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2019/05/08
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就活生は必見!朝井リョウさん原作の小説「何者」がリアルで面白い!

2016年10月15日から公開されている映画『何者』が話題を呼んでいます。人生の大きな転換期である『就職活動』をテーマにした本作では、就職活動を通じて、時には悩みながら、仕事の意義や人生の意味を懸命に模索するリアルな学生達の姿が描かれています。その『何者』の原作を紹介します。

目次

若い世代から大人気!作家は朝井リョウさん!

『何者』の作者は、朝井リョウさん。2009年に、『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞し、一躍有名になりました。

この受賞作でありデビュー作でもある『桐島、部活やめるってよ』は、ベストセラーとなり、2012年には神木隆之介さん主演で映画化もされ、人気を集めました。朝井リョウさんは、若者の緻密な心情描写には定評があり、若い世代に絶大な支持を得ている作家です。

『何者』は直木賞を受賞した注目作!

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実は、『何者』は、第148回直木賞を受賞しています。

直木賞といえば、芥川賞と並んで「文壇登竜門」と呼ばれている名誉ある賞。今まで数多くの著名作家を生み出しており、作家を志す者であれば、何より憧れるものといえるでしょう。

当時23歳という若さながら『何者』を執筆した朝井リョウさんは、その若さゆえの着眼点や構成を評価され、宮部みゆきさんや渡辺淳一さん、桐野夏生さんなどのベテラン作家の支持を得て、直木賞を受賞することになり、名実ともに有名作家の仲間入りを果たしました。

あらすじ

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就職活動を目前に控えた主人公・拓人は、同居人である光太郎の引退ライブに足を運びました。そこで久々に再会したのは、光太郎の元彼女・瑞月。

そして、偶然にも瑞月の留学仲間・理香が拓人と同じアパートに住んでいると分かり、理香と同棲中の隆良も交えた5人は、就職活動対策として、定期的に集まるようになります。

良好に思えた5人の関係でしたが、『就職活動』が本格的になるにつれて、次第に綻びが生じはじめます。

TwitterやFacebookなどのSNSで浮かび上がるそれぞれの本性。

「就職活動」を機に、自分達が「何者」なのか、「何者」になれるのかを見つめ直すことになります。

誰かに共感できるはず!個性豊かな登場人物

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『何者』は就職活動中の学生達の群像劇といえますが、“登場人物の個性が強いこと”が魅力の一つです。

冷静沈着で他人を分析しがちな拓人、陽気だが何事にも実直な光太郎、素直で芯のある瑞月、いわゆる“意識高い系”の理香、斜に構えた態度の隆良。

このように、それぞれの個性が際立っており、どの人物にも必ず共感できる部分があります。

就職活動中の学生の心情描写が秀逸

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本作の何よりの魅力は、”リアルさ”です。就職活動を経験したことのある方なら、絶対に共感できるポイントが、随所に散りばめられています。

1枚のエントリーシートを書くのに何日も費やしたり、面接で緊張して失敗したり、友人と志望企業の対策を練ったりと、就職活動というテーマが徹底的に掘り下げられて書かれています。

学生から社会人になることへの不安や揺らぎがリアルに描かれているので、その点も注目して欲しいところです。

TwitterやFacebookなどのSNSがキーワード!

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当時、『何者』が大きな話題を読んだ要因の一つに、『SNS』をキーワードにしたということが挙げられます。

今やインターネットは私達の生活に必要不可欠なものですが、それに付随するTwitterやFacebookなどのSNSも無くてはならないものとなっています。

SNSで、友人との交流だけでなく、仕事のやり取りをする人もいれば、自分の考えや思想を発信するツールとして使用する人もいて、その用途は様々です。

『現代の就職活動』でも、SNSは必須といっても過言ではありません。例えば、志望先の企業の社員にFacebookで連絡を取ることも可能になり、就職活動仲間が増えて情報共有が安易になるというメリットもあります。

それだけSNSの価値が高まってきているのですが、朝井リョウさんは『何者』で、そのSNSを仕掛けにしたのです。伏線が回収されていくラストは、胸を抉られるような展開で必見です。

実は朝井リョウさんも就職活動の経験者!

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ここまで緻密な描写ができるのも、朝井リョウさんが実際に就職活動を経験されたからこそ、といえるでしょう。

『桐島、部活やめるってよ』で小説すばる賞を受賞し、そのまま専業作家になると思われた朝井リョウさんですが、普通の学生と変わらず企業に就職する道を選びます。

自身が『桐島、部活やめるってよ』の作者であることを伏せて応募した企業も多かったそうです。

朝井リョウさんは、高学歴で名のある賞を受賞した作家なので、さぞや就職活動も楽勝だったのかと思われがちですが、意外にも苦労は絶えなかったそう。

こうした朝井リョウさん自身の経験が、『何者』にも活かされているのです。

朝井リョウさんが「何者」に込めたメッセージ

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朝井リョウさんはインタビューで、就職活動で大事な事は、『内定はゴールではない』という意識を持つことだと話しています。

つまり、内定をもらうことだけを考えるのではなく、これから先ずっと働くということを考えなければならない。就職活動では、周りにいる学生が全てライバルに感じたり、若手社員や面接官を神のように感じることもありますが、背伸びせずに自分をアピールすることが重要だと朝井リョウさんは語っています。

また、本文の中に、「ほんとうにたいせつなことは、ツイッターにもフェイスブックにもメールにも、どこにも書かない。ほんとうに訴えたいことは、そんなところで発信して返信をもらって、それで満足するようなことではない」という言葉があります。

文明が発達するにつれて、本心を隠すようになった現代の風潮を批判しているような描写で、実はこれが朝井リョウさんの1番訴えたかったことなのかもしれません。

ついに実写映画化!

何かと話題になった『何者』ですが、2016年10月15日(土)から映画が公開されました。

『就職活動』をテーマにした本作の映像化は難しいと思われていましたが、「裏切りの街」や「ボーイズ・オン・ザ・ラン」などの作品を手がけた三浦大輔監督がメガホンをとり、実現することになりました。

実力派俳優が勢ぞろい!?豪華なキャストに注目

ストーリーが魅力的なのは勿論ですが、映画『何者』の最大の魅力は、キャストの豪華さといっても過言ではありません。名のある実力派俳優達が出演していて、その演技を見るだけでも価値があるでしょう。

冷静沈着で他人を分析しがちな主人公を演じたのは、佐藤健さん。彼は「ROOKIES」や「るろうに剣心」、「バクマン。」 などで、圧倒的な存在感を示しました。

他にも、「あまちゃん」で一気にブレイクした有村架純さん、「SCOOP!」「ヒミズ」で圧巻の演技を披露した二階堂ふみさん、最近テレビに引っ張りだこの注目若手俳優の菅田将暉さん、「重力ピエロ」やドラマ「リーガル・ハイ」に出演した岡田将生さん、コミカルな役からシリアスな役まで演技の幅広さに定評のある山田孝之さんなど、そうそうたる顔ぶれが揃っています。

まとめ

映画で『何者』を知った方も多いかもしれません。

気になった方は、小説も読んでみてはいかがでしょうか?就職活動真っ只中の方や、これから就職活動が控えている学生の方にこそ、特に読んで欲しい作品です。

とにかくリアルで、人生について考えさせられる作品です。

参考元

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