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2012年、韓国MBCで放送された歴史ドラマ。高麗の時代に実在したとされる武臣・金俊(キム・ジュン)をモチーフにして、史実をもとにアレンジを加えて描かれた長編作品である。高麗時代に作られたとされ、現在も韓国の寺社に保存されている大蔵経。
仏教経典や僧侶の生活規範などが記された大蔵経の製作から、千年を記念して作られたドラマであり、劇中でも大蔵経製作に関わる人々の努力がリアルに描かれている。
主人公のキム・ジュンを演じたのは、人気ドラマ『プラハの恋人』をはじめ、多くの映画やドラマに出演してきたキム・ジュヒョク。
13世紀、朝鮮半島を治めていた高麗では第23代王・高宗が即位していた。しかし国王に力はなく、民たちは、歴代の国王のもとで長らく政治の実権を握ってきた武臣・チェ・チュンホン(チュ・ヒョン)の圧政に苦しみ続けていたのだ。
そんななか、隣国との戦争に強制的に駆り出されることになった僧侶たちはついに反乱を起こすが、惨敗に終わってしまった。朝廷軍は反乱軍を根こそぎ捕らえるため、さっそく僧侶たちが住む村を襲撃する。
その村で平穏に暮らしていた僧侶・ムサン(キム・ジュヒョク)は、突然、一緒にいたウォラ(ホン・アルム)とともに捕らえられ、辛い尋問を受けることになってしまう。本当の身分を隠し、ムサンという名を名乗って、僧侶のふりをしていたことを暴かれたくないムサンだったが…。
第1話
時は1217年、高麗時代中期。当代の執権者、チェ・チュンホンの圧政に不満を爆発させた僧侶たちが反乱を起こすが、惨敗を喫する。チェ・チュンホンの執政機関である都房は、反乱軍の残党を捕らえるため、兵士に村を襲撃させる。その村で、師匠のスボプのもと、ウォラと兄妹のように仲睦まじく暮らしていた僧侶のムサン(=キム・ジュン)も連行され、尋問場に引き出されたムサンに対して、本当の僧侶かどうか身元の確認が行われる。
第2話
ムサンは偽の僧侶として拷問にかけられ、かつてチェ・チュンホンの屋敷から逃亡した奴婢の息子、キム・ジュンだということが発覚してしまう。一方、今回の反乱の首謀者が義父だという噂に、チェ・チュンホンの長男チェ・ウの立場は悪化していた。キム・ジュンは処刑されそうになるが、チェ・ウの娘ソンイの口添えで減刑され、労役場送りとなる。同じく連行されたウォラも、下女として都房の厨房に送られ、辛い日々が始まっていた。
第3話
築城現場で奴隷として働かされるキム・ジュンは、監督官のチェ・ヤンベクらも奴隷の身分で、みな撃毬(キョック)で勝ち残って家臣に取り立てられたと聞かされる。一方、チェ・チュンホンはチェ・ウに、権力を掴むには強いところを見せろと言う。そんな中、撃毬大会が近づき、チェ・ウとチェ・ヒャンの各陣営は奔走する。選手集めに苦労していたチェ・ウの家臣のソン・ギリュは、尋問場で不屈の精神を見せたキム・ジュンに、白羽の矢を立てる。
第4話
撃毬(キョック)に出場する決心をしたキム・ジュンは、さっそくチェ・ヤンベクと厳しい練習に臨む。キム・ジュンが危険な撃毬に志願したと知ったウォラは、心配して密かに会いに来るが、自分はもう僧侶でなく奴隷だと、固い決意を語るキム・ジュン。そこへ通りかかったソンイも、楽な労役場に移すことを提案するが、キム・ジュンは男らしく生きたいと語るのだった。みなが見守る中、撃毬大会が始まり、初戦はチェ・ヒャン側の圧勝に終わる。
