芸人だけでなくラノベ作家としてもマルチに活躍している天津向さん。MS編集部がそんな天津向さんにナルトの魅力をインタビューしました!『NARUTO -ナルト-』との出会いや人生の転機など作品を通して天津向さんの人柄を知ることができるかも!?
- aukana編集部
アキバ系ならぬポンバシ系の天津向さんに『NARUTO -ナルト-』への情熱を語っていただきました! ナルトの名シーンやキャラクターについて余すところなく魅力をご紹介します。相方天津木村さんとの裏話も…!?
公式HP「天津向とゆかいな仲間たち」
ナルトとの思い出「ナルトのおかげで闇から抜け出せた」
「ナルトのおかげで立ち直れた」と語る天津向さん。
―ナルトを知ったのはいつ頃ですか?
少年編くらいまでは追って読んでいたんですが、青年編あたりで一旦ナルトから離れてしまいました。しっかりナルトを読むようになったのは上京してからですね。
相方のエロ詩吟(天津木村)だけ仕事があって自分だけ時間が有り余っているときに改めてナルトをしっかり読みました。東京出てきたのはいいけれど、17連休というようなときも結構あって、落ち込んでいたんですね。そういうときに読み直したんです。
ナルトのどんな境遇にも真っすぐ立ち向かって戦い続ける姿が当時の心の支えでした。こんなことを言ったらサスケのファンに怒られてしまいそうですが、「どうせみんなエロ詩吟のことばっかり見ているんだろ」とやさぐれていた自分とサスケを重ねていたんです。サスケとは全然運命の重さが違うんですけどね。そうしたテンションで改めて読んだらめちゃくちゃ面白くて。
当時は本当にやさぐれて、相方に楽屋で「ブレイクしたら覚えてろ」とか言っていたんです。けれどそんな自分を信じて支えてくださった先輩方と、サスケがつらいときに助けたナルトの姿が重なって、自分自身とナルトの物語が繋がっている部分がたくさんあることに気づきました。
―ナルトのアニメを見たり、漫画を読んだりするようになってから変わったことはありますか?
そうですね、圧倒的に闇から抜け出しました(笑) サスケよりも早く闇から抜け出せたかなと思います。サスケは闇に堕ちて、抜け出したと思ったらまた堕ちてという感じで何度も闇に堕ちていますからね。
やっぱりぼくの場合は、相方だけで自分がブレイクしなかった理由は力がなかったからだと気づき、そこから先輩方に助けてもらったというのもひとつの理由かなと思います。
ナルトを読んで大きく変わったな、と思うのはナルトのように胸を張って友人と呼べる存在を作りたいと思うようになったことですね。より人間としていろいろな人と関わりたいなと思うようになりました。
ナルトの魅力「ナルトのどんな恐怖にも負けない前向きな姿勢が好き」
キャラクターもいいし、作品としてすごくうまいんですよね…伏線の回収の仕方が。
―ナルトのどんなところが好きですか?
ナルトは努力型で前向きで、圧倒的な才能も持っているというキャラクターでありながらも、そのせいで迫害されているという背景があります。ジャンプ漫画の主人公としては壮絶な過去を持っていると思うんです。
『NARUTO -ナルト-』はそんな背景を持っているキャラクターをきちんと作品のなかで消化しきっているところがすごいなと思います。
あとは、結局ずっと物語を通してナルトとサスケが戦っている話であるというとこですね。途中で大蛇丸や暁などがストーリーとして入ってはくるんですが、結局はこの二人の話に戻るんですよね。
ぼくもラノベなど書いていますが、そんなことってあり得るんだ! と思いますね。『ドラゴンボール』はまさに悟空とベジータの戦いでストーリーが進むと思うんですが、どこかで二人のライバル関係が破綻すると思うんですよ。ベジータがお父さんになったり。『NARUTO -ナルト-』も『BORUTO -ボルト-』になって変わった部分もありますが、筋が一貫していてすごいなと思います。
―ナルトのなかで1番好きなシーズンを教えてください。
『NARUTO-ナルト- 疾風伝』のペイン来襲編ですね。似たような境遇だけれど、ナルトと長門の選んだ方向性の違いがとてもグッときました。それと、カカシが突然死んでしまって、驚きました。まさか死ぬとは思っていなかったので(笑) そういった場面がたくさんあって、驚きが隠せなかったですね。
ストーリーの主軸とは一見ずれているように見えるんですが、結果的にペイン来襲編が今後の物語に大きな影響を与えているんですよね。本来ヒナタは正ヒロインじゃないタイプですよね。ここからヒナタが徐々にヒロインに近づいていって、思わず「行け、行け!!」って拳を握ってしまうような。ここでナルトがヒナタと結婚するきっかけが生まれたのは大きいと思います。
―ヒナタがもし現実にいたら結婚したいですか?
