ブラストは、『ワンパンマン』に登場するキャラクター中でも、最も謎に包まれた人物の一人。その正体についてはいくつもの噂があり、一部では「サイタマの父親である」や「怪人王オロチである」などとも言われています。今回は、そんなブラストの正体について、その強さから、漫画やTVアニメでの登場回、さらには彼の正体にまつわる説まで、徹底的に解説・考察していきます!
『ワンパンマン』の原作および村田氏によるリメイク漫画で、名前だけは初期から登場しているヒーロー・ブラスト。
しかし、どちらの漫画でも彼についての描写は少なく、その姿や強さ、能力などは未だ謎に包まれたままです。
ネット上では、「ブラストはサイタマの父親である」「ブラストの正体は実は怪人王オロチだ」などとささやかれていますが、ブラストとは一体どんな人物なのでしょうか。
今回は、原作やリメイク版での数少ないブラストの描写を元に、彼の正体について考察していきます。
謎多きヒーロー・ブラストとは?
出典:amazonブラストは、ヒーロー協会に所属するプロのヒーローです。ただし、ヒーロー活動はあくまで趣味で行なっており、最近ではほとんど現場に出てきていません。
ヒーローたちの間でも噂程度にしか情報が知られていない謎多きヒーローであり、ヒーロー協会でさえもブラストの動向を把握しきれていないというのが現状です。
ブラストはヒーロー界のトップ
『ワンパンマン』の世界に存在する「ヒーロー協会」には、数多くのプロヒーローが所属しており、強さや貢献度によって、それぞれランク分けされています。
ランクは上から順にS級、A級、B級、C級の4つ。さらに、それぞれのランクの中でも1位から最下位まで、ランキングが存在します。
ブラストはその中でもS級ランキング1位の座を保持している、いわばヒーロー界のトップに君臨する存在です。
S級ヒーローは全部で17人おり、S級ランキング2位「戦慄のタツマキ」をはじめ、”超”超人的な能力を持っています。そんなメンバーからも尊敬と畏怖の念を抱かれているほどの人物が、ブラストなのです。
もちろん、ヒーロー協会のランキングが正確に実力を反映したものであるという保証はありません。
その証拠に、他のS級ヒーローよりも圧倒的に強いと考えられているサイタマも、はじめはC級最下位からのスタートでした。
しかし、ヒーロー活動をまともにせずともS級1位の座をキープしていられるのは、何かそれだけの理由があるということでしょう。
ブラストの見た目
現時点(2020年4月現在)では、ONE氏の『ワンパンマン』原作でも、村田氏のリメイク版でも、ブラストが完全に姿を現したことは一度もありません。
しかし、漫画内でブラストのシルエットや身体の一部が描かれたことはあります。その描写から判明したのが次のような特徴です。
まず、ヒーロースーツは、ジャージのような服装に、ベルトとマントという、ごく一般的なものです。
スーツの柄は異なりますが、本作の主人公サイタマのものとよく似ています。
サイタマとの大きな違いは、髪の毛がちゃんと生えていること。
顔までは描かれていませんが、もしかすると、個人的にヒーロー活動を始めた頃のサイタマに風貌がよく似ているのかもしれません。
『ワンパンマン』作中でのブラストの強さ
上述したように、S級ランクはバケモノ級の強さのヒーローが集まった超人集団として知られていますが、その中でもトップの座をキープしているブラストとはどれほど強いのでしょうか。
ヒーローたちのランキングは、成績によって定期的に変動し、S級もその例外ではありません。
そんな中でもヒーロー活動せずにS級1位に君臨しているため、ブラストが他のヒーローよりも圧倒的に強いことは間違いないでしょう。
ここからは、ブラストが実際どれほど強いのか、漫画での描写などから読み解いていきます。
災害レベル竜のムカデ長老を追い詰めた過去
ブラストは昔、ムカデ長老と呼ばれる怪人を瀕死の状態まで追い詰めたと言われています。
実は、このムカデ長老、『ワンパンマン』作中でも指折りの強さを誇る怪人です。
ムカデ長老の災害レベルは「竜」ですが、これは災害レベル最高の「神」に次ぐ災害レベルで、S級ヒーローが複数人集まってやっと倒せるか倒せないかというレベルの怪人を指します。
実際、作中ではシルバーファング、ボンブ、ジェノスのS級ヒーロー3人が共闘してムカデ長老に挑み、必殺技を繰り出すも、まったく勝ち目がありませんでした。
つまり、ムカデ長老を一人で撃退した時点で、ブラストが他のS級ヒーローよりもはるかに強いことは明確です。
ちなみに、このムカデ長老、実は後に本作の主人公サイタマが倒しています。
ただし、普段は滅多に使わない”必殺・マジ殴り”を使っていたことから、サイタマにとっても他の有象無象とは少し違う存在だったのかもしれません。
ムカデ長老はそれほど強い怪人だったことがわかります。
ブラストはサイタマより強い?弱い?
