超絶ラップテクと、尖った自由すぎる歌詞 エミネムは、アメリカを代表する白人ラッパーで、ワールドセールスは1億枚以上を記録。彼の音楽は、今も多くの人を魅了してやみません。1999年メジャーデビューしてからトップアーティストに上り詰めるまで、様々な伝説を生んできました。その一片を彼が主演した映画「8マイル」で見ることが出来ます。
エミネムの半自叙伝「8マイル」
映画「8マイル」のあらすじ
かつて自動車産業で栄えたデトロイトも今は昔、衰退を辿る貧しい町と変貌していていました。デトロイトには「8マイル・ロード」と呼ばれる道が存在しており、その道では暗に富裕層と貧困層、持つ者と持たざる者の線引きがされています。
そんな見えない線が横たわる町で、ラビット少年は生まれます。彼は母と妹と共にトレーラー暮らしで、貧困と暴力がはびこる環境で暮らしていました。彼の夢は、いつか自分の得意なラップで成功し、8マイルの向こう側に行くこと。
しかし、「ラップは黒人の物だ」という先入観に、ラビットは巡ってくるチャンスをなかなかものにできず、挫折を味わいます。そんな彼に追い打ちをかけるような裏切りや暴力、貧困。彼はそれらを乗り越えるため、全ての望みをかけてマイクをとります。
この映画では、エミネムの厳しい生い立ちや、いかにして成功してきたのかを、フィクションを織り交ぜて描かれています。リアルにかなり近い、半自叙伝的作品とも言えるでしょう。
極貧の中に生まれたエミネムは幼い頃、父親に見捨てられます。母親からもひどい虐待を受けて育ったと言われています。母親と共にデトロイトとカンザスシティを転々とする生活から、友達もできずにいじめられ、苦渋を味わった少年時代が続きます。
そんな苦しみの中で出会ったヒップホップ。それこそが、彼にラップという新たな才能を開花させたのでした。
ヒップホップ・ラッパーとしての成功
エミネムは学生時代に何度もコンテストに挑戦し、そのために留年を重ねています。
初めて自主制作したアルバム『インフィニット(Infinite)』は不発に終わりましたが、次作『ザ・スリム・シェイディ EP』は自主制作ながら2万枚の売り上げを記録しました。
ヒップホップ界の重鎮である大物プロデューサーのドクター・ドレ-に才能を見出されたエミネムは、1999年にアルバム『ザ・スリム・シェイディLP』でメジャーデビュー。
初アルバムながら米ビルボードチャート2位600万枚の売り上げを記録しました。また、その年のグラミー賞を受賞し、一気にトップアーティストの仲間入りを果たしました。
『Stan』が収録された『ザ・マーシャル・マザーズ・LP』は、発売一週間で100万枚以上を売り上げ、最も売れたソロシンガーのアルバムとしてギネスに登録されています。
辛辣で直情的な歌詞もエミネムの魅力
『Just Lose It』のMV上に出てくる彼は、往年の世界的スター歌手を真似て、激しくディスっています。歌詞も当時問題になった児童に対する虐待、整形の疑惑について、軽いラップに乗せて皮肉たっぷりに歌っています。
しかし、その歌手のファンから反感を買ってしまい、MVを流すテレビ局に苦情が殺到し、放送を自粛するテレビ局も現れました。
エミネムは、数々の大物や世情に対し矛先を向け、歌詞の中で臆すること無く自分の意見をぶつけています。賛否両論はあるものの、彼の潔い良い姿勢と歌詞に共感するファンは後を絶ちません。
遂に極致に達する神がかったラップ
通算12枚目のオリジナルアルバムとなる『ザ・マーシャル・マザーズ・LP2』。技を極めた彼のラップには、誰もが度肝を抜かれることでしょう。
参考元
- ・参照リンク:EminemVEVO - YouTube
- ・参照リンク:EMINEM | エミネム - UNIVERSAL MUSIC JAPAN
- ・参照リンク:エミネム - Wikipedia
当社は、本記事に起因して利用者に生じたあらゆる行動・損害について一切の責任を負うものではありません。 本記事を用いて行う行動に関する判断・決定は、利用者本人の責任において行っていただきますようお願いいたします。
合わせて読みたい
このニュースに関連する作品と動画配信サービス
8マイル
動画が配信されているサービス一覧