したいな~~!!(笑) そりゃもう嫁にしたいですよ。
―サクラよりもヒナタ派ですか?
ヒナタかサクラかどちらをとるか…究極の選択に悩む天津向さん。
それは難しい選択ですね。サクラも良いんですよね~。究極の選択じゃないですか? こんなにも気持ちが二分されるなんて!
ぼくは実はサクラちゃんみたいな子が好きなんですね。振り回されたいタイプなんで。ヒナタは振り回さないじゃないですか。でも長い目で見たらヒナタかな…なんて、「どの顏が言っているんだ!」っていわれそうですけどね(笑)
ファンに怒られるかもしれない…と心配になっています。
ナルトのストーリーについて「サスケは究極のツンデレキャラ」
―ナルトのなかで1番好きなシーンを教えてください。
やっぱり、最終巻じゃないですか。最後の終末の谷でのナルトとサスケの戦いですね。やっぱり最初に言ったように、『NARUTO -ナルト-』ってナルトとサスケの戦いが物語の軸にあるじゃないですか。
サスケが初めて負けを認めてから引きのカットになって、二人の腕がなくなって血だけが交差するシーンになっているんです。石像の手の上なんですが、このシーンのために70巻分原作は連載していたんだろうな、って納得しました。
サスケって壮大なツンデレですからね。ここで一度だけデレたんですが、相当バネが強かったです(笑) 初めて「オレの負けだ」ってサスケが言うんですが、このシーンがかっこよかったです。“負けを認めているのにかっこいい”んです。やっぱりサスケは究極のツンデレですね。
あとはザブザ戦ですね。あのシーンはめちゃくちゃいいですよね。感動しました。
―ナルトのなかで1番好きなコメディ回を教えてください。
『NARUTO -ナルト- 』は物語後半になってくるとコメディ回があまりないんですよね。しいて言うなら、キラービーが登場するとコメディ寄りの雰囲気になりますけどね。
そんなギャグで普通笑うかなっていう感じなんですが、ナルトが大きなタコに会えると大喜びしていたのに、本当はイカだったんですよね。普通間違えるかな~、と思いながら見ていましたけど、そこもナルトっぽいですよね。
コメディとしてのくだりがあるからこそ本気で戦った時のかっこよさが増しますよね。
―ナルトは名場面が多いですがそのなかで人生を変えたシーンやキャラクターを教えてください。
真剣な顔でナルトの名場面について語ってくださる天津向さん。
ナルトの第一話に出てくる「うずまきナルトだ」っていうシーンは印象的ですよね。
ぼくは上京する前に大阪で、ひとりでオタクのライブをやっていたんです。そのときに初めてプレゼンした自分が好きなマンガの好きなシーンがそのシーンだったんです。今はマンガやアニメのお仕事もさせていただいてますけど、そのシーンをプレゼンしたのがきっかけだったのかなとは思いますね。
あとはシカマルですよね。シカマルから「こんな感じでやったらモテるのか」って思ってやってみたんですけど失敗しました(笑)手を抜いているように見えて最後は結果を出すシカマルに対して、ぼくは手を抜いてやったら結果が出ない。シカマルのようにできないかなって思ってやったらできなかったので、ぼくはシカマルじゃないんだって思って手を抜かずに頑張るようになりました(笑)
そういう意味ではシカマルは反面教師的な存在としてぼくの人生の局面を変えてくれましたね。
ナルトのキャラクターについて
「シカマル、めちゃくちゃかっこいいじゃないですか!」と笑顔で語る天津向さん。
―ナルトのなかで1番好きなキャラクターは誰ですか?
