アカデミー賞のオスカー獲得記録を塗り替えた不朽の名作『ゴッドファーザー』シリーズの魅力について紹介します。マフィア映画でありながらも、テーマは「家族愛」という一度観ただけでは理解しにくいストーリーも、シリーズごとにキャスト紹介や製作エピソードなども含めて徹底解説します!
「権力という孤独 愛という哀しみ 男という生き方」。
これは、『ゴッドファーザー』の有名なキャッチコピーです。
この映画はマフィアという裏社会でしか生きられなかったうドン・コルレオーネの男の悲哀と家族愛を重厚に描いた名作です。
『ゴッドファーザー』、続編の『ゴッドファーザー2』においてアカデミー作品賞を受賞しており、同シリーズで受賞を果たしたのは唯一この映画だけということからも、その評価は時代を経てもまったく揺るぎません。
練り上げられたシナリオ、最高のキャスティング、哀愁を帯びた音楽、様々な映画的要素が群を抜いて表現されている作品となっています。
3シリーズごとにストーリーを追って、その魅力をご紹介します。
『ゴッドファーザー』あらすじ【ネタバレあり】
出典:amazon第二次世界大戦後のニューヨークを舞台に、壮絶なマフィア一族の抗争と濃密な家族愛を描いた『ゴッドファーザー』シリーズの序章です。
はじまりとなるあらすじを4つの章に添って紹介していきます。
『ゴッドファーザー』あらすじ①ドン・コルレオーネというふたりの男
マフィアのドン、ヴィトー・コルレオーネはゴッドファーザーと呼ばれ、政治家、マスコミ、労働組合にも強い影響力を持つ人物です。
父親の仕事に嫌悪感を持ち、家を出ていた三男のマイケルは婚約者のケイとともに、末娘のコニーの結婚式に参加するために戻ってきました。
コルレオーネ家にとっては久しぶりに家族全員がそろい、幸せな日となりました。
クリスマスが近づいたある日、ヴィトーは麻薬仲介人のソロッツォにより襲撃されますが、一命をとりとめます。
父親の身を案じたマイケルが、ヴィトーが入院している病院に行くと警備が誰ひとりいません。
ソロッツォに買収されたマクラスキー警部が人払いをおこない、ヴィトーにトドメを刺せるように手を貸していたのですが、機転を利かせたマイケルにより暗殺は未遂に終わります。
この事件をきっかけに、気性の激しい長男のソニーはソロッツオの後ろ盾をしているタッタリア(5大ファミリーのひとり)の息子を殺害してしまいます。
自分の身が危ないと感じたソロッツォは、マクラスキー警部と一緒にコルレオーネ家に話し合いを持ちたいと打診してきます。
しかも交渉相手はアンダーボスであるソニーではなく、堅気のマイケルを指名してきました。
みなが反対するなかでマイケルはこれに応じます。
『ゴッドファーザー』あらすじ②マフィアの世界に足を踏み入れたマイケル
マイケルは父親の命を守るために交渉の場で2人を射殺し、犯罪に手を染めてしまいます。
次はマイケルが報復のターゲットになることが避けられないので、父親の故郷シチリアへと国外逃亡をします。
ファミリー同士の争いが激化するなか、ヴィトーは退院しました。
そこで模範青年だったマイケルが自分のために人殺しをしたことを聞かされ、深く目を閉じ静かに人払いをするのでした。
やがてマイケルはシチリアで地元の娘アポロニアと運命的な出会をし結婚をします。
その一方で、末娘のコニーは夫のカルロにDVを受け、電話で兄のソニーに助けを求めます。
ソニーは急ぎ妹の元に駆け付けるのですが、単独行動が命取りとなり、殺し屋にマシンガンで虐殺されてしまいます。
抗争はアメリカだけには留まらずに、シチリアにいるマイケルにも及びます。しかし手違いにより、殺されたのはマイケルではなく、妻のアポロニアでした。
激化する報復合戦に収拾をつけようと、ヴィトーは5大ファミリーを招集します。
そこで、条件付きで麻薬ビジネスを許容することと、マイケルを国内に連れ戻しても報復はさせないという協定を結びました。
『ゴッドファーザー』あらすじ③ドン・コルレオーネの最期