第5話
目の前で仲間が殺された衝撃も覚めぬまま、キム・ジュンが第二戦に出場する。劣勢を跳ね返しながら活躍するキム・ジュンの闘志に会場は沸き立つが、キム・ジュンを見つめるソンイの姿に、母のチョン氏は不安を覚える。脚をひどく負傷し絶対安静を命じられたキム・ジュンだが、次の試合にも出場すると言い張る。そんな中、ソンイはキム・ジュンのために豪華な食事を用意し、キム・ジュンはソンイに試合に出場させてくれるよう頼み込む。
第6話
卑屈な奴隷より男らしい人間として生きるため、必ず生き残ると言うキム・ジュンの気迫に押されて、出場を認めるソンイ。ソンイはキム・ジュンのために皇室の典医を呼び、さらにチェ・ウの上質な杖匙を借りてこさせる。その頃、契丹軍を追って蒙古軍が高麗領内に侵入したとの急報が届く。一方、チェ・ウの庶子の萬宗(マンジョン)はウォラに目を付け、チョン氏はウォラが知り合いの娘であることに気付く。そんな中、撃毬(キョック)の二回戦が始まる。
第7話
流血しながらも気迫で勝利を果たしたキム・ジュンと、何者にも物怖じしないキム・ジュンに関心を示すソンイ。そんな中、チェ・ウは父チェ・チュンホンから託された巻物を開くが、それは父の署名だけが書かれた白紙の文書だった。一方、チョン氏はウォラを自分のもとに引き取って面倒を見ると言う。その夜、チェ・ヤンベクはキム・ジュンにウォラとの関係を尋ねるが、そこへソンイが激励の声をかけにキム・ジュンのもとを訪れる。
第8話
うなされながらウォラの名前を口にするキム・ジュン。一方、腹心のイ・ギュボを都から追放したチェ・チュンホンは、金剛(クムガン)山の道人がくれたという不思議な丸薬をキム・ヤクソンに見せながら、ソンイとの縁談を勧める。高麗23代王・高宗(コジョン)の同席のもと、撃毬(キョック)の最終戦が行われる。敵軍の卑怯な攻撃に倒れたキム・ジュンに、必死で声援を送るソンイ。見事、最後の勝者となったキム・ジュンは、ウォラをスボプのもとに送ってくれるよう頼む。
第9話
キム・ジュンの願いに拍子抜けする会場。ソンイは、キム・ジュンが戦ったのはウォラのためであって、自分は利用されただけだったと知り、かすかな嫉妬を覚える。ここを去って人間らしく生きろと言うキム・ジュンに対して、ウォラはキム・ジュンさえいれば辛くないと言って、スボプのところへ行くのを拒む。チョン氏はそんなウォラの想いを見抜いて、キム・ジュンと一緒にさせようと考えるが、マンジョンがウォラに言い寄ってくる。
第10話
招待に応じてチェ・ヒャンの屋敷に向かうチェ・ウとその家臣たち。キム・ジュンを自分の家臣にと望むチェ・ヒャンだが、キム・ジュンはたとえ一生奴隷のままでも、自分を救ってくれた恩に報いると答える。チェ・ウとチェ・ヒャンは互いに牽制し合いながら、緊張の中で宴会は終了する。キム・ジュンは小軍将にとり立てられ、萬宗(マンジョン)兄弟の随従を任される。その頃、高麗領内に侵入していた契丹軍は、蒙古軍の活躍で鎮圧される。
第11話
