あなたは、ある日突然20歳に若返ったらどうしますか?現実では多分ありえないことが起きちゃった!家族や友達のあり方について考えさせられ、忘れかけてた恋心をつつかれる、コメディチックな物語です。
悔いのない様に頑張りな!
世界中で人気の映画
このお話の元は、2014年に公開された韓国映画です。同年には日本でも公開されています。
中国やベトナムでもリメイクされ、日本では2016年4月に多部未華子主演で公開されました。
それに、タイ、インドネシア、インド、ドイツそしてアメリカでもリメイクの予定があるのだとか。
これは世界人類共通、誰もが生きて行く上で平等に持たなくてはならない「加齢」が根底にある物語。
万国共通、興味のある題材なのかもしれません。
日本では要潤が演じる音楽プロデューサーですが、各国、自国のイケメン俳優を使っているとか。
お国柄が出た作品に、違うポイントで楽しませてくれそうです。
色々な国の映画「あやしい彼女」を見比べてみるのも面白そうですね。
昭和を生きた人
人生に微塵も後悔が無い人なんていなんじゃないでしょうか?
よく友達の間で交わされる質問です。
「若返るなら何歳がいい?」だとか
「若返ったらどうしたい?」だとか
そんなことが実際に起こったらどんなにいいでしょう。
ひとりの73歳の女性、カツ。この女性を演じるのが倍賞美津子です。
嫌われるのもへっちゃら、陽気な下町のおばちゃんを朗らかに演じています。
カツは戦後の厳しい世の中を女手一つで娘を育ててきた苦労人の強い、オードリーヘップバーンに憧れる女性です。
「東京ブギウギ」を軽やかなステップで歌うのには目を見張る物がありますが、一見頑固そうな彼女の、ふと瞬間に見せる母親の顔や優しさは、さすが倍賞と思えるシーンです。
蘇る懐メロ
そんなカツが、ある日突然20歳に若返ってしまいます。
それを演じるのが、多部未華子。偽名で「大鳥節子」と名乗る役柄です。
多部は2002年頃から精力的にテレビドラマ、映画、CMなどに出演している旬な女優ですが、一風変わった、飾らない人柄を感じます。
この映画でも多部は、変顔を惜しみなく見せてくれるユニークな役柄です。
見た目は若返っても、中身は73歳のまま…複雑なところですよね。
又、この映画には幾つか懐かしい歌が出てきます。
多部がシンガーとしてステージで歌うのが「悲しくてやりきれない」という曲。
これは1968年に発表された、ザ・フォーク・クルセダーズというグループの二枚目のシングルの曲です。
新曲として作った曲が発売自粛となった為、急遽別の曲を作る為に部屋に缶詰めにされ、奇跡的に15分程で出来た名曲なのだそうです。
多部の歌の上手さには驚きます。
その透き通る歌声で他の曲も歌われますが、名曲で残るいい曲というのは本当にいつの時代に聴いてもいいですよね。
そして、歌と共に思い出がある。
この映画を観て、多くの方が当時を思い出したり、懐かしがるのじゃないでしょうか。
節子が歌いながら涙を流すシーンは、喉の奥に引っかかった何かが込み上げてくる感じを覚えます。
そして、家族という物の大切さをつくづく考えさせられます。
カツの娘、幸恵を小林聡美が演じていますが、彼女は言うまでもなく、味のある女優です。
孫の翼は北村匠海が演じています。彼は俳優、歌手、モデルと活躍中のまだ10代の若手です。
又、カツの幼馴染の次郎を志賀 廣太郎が演じていますが、揺るぎのない友情と愛情を全身で演じてくれています。
今を精一杯生きる
コメディータッチの映画ですが、ストーリーは誰もが抱える身近な問題や思いです。
時と共に移り変わり行く世代の違いなどはありますが、この世界に生まれてきた私達は、寿命が来るまで生きなくてはいけません。
それをどう生きるかが人生の課題なのでしょう。
若返ってもう一度恋をしたい…という、夢を見たくなるような物語です。
参考元
- ・参照リンク:怪しい彼女 - Wikipedia
- ・参照リンク:悲しくてやりきれない - Wikipedia
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