ノーベル賞作家のラドヤード・キップリングの小説を元にジョン・ファヴロー監督が実写映画化した「ジャングル・ブック」。この映画は高いCG技術で描かれていることで話題になりました。オオカミ・トラ・ヘビ・黒ヒョウなどの多彩な動物が、まるで本当に生きているように錯覚するでしょう。圧倒的な映像表現で描かれる本作品は、本年度のアカデミー視覚効果賞を受賞しました。
「ジャングル・ブック」のあらすじ
人間の子供のモーグリは、親を失いジャングルにひとり取り残され、危うく命を落としかけます。
そんなモーグリを、たまたま見つけた黒ヒョウのバギーラは助けます。
バギーラはモーグリをオオカミのラクシャに託すことにします。
モーグリは人間の子供でありながら、オオカミたちと一緒に育てられるのです。
モーグリは種族の垣根を超えて、ラクシャたちオオカミたちと幸せに暮らしていました。
しかし、人間に恨みを持つ凶暴なトラのシア・カーンがモーグリの前に現れます。
シア・カーンは、「いずれ大きくなるモーグリはジャングルに住む動物たちの脅威になる」と言い放ち、モーグリの命を奪おうとします。
それに対してバギーラは、モーグリをシア・カーンの脅威から守るための唯一の方法は、彼を人間の世界に返すことだと考えます。
モーグリは育ての親のラクシャの元を離れて、バギーラと一緒にジャングルへと旅立つのでしたが・・・・。
アカデミー視覚効果賞を受賞した脅威の映像!
映画「ジャングル・ブック」でまず衝撃的なのが、まるで生きているようにしか見えないCGで描かれた動物たちです。
体を覆う毛などの質感や動きなども非常にリアルですが、それ以上に面白いのは動物たちが演技をするところでしょう。
感情をあらわにする動物たちの、生き生きとした表情を見事に映像で表現しているのは、この作品の見所といえます。
動物達の中でも、ジャングルの支配者として君臨するキング・ルーイは特に印象的なキャラクターです。
キング・ルーイは伝説の巨大類人猿ギガントピテクスをモデルにした身長約3.7mの巨大な猿です。
その巨体が暴れまわり、モーグリを追い詰めるシーンは迫力満点です。
まさに映画の魅せ場といえるでしょう。
また、本物ではなくてCGで作ったジャングルということもあり、カメラがジャングルの中を縦横無尽に動き回るのですが、その動きがスリリングで爽快感に溢れています。
そうした圧倒的な映像に心を奪われるのは間違いないでしょう。
多彩な性格を持つ動物たち!
「ジャングル・ブック」には実に多彩な動物たちが登場します。
例えばモーグリの育ての親のラクシャは大きなオオカミですが、母性愛に溢れた優しいオオカミとして描かれます。
バギーラは猛獣らしい勇ましさを持つ聡明な性格で、モーグリを助ける心強い存在です。
また、モーグリの旅の友のバルーは怠け者ですが、明るい性格をしていて憎めないキャラクターとして描かれます。
一方で、モーグリを誘惑するヘビのカーは妖艶さが魅力的です。
モーグリを狙うトラのシア・カーンは非常に獰猛で、目的のためなら手段を選ばない凶悪なキャラクターとして登場します。
そして、キング・ルーイは長い間生きてきた威厳と聡明さを持っています。
しかし、人間が持つ火の力に執着し、モーグリを自分の目的のために使おうとする狡猾な性格をしています。
このように、多彩な性格を持つ動物たちのキャラクターが、本作をより魅力的なものに仕上げています。
モーグリを好演するニール・セディ!
主人公のモーグリを演じるのは、演技の経験がほとんどなかったニール・セディです。
しかし、その演技は俳優未経験だとは一切思わせず、CGの動物相手にも自然な演技をしてみせるなどの好演を披露しています。
また、モーグリが今まで見たこともなかったジャングルの世界や、人間の世界に出会う時の衝撃といった感情の動きも完璧に表現しています。
天才ニール・セディの演技も、この映画で観て欲しいところですね。
まとめ
「ジャングル・ブック」の魅力はアカデミー視覚効果賞を受賞した映像の凄さです。
またモーグリ役に抜擢されたニール・セディの演技も、本作を語るには欠かせません。
最新のテクノロジーを生かしたまるで生きているかのような動物たちと、演技の天才の共演は必見です。
参考元
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