アニメ「ダイヤのA」は高校野球を題材にした作品です。原作は寺嶋裕二先生による、週刊少年マガジンに現在も連載中の同タイトル「ダイヤのA」。ここではアニメを中心に、「ダイヤのA」のあらすじや登場人物の紹介をしていきます。
リアルな視点と熱い思いが込められた「ダイヤのA」
「ダイヤのA」とは?
TVアニメ「ダイヤのA」とはシリーズは全2期、計3年間もの長きに渡り放映された人気野球シリーズ作品です。
アニメ制作はマッドハウスとプロダクション・アイジーが担当し、テレビ東京系列などで放映されました。
関東圏での第1期は日曜の朝に放映され、2013年10月から2015年3月の間に全75話。
第2期は月曜夕方に番組が移動し、2015年4月から2016年3月の間に全51話が放映。
3か月1クール周期が主流となった昨今のアニメと比べ、この合計126話という長さからも本作の人気がうかがわれます。
放映されたアニメはほぼ原作通りに作られ、TVでは未放映となった原作の番外編エピソードは、限定版コミックスのDVDアニメとして制作されています。
原作である「ダイヤのA」は発行部数2000万部を突破しています。
1年時の主人公、沢村たちを描いた「ダイヤのA(第1部)」が全47巻。3年らが卒業し、春選抜から2年へと進級したのが現在連載中の「ダイヤのA act2(第2部)」で、2017年1月現在5巻までが発売中です。
また本作は、人気ロックバンドGLAYが主題歌を3度担当したことでも話題となりました。
実はGLAYのボーカルTERUは「ダイヤのA」ファンであり、主題歌を作詞する際には、コミックスを1巻から読み返してから作るほどの熱の入れようだったそうです。
さらにTVアニメ第43話では、試合を応援する観客としてTERU自身が声優で登場。この出来事は大きな話題と共に、GLAYと「ダイヤのA」の両ファンを喜ばせました。
物語のあらすじ
主人公の沢村栄純は野球好きなサウスポー投手。
長野の中学ではチームを引っ張り頑張っていましたが、一回戦で敗退してしまいました。
そんな沢村が持つ“投手”として不屈の精神に目を付けたのが、西東京地区強豪校と名高い青道高校のスカウト、高島礼。
最初はスカウトを断る沢村でしたが、野球部見学で赴いた際、自分の球を受けてくれたキャッチャー、御幸一也との出逢いにより青道入りを決めるのです。
しかし名門としての誇りある野球部の中で、沢村は今までとはまるで次元が違う先輩らのプレイを目の当たりにし、戸惑います。
ですが持ち前の明るさと不屈の闘志を武器に、前向きな姿勢と気迫で頑張る沢村。
野球部では自分と同じ1年であり、豪速球を誇る降谷暁をライバルに見据え、バッティングや守備に定評がある小湊春市らと共に、己を鍛える日々を送るのでした。
ですが、同じ1年投手である降谷に差を付けられ焦る沢村。
そんな中、彼は自身の持ち味であるクセ球に磨きをかけ、不屈の闘志で徐々に投手としての頭角を現し始めるのです。
そうしていつしか青道野球部にとって、沢村はなくてはならない存在へとなるのでした。
しかし高校野球の強豪ひしめく西東京地区には、青道の行く手を遮らんとするライバルたちが多数います。
青道高校だけでなく他校のチームのキャラクターも、それぞれが、勝ちたい思いと理由を抱きながら、たった3年足らずの高校野球に青春を賭ける、そんな物語がこの「ダイヤのA」なのです。
登場人物の紹介―青道高校
この「ダイヤのA」には魅力的なキャラクターが大勢登場します。
青道高校だけで考えても、主力選手は18~20人ですが、ベンチ入り出来なかった者やマネージャーなどを含めると100名近くにもなるのです。
ところが作中では試合に出れない選手にも名前やポジション、さらにプレーの癖さえ丁寧に描かれていたのです。
そんな中から主要人物を数名ピックアップし、簡単なご紹介をさせて頂きます。
不屈の闘志を燃やす主人公 沢村栄純
沢村栄純(さわむら えいじゅん)
声優・逢坂良太さん
長野県赤城中学出身の1年生。
左投げ左打、ポジションは投手、背番号は20番→18番。
身長175cm、体重65kg、血液型はO型で5月15日生まれ。
口癖は「おしおしおーし!」。
野球が下手だと言われる中、なぜかバントだけが異常に上手い。
明るく元気がとりえのムードメーカー。
野球の、特に“エース”への思いと憧れは人一倍強く、猪突猛進で単純な性格ながらも、その努力を重ねる姿に周囲は認めざるをえないほど。
さらに持ち前の負けん気の強さと逆境に挫けぬ不屈の闘志こそが、“エース”としての資質だと認められ、青道高校へとスカウトされます。
はじめは青道入りを断る沢村でしたが、野球部見学の際バッテリーを組んだ御幸とのピッチングが忘れられず、故郷の仲間らに背中を押される形で上京を決意。
