アラビアンナイトの世界をモチーフにした壮大な魔法ファンタジー『マギ』。これは時代の節目に現れるという魔法使いの最高位3人のマギと、史上初の4人目のマギの物語。各国で起こる異変を、マギがソロモンの教えに導いていく。観ればハマる、魔法冒険譚の世界観をぜひ……。
『マギ』はルフに愛された魔法使いを巡るファンタジー
出典:amazon大高忍原作の少年漫画をアニメ化した、壮大な魔法冒険譚『マギ』。アラビアンナイトを中心とした、古代文明がモチーフとなったファンタジーアニメです。
その時代の王を定めるのは、マギと呼ばれる魔法使いです。本来ならば3人しか存在しませんが、この時代には例外としてもうひとりが存在します。それが、マギの中の最高位、ルフに愛されし創生の魔法使いマギです。
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『マギ』アニメ1期はシンドリア編まで
漫画版『マギ』は2009年から「週刊少年サンデー」で連載中で、2012年にはアニメ1期、2013年に2期が放送されています。
1期は25話に渡り、原作の「シンドリア編」までが放送されました。『マギ』のコミックス本は、2017年1月現在までで、31巻まで刊行されています。シンドリア編は、原作でいうならば12巻115夜までです。
アラジンとアリババの出会いから、アラジンがソロモンの知恵を授かったことまでが明かされています。
また、シンドリア王国や煌帝国、アル・サーメンの存在などのストーリーも展開されており、新たな運命への旅立ちも予感させています。
『マギ』あらすじ
アラジンは、移動中に襲われていた商人を、ウーゴくんを呼び出して助けます。アラジンの力を見たアリババは、アラジンに迷宮攻略を持ちかけます。その後、アラジンとアリババは、ともにアモンを攻略します。
しかしアラジンはアモンによって、遠い異国に送り出されてしまいました。一方アリババは、財宝も金属器も手に入れます。
どうしてもアラジンのことが気になり、自らアラジンを探す旅に出ようと決心したのでした。
『マギ』の登場人物
マギの登場人物を紹介します。
主人公にしてプラス1のマギ【アラジン】
アラジンは、別世界に存在したアルマトランの王、ソロモンの息子にして、歴史史上初となる4人目のマギです。
母シバの胎内から胎児のまま摘出されたあと、聖宮の番人ウーゴくんから、シバのルフを送られ、4人目のマギとして誕生しました。
きれいなおねえさんが大好きですが、おねえさんを選ぶ基準は、顔より大きいおっぱいを優先する、生粋のおっぱい星人なのです。
しかし、どんなにきれいでおっぱいが大きくても、悪と見なせば、冷たい態度をとります。ウーゴくんと別れる理由となった、紅玉への態度も冷ややかなものです。
アラジン役を演じた石原夏織は、真面目なアラジンからおっぱい星人まで、魅力的に演じています。まさに、アラジン役は、石原にとってハマリ役といっていいでしょう。
バルバッド第三王子【アリババ・サルージャ】
アリババは、バルバッド王国第3王子です。
アラジンとともに、第7迷宮アモンをクリアし、ジンと金属器、そして財宝も手に入れました。迷宮では、モルジアナとも知り合い、彼女を奴隷から解放しています。
お調子者ですが、人への情も厚く、いざというときは、自分の身を投げ出しても助けようとします。物語が進むにつれ、アリババを慕う仲間も増え、人望も次第に厚くなっていきます。
アリババ役を演じた梶裕貴は、幅広い演技で定評のある声優で、アリババの熱い性格を見事に演じています。
狩猟民族ファナリス【モルジアナ】
モルジアナは、狩猟民族ファナリス特有の、赤い髪に強靭な脚力、アリババ程度なら、片手で持ち上げられるほどの腕力をもつ少女です。
領主ジャミルの奴隷として、アラジンらと迷宮アモンで出会い、解放してくれたアリババに恩を感じています。登場当初は、奴隷であったため、感情を表に出すことはあまりなく、淡々としゃべっていました。
しかし、アラジンらと関わりあっていくうち、仲間意識をもつようになり、次第に女性らしい口調へと変化していきます。
モルジアナ役を演じた戸松遥は、ハリのあるしっかりした声が特徴であり、モルジアナの変化を見事に演じ分けています。
シンドリア王国の国王【シンドバッド】
シンドリア王国の国王シンドバッドは、実在したアラビアンナイトのハールーン・アッ=ラシード王をモデルとしています。