マイケルはアメリカに戻り、ケイと復縁し結婚をします。
ヴィトーも引退してマイケルが跡継ぎとなり、ファミリーもニューヨークからラスベガスへと拠点を移します。
これにより、ニューヨークではタッタリアファミリーが勢力をつけます。
ドンとなったマイケルに相談役のヴィトーはいずれ内部から出るであろう裏切者は「バルジーニとの会談を手配する者だ」と忠告します。
穏やかな日差しのなか、孫と庭で遊んでいるときにヴィトーは倒れます。
畏怖の対象だったマフィアのドンは、はしゃいでいる孫の笑い声を聞きながら人生の最後を迎えました。
葬式の最中、かつてのカポレジーム(幹部)のテッシオがバルジーニとの会談を持ち掛けてきました。裏切者は彼と判明しました。
『ゴッドファーザー』あらすじ④ファミリーのドンへと上り詰めたマイケル
マイケルは、妹コニーの息子の名付け親(ゴッドファーザー)となり洗礼式に出席します。
そして同時刻に5大ファミリーのボスとラスベガスのドン、モー・グリーンの一斉暗殺計画を仕掛けます。
計画がうまくいった報告を受けたマイケルは、すぐに最後の仕上げに取り掛かります。
ファミリー内の裏切者の「粛清」です。それはテッシオだけでなく、コニーの夫カルロも含まれていました。
カルロは過去にあったソニーとのトラブルを不満としてバルジーニに情報を売っていたのです。
夫がマイケルによって殺されたことを知ったコニーは、半狂乱でマイケルの部屋で彼を攻め立てます。
コニーの訴えを聞いていた妻のケイは、かつて父親のビジネスを否定していたマイケルにことの真偽を問いただします。
マイケルはケイに平然と嘘をつき妻の追求をかわします。
マイケルという新しいコルレオーネファミリーのドンが誕生して、物語は終わります。
『ゴッドファーザー2』あらすじ【ネタバレあり】
出典:amazon『ゴッドファーザー2』は父ヴィトーの昔の物語と息子マイケルの現在の物語が織り交ざって構成されています。
特にマイケル編は難しいので、主人公別にあらすじを追っていきたいと思います。
『ゴッドファーザー2』あらすじ①父ヴィトーの知られざる過去
ヴィトーは9歳のときに父親と兄をシチリアのマフィアに殺され、母親がその命と引き換えに、彼をニューヨークに逃がします。
やがてリトルイタリアの食糧品店で地道に働き、結婚し子どもを授かります。
しかしその町は同じイタリア人のドン・ファヌッチというマフィアが住人からみかじめ料をせしめて、住民を苦しめていました。
彼のせいで仕事を失ったヴィトーは、隣人のピーター・クレメンザと出会い、犯罪に手を染めます。
やがて、犯罪で儲けていることがドン・ファヌッチにバレたヴィトーたちは、上納金を要求されます。
ヴィトーは聖ジェンナーロ祭りの喧噪を利用して彼の暗殺を実行します。
そして彼の縄張を引き継ぎ、町の相談役として(マフィアとしての)活動をはじめました。
かつて働いていた食料品店の息子ジェンコとともに、表向きはオリーブオイルの輸入貿易会社を設立し、故郷のシチリアへと戻ります。
シチリアではかつての友人ドン・トマシーノに協力してもらい、父、兄、母の敵である地元マフィアのボス、チッチオに復讐を果たします。
『ゴッドファーザー2』あらすじ②コルレオーネファミリーを仕切る、息子マイケルの現在
父親の後を継ぎ、ゴッドファーザーとなったマイケル邸宅では、長男のアンソニーの聖餐会がおこなわれていました。
今や自身の地位を盤石にしたマイケルですが、彼に夫を殺されてから育児放棄をし、遊興にふけっている妹コニーや、伴侶さえもコントロールできない兄フレドに手を焼いていました。
その日、マイケルは父の友人でカポレジーム(幹部)であったクレメンザの死後に、ファミリーの一員としてニューヨークを仕切っていたフランクに会います。
彼はフロリダやキューバを拠点にしているロスを後ろ盾としていたロサト兄弟と対立しており、その処遇に関して相談にきたのですが、ロスと取引を控えたマイケルは彼をなだめます。