スボプはウォラを引き取るためチェ・ウの屋敷を訪れるが、ウォラはキム・ジュンを残しては行けないと言う。チョン氏はウォラとキム・ジュンの縁談を進め、それを知ったソンイは心が落ち着かない。一方、キム・ジュンは、萬宗(マンジョン)兄弟の供で興王(フンワン)寺を訪れ、その蔵書閣で多数の書物と出会う。そんな中、チェ・ウの師匠でもある高僧のヘシムが都を訪れる。家臣たちは危険だと止めるが、チェ・ウはヘシムに会いに興王寺へと向かう。
第12話
蔵書閣でキム・ジュンが書物を読んでいるところにヘシム一行がやって来て、キム・ジュンの学識に感嘆する。そこへチェ・ウも興王(フンワン)寺に到着するが、中庭でチェ・ヒャン側の刺客から襲撃を受け、騒ぎを聞きつけたキム・ジュンはチェ・ウを助ける。その頃、チェ・チュンホンには最後の黒い丸薬のみが残され、臨終が近いことを物語っていた。その夜、キム・ジュンの学識を見込んだパク・ソンビは、キム・ジュンに膝を折って助言を請う。
第13話
片想いの相手、チェ・ヤンベクから傷つけられたチュンシムは、ウォラの幸せを妬み始める。一方、チェ・ヒャンはチェ・チュンホンの危篤を知らせるため、キム・ドンミョンをチェ・ウの屋敷に向かわせるが、その頃、チェ・チュンホンはすっかり元気になっており、盛大な宴会を準備させた。チェ・ウはキム・ジュンの助言通り、チェ・チュンホンの密旨を使ってキム・ドンミョンを味方に引き込み、チェ・ヒャン一派の処断を開始する。
第14話
キム・ドンミョンの口車に乗せられて、チェ・ヒャンが配置した伏兵は武装解除し、チェ・ヒャンに与した3人は斬首される。その頃、宴席のチェ・チュンホンは、いよいよ臨終の時を迎えていた。そこへ3人の首を持ったチェ・ウが現れる。安堵したチェ・チュンホンは、チェ・ウに後を託すと宣言して杯を掲げ、息を引き取った。そして都房(トバン)を継いだチェ・ウの時代が明ける。チェ・ウは都房(トバン)を機能強化し、来る蒙古への脅威に備えていく。
第15話
チェ・ウの最側近として仕えることに、誇りを感じているキム・ジュン。そんな中、チェ・ヤンベクに袖にされたチュンシムは、キム・ジュンの出世によってチェ・ヤンベクの影が薄くなることを危惧するキョンガを抱き込み、結婚を控えて幸せの絶頂にいるウォラとキム・ジュンに恨みをぶつけようと企む。一方、教定別監(キョジョンビョルガム)キム・ヤクソンとの縁談を嫌がり続けるソンイは、母のチョン氏に思わず、キム・ジュンへの想いを口走ってしまう。
第16話
自分の想いを伝えるソンイだが、キム・ジュンはチェ・ウへの忠誠を盾に、その想いを拒む。一方、チュンシムに騙されて小屋に閉じ込められたウォラは、ならず者たちに拉致され、その先で萬宗(マンジョン)に乱暴されてしまう。放心状態で屋敷に戻ってきたウォラは、かつて母から身体を汚された時のために渡された毒を飲み、キム・ジュンの腕の中で息を引き取るのだった。事件を知ったチョン氏は衝撃を受けて倒れ、チェ・ウは関係者を捕らえさせる。
第17話
チュンシムとキョンガが厳しい尋問の末に処刑される。萬宗(マンジョン)と萬全(マンジョン)にも斬首の命令が下されるが、周囲の必死の説得によって、出家の上、追放ということで収まる。一方、ソンイのためにしたことだというチュンシムの言葉が気になったチェ・ウは、ソンイに真相を問いただす。すると、ソンイはキム・ジュンと結婚したいと告白する。チェ・ウはキム・ジュンを教定都監(キョジョンドガム)に送るが、ソンイは退庁の時間を見計らってキム・ジュンに会いに行く。