14歳で迷宮バアルを始め、ブァレフォール、ゼパル、フルフル、フォカロル、ヴェパール、クローセルなど7つの迷宮を攻略しています。その偉業は伝説とされ「七海の覇王」と呼ばれています。
また、シンドバッドが身につけている装飾品は、すべて金属器です。シンドバッド役を演じた小野大輔は、幅広い役柄を自在に演じる実力派声優です。掴みどころのないシンドバッドの性格や、特徴を見事に捉えた演技をみせています。
シンドリア国【八人将】
八人将とは、シンドリア王国の8人の戦士たちの総称であり、守護神として、国民からも親しまれています。個々の実力はかなり高く、国を支える中枢となっています。
シンドリア国の建国から、彼らがどのような形で八人将になったのかは、外伝『マギ シンドバッドの冒険』で描かれています。
それぞれが、政務、外交、剣術、魔導士など、役割がわかれており、彼らだけで国を背負っているといっても過言ではありません。
しかし、シンドバッドへの忠誠心は堅く、全面的にサポートしており、裏切ることは一切ありません。
【煌帝国】
煌帝国は、帝政時代の中国をモデルにしていると言われています。もともとは小国でしたが、アル・サーメンが介入したことにより、急成長を遂げています。皇族のなかには、迷宮攻略者も多く、マギ(ジュダル)も煌帝国の神官となっています。
煌帝国は各地に軍事侵略を広げています。
支配下に置かれた国は、すべてが煌帝国式になり、奴隷や国民には、決められた奴隷服や国民服の着用が義務づけられています。煌帝国の練家では、紅炎、紅明、紅覇、紅玉、玉艶、白瑛、白龍が、意見の相違や誤解から、大きな問題へと発展していきます。
世界に3人しかいないはずのマギだが…
歴史の節目に現れるマギは、最上位の魔法使いで、王を導く役目を担っています。本来3人しかいないはずのマギだが、この時代では初めて4人目となるマギが生まれます。
4人目となるアラジンは、マギの中でも強大な力を持つ、創生の魔法使いで、ジュダルが堕転したのをきっかけに、マギとして誕生しました。
なぜ、4人目のマギが誕生したのでしょうか。
もともとマギは、闇に打ち勝つ奇跡を起こすこともできるはずです。しかしジュダルは堕転したままです。他の2人のマギも、ジュダルを放置したまま、奇跡を起こそうとはしていません。4人目のマギを誕生させた理由には、このことが関係していると考えられるでしょう。
『マギ』のアル・サーメンとは
アル・サーメンとは堕転した組織の総称で、暗黒世界を理想としている集団のことです。国家の中心部に、潜り込んで操り、意図的に戦争などを引き起こし、世界状況を悪化させています。
彼らは独自に開発した闇の金属器を使い、ソロモンの金属器を手に入れようと、堕転したものを迷宮に送り込んでいます。組織に関係するものは、黒いルフをあつかっています。
また、かつてアルマトランが崩壊した原因を引き起こしたこともあります。
『マギ』のダンジョン(迷宮)やその攻略者
迷宮とは、世界各国で突如現れた謎の建物です。
それぞれが違う形状をしており、中がどうなっているのかは、入ってみないと分かりません。入り口は光で覆われ、少し触れただけで、中に引きずり込まれてしまいます。入った後は、攻略しなければ決して出ることは出来ません。
中には、様々な仕掛けがされており、命の危険さえもあります。それをかいくぐって、宝物庫に辿りつくと、そこにはジンが構えています。ジンとの契約を取り交わし、主となることができると、迷宮攻略者となり、財宝や金属器や力を得ることが出来ます。
『マギ』劇中に登場する各用語
ソロモンの知恵とは
アラジンにだけ授かっている力で、「ソロモンの知恵」というものがありません。
その力は、アラジンの究極の技となっていますが、未だ謎に包まれている部分も多いです。「ソロモンの知恵」で、あらゆるルフと繋がることができ、またルフが持っている記憶を他者に見せることも可能です。
また、互いのルフを引きあわせることもできます。
アル・サーメンからは全知と呼ばれており、シンドバッドもその力を狙っています。しかし、この技は大量に魔力を消費するという難点もあります。
この技を持つアラジンは、「ソロモンの代行者」や「ソロモンの傲慢」という異名を持っていません。
ジン
青い巨体で迷宮に封じられているのがジンです。
ジンの元にたどり着いた者のなかから、王の器に相応しい者を選び出すのです。選んだ人物を主とみなし、主となった者は、金属器を介して、ジンから力を与えられます。
