『名探偵コナン 沈黙の15分』の舞台は新潟県？黒部ダム？あらすじやキャスト情報も紹介！

『名探偵コナン 沈黙の15分』の主題歌やキャストなど基本情報を紹介！

ここでは最初に『名探偵コナン 沈黙の15分』について、公開時期や主題歌など映画に関する基本情報を紹介いたします。

『名探偵コナン 沈黙の15分』は2011年公開のシリーズ15作目

『名探偵コナン 沈黙の15分』の公開は2011年4月16日。興行収入は31億円超えを記録するヒット作となりました。第35回日本アカデミー賞で優秀アニメーション作品賞を受賞しています。

本作は劇場版第1作となる『時計じかけの摩天楼』から数えてシリーズ15作目の記念作品にあたり、タイトルだけでなく作中でも爆破される地下鉄が15号線、登場人物が15歳など「15」という数字がキーワードになっています。

ちなみに同時期は原作コミックスでは71巻発売時点であり、コミックスではコナンがイギリスで新一の姿に戻るエピソードが描かれていた時期でした。

『名探偵コナン 沈黙の15分』の登場人物とその声優は？

江戸川コナン（声：高山みなみ）

毛利蘭（声：山崎和佳奈）

毛利小五郎（声：小山力也）

工藤新一（声：山口勝平）

灰原哀（声：林原めぐみ）

吉田歩美（声：岩居由希子）

小嶋元太（声：高木渉）

円谷光彦（声：大谷育江）

立原冬美（声：飯塚雅弓）

立原冬馬（声：宮田幸季　※回想シーンは三瓶由布子）

山尾渓介（声：難波圭一）

氷川尚吾（声：関俊彦）

遠野みずき（声：朴璐美）

遠野なつき（声：加藤英美里）

武藤岳彦（声：江川央夫）

『名探偵コナン 沈黙の15分』の主題歌はB'zの「Don't wanna Lie」

『名探偵コナン 沈黙の15分』のオープニングに使用されているのは『名探偵コナンメイン・テーマ (沈黙ヴァージョン)』

こちらはコナンの映画ではおなじみのテーマ曲ですが、イントロ部分だけでなく途中から大きく曲調が変化するなど本作ならではのアレンジが施されており、歴代のテーマ曲の中でもガラっと印象が変わる一曲になっています。

そしてエンディング曲となる主題歌はB'zの『Don't wanna Lie』で、B'zが劇場版の主題歌を担当するのは15作目にして4回目でした。

公開時期に合わせてテレビアニメ版でもオープニング主題歌に使用され、オリコン週間チャートで1位、2011年6月度の月間シングルランキングでも1位を獲得するヒット曲となりました。

『名探偵コナン 沈黙の15分』のあらすじと見どころ※ネタバレあり

ここからは『名探偵コナン 沈黙の15分』の物語について、ネタバレを含むあらすじの紹介と本作の見どころポイントを紹介いたします。

『名探偵コナン 沈黙の15分』のあらすじ

東京での地下鉄開通式に爆弾が仕掛けられ、コナンの機転によって被害は防がれたものの爆発事件が発生。都知事に脅迫状が届いていたことから、都知事に恨みを持つ人物による犯行とみたコナンたちは、過去に都知事のダム政策によって移設されてしまった新潟県の北ノ沢村を訪れます。

村を訪れたコナンたちは移設5周年を記念したフェスティバルの会場で現地出身の幼なじみだという立原冬美、山尾渓介、遠野なぎさ、氷川尚吾、武藤岳彦の5人と出会います。実は遠野は妹を8年前に山尾の運転する車の事故で亡くしており、立原冬美の息子の冬馬も同じ年に事故で昏睡状態に陥ったままでした。

しかし翌日、冬馬が突然目を覚まします。冬馬の回復を喜んだのも束の間、冬馬は事故のショックから当時の記憶が曖昧になっており、同時に殺人事件と発砲事件が連続で発生してしまいます。殺人事件の発生タイミングと冬馬が狙われたことから冬馬の記憶がカギを握ると推理したコナンは少年探偵団と協力して捜査を進め、犯人の狙いを突き止めることに成功します。