野球ではまともな指導を受けてこなかったため、入学当初は基本的なルールや投手として大切な要素がわからないまま練習をしていました。
ですが3年のクリス(cv.浪川大輔さん)や片岡監督などの指導により、徐々に投手としての心構えやプレーを身に付けてきます。
持ち前の関節の柔らかさを活かしたムービングを習得し、チームに貢献するだけでなく、投手として、さらには人間としての大きな成長を重ねてゆくのです。
強肩強打の天才キャッチャー 御幸一也
御幸一也(みゆき かずや)
声優・櫻井孝宏さん
東京都江戸川シニア出身の2年生。
右投げ左打ち、ポジションはキャッチャー、背番号は2番。
身長179cm、体重71kg、血液型はB型で11月17日生まれ。
沢村が青道入りするきっかけにもなった天才キャッチャー。
優れたリード力と共に、高い捕球力や強肩も誇り、特に自軍ランナーがいる場合は進塁率の高いバッターです。リトルリーグから野球を始めており、シニアでもその名の知れた実力を持っています。
稲城実業の成宮とは旧知の仲で、高校進学時に稲城実業へと誘われますが、強い相手と戦いたいということを理由に拒否。その後、問題児揃いの1年ピッチャー・沢村、降谷の手綱を引きながら、チームの、正に“扇の要”として奮闘しています。
幼い頃に母親を失くしており、小さな町工場を経営している無口な父親との2人暮らしでしたが、現在は野球部で入寮。料理全般や大概の事はそつなく何でもこなせる為か、若干他人への配慮に欠けた言動を表に出してしまう部分があります。
また作中では度々取り上げられるほどのイケメンで、特に女性ファンから支持され、御幸だけのアニメグッズが作られたり、2017年度版“御幸一也”カレンダーが作られるほどの人気です。
剛腕唸る怪物投手 降谷暁
降谷暁(ふるや さとる)
声優・島﨑信長さん
北海道苫小牧中学出身の1年生。
右投げ右打、ポジションは投手。
背番号は18番→11番→1番(エースナンバー)。
身長183cm、体重65kg、血液型はO型で7月1日生まれ。
150km/h前後の剛速球を武器に、打撃も長打を誇る怪物ピッチャー。
センスの塊ながら、ピッチングやバッティングにはムラっ気が多く、また北国出身のためか熱さに弱くスタミナが無いのも弱点です。
中学の頃から剛腕で一部では知られてはいましたが、自分の球を捕球できるキャッチャーがいない事などでチームから孤立。
そのため試合経験もあまり無く、才能が有りながらも無名のまま過ごします。
そんな折、天才捕手・御幸を知り、彼なら自身の球を受けてくれるだろうと一般入試で青道高校を受験しました。
無口で無表情な降谷ですが、言葉の代わりにオーラや無言のプレッシャーなどで気持ちを表現します。
見た目はボンヤリしたイケメンですが、実は頑固で強気な性格。
しかし、尊敬する人物やインタビューでシロクマをあげたり、テストではいつも赤点を取るなど、ある意味で沢村より問題児です。
兄譲りの強気とセンス 小湊春市
小湊春市(こみなと はるいち)
声優・花江夏樹さん
神奈川県陽光中学出身の1年生。
右投げ右打ち、ポジションは二塁手、背番号は19番→4番。
身長164cm、体重50kg、血液型はAB型で3月1日生まれ。
沢村や降谷と同じく、1年ながらレギュラー入りを果たした小柄な選手。
3年生の小湊亮介(cv.岡本信彦さん)は実兄で、兄の背中を追う形で、弟の春市も青道野球部に入ります。
幼い頃より赤面症でイジメられていた春市にとって、強い兄・亮介はヒーロー的存在でした。
成長しても赤面症は治らず、長い前髪で目を隠す春市。ですが亮介同様に野球センスがよく、さらに見かけと違って強気なプレイで活躍します。
常識人で、うるさい沢村やマイペースな降谷をなだめる役割を担っていますが、怒らせると兄譲りの怖さを見せつけます。
俊足を誇る1番打者 倉持洋一
倉持洋一(くらもち よういち)
声優・浅沼晋太郎さん
千葉県出身の2年生。
両投げ両打ち(基本右投げ)、ポジションは遊撃手、背番号は6番。
身長170cm、体重63kg、血液型はA型で5月17日生まれ。
春市の兄・亮介と共に“鉄壁の二遊間”と呼ばれ、亮介を尊敬しています。
俊足を誇り、盗塁や走塁においては大変頼りになる1番バッター。
寮では沢村と同室で、度々からかったりイジメたりもしていますが、意外と面倒見が良く後輩思いの面も。
元ヤンキーながら、沢村にはその足の速さから“チーター先輩”や、倉持をもじって“もっちー先輩”などと呼ばれ親しまれています。
登場人物の紹介―ライバル校
甲子園を目指す青道高校ですが、まずは地方予選を勝ち進まなければなりません。
しかし西東京地区には名立たる強豪校がひしめき合っているのです。