同日の深夜、マイケルは自宅の寝室で何者かに銃撃を受けます。
マイケルは自室のカーテンが開いていたことから身内に裏切者がいると考え、兄のトムにファミリー指揮の全権と家族の命を預けて自分はロスの元へと飛びます。
急ぎロスと会談をおこなったマイケルは、フランクを粛清すると伝え、一方のフランクにはロスの息のかかったロサト兄弟と和解するふりをして、ロスを油断させて欲しいと依頼をします。
フランクはその命令に従い、ロサト兄弟と会談をセッティングしますが、その場で殺されかけます。
しかし、絶妙なタイミングで警官が現れ、一命をとりとめてその身をFBIに保護されます。
『ゴッドファーザー2』あらすじ③近しい人間の予期せぬ裏切り
舞台は変わって、兄フレドが経営している売春宿。
そこで長男アンソニーの聖餐会の日にコルレーネファミリーを「虫唾が走る」と蔑んだギアリー上院議員が、行為の最中に売春婦を殺害してしまい呆けていました。
呼び出されたトムに対して「記憶がまったくなく、気が付いたら」売春婦は血まみれで死んでいたと必死に言い訳をします。
ドアの外で何かをタオルで拭いているマイケルのボディーガードのアル・ネリに目配せをしたトムは、議員にアリバイ工作を約束します。
一方でマイケルはキューバでロスに会います。
ロスはバティスタ政権で政治資金に使う200万ドルの資金をマイケルに工面するように伝えます。
お互いの腹のうちを探り合っているマイケルとロス。
そこにフレドがお金を持ってやってきます。何気ない会話のなかで、フレドがロスの部下のジョニーと関わりがあったことに気づいたマイケルはショックを受けます。
そう、フレドは内通者だったのです…。
ジョニーの暗殺には成功しましたが、ロスについては失敗してしまいます。
やがてキューバ革命が起こり、首都ハバナは革命軍の手にわたります。
マイケルはキューバから逃げ出そうとフレドを探しだしますが、フレドは内通がばれてしまったことにより、マイケルを恐れひとり逃げ出します。
なんとかネバダまで戻ったマイケルですが、待っていたのは妻ケイが子どもを流産したという悲しい知らせでした。
さらに、マフィア撲滅の査問委員会により招集を受けてしまいます。
委員会のひとりにはギアリー上院議員がおり、イタリア人への不当な偏見をやめるよう演説をし取り計らいをおこないます。
しかしマフィアの決定的な証人であるフランクが委員会の手のうちに居ました。
フランクはマイケルの裏切りにより、自分が暗殺されかけたと勘違いをし、FBIと協定を結んで次の委員会でマイケルに不利な証言をする予定になっていました。
フランクはまんまとロスの罠にハマってしまったのです。
フランクの発言がおこなわれる日、彼は突然マイケルとは何の関りもないと供述書の意見を翻します。
マイケルの横に彼の兄の姿を見かけ、兄の身を案じたからです。
委員会は結局マフィアの証拠をつかめず休廷となりました。
『ゴッドファーザー2』あらすじ④「静粛」という名の自分への折り合い
強引な手段によって地位を獲得していくマイケルに対して、妻ケイの心は離れていきました。
離婚を訴えるのですが、マイケルは聞き入れません。
ケイはマイケルと離婚したいために、マイケルが彼女を許せなくなる行為、「胎児は流産ではなく自分の意志による中絶だった」と告白します。
これに対してマイケルは憤慨し、彼女から子どもだけを奪い取ります。
その年の冬、マイケルの母が亡くなりました。
妹のコニーは今までの態度を改めることを約束し、兄のフレドと面会を拒絶しているマイケルに、彼を許してくれるようお願いします。
マイケルは彼女の望みどおり、フレドと抱擁を交わします。
しかし、フレドの背中越しに、マイケルの専用ボディーガードであるアル・ネリにじっと視線を送るのでした。
ロスは引退して、イスラエル、アルゼンチン、パナマ亡命にも失敗しています。
勢いを失った敗者であるロスに対する追い打ちは、過剰報復だとトムは言いますが、マイケルは聞き入れません。