第18話
ソンイとキム・ヤクソンの結婚2日前。ソンイは寺に行くと言って、キム・ジュンと共に臨津江(イムジンガン)の港までやって来る。一緒に遠くへ逃げようと言うソンイだが、その気持ちをキム・ジュンは受け入れられない。そこへ、チェ・ヤンベクが連れ戻しに来る。チェ・ウの怒りを買ったキム・ジュンは蒙古の脅威にさらされる西北面に派遣される。一方、母からキム・ジュンの生死が自分の決心にかかっていると聞かされたソンイは、ついにキム・ヤクソンと婚礼を挙げる。
第19話
数年後。チョン氏が死去し、キム・ヤクソンとソンイ夫婦には息子のミと娘のヨンが生まれていた。そんな中、咸新鎮(ハムシンジン)に蒙古の大軍が襲来し、窮状の中で十分な備えもないまま、戦乱が幕を開ける。亀州(クィジュ)城のパク・ソは周辺の兵力を集結させるとともに、キム・ジュンを鉄州(チョルチュ)城に送る。咸新鎮(ハムシンジン)は陥落し、捕らえられたチョ・スクチャンは、周辺各地に降伏を勧めて回る始末。だが、チェ・ウを中心とする高麗軍部は、徹底抗戦を宣言する。
第20話
キム・ジュンのいる鉄州(チョルチュ)城で戦闘が始まる。その頃、テ・ジプソンを中心とする精鋭軍は、言い訳ばかりで一向に出陣準備が整わないが、これに厳しく対処できないキム・ヤクソンの柔和な態度に、チェ・ウは苛立ちを隠せない。一方、わずかな兵力で蒙古の猛攻を耐え抜いてきた鉄州(チョルチュ)城だが、陥落はもはや時間の問題だった。城主のイ・ウォンジョンはキム・ジュンに城を脱出させ、副将のイ・ヒジョクと共に、敵軍に向かって突進していく。
第21話
一夜明けて、鉄州(チョルチュ)城は陥落し、キム・ジュンは蒙古軍の包囲する亀州(クィジュ)城に向かう。合流したキム・ギョンソンとキム・ジュンは少数精鋭で敵陣を奇襲し、大混乱に陥ったモンゴル軍は退却を余儀なくされる。一方、ようやく準備を整えて出陣した精鋭軍は、洞仙(トンソン)嶺で蒙古軍の奇襲を受けるが、キム・ユヌ率いる僧兵に助けられる。その頃、鉄州(チョルチュ)城陥落の知らせが都に届き、ソンイは現地にいたキム・ジュンが生死不明だと聞かされる。
第22話
南下を続ける蒙古軍は平州(ピョンジュ)城で民を虐殺し、亀州(クィジュ)城付近では高麗中央軍が奇襲を受けて壊滅する。その頃、都房(トバン)には無条件降伏を求める通告書が届き、徹底抗戦を宣言するチェ・ウと、現実を見据えて降伏を勧めるキム・ヤクソンとが意見をぶつけ合う。結局、高麗側は和親を求める使者を送るが、蒙古軍は聞き入れず、首都の開京(ケギョン)に迫る。これを受けてチェ・ウはイ・ギュボに降伏文書を作成させるが、そんな中、蒙古軍が興王(フンワン)寺に火を放つ。
第23話
興王(フンワン)寺の焼失に驚愕し、自国の無力さを嘆きながら降伏を決断するチェ・ウ。こうして和議が結ばれ、激しい抗戦が続いている亀州(クィジュ)城と慈州(チャジュ)城にも、戦闘の中止が通達される。最後まで亀州(クィジュ)城を守り抜こうとするパク・ソやキム・ギョンソンだが、使者として来た王族の淮安公(フェアンゴン)の説得に、ついに城門を開けて降伏する。そんな中、キム・ジュンが都房(トバン)に戻り、ソンイと再会する。チェ・ウはキム・ジュンをねぎらい、再び側近として仕えさせる。
第24話
