ガイナックス初の単独作品であり、熱血王道ストーリーや男らしい名言の数々で放送から10年以上経った今でも人気のアニメ『天元突破グレンラガン』。その物語のあらすじを結末まで解説します。この記事を読めば、グレンラガンのストーリーについて丸わかりです!
『天元突破グレンラガン』とは、株式会社ガイナックス(GAINAX)が原作を担当し、2007年~2008年にテレビ東京系列で放送された、ロボットアニメーション作品です。
アニプレックス(ANIPLEX)やコナミデジタルエンタテインメントも制作に関わっています。
監督は『新世紀エヴァンゲリオン』にも関わった今石洋之さん。
脚本・シリーズ構成は『キルラキル』『仮面ライダーフォーゼ』などの脚本や原作を担当した中島かずきさんです。
2019年現在の時点ですでに10年以上前の作品となりましたが、今もなお熱い王道ストーリーや数々の名言で人気を博しています。
メディア展開も広がっており、2008年にテレビ放映が終わった後も2008年9月6日には劇場版である「紅蓮編」、2009年4月25日には「螺巌(らがん)編」が上映、2017年の年末などにテレビ版の再放送もされています。
『天元突破グレンラガン』の物語構成は?
『天元突破グレンラガン』のストーリーは、主に以下の4つの章に分けられます。(16話は1~15話をまとめた「総集片」)
・立志編(1~8話)
・風雲編(9~15話)
・怒涛編(17~22話)
・回天編(23~27話)
「立志編」では、ラガン発見から四天王チミルフとの決戦、カミナの死まで、「風雲編」はニアとの出会いからテッペリン攻略までで、シモンの少年時代が描かれます。
第3部の「怒涛編」は「風雲編」終了から7年が経過、シモンは21歳の青年になってからのストーリーです。
「怒涛編」は100万人目の人間の誕生から月落下を阻止、第4部「回天編」ではアンチスパイラルとの決戦からエピローグまでとなっています。
『天元突破グレンラガン』あらすじ 第1部:立志編(1~8話)
出典:amazon「立志編」は第1~8話までを指し、主人公のシモンとカミナの旅立ちやヨーコ・キタン・ロシウとの出会いが描かれます。
第7~8話では、大グレン団の設立、そして今後の物語のターニングポイントとなるカミナの死までの物語です。
グレンラガンの物語では、各部を象徴する物語名が設定されており、「立志編」は「まだ自分の運命に気づかぬ1人の男の物語」となっています。
地下にあるジーハ村に暮らすシモンは、村を拡張するために村の人から疎まれながら穴掘りをする少年でした。
ある日、光るドリル「コアドリル」と顔のような形をした謎の機体・ラガンを発見します。
シモンがアニキと慕い、地上世界を夢見る17歳の青年カミナに報告しようとしたその時、村の天井から「ガンメン」と呼ばれる機体とそれを追ってきた少女ヨーコが落ちてきたのです。
突然の出来事に大慌てとなるシモンたちですが、シモンが発見した光るドリルをラガンに差し込み起動させ、シモン・カミナ・ヨーコの3人はなんとかガンメンを撃退します。
そして、その勢いで地上に飛び出し、シモンとカミナは地上の世界が存在すること、地上はガンメンや獣人たちに支配されていて、人間にとって過酷な状況であることを知ります。
地上では、人間と獣人の戦いが日夜繰り広げられており、シモンたちもその戦いに加わることを決意。
その後、カミナは獣人からガンメン「グレン」を強奪し、ヴィラルとの戦いにてシモンとカミナの合体機「グレンラガン」が誕生します。
そして、獣人とガンメンの支配から地上を解き放つため、カミナやヨーコ、メカニックのリーロンらとガンメンの本境地へ向かうことに。
旅の途中、キタン・ロシウ・ギミーやダリーたちといった仲間たちに出会います。
また、カミナたちグレン団の評判を聞きつけた周辺の村のガンメン乗りとも合流し「大グレン団」を結成。
目的であった要塞型ガンメン「ダイカイザン」に遭遇し、攻略の準備を進めます。
しかし、ダイカイザン攻略の要であったシモンは、カミナとヨーコの逢瀬を目撃し動揺、作戦中にラガンの操作に異常をきたすことに。
カミナの叱咤によりダイカイザンの乗っ取りに成功するも、カミナは重傷を負います。
そして最後の力を振り絞った「ギガドリルブレイク」によって獣人四天王チミルフを刺し違え、カミナは命を落としてしまいます。
ここまでが、天元突破グレンラガンの第1部「立志編」です。
『天元突破グレンラガン』あらすじ 第2部:風雲編(9~15話)
出典:amazon第2部ではニアとの出会い、シモンやヨーコの「カミナの死」の克服、そしてテッペリン攻略、螺旋王ロージェノムとの決戦が描かれます。
物語の名前は「運命と戦い続ける男の物語」です。
カミナを失った大グレン団は大きなキズを負い、シモンへの不信感を含め、不穏な空気が流れていました。
そんななか、シモンはガンメンによって捨てられた箱の中で眠る少女・ニアと出会います。
ニアが螺旋王の実の娘であることに戸惑う大グレン団のメンバー。
しかし、彼女の優しさと素直さ、そして四天王アディーネとの対峙を目の当たりにし、徐々に彼女を受け入れることに。
シモンを信じるニア。
そして、カミナがシモンに残した「お前が信じる、お前を信じろ」という言葉によって、シモンは「自分はカミナではなくシモン」いう結論にたどり着きます。