出典:amazon現時点で登場しているヒーローの中では、サイタマが最強とされていますが、ブラストとサイタマではどちらが強いのでしょうか。
ここで注目したいのが、「ボロスが互角に戦える相手が実はブラストだった」という説。
ボロスは、自称「全宇宙の覇者」で、宇宙中を荒らし回っていた怪人です。占い師に、地球にボロスと”互角”に戦える相手がいると告げられたことで、地球にやってきました。
結果、激しい戦いの後サイタマに敗れましたが、普段は戦った相手なんてすぐ忘れてしまうサイタマに、「強いよ、お前は」と言わせるほどの実力者です。
しかし、ここで疑問が残ります。サイタマとボロスの戦いは激しいものとなりましたが、サイタマが圧倒的に強かったため、”互角”ではありませんでした。
もし、占い師の言うことが本当であれば、他にボロスと「互角」に戦える相手がいるはずなのです。
しかしながら、既存のキャラクターの中には、ボロスに匹敵する強さの人物はいません。
このことから浮かび上がったのが、「ブラストこそがボロスと互角に戦える人物だった」という説です。ムカデ長老を一人で撃退したブラストならば、つじつまが合います。
ただし、もしこれが本当ならば、ボロスを倒したサイタマは、ブラストよりもかなり強いということ。
残念ながら、現状この真実は原作者のONE氏のみぞ知るところです。
ガロウとブラストはどちらが強いのか
出典:amazonもう一人注目したいのが、人間ながら怪人になるため修行を続けている、「ガロウ」という名の人物。
ガロウは、今後一番強くなる可能性があるとされていて、作中でも今最も注目されているキャラクターの一人です。
ガロウの特徴は、瀕死の状態に追い詰められる度に強くなるところ。これまでも、ヒーロー・怪人問わず、さまざまな強敵と戦いましたが、その度に進化してきました。
村田氏のリメイク版でも進化を続けており、S級の上位ヒーローであるクロビカリを退けています。また、原作ファンであれば、ガロウの強さについてはいうまでもないでしょう。
しかし、ファンの間では「ガロウとボロスではどちらが強いか」といった議論も繰り広げられています。「ブラストvsボロス」が”互角”であるとするならば、この二人の強さをどうとるかが、ブラストとガロウの強さを比べる上で重要な観点となります。
クロビカリを退けた時点でのガロウは、ブラストには遠く及ばないと考えられますが、果たしてこの先どうなっていくのか。
ガロウの強さが気になる人はいますぐ原作を確認!リメイク版派の人はこれからのアツい展開に乞うご期待です!