カンクロウですね。
一歩引いたところで、ひねくれながらもがらも我愛羅のことを支えていますよね。ぼくも一歩引いてサポートしたい性格なんです。そういう意味でも泥臭いながらも我愛羅のことを思っているカンクロウは好きですね。
―ナルトのなかで1番かっこいいと思う主人公を教えてください。
シカマルじゃないですか? 彼には面倒くさいと思いながらもちゃんとできる天才の部分がありますよね。男はみんなシカマルになりたいと思ってますよ。
一番憧れているのもシカマルですかね。ぼくも昔髪を伸ばして括っていたんですよ。今思えばあの時のぼくはシカマルだったんじゃないかなって思います(笑)
―先ほども悩まれていましたが、改めて好きな女性キャラクターを教えてください。
結構「好き好き」って口に出してるキャラクターの方が好きなんですよ。そういう点ではサクラもヒナタもそうですよね。
あとはカリンもいいですよね~! その3人ですかね。
―ナルトのなかで1番強いと思うキャラクターを教えてください。
誰だろうな~。カブトじゃないですかね。
執念で戦ってる部分があるので、思ってもいない力も出そうですし。ナルトという物語自体は復讐では何も生まれないという話なんですけど、彼には復讐ゆえの歪んだ力はあると思います。ダークヒーロー感はありますよね。
―ナルトのなかで1番好きな脇役を教えてください。
水影の護衛の一人である長十郎ですね。
若い子が大人の女性に恋い焦がれてお慕い申し上げますって言っている姿はかわいいですよね。その様な姿を39歳のおっさんが見てると「がんばれ~!! いいぞ、いいぞ~!!」って応援したくなります(笑)そういう思いが同人誌につながるんでしょうね。
―ナルトのなかで性格が似ていると思うキャラはいますか。
カンクロウですね。好きなキャラクターでもあるんですが、普段おちゃらけている内心は我愛羅のことを思いながら行動するところですね。我愛羅にとっての大きな支えになっているんじゃないかな、と思います。ちょっと捻くれながらも支えているのがいいなって。
ぼくの性格はどちらかというと、一歩後ろからサポートしたいタイプなんです。芸においてもそうなんですが、自分が主役というよりも相手をサポートするという点が似ているなと。お世話になっている先輩からすれば、ぼくは店長というよりは副店長の才能があるらしいんで(笑) そういうところがすごくカンクロウの好きなところですね。
―現実にいたら友達にはなりたくないキャラクターはいますか。
暁は誰とも仲良くなりたくはないですよね…やっぱり怖いもんな~。マダラとかと仲良くなりたい人なんていないんじゃないですか?
