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すべての事の始まりは、とある夏の夜、ひとりの年老いたホームレスが首に大ケガを負い、誰にも助けてもらえずソウル駅で息絶えたことだった。すると、そのホームレスは地獄の淵から甦ったかのように凶暴化して復活。それをきっかけに未知のウイルスに感染して豹変した人々が、街のあちこちで正常な市民に猛スピードで襲いかかり、無差別に噛みつく事件が続発する。その異常な状況に巻き込まれた元風俗嬢のヘスンは、感染者の数が急激に膨れ上がる深夜のソウルの街をあてどなく逃げまどうはめに。その頃、ヘスンの恋人と父親は必死に彼女を捜し回っていたが、警察はまったく事態を把握できず、遅ればせながら出動した軍隊は一般市民を暴徒と見なして発砲。やがて、ただ「家に帰りたい」と願うヘスンの身に、さらなる非情な運命が降りかかるのだった……。
本屋大賞を受賞した小説『流浪の月』の実写化作品。誘拐事件の加害者と被害者の関係を描いていく作品で、表には出てこない社会問題にも切りこんでいく。監督は『悪人』などで知られる、李相日が務めている。主演には広瀬すずと松坂桃李のふたりが抜擢された。松坂桃李は佐伯文を演じるために減量し、徹底した役作りをおこなっている。レストランでアルバイトをしている更紗(広瀬すず)は、誘拐事件に巻きこまれた過去がある。そのため彼氏の亮(横浜流星)や、周囲の友人たちにも「かわいそうな人」だと思われていた。しかし、誘拐事件には裏があり、家に居場所がなかった当時の更紗は、みずから望んで加害者・佐伯文(松坂桃李)と生活していたのだった。事件は文の逮捕によって幕を閉じたが、更紗は大人になった今でも罪悪感を抱えている。ある日、偶然入ったカフェで、働いている文の姿を目撃する。更紗はカフェの常連になるが、文に素性を明かすことはなかった。そんな更紗を見て、亮は嫉妬心を燃え上がらせ、ついに暴力をふるってしまう。