こうして、カミナを失った喪失感から脱したシモンは、復活と決別の口上とともに、四天王グアームを退けることに成功します。
そんなシモンの姿に、ヨーコを始めとする大グレン団も活気を取り戻し、シモンは大グレン団のリーダーに就任。
その後、獣人の本拠地であるテッペリンにて四天王シトマンドラとグアームを撃破、そして螺旋王ロージェノムと機体「ラセンガン」も倒し、地上の開放に成功します。
以上が第2部です。
螺旋王・獣人との戦いに決着は着きましたが、螺旋王が最後に残した言葉、人間を管理していた理由、そしてシモンの「螺旋力」についてなどの謎を残したままです。
これらの謎は第3部以降で解き明かされ、グレンラガンの物語の核心部分となります。
『天元突破グレンラガン』あらすじ 第3部:怒涛編(17~22話)
出典:amazon「怒涛編」は「風雲編」から7年が経過し、新政府の官僚となったシモンたちの姿からスタートします。
シモンからニアへのプロポーズ、そしてニアのアンチスパイラルのメッセンジャーへの覚醒から、人類殲滅システムである「月落とし」の阻止までです。
物語の名前は「運命に裏切られながらも、自分の道を探し続ける男の物語」です。
第2部とは違い、大人になったシモンやロシウたちが描かれ、立場の違いから来る意見の相違や決断の重さに各々が苦悩します。
テッペリン跡地に「カミナシティ」を建設し、総司令として忙しいながらも平和に過ごしていたシモン。
しかし、ロージェノムが示唆した通り、「100万人の人類」が生まれたとき、「アンチスパイラル」と名乗る敵の襲来とニアのメッセンジャーとしての覚醒、そして謎の兵器「ムガン」との戦闘が起こります。
「3週間後に月を地球に落とす」という宣言とムガンとの戦闘によって混乱した民衆を抑えるため、総司令補佐官であるロシウはシモンを逮捕、死刑の宣告を言い渡します。
そして、混乱が収まると戦艦「アークグレン」にて民衆とともに宇宙へ脱出するも、巨大ムガンが攻撃を仕掛けてきます。
一方、ヨーコによって助けられたシモンは、同じくリンカーネ刑務所に収監されていたかつての敵・ヴィラルとともにアークグレンの救出へ。
シモンたち大グレン団は、巨大なガンメンである落下してくる月「カテドラル・テラ」を制御し、月の落下の回避に成功するのでした。
ここまでが第3部怒涛編です。
新政府でくすぶっていた大グレン団、シモンたちのピンチに駆けつけたヨーコ、シモンの「月を止める」という言葉と、グレン団の生き様に共感したヴィラル、そしてニアの救出を決心したシモンによって、アンチスパイラルとの決戦へ向かいます。
また、第3部ではロシウによって記憶と頭部を復活させられたロージェノム、グラパール隊の立派なエースパイロットに成長したギミー・ダリーなど、第1・2部で登場した人物の引き続き登場。総力線でアンチスパイラルに挑みます。
『天元突破グレンラガン』あらすじ 第4部:回天編(23~27話)
出典:amazonグレンラガンの最終章となる第4部「回天編」では、アンチスパイラルとの決戦が描かれます。
物語の名前は「戦闘因果に支配された宇宙の運命に風穴をあける男の物語」です。
最終章だけあって、戦闘規模や敵の機体の数・強さが最も激しい章です。
シモンや大グレン団の見せ場も多く、機体も「アークグレンラガン」「超銀河グレンラガン」そして「天元突破グレンラガン」と作中最大規模の機体が登場します。
シモンがニアに送った指輪をもとに、アンチスパイラルの母星へ赴く大グレン団。
しかし、激しい戦いの中、キッド・アイラック・ゾーシィが破れ、またジョーガン・バリンボーもギミーたちを庇い戦死します。
また、アンチスパイラル陣営の「デススパイラルマシーン」の破壊のため、キタンもデススパイラルマシーンと対峙。
螺旋の力に目覚め破壊するも、相打ちとなり死亡します。
多くの死、そして多元宇宙迷宮によって苦しめられるシモンたちでしたが、カミナの言葉によって復活、最後は機体「天元突破グレンラガン」に搭乗し、アンチスパイラルを撃破、そしてエピローグを迎えます。
アンチスパイラルを撃破したことによって、ニアはこの世に留まれなくなり、結婚式の途中シモンに愛を伝え消滅。
シモンはギミーたちにコアドリルを託し、総司令の地位を捨て去り「穴掘りシモン」として、ブータとともにカミナシティを去っていきました。
以上が第4部回天編のあらすじです。
エピローグでは20年後のヨーコやヴィラル、ロシウ、リーロンなどの姿が描かれ、シモンも変わらず旅を続けている描写がされます。
このときのシモンの声が、アニメのナレーションと同じ声であることから、毎回アニメ最初のアバンの語りがシモンであることが判明します。
『天元突破グレンラガン』まとめ
当記事では『天元突破グレンラガン』のあらすじについて解説しました。
『天元突破グレンラガン』は2019年現在でも、フィギュア展開や家庭用ゲーム・ソシャゲなどとコラボをしている人気作品です。
熱血王道ストーリー、感動的な名場面、ロボットによる迫力満点の戦闘シーンはいつまでも色あせません。
ぜひこれを機に、『天元突破グレンラガン』のアニメを観てみてはいかがでしょうか。
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