心に傷を負った少年と彼の心を癒す心優しいロボットのベイマックスとの冒険を描くディズニーアニメの「ベイマックス」を紹介します。2014年に公開された「ベイマックス」は日本でも大ヒット記録して、第87回アカデミー賞で長編アニメ映画賞を受賞するなど高い評価を得ました。そんな、「ベイマックス」は12月23日に「金曜ロードSHOW!」で地上波初放送も決定して話題を呼んでいます。
ベイマックスとは?
「ベイマックス」はもともとは、「スパイダーマン」や「アイアンマン」などで知られる「マーベル・コミックス」の中の作品「Big Hero 6 (ビッグ・ヒーロー・シックス)」を原作としています。
それをディズニーがCGアニメ化するにあたり、アクション映画色が強かった原作から、ファミリー向けの設定に変更が加えられました。
この作品の制作総指揮は、「トイ・ストーリー」の監督として知られ、現在はピクサー及びディズニーアニメの製作総指揮を取るジョン・ラセターです。
また、監督は「くまのプーさん」で知られるドン・ホールと、「ボルト」の監督クリス・ウィリアムズが共同つとめています。
そして、脚本は「モンスターズ・ユニバーシティ」のロバート・L・ベアードが務めています。
「何よりも大事なのは技術ではなくストーリーだ」という哲学を持つジョン・ラセターの元でスタッフたちは、何度も意見交換会を開きながらストーリーを練り上げて行きました。
そうした努力もあり第87回アカデミー賞で長編アニメ映画賞を受賞するなど高評価を得ました。
ベイマックスのあらすじ
未来都市のサンフランソウキョウに住む14歳の少年のヒロは、ロボット工学の天才です。
しかし、天才ゆえに目標を失い、非合法なロボット・ファイトに手を染める自堕落な日々を送っていました。そんな弟を心配した兄のタダシは自身が所属する大学にヒロを連れて行き、彼の研究仲間やロボット工学の第一人者キャラハン教授にヒロを紹介します。
彼らの研究にかける情熱に刺激を受け、そして憧れのキャラハン教授に出会ったこともありヒロは大学で最先端の科学を学ぶことを決意して勉強と研究に励みます。
大学入学のためにはキャラハン教授をうならせる独創的な発表をしなくてはなりませんでした。
そこで、ヒロは画期的な発明の”マイクロボット”を完成させます。キャラハン教授を前にした大学での発表会でも絶賛を浴びて、教授から大学への飛び級入学を許可されます。
夢だった大学への入学が叶い喜びを爆発させるヒロでしたが、その夜に会場で火事が起こります。建物の中に取り残されたキャラハン教授を救うためにタダシは炎の中に飛び込みますが・・・。
心を癒すロボットのベイマックス
映画の中に登場するロボットというと戦いの道具というイメージもありますが、ベイマックスは、傷ついた心を癒すための”ケアロボット”として登場します。
そのような設定のために風船のように柔らかくて丸いフォルムは見た目からも癒しのイメージを与えます。
また、”ケアロボット”のために、戦闘力も戦闘意識もないのも特徴的だったりして、一般的なロボットアニメとはかなり異なる特殊なロボットキャラとしてベイマックスは描かれています。
そして、ベイマックスは”心とカラダを守る”ようにプログラムされているので、心に傷を負ったヒロを柔らかく包み込むように抱きしめて慰めて行きます。
このベイマックスとヒロとの心の交流が作品全体のテーマとなっています。
新しいソフトを開発して完成した完成度の高い映像!
「ベイマックス」は日本とサンフランシスコからインスピレーションを得た架空都市サンフランソウキョウを舞台にしています。
そのコンセプトアートを日本人の上杉忠弘が担当しています。
日本のデザイナーが担当したこともあり架空の都市でありながらも日本的な雰囲気も感じる世界観になっています。
また、よりCGの完成度を高めるために「ベイマックス」のエフェクトチームは、“ハイペリオン”という新しいレンダリング用ソフトを開発しました。
このソフトによって今までは難しかった非常にリアルな光のシミュレーションも行えるようになりました。
そして、作品の中の路上の雨粒に光が反射して周囲がうっすらと明るくなるシーンもリアルに再現するなど、映像でも完成度の高い作品になりました。
映画「ベイマックス」では作り込まれたストーリーや、ベイマックスのユニークなキャラクター以外にも、新しいソフトを使った素晴らしい映像にも注目です。
参考元
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