慈州(チャジュ)城で抵抗を続けていたチェ・チュンミョンも、淮安公(フェアンゴン)の決死の説得に、ついに降伏を受け入れる。王宮を訪れて高宗(コジョン)と面会した蒙古軍の総司令官サルタクは、宴席でキム・ギョンソンの戦いぶりを称えて酒を酌み交わす。戦争は終わったが、高麗の各地には蒙古の官吏であるダルガチが置かれ、大量の朝貢要求に応えるため、民の生活は困窮する。そんな中、キム・ヤクソンはパク・ソンビに、ソンイが他の男を想っていると漏らす。
第25話
ソンイの家の内仏堂が完成する。二体の仏像に瞳を入れる儀式が執り行われ、キム・ジュンもその席に呼ばれる。キム・ヤクソンはソンイに、キム・ジュンに酌をさせようとするが、キム・ジュンは礼儀でないとしてそれを断る。一方、ダルガチの横暴は深刻な問題となり、接待係の官吏が殺害される事件まで起こる。そんな中、蒙古軍が海戦に弱いと見抜いたチェ・ウは、江華島(カンファド)への遷都を計画して、キム・ジュンを現地の視察に派遣する。
第26話
視察から戻り、江華島(カンファド)が遷都に絶好の場所だと報告するキム・ジュン。チェ・ウは、慎重な態度を示すキム・ヤクソンを叱責しながら、強引に遷都を推し進める。一方、チェ・ウからダルガチ暗殺の密命を受けたキム・ジュンは、各地のダルガチを西京(ソギョン)に集めると同時に、チェ・ヤンベクに蒙古軍の手先となったホン・ボグォンを監視させる。だが、手柄を焦ったチェ・ヤンベクは、命令に背いてホン・ボグォンを奇襲した上、取り逃してしまう。
第27話
過ちを指摘するのが重要だと言い、チェ・ヤンベクの失敗を許すキム・ジュン。一方、テ・ジプソンの娘がチェ・ウの後妻として嫁ぎ、カンナンが饌母(チャンモ)の座に就く。そんな中、江華島(カンファド)への遷都が強行され、民は王宮や都房(トバン)の建築工事に駆り出される。遷都を知った蒙古軍は再び高麗に侵攻を開始するが、そんな国家の危機にも関わらず、会議の場で酒の匂いをさせ、弱気な態度をとっているキム・ヤクソンに対して、チェ・ウは失望を隠せない。
第28話
蒙古軍が江華島(カンファド)の対岸に集結するが、海に阻まれ攻撃できずにいる。一方、南下した蒙古軍の別働隊が大蔵経を狙っていると見て、大邱(テグ)の符仁(プイン)寺に急行したキム・ジュンは、そこでウォラに瓜二つのアンシムという娘と出会う。その頃、遊郭に入り浸りのキム・ヤクソンはチェ・ウに見放され、テ・ジプソンらはテ氏の連れ子をチェ・ウの後継者に担ごうとする。そんな中、処仁(チョイン)城に進撃したサルタクが、僧兵を率いるキム・ユヌに奇襲される。
第29話
八公(パルゴン)山城で戦闘が繰り広げられている隙に、符仁(プイン)寺へと向かったプタウ。キム・ジュンはそれを阻止しようとするが、一歩及ばず、大蔵経は炎に包まれてしまう。深手を負って意識不明となったキム・ジュンは、うなされてウォラの名前を呼ぶ。キム・ジュンを看病していたアンシムは、ウォラがキム・ジュンのかつての恋人だったと知る。一方、サルタクを倒したキム・ユヌが王宮に迎えられ、蒙古軍はサルタクの首と引き換えに撤退する。
第30話
キム・ジュンを奴婢の身分から解放し、官職を与えようとするチェ・ウだが、キム・ジュンは自分だけが評価されるべきでないと固辞する。それを受けてチェ・ウは、イ・ゴンジュとチェ・ヤンベクも同様の処遇を与え、キム・ジュンを彼らの大将とする。晴れて自由の身になったキム・ジュンは、アンシムとの別れを惜しみつつ、帰京の途に就く。そんな中、キム・ジュンへの想いを捨てられないソンイは、キム・ヤクソンとの離婚を切り出す。