前回、センバツ(春高)でベスト8に勝ち進んだ市大三高。去年甲子園に出場した稲城実業。そして青道高校を合わせた3校が例年しのぎを削る中、新戦力を投入した薬師高校や鵜久森高校などが加わります。
稲城実業 成宮鳴
成宮鳴(なるみや めい)
声優・梶裕貴さん
東京都出身の2年生。
左投げ左打ち、ポジションは投手と左翼手、背番号は1番。
身長174cm、体重64kg。
その存在感と人気から“都のプリンス”とのあだ名を持ちます。関東No.1サウスポーと称される投手。
プライドが高くわがままな性格でしたが、挫折を経験することで、更なる成長と共に復活をとげた、“エース”の器を持つ選手です。
御幸とはシニア時代からの知り合いで、より強いチームを作るため稲城へと誘いました。
薬師高校 轟雷市
轟雷市(とどろき らいち)
声優・小野賢章さん
東京出身の1年生。
右投げ左打ち、ポジションは三塁手、背番号は20番→5番。
身長172cm、体重62kg。
ベンチで食べるほどバナナが好物で、「カハハハ」と豪快な笑いをするもシャイな性格。
高校に入るまで他人との野球経験を持たず、幼い頃より元野球選手兼監督を勤める父親に、毎日のイメトレや素振りで徹底的に鍛えられた超高校級スラッガー。父親のせいで貧乏暮らしを強いられ、親子2人で橋の下で生活していたほど。
実は本作よりも以前に読み切り掲載された「橋の下のバットマン」の主人公でもあります。
薬師高校 真田俊平
真田俊平(さなだ しゅんぺい)
声優・神谷浩史さん
東京都出身の2年生。
右投げ右打ち、ポジションは投手と一塁手、背番号は18番→1番。
身長181cm、体重72kg。
口癖なのか「激アツじゃん」をよく使用します。
薬師高校の実質的エースですが、左足に負担が掛かる投球のため長いイニングを投げることができません。
しかし、“エース”としての姿や、同じ“ムービング”使いとしての彼に沢村は感化されます。
鵜久森高校 梅宮聖一
梅宮聖一(うめみや せいいち)
声優・森久保祥太郎さん
東京都出身の2年生。
右投げ右打ち、ポジションは投手、背番号は1番。
身長183cm、体重75kg。
熱くなると「怒羅亜(どらぁ)!」の雄叫びをあげます。
リーゼント頭の元ヤンキー。友でありマネージャーである南朋の夢の為にも、無名校だった鵜久森を引き連れ、甲子園を目指します。
投打ともに優れた選手で、観客を巻き込むほどのムードメーカー。
市大三高校 天久光聖
天久光聖(あまひさ こうせい)
声優・木村良平さん
東京都出身の2年生。
右投げ右打ち、ポジションは投手、背番号は1番。
身長182cm、体重70kg。
自チームの監督・田原から「ジーニアス」と呼ばれるほどの優れた選手。
大変な自信家で、才能があるも部活に打ち込めず遊んでいた時、真中が試合で負傷しチームが負けてからは一転、野球や練習へと打ち込むようになります。
市大三高 真中要
真中要(まなか かなめ)
声優・鳥海浩輔さん
東京都出身の3年生。
右投げ右打ち、ポジションは投手、背番号は1番(※後に天久へ)。
身長180cm、体重74kg。
高速スライダーを武器とする投手。
後輩の天久を唯一勝てなかった相手と認めており、青道高校3年のエース・丹波光一朗(cv.森田成一さん)とは中学時代のチームメイト。
帝東高校 向井太陽
向井太陽(むかい たいよう)
声優・斉藤壮馬さん
東京出身の1年生。
左投げ左打ち、ポジションは投手、背番号は1番。
身長175cm、体重63kg。
優れた制球力とスクリューなどを武器に、1年生ながら甲子園を経験している実力者。
1学年上の捕手・乾乗剛(cv.杉田智和さん)とバッテリーを組みます。
舞台にラジオと、まだまだ続く「ダイヤのA」
出典:amazon3月のTVアニメ最終回後、4月から全13話のセレクションが(再)放送されました。
また各地ではダイヤのA展が開催され、舞台も2016年8月から第3弾が上演され人気となっています。
そして2017年1月5日からは、文化放送にて「ダイヤのA The RADIO」が放送開始となりました。
さらに登場人物のお誕生日ケーキやクリスマスケーキなどが販売されるなど、アニメ放映が終了しても「ダイヤのA」人気はまだまだ不動のようです。
参考元
- ・参照リンク:ダイヤのA - Wikipedia
- ・参照リンク:TVアニメ「ダイヤのA」スペシャルサイト
- ・参照リンク:https://twitter.com/diaace_anime?ref_src=twsrc%5Etfw
- ・ダイヤのA講談社
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