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出典:amazon

2019/04/24
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ファミ通で一世を風靡した漫画家・桜玉吉の激動の3年間を記したコミックエッセイ『日々我人間』を紹介!

かつてファミコン通信で連載されていた人気漫画『しあわせのかたち』の作者・桜玉吉が、あの週刊文春で新作を発表していたことをご存知でしょうか?その名も『日々我人間』。黎明期のファミコン通信を支え、一世を風靡した漫画家・桜玉吉が週刊文春で繰り広げる、独特だけど味わいのある『日々我人間』を紹介します。

目次

桜玉吉の東京の漫画喫茶から伊豆の別荘までの3年間を描いたエッセイ漫画

桜玉吉は、ファミ通での連載後期にも陰鬱な絵柄の「しあわせのそねみ」(通称:そねみ)を発表するなど、どこか不安定な精神状態を読者や編集者にも心配されていました。

長年連載を続けていたファミ通から離れ、舞台を月刊誌である『コミックビーム』に移し、緩くもどこか哀愁が漂い、時には陰鬱な、それまでの明るくポップだった画風とは真逆の重苦しい内容を時折見せるなど、作風に晃かな変化が現れ出したのもこの頃でした。

体力、精神共に作者自身の限界が見て取れる状況に陥り、それから紆余曲折を経て、桜玉吉の漫画喫茶生活が始まるのでした。

「桜玉吉」とは?

1986年の創刊号からファミコン通信で『しあわせのかたち』を連載開始して以来、人気を博し、ファミコン通信をゲーム情報誌のトップに押し上げたと言っても過言ではない、正に知る人ぞ知る漫画家です。

『シャーマンキング』の作者・武井宏之も過去にアシスタントとして従事

ジャンプで連載されていた人気漫画『シャーマンキング』の作者である、武井宏之もかつて桜玉吉のアシスタントを務めていたのです。

しかも『しあわせのかたち』作中にも本人が「アシスタントのカメさん」として登場しているのです!

さらに言うと、初登場時に20歳と紹介され、作中で既に同棲していたことをネタにされていました。以後、「カメさん」は作品の名物キャラとしてたびたび登場し、アバンギャルドなキャラとして描かれていました。

この他にも漫画連載を勝ち取ったアシスタントが

武井宏之以外にもビームコミックを中心とした、後の連載作家がアシスタントを務めていました。

「みげー君」こと、肉柱ミゲル、すがわらくにゆき、といった面々がおり、みげー君は桜玉吉のアシスタントとして作中に登場することもありました。

紆余曲折を経て「週刊文春」で久々の連載

『御緩漫玉日記』の連載中断からしばらくし、コミックビームで不定期で連載していた桜玉吉でしたが、自虐とも取れる自身の通院生活や、破たんしつつある生活を作品として発表するなど、やはり心身共に万全でないことを感じさせました。

その間、仕事場兼住居として「都合が良い」という理由で漫画喫茶を活動の拠点とするなど、常軌を逸したような生活ぶりを報告していたのでした。

古くからの付き合いのある編集や読者が心配する中、2013年9月、週刊文春で久々の連載を発表するのでした。

正真正銘の「日記漫画」

『日々我人間』とは、桜玉吉の日々の出来事を半ページに描いた日記漫画です。

前作での漫画喫茶での生活から物語は始まり、桜玉吉の身の回りで起きた出来事や思ったことなどを漫画にしている作品です。

冷静に読むとなんてことは無い、本当に「日記」なのですが、桜玉吉の画風と作風が相まって、とても面白おかしい内容に仕上がっているのです。

以前ほどではないにせよ、まだどこか鬱の影を感じさせるなど不安な点は感じられますが、それでも日々の生活を楽しんでいるようにも思えてくるから不思議です。

東京・漫画喫茶での生活から伊豆の別荘へ~

以前の連載で伊豆に別荘を購入し、移住するという計画を練っていたこともありました。

10年以上放置されていた別荘でしたが、作者は漫画喫茶を出て伊豆での暮らしを連載途中で始めるのでした。

流石に長いこと使っていなかったため、別荘の各所に傷みや動物が荒らした跡など、様々な問題にぶつかって行く様が紹介されています。

タイワンリスやムカデなどとの悪戦苦闘を繰り広げながらも、どこか生き生きとした伊豆での別荘生活を満喫する作者に安心した読者は多いのではないでしょうか?

またも満喫に引き返してしまう玉吉

そのまま伊豆での生活を続けるのかと思いきや、玉吉は再び満喫に舞い戻ってしまいます。やはり「仕事の都合が良い」という理由には勝てなかったようです。

ようやく安住の地を見つけたと思ったら、以前の満喫暮らしに戻ってしまった玉吉でしたが、これはこれで楽しそうに見えてしまうから不思議なものです。

何はともあれ、心身ともにリフレッシュした「玉吉の最新作を読める」ということは多くの人を安心させる結果となったことは確かでしょう。

緩くシニカルに、そしてどこか共感できる内容を展開する漫画は、桜玉吉ならではと言えます。

週刊文春と言う媒体での連載は多くの人を驚かせましたが、それ以上に惹きつけてやまない桜玉吉の日常漫画は、文春だからこそより魅力を引き立てる内容なのかもしれません。

参考元

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