『ワンパンマン』作中でのブラスト登場回
ブラストは、今までほとんど『ワンパンマン』作中に登場したことがありません。
しかし、回想シーンなどで少し登場しているので、ここではそんな数少ないブラストの登場回を紹介します。
原作でのブラスト登場回
原作でブラストが登場したのは、第106話。S級第2位「戦慄のタツマキ」の回想で登場します。
この回想シーンで描かれているのが、タツマキとブラストの初対面の様子です。
これは今から18年前の出来事で、タツマキは怪人に襲われているところをブラストに助けられました。
ブラストはこのとき、自分は趣味でヒーロー活動をやっており、普段は別の仕事でちゃんと働いているということを明かしています。
村田版でのブラスト登場回
村田氏によるリメイク版『ワンパンマン』では、第125話に後ろ姿のみ描かれています。
描写から、ブラストのデザインは、村田版でも原作とほとんど同じであると考えられます。
アニメ版でのブラスト登場回
TVアニメ版『ワンパンマン』では、残念ながらまだ一度もブラストは登場していません。
アニメは村田版『ワンパンマン』のストーリーを元に作られているので、今後登場するかどうかも村田版の展開次第でしょう。
ブラストと戦慄のタツマキの関係
出典:amazon戦慄のタツマキは、超能力を使って戦うS級2位のヒーローですが、どうやら彼女はプロヒーローの中で唯一ブラストを知っている人物のようです。
18年前、タツマキを助けた際に、ブラストは「いざというときに誰かが助けてくれると思ってはいけない」と言い残して去りました。
タツマキは、この言葉がきっかけでヒーローを目指し始めます。
普段は他人に無頓着なタツマキですが、このエピソードからブラストがタツマキにとって特別な存在であることが分かります。
ちなみに、ブラストがタツマキとその妹であるフブキの父親であるという説も存在します。
全員名前が風属性であることが理由として挙げられていますが、真実は未だ闇に包まれたままです。
ブラストの正体にまつわる「説」を考察
ブラストには謎が多く、その名前が作中に登場したときから、ファンの間では彼の正体についてさまざまな議論が交わされてきました。
そのため、ブラストの正体に関してはたくさん説が存在するのですが、ここではその中でも有名なものをいくつか紹介します。
ブラストの正体はサイタマ説
ブラストの正体は、実はサイタマなのではないかという説は、かなり初期から存在していました。
ブラストにはS級でランキング1位をキープできるほどの強さ(あるいは貢献度)があることから、ブラストの正体がサイタマであれば納得がいきます。
また、タツマキの回想では、初期のサイタマ同様、ヒーロー活動は趣味でやっていると明かしていますし、ヒーロースーツもサイタマのものとよく似ています。
タツマキ自身、サイタマと戦った直後にブラストとの出会いを回想しているので、無意識にサイタマにブラストを重ねて見ているのかもしれません。
加えて、「ブラスト(=爆発)」というヒーローネームも、サイタマのように一撃で相手を倒してしまうところからついたとも考えられるでしょう。
ただし、この説には致命的な欠点があります。というのも、タツマキがブラストに出会ったのは、今から18年前、つまりはサイタマが7歳前後のときだったのです。
原作の描写から、ブラストは青年であるはずなので、このときは少なくとも7歳の少年ではなかったでしょう。
何より、サイタマが趣味でヒーロー活動を始めたのもここ数年の話なので、サイタマがブラストである可能性は限りなくゼロに等しいと言えるでしょう。
ブラストの正体はサイタマの父親説
「ブラスト=サイタマ」という説には無理がありますが、「ブラスト=サイタマの父親」説なら可能性は十分あります。
ブラストには先ほど紹介したように、サイタマとの類似点がたくさんあるので、サイタマと血縁関係や幼い頃の師弟関係など、近しい存在にあると考えるのも自然でしょう。
サイタマが25歳であることを考えると、もしブラストがサイタマの父親ならば、18年前のタツマキとの出会いのころブラストはヒーローとして年齢的に全盛期だったと考えられますし、矛盾も生じません(推定30代前半~後半)。
作中では、サイタマの幼少期についてや家族構成に関して、まったくと言っていいほど描かれていません。
もしこれらの情報を、後でブラストの伏線回収をするために作者が意図的に隠していると考えれば、確かにつじつまが合います。
ブラストの正体は怪人王オロチ説
「怪人王オロチの正体がブラストだった」という説もかなり有力です。
オロチは、災害レベル「竜」以上の怪人を数多く率いる、「怪人協会」と呼ばれる組織のトップに立つ怪人。
その強さはS級のメタルナイトが瞬殺されてしまったことからも、相当なものであると考えられています。
実は怪人王オロチは、もともと人間であり、怪人を退治していました。しかし、”怪人細胞”と呼ばれるものを使って怪人化する道を選び、現在では元の姿から似ても似つかない状態になっています。
人間が怪人化する際、元の人間の戦闘能力が高ければ高いほど、怪人になったときのポテンシャルも高いとされています。
であれば、オロチほどの強さの怪人となると、元の人間の能力は計り知れません。
そこで出てきたのが、オロチはもともとブラストだったという説なのです。
この説ならば、オロチの強さにも説明がつきますし、ブラストが最近ヒーロー活動をしていない理由も明確になります。
問題点としてあげられるのは、怪人王オロチは村田版のオリジナルキャラクターで、原作には登場していないという点です。
しかし、村田版では原作から展開を大きく変えてくる可能性もあるので、この説もまだ否定はできません。
ブラストは最終回の展開に関わってくる?
