「SLAMDUNK」安西先生の、選手をやる気にさせる名言集

諦めたらそこで試合終了だよ

当時中学生だった三井寿の運命を変えた言葉

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武石中の主将として全中決勝の舞台に立った三井寿ですが、試合終盤まで相手にリードを許す厳しい展開になります。

終了間際、ルーズボールを追いかけ来賓席に飛び込みますが惜しくも届かず。試合時間残りわずか、勝てないと諦めていた三井に、来賓として試合を見ていた安西がある言葉をかけます。

　「最後まで希望を捨てちゃいかん。諦めたらそこで試合終了だよ。」

諦めていた三井は、この言葉をきっかけに最後まで諦めずに戦い続けることができました。その結果、試合終了のブザーと同時に三井が3Pを決め逆転で優勝を飾り、三井は今大会の最優秀選手に選ばれました。

安西は、試合はまだ終わっていないのに勝てないと諦めていた三井に、希望を捨てず諦めないで戦うことの大切さと同時に、再びやる気を持たせるためにこの言葉をかけたのでしょう。

強豪校の推薦を断り、安西率いる湘北への進学を決断

この出来事がきっかけで三井は安西を師と仰ぐようになり、私立のバスケ強豪校からの推薦を断り、決して強くはなかった湘北への進学を決めました。

安西との出会いが、三井寿の運命を大きく変えることとなりました。

下手糞の上級者への道のりは己が下手さを知りて一歩目

桜木花道の心を動かした下手な自分を知ることの大切さ

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桜木花道は、高校からバスケを始めた初心者ながら抜群の運動神経を生かし、見る見るうちに上達していきました。

まだまだ伸びしろがあると見込んだ安西は、インターハイを前に桜木にジャンプシュートの特訓を行います。特訓を始まるにあたり、何も教えていない状態で桜木にジャンプシュートをさせると、構えが悪く全くシュートが入りません。そこで安西は桜木に、短歌に仕立てた言葉をかけます。

「下手糞の　上級者への道のりは　己が下手さを　知りて一歩目」

桜木は、この言葉をすぐには理解できませんでしたが、ビデオで自分のシュートフォームを見て下手であることに気付かされます。

下手である自分を知ったからこそ、安西からシュート2万本というノルマを課されても、上手くなるためにと逃げずに成し遂げることができたのではないでしょうか。

また、シュートを打つたびに自分が上手くなっていることを感じ、それを喜びや楽しさに変えながら取り組んでいました。

2万本シュート達成を後押し

一週間でジャンプシュート2万本という途方もないノルマを課された桜木花道でしたが、安西先生の言葉の通り、下手だった自分を知り、徐々に上手くなっていく自分に喜びを感じながら2万本シュートを達成しました。

山王工業戦を前にして安西先生が選手にかけた言葉

断固たる決意が必要なんだ

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インターハイ一回戦で豊玉高校に勝利した湘北バスケ部でしたが、二回戦で早くも王者・山王工業と対戦することになります。

試合前日、山王工業の映像を見せると、選手たちは映像から伝わる強さに圧倒されました。そんな選手たちを見た安西は、目標である全国制覇を成し遂げるために力強い言葉をかけます。

「全国制覇を成し遂げたいのなら　もはや何が起きようと揺らぐことのない　断固たる決意が必要なんだ！」

この言葉には、全国制覇という目標を達成することは決して簡単ではない、選手一人一人が絶対優勝するという強い意志を持ってほしいという願いが込められています。その言葉を胸に湘北バスケ部は王者・山王工業に挑みました。

緊張で落ち着きがなかった宮城にかけた言葉

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試合直前、極度の緊張で落ち着きのなかった宮城リョータと、それを見ていた安西との間にこんなやり取りがありました。

宮城「動いていないと・・・・・・じっとしてると・・・・・・
　　　悪いイメージばかり　浮かんでくるもんで・・・・・・」

安西「えっ　何故だね？PGのマッチアップではウチに分があると私は見ているんだが・・・・・」

宮城「（オレに分がある・・・！！）」

このやり取りによって宮城は緊張がほぐれ落ち着きを取り戻します。安西は、本当に宮城に分があると見ていたのかは分からないですが、うまく乗せられた宮城は山王工業のPG深津と互角に渡り合うことができました。　

三井の不安を払拭させ自信を持たせた言葉

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緊張で何度もトイレへ行く三井の元へ、安西が現れます。

安西「今　山王工業の先発メンバーが分かってね・・・
　　　それがSGだけいつもと違うらしいんだ」

三井「俺の相手だけ・・・！？
　　　ど・・・どういうことですか」

安西「いくら山王といえど三井寿は怖いと見える・・・・・・」

あの山王工業が、自分を恐れていることに少し驚きを感じつつも、緊張が解け、自信を持って試合に臨むことができました。

どうやら安西が言ったことは本当で、山王工業はかなり三井を警戒し、ディフェンスのいい選手をマッチアップさせ三井を封じる作戦をとりました。

桜木をさらにやる気にさせた言葉

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緊張とは無縁の桜木は、廊下で秘密の特訓を行っていました。そこに安西がやってきて声をかけます。

安西「落ち着いているね。桜木君は」

桜木「フン・・・あの満員の観客の前で大ハジをかいちまったからな・・・
　　　もう怖いものなどねえ」

安西「おや　もともと君に怖いものなどあったのかね？」

桜木「ない」

桜木に声をかけたものの、もともと怖じてなかったようで、いつも通りの桜木の姿でした。

ですが、さすがの桜木とてハーフタイムのアップで満員の観客を前にしてダンクを失敗したのは恥ずかしかったようです。

SLAM DUNK　25巻

出典：http://itplanning.co.jp/works/slamdunk/jpn/25

温厚な安西先生らしい選手の落ち着かせ方です

王者・山王工業を撃破

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全国制覇をするという断固たる決意を持って臨んだ山王工業戦は、桜木の劇的な逆転シュートで勝利をおさめます。

試合前の緊張する選手たちにかけた言葉の一つ一つが選手をやる気にし、自信を持って試合に臨むことができました。

まとめ

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安西先生の言葉には深みがあります。やる気を上手く引き出したり、緊張をほぐしたりと、選手の心にしっかりと響く言葉を効果的にかけているからです。

SLAM DUNKを読む機会があったら、安西先生の言葉に注目してみてください。今回紹介しきれなかった名言も多くあります。

選手の心情と照らし合わせながら読むとより深みを感じることができるでしょう。