電子書籍ではロングセラーともなっている「魔法使いの嫁」ですが、ついにアニメ化が決定しました。魔法といえば、古代をテーマにしたり、近未来を舞台にしたりと多くの作品がありますが、「魔法使いの嫁」では現代を舞台にし、どう魔法と、世界と付き合っていくかをテーマにしています。
OADからテレビシリーズへ展開
「魔法使いの嫁」は、OADとして「前篇」「中篇」「後篇」として、すでに映像化されています。
OADではアニメオリジナルストーリーで作られましたが、テレビシリーズでは原作に忠実に進む予定です。
また、放送期間が2クールと、映像化としては大きく展開します。
OAD同様、長沼範裕監督と和田丈嗣プロデューサーがテレビシリーズも担当し、期待も高まります。
声優陣は、ドラマCDとOADと変わらないところも、魅力のひとつです。
魔法使いの嫁あらすじ
生まれつき多くの人には見えないものが見え、他人からも家族からも疎まれ、不幸と孤独の中で生きてきた日本人の羽鳥智世は、「ただ帰れる場所が欲しい」と願います。
そんな折、ある男が智世の前に現れ、「貴女を欲しいと思う『誰か』に『貴女』を預けてみますか?」と尋ねます。
智世はその男とともにイギリスに渡り、闇オークションの「商品」として身を委ねます。
その会場にて人外の魔法使い、エリアス・エインズワースに500万ポンドとかなりの高額で、智世は落札されました。
イングランドでの生活が始まり、エリアスから、魔法使いの弟子とともにお嫁さんにすると告げられます。
魔法使いとして巨大すぎるほどの素質を持つ「夜の愛し仔(スレイ・ベガ)」である智世は、人との関わり方や、人ならざるものであり世界でもある存在たちと、どう付き合っていくかを学んでいきます。
そして、目を背け続けていた自分自身と向き合いはじめます。
エリアスもまた自分の感情を上手く理解できず、また人間が考えていることも分かりません。
智世とエリアスは、一緒に人や世界を学んでいきます。
テレビシリーズでは“チセとエリアス”から見た世界を描く
OADでは“外から内”への表現が多かった「魔法使いの嫁」ですが、
テレビシリーズでは原作に沿って“内から外”へ、つまりチセとエリアスがどのように人や世界を見て、どう対応し、どう付き合っているのかが描かれます。
また、魔法使いが『隣人』と呼ぶ妖精たちが、原作では美しく妖しく表現されています。
これを映像化するということで、どのような表現方法になるのかも、期待が高まっています。
神秘的で独特の音楽は“感情そのもの”を表現
OADでは世界観に沿って音楽を付けられましたが、テレビシリーズでは「感情に沿って音楽を」と音響監督であるはたしょう二さんが提案し、音楽を担当する松本淳一さんが作成されました。
「感情そのもの」に音楽を付けることによって、原作読者視線からの矛盾を解消するため、「怒り」「悲しみ」というワードでの発注を挑戦されました。
どのような仕上がりになっているのか、10月が楽しみです。
原作者を悲しませない作品つくりを
「魔法使いの嫁」には、寂しさや悲しみ、怖さなどを内包している世界観があり、それを表現する音楽を作って欲しいと、原作者であるヤマザキコレ先生は音楽のオーダーを出しています。
また、キャラクターデザインのこだわりなども、ヤマザキ先生は熱く語ったとのことで、
制作側はヤマザキ先生の「魔法使いの嫁」に込める熱量、そして原作ファンの熱量に、真摯に応えようとしています。
かなりの熱量を抱えた制作現場から表現される「魔法使いの嫁」のアニメは、大きく期待できます。
2017年10月から放送開始となる「魔法使いの嫁」、これを機に原作を手に取ってみてはいかがでしょうか。
美しい言葉や世界、寂しく悲しい、怖い言葉や世界。
どちらも存在する世界観で妖しく彩った作品を、その目で確かめてみてください。
参考元
- ・参照リンク:TVアニメ『魔法使いの嫁』公式サイト
- ・参照リンク:魔法使いの嫁 - Wikipedia
- ・魔法使いの嫁1巻~7巻(続刊)マッグガーデン
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