マイケルのボディーガードのロッコが賛成したこともあり、皆殺しではなく、敵の排除という名目で粛清をおこなうことが決まりました。
ロッコ、トム、アルは仕事に取り掛かります。
ロッコは空港で新聞記者に化けてロスを殺害します。
トムは報復措置を受けないように、FBIの施設のなかで保護されているフランクに面会し、自殺を示唆します。
フランクは自分の亡き後の家族の安全をトムに託して自殺します。
アルはフレドと釣りに出かけます。フレドはボートの上でマリア様に祈りを捧げている最中にアルにピストルで撃たれます。
マイケルはその音を聞き、うつむきます…。
『ゴッドファーザー2』あらすじ⑤そして、誰もいなくなった…
場面は過去へと戻り、家族が全員生きていた時代におこなわれた、父ヴィトーの誕生日パーティのシーンが映し出されます。
おめでたい席上で、マイケルが大学を休学して戦争に参加したことを告白し、兄のソニーとトムは批判しますが、フレドだけは祝福してくれます。
重くなった空気の途中で、父ヴィトーが帰ってきます。
皆で彼を迎え、歌を歌い誕生日を祝福しますが、マイケルだけが「ひとり」食堂に残ります。
最後に、多くのものを失った「今」のマイケルが「ひとり」で虚ろに庭に座っているシーンで物語は終わります。
『ゴッドファーザー3』あらすじ【ネタバレあり】
出典:amazon『ゴッドファーザー3』は、『ゴッドファーザー2』から16年を経た完結編となります。
当初のタイトルは『マイケル・コルレオーネの死』と予定されていましたが、配給側が拒否したためパート3の位置づけで公開されたというエピソードがあります。
『ゴッドファーザー3』あらすじ①ドン・マイケルの哀しい晩年
前作から20年経過した1979年のニューヨーク。コルレオーネファミリーのドンとなったマイケルは、父の名前をとった財団に娘メアリーを代表者に据え、バチカンンに多額の寄付をすることで、バチカン内の資金を牛耳るギルディ大司教と関係を得ます。
その背景には、闇のお金をロンダリングし、ファミリーの事業を合法ビジネスへと転換させる目論見がありました。
マイケルの息子、アンソニーはかつての自分がそうだったように、父親の仕事を嫌って家を出ると言い出します。
後継者が不在となっていたところ、長男ソニーの愛人の息子であったヴィンセントが戻ってきたため、マイケルは彼を側近に添えて後継者の候補として様子を見ることにします。
しかし、ヴィンセントはかねてから因縁があったジョーイ・ザザと対立しており、ファミリー間の関係は悪化してしまいます。
マイケルは親交があるファミリーを集めて、非合法ビジネスから足を洗うことを伝えますが、その場をザザによって襲撃されてしまい、味方ファミリーのドンたちを失ってしまいます。
さらにマイケルが投資した資金は、ギルティ大司教と資金運用を担当していた銀行頭取に横領されてしまいます。
悪いことは重なるもので、彼自身も糖尿病を患い入院してしてしまい、マイケルは窮地に陥ります。
『ゴッドファーザー3』あらすじ②懺悔と後悔の念にかられるマイケル
マイケルの妹コニーとヴィンセントは、マイケルに相談をせず、敵対勢力のザザを暗殺してしまいます。
マイケルはこの軽はずみな行動と、娘のメアリーがヴィンセントに対して好意を抱いていることを知り、娘に近寄らないように警告をします。
病状が回復したマイケルは、シシリアに向かいドン・トマシーノの屋敷に滞在します。
ここはかつて自分が初めて人を殺め、国外逃亡したときにかくまってもらった思い出深い場所でした。
マイケルはヴィンセントに、古くからの知り合いであるアルトベッロのところへ行き、潜入捜査をするように依頼します。
なぜなら、アルトベッロがザザと繋がっていることを見抜いていたためです。
ヴィンセントはアルトベッロと結託していたのは、イタリアの政治家ルケージであるという事実をつかみました。
