ジェームズ・ダシュナー原作の小説『The Maze Runner』を映画化した『メイズランナー』シリ-ズ。主演のオブライエンの事故により撮影が延期されていたが、今回シリーズ最新作の公開日程が明かされた。期間があいた分、忘れてしまっている方もいるだろう。最新作を前に、これまで2作品のおさらいと最新情報をお届けする。
『メイズランナー』シリーズとは
『メイズランナー』は、ジェームズ・ダシュナーの3部作小説「The Maze Runner」を原作としたティーン向けのスリラー映画である。
映画も原作同様3部作での製作となっており、2015年に『メイズランナー』、2016年に『メイズランナー:砂漠の迷宮』が公開された。
物語が終結する『メイズランナー/死のCure』は、2017年の公開を予定したが、主人公を演じるオブライエンの撮影中の事故により撮影延期が発表された。
1作目では突如、巨大な迷宮(maze/メイズ)に放り込まれた主人公が、迷路のなかで暮らす若者を率いて脱出をはかるという斬新なストーリー。
2作目では脱出に成功した若者達が、追手から逃れながら安住の地を求めていくという展開になっていく。
気になる3作目の情報を含め、これまでのストーリーのおさらいや見どころなど紹介していく。
スピード感溢れるストーリーとゲーム感覚の展開が魅力!
若者向けの作品というだけあって、物語のスピード感がある。
まず、巨大迷路から抜け出すには、早く走らなければならない。
また、迷路はいつも同じ状態とは限らず、迷路への入り口も特定の時間しかひらくことはない。
ストーリーもどんどん進み、まるでゲーム感覚のように物語が展開されていく。
中だるみも無く、まさにティーン向けの作品だといえるが、決してティーンだけが楽しめる作品ではない。
特に3部作目「死のCure」の原作では、かなりいり込んだ設定となっているようなので、大人でも十分に楽しんで頂けるものとなるのではないだろうか。
『メイズランナー』巨大迷路から脱出せよ!
高い壁に覆われた巨大な迷路のなかで、ここに来るまでの記憶を失くした数十人の若者が暮らしていた。
彼らの元には月に1度、物資とひとりのランナーが送られてくるのであった。
ある日、主人公トーマスは大きなボックスのなかで目覚めた。
そう、今回はトーマスが巨大迷路に送られてきたランナーだったのである。
『メイズランナー2』WCKDの手から逃れよ!
メイズの謎が明らかにされる「砂漠の迷宮」では、巨大迷路から脱出したトーマスらだったが、たどり着いた先である組織に保護される。
そこでトーマスたちは、他にも同じような施設があり、彼らのような若者たちが大勢いることを知る。
しかし保護された安心感もつかの間、その施設はWCKD(ウィケット)の実験施設だったのだ。
真実を知ったトーマスはさらに仲間を連れ、この施設からの脱出を図ることになる。
キャストはティーンを中心にした俳優陣
トーマス役/ディラン・オブライエン
本作の主人公トーマスは、生きたければ迷路を抜け出さないといけないと考え、同調した仲間と共に迷路の謎を究明する。
自分の正体が実はWCKDの人間だという記憶を取り戻しても、彼の意思は変わることは無かった。
恋人だったテレサの裏切りにあい、窮地に立たさされても仲間を決して見捨てない。
危険と知りつつも、ひとりでも多くの仲間を救出するために命をかける若者である。
テレサ役/カヤ・スコデラリオ
母親がフレアに感染しモンスターとなったことで心に傷を負っていた。
WCKD側の人間で、自ら志願して迷宮に送られた唯一の女性で、トーマスたちには自分もこっち側の人間だと思い込ませていた。
記憶を取り戻してから、”みんなのため”だと隠れ家をWCKDに密告するなど、裏切る行動にでて多くの若者が捉えられてしまった。
ニュート役/トーマス・サングスター
トーマスが巨大迷路に送られたとき、面倒を見てくれたのがニュートである。
トーマスが迷路から抜け出すための計画に賛同し、行動を共にしている。
トーマスも含め、ニュートもリーダーシップのある人物である。
ミンホ役/キー・ホン・リー
ミンホは巨大迷路の中を知り尽くしたランナーである。走りが早いので、ランナーの代表として何度も迷路に入っていた。
いつかはここから出ることを考えながら、一部の仲間と共に迷路の模型を造っていた。
トーマスの考えに賛同して迷路の模型を見せ、計画実行のための手助けをしている。
2作目の「砂漠の迷宮」で、WCKDに再び捕らえられてしまった。
なぜ若者たちは捕らえられるのか!?
多くの若者がWCKDに捕らえられる理由。それは彼らの血液の中にあるフレアに対する抗体が必要とされているからなのだ。
それは若者にしか存在せず、その血液から抗体を作り出すことができるのである。
そもそもなぜグリチャーという化け物が存在するのかということだが、人口を抑制するために政府が撒いた細菌兵器のようだ。
しかしウイルスをばら撒いても、解毒薬も何も用意していなかったというお粗末なもので、収拾がつかなくなったのだろう。
この人体実験のために、多くの若者が捕らえられているのだ。
『メイズランナー』見どころポイント!
物語の展開は想像以上に早く、実験体やウイルス、WCKD、研究機関などのワードが登場し、まるで「バイオハザード」を彷彿させるようなテーマである。
ただ、ゾンビ映画のようなエグイ描写はほとんどなく、じわじわと追い詰めるよなものである。
残酷描写が好きな方には物足りなさを感じるかもしれないが、彼らの頭脳を生かした連携プレーがまさに見どころなのである。
1作目での脱出が成功したのは、トーマスの知恵とミンホの知識があったからこそ。
ミンホが迷路を熟知していたからこそ、スピード感を落とさずに脱出に成功したのである。
また、2作目では仲間意識が強調された回となっている。仲間を救うために、一度脱出した施設だが再び相手の懐に入るという展開にもドキドキする。
またグリーパー(ゾンビ)も登場するが、往来のイメージとは違う素早く凶暴なゾンビというのも面白い。
『メイズランナー3』で物語はどう動く!?
『メイズランナー』の最終章「死のCure」は、原作ではどういったストーリーが展開されるのだろうか。
1部作、2部作とも原作とは少し違った内容になっており、3部作目のストーリーは入り込んでいるので、全作とどうやって繋げていくのかも気になるところだ。
具体的な説明は難しいが、3部作目ではほぼ原作に近くなっているとのこと。
原作ファンによると、物語の終結には疑問を持った方も多いので、映画では違った表現が期待されている。
彼らはいつの日か、”楽園”にたどり着くことができるのだろうか…。
新作公開日はいつになるのか
2017年2月17日に公開予定となっていた『メイズランナー3』。
主人公を演じていたディラン・オブライエンの怪我により、撮影が中断されていたが、新たな公開日が発表された。
オブライエンの怪我も順調に回復し撮影に復帰、2018年1月12日に公開されるとのこと。
1年遅れの公開となり、ファンも待ち焦がれた朗報である。
オブライエンの怪我は当初考えられていたよりも重傷で、回復まで長引いてしまっていたようだ。
しかし、仲間たちからの励ましのメッセージもあり、本人もジョークを飛ばすなど、新作では元気な姿が確認できるのを心待ちにしよう。
参考元
- ・参照リンク:ビデオ | ひかりTV
- ・メイズ・ランナー角川文庫
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