから、裏ドラが乗る危険は回避できるからです。
すり替えの後、市川は驚愕します。すり替えて引き入れた本当の裏ドラ表示牌は西でした。
すり替えなければ、北がドラになり市川の負けは確定していたのです。
しかし、アカギは言います。「どちらにしたって同じこと。」
なんと、アカギは白を頭にしていたのでした。
つまり、市川がすり替えたことで、アカギの頭にある二枚の白がそのまま裏ドラになったのでした。
こうして、アカギと市川の無頼同士の対局は決着を迎えたのです。
参考元
- ・アカギ近代麻雀
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