暁のなかでとくに仲良くなりたくないのは鬼鮫ですかね。まず、顔がこわいですよね(笑)執念深くて気分屋っぽいですし、嫌われたらとことん嫌われそうですよね。
―ナルト世代とボルト世代、強いて言うとしたらどちらの方が好きですか。
難しいですよね…ナルトは初代~七代目までの話、ボルトは七代目以降の話なのでナルトの方が物語の歴史が圧倒的に長いですからね。現段階ではナルトですけど、これからボルトもナルトの人気と徐々に拮抗してくるようになると思います。
ぼくらは幽遊白書世代なんですけど、もう今の若い世代は幽遊白書をを知らないでその後の富樫先生の作品であるハンターハンターから知る人も多いですよね。そのようにナルトがボルトの前の話だということを知らない世代もすぐにでてくるんじゃないですかね。ですから、ぼくらはナルト世代って言うだろうし、若い世代はボルト世代って言うんだろうなって思います。
いつかナルトとボルトみたいにか家族ができたときに子どもにナルトを紹介したいですよね。そのときに横にいるのがヒナタみたいな女の子だったら最高なんですけどね。神に頼みましょう(笑)
もしもナルトの世界にいけるとしたら
誰とも戦いたくないですよ! と笑う天津向さん。
―もしキャラクターの誰かと戦えるとしたら誰と戦いたいですか。
誰とも戦いたくないですよ!(笑)
ぼくがめちゃくちゃ強いキャラクターだとして…誰の技を食らいたいかどうかですよね…でもシカマルとは戦ってみたいですかね、きっと彼の戦略によってとんでもなく負けるじゃないですか。それを味わいたいですよね。負けることは確定で戦いは進むじゃないですか。でも大逆転は見てみたいしやられたいですね。
あとは穢土転生が使える大蛇丸やカブトですかね。穢土転生は反則ですよね。でもナルトのいいところって、それを使っても物語が破綻しなかったというところですよね。あのめちゃくちゃな感じでも物語を帰結させたっていうところにナルトの魅力があります。
穢土転生を使えるとしたらチャップリンとサイレントで5分ネタで勝負したいですね(笑)
―ナルトに出てくる里や国に行けるとしたらどこに行きたいですか。
ナルト行きつけの一楽のラーメンは食べてみたいですね。一緒に食べるとしたらカカシ先生ですかね。ナルトは味の感想とかを聞いてきてうるさそうですよね(笑)
―もし1日だけ好きなキャラクターになれるとしたら何をしたいですか。
油女シノですね。体中に虫が潜んでいるのにあのように無表情でいるのがすごいなと思ってずっと気になっていました(笑)その経験はおそらくあまりできるものではないので、一度その感覚を味わってみたいです。
―好きな術ができるとしたらどの術を使いたいですか。
穢土転生以外だったら、男としては螺旋丸はかっこいいなって思います。チャクラを使いこなすのは難しそうですけど…つかってみたいなって思いますね。
ナルトを代表する技としては螺旋丸と千鳥があるので、どちらかは使ってみたいです。でもぼくが「千鳥を使いたい」なんて言ったら芸人の千鳥と間違われて「あいつ何言ってんねん」って言われそうなので、千鳥は避けます(笑)
技を当てる相手は資金がなくなって手のひらを返した人たちですかね(笑)でもそれだと復讐になってしまうので、ナルトっぽくなくなってしまいますね。
―もし火影になれるとしたら何がしたいですか。
木の葉の里に劇場をつくりたいですね。木の葉の里は笑顔が似合うのでうまく馴染めそうですよね。M1グランプリならぬN1グランプリを開催したら面白そうですよね。
ナルトとサスケに漫才をやってもらいたいですけど、サスケはやらなそうですよね。サスケはピンでフリップネタをやってそうですね。「こんなナルトは嫌だ」っていう大喜利で。あとはサクラとイノで女の子の漫才をやってもらっても面白そうですね。
最後に―ナルトへの愛を語る
―ナルトという作品への愛を語ってください。
ナルトは世界的に愛されている作品の一つです。
うずまきナルトという一人の忍者が自分の運命を背負ったうえで成長していく姿がこの作品の大きな魅力です。ナルトは弱い面も含めていろいろな面を持っているので誰でも共感できますし、ナルトの世界に入り込むことができると思います。現実世界での負の感情もそのままで良いと受け入れてくれますし、成長したらもっとすばらしいところにいけるということも教えてくれます。
そして、バトルもキャラクターが単純にかっこいいです。
「バトルものが好きな人」、「キャラクターを愛でたい人」、「何か自分を変えたい人」など、さまざまな人に向いている作品だと思います。
読んでってばよ!!!!!
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