金属器を通して、ジンを実体化させることもできるが、大量の魔力を必要とするため、常人では不可能とされています。
それらの正体は、かつてアラジンの父、アルマトラン国王ソロモンに使えていた眷属たちであるとされています。
金属器と眷属器・闇の金属器
迷宮攻略者は、ジンの力を使える金属器を持つことによって、金属器使いと呼ばれるようになります。その金属器使いの側にいる者を、ジンが認めることもあります。
認められた者たちは、ジンの力を分け与える眷族となることができるのです。あくまでもジンに認められなければならないので、ひとりもいない場合もあります。
ただ、主が金属器を手放したり、金属器から離れてしまったときは、眷属も使うことは出来ません。
ルフと黒いルフ
ルフは死した者、生けるものすべての魂のふるさとの総称です。魔力を生み出すこともでき、鳥の形をした金色に輝く流動体となっています。
しかし、ある一定の条件を見たし、またルフの集合体でなければ、その姿を確認することはできません。
ルフには、1型から8型まであり、その個性によって別れています。水を操るルフは青、風を操るルフは白と、色も分かれているのです。
アラジンは、ルフに愛されしマギであるため、常にルフから恩恵を受けることが可能です。
魔装と全身魔装について
迷宮攻略者は、金属器を介して、ジンの力を身に纏うこともできる、これが魔装と呼ばれるものです。それらは、髪色や肌の色まですべて変化し、己とジンが同化したジンに最も近い姿です。
人間では魔力量がたりないため、不可能であるとされています。魔装には段階もあり、武器だけを魔装させたものを「武器魔装」とよび、体全体を覆った完成形を「全身魔装」を呼んでいます。
半身を魔装させた半身魔装もあるが、正式名称はつけられていません。全身魔装は、ジンによっては体格も変化するものもあります。
『マギ』はコミカルなやりとりが満載!
『マギ』の魅力は、舞台設定やキャラクター設定にとどまらりません。
本編の随所で観られる、キャラたちのコミカルなやりとりにも目が釘付けになってしまうのです。
セリフももちろんですが、クールな描写から一気に、何者かも分からぬ姿になってしまったり、もはや人ではないように変化することもあります。
緊迫シーンが続くと、どこかで気を緩めるキャラや場面があったりと、原作者・大高忍からのサービスも満点です。
クールなキャラや、悪役といえども、憎みきれないキャラに仕上がっているのは、やはりコミカルな一面も関係しているでしょう。
ついついツッコミを入れたくなるような場面、魂が抜け落ちたような描写など、シリアスすぎず、喜怒哀楽を楽しめる作品なのです。
アニメでも十分楽しんで頂けると思いますが、ぜひ原作にも手を出してみてほしいです。
謎が謎呼ぶシリアスなシーンも!
『マギ』は、コミカルなシーンが満載で、飽きることなくストーリーを追うことができる傑作です。しかし、それらは決してコミカルなだけが理由ではありません。
伏線となる重要なシーンでは、ほとんどがシリアスな場面になります。基本的には、シリアスとコミカルが入り混じり、ストーリが進んでいきます。しかし、シリアス1本で進んでいるシーンには、何かの伏線に繋がっていることが多いのです。
その場面に気がついたときは、考察することをおすすめします。それらが解決されたとき、『マギ』をより面白いと感じていただけるでしょう。
もうひとつの『マギ』
『マギ』の登場人物、シンドバッドが主人公になった外伝『マギ シンドバッドの冒険』も人気を博しています。『マギ』では、いきなりシンドリア国王として登場したのがシンドバッドです。
外伝では、彼の誕生から、シンドリア国王になるまでが描かれています。
なぜ八人将は、そこまでシンドバッドに忠誠を誓っているのか、シンドバッドはどうやって王になったのでしょうか。その理由も外伝で知ることができます。
本編『マギ』では明かされないことも、ここで明らかになることもあります。こちらも合わせておすすめしたいです。
参考元
- ・『マギ』コミック本 1~31巻小学館
当社は、本記事に起因して利用者に生じたあらゆる行動・損害について一切の責任を負うものではありません。 本記事を用いて行う行動に関する判断・決定は、利用者本人の責任において行っていただきますようお願いいたします。
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