同じころマイケルは、政治家ルケージとギルティ大司教の排除のために、ドン・トマシーノに紹介してもらったバチカンのランベルト枢機卿に会いに行きます。
そこで、過去に起こした過ちを懺悔し、ランベルト枢機卿はマイケルにバチカンの改革を約束します。
『ゴッドファーザー3』あらすじ③ドンの引退とあまりにも不毛な結末…
息子アンソニーのオペラ歌手としての舞台を観るために、前妻ケイがシチリアを訪れます。
しかし、ドン・トマシーノがアルトベッロの依頼した殺し屋に殺害されてしまい、復讐を誓うマイケルに対して、ケイは「結局いつまでも同じことの繰り返しだ」と悲しみをにじませます。
マイケルはドンを引退する決意をし、メアリーから手を引くことを条件にヴィンセントにファミリーを譲ります。
そして、ギルディ大司教、アルトベッロ、ルケージの殺害を指示して、アンソニーのオペラデビューの舞台へと向かいます。
敵対勢力の暗殺に成功したマイケルですが、同じくマイケルを暗殺しようとしてアルトベッロが雇った殺し屋の弾丸が、マイケルの近くにいた娘のメアリーの命を奪ってしまいます。
絶叫とともにマイケルの魂は抜けてしまいました。
17年後、シシリアで余生を暮らしていたマイケルは、ドン・トマシーノの邸宅でひとり寂しく死去します。そこには何も残っていませんでした…。
『ゴッドファーザー』ドン・コルレオーネは、モデルとなった人物がいる?
『ゴッドファーザー』に登場するキャラクターには、実在の人物モデルがいます。
マーロン・ブランドとロバート・デニーロが演じた「ヴィトー・コルレオーネ」は複数の人をモデルとしてキャラクターが作られました。
そのうちで有名なひとりは、伝説のマフィア組織「コーサ・ノストラ」のボス「ヴィト・ジェノヴェーゼ」です。
彼は作品内のヴィトーと同じく、表向きはオリーブオイルの貿易を職業としていています。また、彼の呼びかけにより全米マフィアのボスたちの秘密会議・アパラチン会議が開催されています。映画内では5大ファミリーを集めて、抗争を終結させるように呼びかけをおこなっていました。
また、マーロン・ブランドは別のマフィア「フランク・コステロ」の声を聞いて、印象的なあのしゃがれた声を真似て役作りをおこないました。彼が聞いたテープはキーファーバー公聴会のもので、マフィアを追放する委員会が開催したものです。
このあたりのエピソードは『ゴッドファーザー2』を連想させます。
さらに人物だけではなく、実際に起きた事件も映画のストーリーに盛り込まれています。
『ゴッドファーザー2』では「キューバ革命」、『ゴッドファーザー3』ではバチカンの資金管理をおこなっていた銀行の頭取である「ロベルト・カルヴィの首吊り事件」などがあげられます。
なかでも劇中で毒殺されたヨハネ・パウロ1世は、大胆にも実在の人物と同じ名前で登場しており、実際に在位33日で急逝しています。
彼の死は不審な点が多く、今なお毒殺説が囁かれています。
『ゴッドファーザー』シリーズまとめ
『ゴッドファーザー』のシリーズについて、いくつかの項目にわけて解説してきました。
公開から何十年も経っているのにもかかわらず、何度も再放送される理由がおわかりいただけましたか?
この映画の感想を聞かれたら「マフィア映画」と答える人もいれば、「ファミリー映画」と答える人、そして「歴史映画」と答える人がいるのも思わずうなずけます。
『ゴッドファーザー』シリーズは登場人物が多く、ストーリーが少々複雑ですので、一度観てすべてを理解できるという作品ではありません。
観れば観るほど新たな発見に出会い、自分が見た年齢によっても違った感想がもてる作品ともいえるでしょう!
当社は、本記事に起因して利用者に生じたあらゆる行動・損害について一切の責任を負うものではありません。 本記事を用いて行う行動に関する判断・決定は、利用者本人の責任において行っていただきますようお願いいたします。
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