ここまでほとんどの情報を伏せられてきたブラストですが、ここまでくると、ブラストが最終回の展開に関わってくる可能性も出てきます。
今後いずれキーマンとなる存在であることは確かですが、もし最終回に影響してくるとすれば、どんな展開が予想されるのでしょうか。
ここでは2つの可能性を検証します。
ブラスト=ラスボス(災害レベル神)の可能性
まず可能性があるのは、ブラストがラスボスであるという展開です。
占い師・シババワは、半年以内に地球を滅ぼすほどの災害が起きる(「地球がやばい」)と予言しています。
そして、おそらくこれが、災害レベル神、つまりはラスボスであると考えられているのです。
このラスボス候補には、未だ成長を続けている「ガロウ」や、ワクチンマンやホームレス帝を生み出した「神」などが上がっていますが、今のところ決定的な怪人はいません。
そのため、一部のファンの間では、ブラストがラスボスではないかという説が出てきています。
ブラストの現在の動向は分かっていないので、実はラスボスだったという展開も、可能性は十分あるのではないでしょうか。
サイタマの強さの謎を解く?
もう一つの可能性として考えられるのは、ブラストがサイタマの強さの謎を解く鍵になるという展開です。
サイタマ自身は、筋トレこそが強くなるための近道と考えているようですが、本当にそうならば、もっと多くの人間がサイタマ並みの力を習得していてもおかしくありません。
実際問題、サイタマが行なっていたトレーニングは、ジェノスに言わせれば「ごく一般的なトレーニング」で、大してきつくもないとのこと。
ならば、サイタマの強さの源は他にあると考えるのが自然です。
ブラストは、サイタマとの類似点の多さからも、同じような方法で強くなったのではないかと思われます。
また、二人が親子だった場合は、サイタマが遺伝的に強かったと言えるでしょう。
どちらにしても、ブラストがサイタマの強さの謎を解く何らかのヒントを握っている可能性は高いので、これからのブラストの動向には注目していきたいところです。
今後ブラストの情報は更新されるのか?
ブラストは、今後物語のキーマンになる可能性が高く、遅かれ早かれ情報が更新されることは間違いないでしょう。
特に、村田版『ワンパンマン』では、原作よりも早い段階でブラストの容姿を描いているので、作者の中ではすでにかなり設定が決まってきていると考えられます。
最近では再びウェブ上の原作の方も更新されるようになりましたが、それも今後の展開がかなり決まってきた証拠だと思われます。
ブラストが作中屈指の重要人物であることから、ブラストの今後の動向もすでに決定されているのかもしれません。
『ワンパンマン』がどれほどの長期連載になるかは未だ不明ですが、ブラストの情報が更新されるのも時間の問題だと思われます。
これからも、原作、村田版、TVアニメ、それぞれに注目しながら、ブラストの登場を待ちましょう。
ブラストの正体についてのまとめ
『ワンパンマン』の大きな謎の一つであるブラスト。ヒーロー協会のトップでありながら、彼の正体については、未だ名前以外ほとんど何も明かされていません。
今回は、ブラストの正体に関するさまざまな説や予想を紹介しました。もしかすると、実はこの中に正解が混ざっているかもしれません。
TVアニメでは続編が放映され、さらに活気付いている『ワンパンマン』。今後もその展開に目が離せません!
当社は、本記事に起因して利用者に生じたあらゆる行動・損害について一切の責任を負うものではありません。 本記事を用いて行う行動に関する判断・決定は、利用者本人の責任において行っていただきますようお願いいたします。
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