コナンは遂に一連の事件の犯人を突き止めることに成功しますが、既に犯人が仕掛けた爆弾によってダムが爆破され、村が壊滅の危機に陥ります。雪崩を起こして被害を食い止めたコナンでしたが自分も巻き込まれて行方不明に、しかし蘭の懸命の捜索とコナンの機転によって奇跡的に生還を果たすのでした。

『名探偵コナン 沈黙の15分』の見どころを紹介！

劇場版でも珍しい雪山が舞台となっている『名探偵コナン 沈黙の15分』。派手な爆発シーンや迫力満点のアクション、そして真相の気になるシナリオと見どころ満載の本作ですが、中でも注目のポイントについて紹介いたします。

『名探偵コナン 沈黙の15分』の見どころ①　時を越える事件と動機の謎を解け！

本作の始まりは東京で発生した地下鉄爆破事件。そしてその鍵は5年前に現都知事によるダム建設で移設された新潟県の北ノ沢村と、8年前にその村で起きた複数の事故が握っています。

時と場所を越えた壮大なスケールで描かれるミステリーは8年前の事故による昏睡状態から目覚めた少年、立原冬馬の記憶が手掛かり。幼なじみ5人組の人間関係も重要なポイントです。

犯人の動機と狙いは一体何なのか。コナンによる推理とその真相、そして序盤から終盤まで登場する少年探偵団の活躍と印象に残る名言にも注目です。

『名探偵コナン 沈黙の15分』の見どころ②　タイムリミットは15分！緊迫のラストシーンに注目

タイトルにもなっている「15分」というキーワード。これは雪崩に巻き込まれた人が助かるための救助のタイムリミットを表しています。

これまでの劇場版では何度もその推理とアクションで大勢の人々の窮地や蘭のピンチを救ってきたコナンですが、本作ではコナン本人が雪崩に巻き込まれてしまい、最大のピンチが訪れます。

刻一刻と迫るタイムリミットを前に、蘭と新一の絆が描かれる本作のラストシーンは、何度見てもドキドキの緊張感です。

『名探偵コナン 沈黙の15分』の見どころ③　アフターストーリーではあの西の高校生探偵が活躍！？

本作では「MAGIC FILE」というセブンイレブンで独占販売されたOVAシリーズにてアフターストーリーが製作されています。「MAGIC FILE」は同年に公開された劇場版作品の後日談が収録されており、この年は『新潟～東京 おみやげ狂騒曲（カプリチオ）』というタイトルで収録されました。

内容はタイトルにもあるように新潟からのお土産について繰り広げられるドタバタ劇で、本編では出番のなかった服部平次が登場。本編のシリアスさとは打って変わって、明るく楽しいショートストーリーが展開されます。

実は映画本編のラストには蘭や園子、少年探偵団の面々が「お土産を買わないと！」と急ぐシーンがあるのですが、ここで買ったお土産がトラブルのもとになるという設定になっています。

『名探偵コナン 沈黙の15分』の舞台は新潟県！ダムのモデルは黒部ダム？

本作では作中で明言されているように、舞台となっているのは新潟県。と言っても北ノ沢村という地名は架空のもので、実在する場所がモデルになっている訳ではありません。

ただ北ノ沢村が移転するきっかけになったというダムは富山県に実在する黒部ダムがモデルになっており、実際にエンディングでも黒部ダムの映像が流れています。現地の観光協会の協力もあって非常に細かいところまで再現されており、放水シーンなどは実際の黒部ダムと比較してもそっくりと言われています。

ちなみに同様にエンディングで流れる実写ムービーの中にコナンのように雪上を鮮やかにスケートボードで滑っていく映像が流れます。実はこちらのロケは新潟県ではなく、本編中には登場しない北海道の旭川市のスキー場で撮影されています。

『名探偵コナン 沈黙の15分』は初めて冬を舞台にシリアスな物語を描く

シリーズ15周年記念作品として製作された『名探偵コナン 沈黙の15分』は、15分という短い時間と8年もの長い年月との対比が印象的な、幼なじみという距離だからこそ起こる人間ドラマを描いてます。

劇場版としては初めて冬の物語が描かれたこともあり、爽快なアクションはありつつも切なさや儚さを感じさせるストーリーはコナン映画の中でも特徴的な一作と言えるでしょう。

原作シナリオとの関連性こそあまり高くありませんがその分どのタイミングで見ても楽しめる映画になっていますので、実は全作見ている訳ではないというライトなコナンファンの方にもおすすめの作品です。