2017年にヒットしたミュージカル映画『グレイテストショーマン』。ストーリーも素晴らしいのですが、何よりもこの映画を有名にしたのは、P.T.バーナム役のヒュージャックマンの演技力と、心震わせる音楽、そしてダンスです。初めて観る人も、すでに観たことがある人でも、『グレイテストショーマン』を何度でも観たくなるように、作中のストーリーを解説していきます。
舞台は1800年代前半のニューヨーク。1861年からはじまる南北戦争以前の話ですので、アメリカ国内ではまだまだ人種差別や障害者に対する偏見にあふれていました。
そんな中で、周りからの風評を気にせず、彼らに対するリスペクトを集める潮流を産み出したのは、本作の主人公で伝説の興行師でもあるP.T.バーナムが初めての人物だったのではないでしょうか。
約180年前に彼ら(いわゆるフリークスと呼ばれた人々)をユニークな人たちとして接し、ともに舞台を作り上げ、成功を収めた実在の人物・P.T.バーナム。
ここでは、彼の実話を元にして描いたミュージカル映画『グレイテストショーマン』を紹介していきます。
グレイテストショーマン・あらすじ①バーナムサーカスの設立にいたるまで
子ども時代、バーナムは貧しい仕立て屋の息子でした。ある日バーナムは、仕事を依頼されたお金持ちの娘と仲良くなります。彼女の名はチャリティ。後にバーナムの奥さんとなるその人です。
チャリティは経済的には不自由はありませんでした。一方、若かりしバーナムには金銭的な余裕は一切ありませんでした。
しかし、ユーモアや素晴らしい世界観を持ち合わせていたのです。
子どものころから、すべてを見通すかのような彼のクリエイティブな言動にチャリティも惹かれていきます。
チャリティが寄宿学校に入学することで、二人は離れ離れになり、そして父を病気で失ってしまうバーナム。仕事のなくなった彼は、捨てられた新聞を売って何とか生き延びます。
鉄道会社で働き、苦しいながらもやっとまともな生活ができるようになると、バーナムはチャリティと結ばれます。
貧しい生活でしたが、愛に満ちた生活を送るふたり。二人の女の子にも恵まれ、順風満帆な生活か続くかと思われました。
しかし、バーナムの勤める会社の船が沈没してしまい、彼は職を失ってしまいます。
それでもポジティブな彼は、自分を見失わず、その出来事が素晴らしいショーを作り上げるきっかけとなります。
バーナムは銀行に融資のお願いに行くときに、小人病のチャールズに出会います。
そのときはチャールズの存在を知っただけで終わり、嘘でごまかして融資を受け、バーナムは蝋人形博物館を購入します。
しかし博物館は閑古鳥。
もっと、刺激的な何かが必要でした。
娘の「博物館のものは死んでいる。何か生きているものじゃないと。何か奇抜な」と言われたことで、彼は閃きます。
そう、バーナムは娘の一言から、世界一刺激的なショーのスタート地点に立ったのです。
グレイテストショーマン・あらすじ②フリークスたちを集め、バーナムサーカスを設立
バーナムが目指したのは誰も観たことがないまったく新しいショーでした。
小人病のチャールズ・ストラットンのスカウトに向かったバーナム。巧みな話術でチャールズを難なくスカウトします。次に町中にポスターを貼り、変わった人たちを集めました。
集まったメンバーは、
「ヒゲ女」レティ・ルッツ(出演:キアラ・セトル)
「犬少年」ドッグボーイ(出演:ルチアーノ・アクーナ.Jr)
「黒人の空中ブランコ兄妹」アン・ウィーラーとW・D・ウィーラー(出演:妹役:ゼンデイヤ、兄役:ヤーヤ・アブドゥル=マティーンⅡ世)
「刺青男」コンスタンティン王子(出演:シャノン・ホルツァプフェル)
などなど、豊富な人材を確保しました。
役者を揃えたバーナムは、広報を開始します。
「バーナム博物館」
この一風変わった、いや、二風も三風も変わったステージを観に、たくさんのお客さんが「バーナム博物館」へ訪れることになります。
見世物小屋との批判記事が新聞に掲載されても、その記事を持参すれば半額にするという、逆境もアイデアに変える柔軟さで、バーナムは難なくハードルを乗り越えていきます。
それでも、新聞記事の「偽物」という言葉が彼の頭のどこかに残っていました。
バーナムが次にスカウトに向かったのは、劇作家のフィリップ・カーライル(出演:ザック・エフロン)です。
カーライルを口説き落とすことに成功し、彼をビジネスパートナーとして招き入れ、益々興行を成功させていきます。
その素晴らしい功績とカーライルのコネクションで、エリザベス女王に会いに行くことになったバーナム博物館一同。
そこで欧州の歌姫、スウェーデン人のジェニー・リンドとバーナムは出会うことになります。
この頃、まだ「偽物」という言葉が頭に残っていたバーナム。ここでカーライルに続いて、大物ジェニー・リンドを口説き落としに行きます。
見事にリンドをアメリカに呼び寄せ、公演を大成功させたバーナム。しかし、ここから少しずつ運命の歯車が狂いだしていきます…。
グレイテストショーマン・あらすじまとめ
ここまで映画『グレイテストショーマン』のあらすじについて解説していきました。
ミュージカル映画ならではの音楽とダンスの魅力にあふれた作品でありつつも、弱者に救いの手を差し伸べた「光」を感じる映画でもあります。実話を元に描かれた作品ですので、エンターテインメントでありながらもどこかリアリティが感じられると思います。
そのことにも注目して観ていただけると、感動もひときわ大きなものとなるかもしれません!
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