独特の世界観と個性的なキャラクターでいま話題の漫画家オノ・ナツメ。時代劇から外国まで作品の舞台は幅広く「のぼうの城」の表紙イラストも手がける実力派である。彼女の生み出す絵はまるでアートにようだと多くのファンを虜にしている。一度観たらハマるオノ・ナツメ作品5選を紹介しよう。
『ACCA 13区監察課』
2013年から2016年まで「月刊ビッグガンガン」で連載された『ACCA13区監察課』。
2017年にはアニメ化され、オシャレな雰囲気と飯テロ、シリアスなストーリーで注目を浴びた。
また同年には番外編『ACCA13区監察課P.S.』の連載も始まっている。
主人公は”もらいタバコのジーン”と呼ばれる、ACCA13区監察課の副課長ジーンが、王国のクーデターに巻き込まれていく物語である。
ジーンはドーワー王国内の13区を視察しながら、じわじわと謎と真実を追求していく。
作品は静かに展開され、ゆったりと落ち着いた雰囲気で鑑賞して頂ける。
また、作中に登場するスイーツの数々にもそそられること間違いなし。
『さらい屋五葉』
『さらい屋五葉』は、2006年から「月刊IKKI」で連載された時代劇漫画である。
コミック本は全8巻まで刊行、2010年にはアニメ化されノイタミナ枠で放送された。
当時を彷彿させるような粋な言葉使いや、時代劇で使われる表現もある。
また、当時食べていたであろう物の数々が登場するなど、”飯テロ”でもファンを釘付けにした作品である。
舞台は江戸時代、気弱な浪人の秋津が誘拐を生業とする”五葉”をまとめる弥一と出会ったことから、人生が変わっていく。
弥一に剣の腕前を見込まれた秋津は、自分の意志とは正反対に、いつの間にか五葉の仲間にされてしまうのである。
なぜもっと早く読まなかったのかと後悔するほど、独特な雰囲気に飲み込まれるはず。
『ふたがしら』
『ふたがしら』は、2011年から2014年までは「月刊IKKI」、2015年から2016年まで「ヒバナ」で連載された時代劇漫画である。
2016年には『ふたがしら2』のタイトルでドラマ化されている。
出演には松山ケンイチ、早乙女太一、菜々緒など若手実力俳優が顔を揃えている。
盗賊赤目一味にいた弁蔵と宗次だが、でっかいことをやろうと一味を抜けて旅に出る。
『ふたがしら』は、『さらい屋五葉』の前日譚で、鬼と仏にわかれた二人の悲哀が漂う物語である。
『リストランテ・パラディーゾ』
『リストランテ・パラディーゾ』は、2005年に「マンガ・エロティクス・エフ」で連載された群像劇で、2009年にはアニメ化され放送された。
コミック本は1巻のみ刊行されており、全6話にて完結されている。
物語の舞台は、老眼鏡紳士がもてなしてくれるイタリアのリストランテ。
主人公ニコレッタを中心に物語が展開されていく。ちょっとほろ苦いけど温かな大人の空気感が素敵な作品である。
好きな人と一緒になるために娘を捨てた母親。数年後、母親の相手の男性に全てをバラしてやると意気込む娘。
ニコレッタの親子関係や、年上の男性への想いが描かれている。
『not simple』
『not simple』は2004年に「COMIC SEED!」で連載された作品である。
読んだあと、何ともいえない絶望感漂う後味の悪さがあるが、何度も読み返してみたくなる作品でもあるのだ。
内容に反して絵柄にはグロテスクさはなく、登場人物たちの会話でその場の雰囲気が現わされている。
主人公イアンにスポットを当てた人間模様。こんなに広い世界なのに、イアンの周りはとても狭い。
最後は暗い気持ちになる、まさにnot simpleな物語ではあるが、オノ・ナツメの実力をまざまざと感じられる作品でもあるのだ。
参考元
- ・参照リンク:http://79orsi.web.fc2.com/
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