第31話
離婚を切り出すソンイに激怒するチェ・ウ。一方、教定都監(キョジョンドガム)の仕事を任されたキム・ジュンは、チェ・ウに焼失した大蔵経の再制作を勧めるが、民の負担増大に周囲からは反対意見も続出する。その頃、萬宗(マンジョン)・萬全(マンジョン)兄弟に対面したキム・ギョンソンは、彼らの蛮行を非難し、ふたりを別々の寺に送る。そんな中、ソンイはキム・ジュンを呼び、離婚を決意したと語る。ソンイの気持ちを拒むキム・ジュンだが、ソンイは今でも愛していると言う。
第32話
気苦労から病状を悪化させたチェ・ウは、気弱なキム・ヤクソンを叱咤し、キム・ジュンの助けを借りろと言い放つ。一方、守其(スギ)は大蔵経の再制作に同意し、また、チュ・ヨンジと名乗る占い師がテ氏の紹介でチェ・ウに会う。そんな中、アンシムがチェ・ウの妾として都房(トバン)に現れる。ソンイはアンシムが大邱(テグ)でキム・ジュンと一緒にいたことを知り、アンシムは運命と諦めてキム・ジュンを突き放す。そして、蒙古軍の三度目の侵攻が始まる。
第33話
キム・ジュンの提案する遊撃作戦に、キム・ヤクソンは民の苦痛が甚大だと反対するが、生き残れるという信念が大事だと語るキム・ジュンの説得により結成された三別抄(サムビョルチョ)が、蒙古軍の補給部隊を狙って奇襲する。一方、絶望のあまり酒に溺れるキム・ヤクソンを見て、テ氏らは連れ子のオ・スンジョクに、チェ・ウの後継者として期待を寄せる。そんな中、アンシムの前でチェ・ウは、キム・ジュンに対して、ソンイへの気持ちを問いただす。
第34話
都房(トバン)をキム・ジュンに任せてはどうかと漏らすチェ・ウ。そんな中、アンシムの家族が蒙古軍に殺害されたという知らせが届く。キム・ヤクソンの部下たちは、アンシムとキム・ジュンの関係を知って、キム・ジュンを排除しようと試みるが、その計画はパク承宣(スンソン)を通じてソンイの耳に入ってしまう。一方、羅州(ナジュ)一帯で百済復興を唱えたイ・ヨンニョンの反乱が起こり、キム・ギョンソンが鎮圧に向かうが、兵士不足という現実に悩まされる。
第35話
チェ・ヤンベクやソンイの制止も聞かず、アンシムとの関係をチェ・ウに告白しようとするキム・ジュン。キム・ヤクソンは、部下たちのキム・ジュンの暗殺計画に対し、女性を使って罠を張るのは卑怯だとたしなめ、一方のソンイはアンシムを訪ねて、キム・ジュンを放してくれるよう頼み込む。その頃、竹州(チュクチュ)城では城主ソン・ムンジュが蒙古軍の猛攻を退け、羅州(ナジュ)でも反乱軍との戦闘が始まる。そんな中、大蔵経の再制作事業が開始される。
第36話
パク承宣(スンソン)は、キム・ジュン暗殺を企てている一味を反逆者に仕立て上げようとソンイに提案し、チュ・ヨンジを利用して、近いうちに謀反が起きるとチェ・ウに警告させる。一方その頃、ソンイの娘である太子妃が男児を出産する。そんな中、チェ・ウは、キム・ジュンやアンシムを連れて掘浦川開発の視察に出向くが、そこへ謀反の知らせが舞い込む。折しも、近くの山で狩りをしていたキム・ヤクソンが、謀反の首謀者として捕らえられる。
第37話
太子夫妻やキム・ミがキム・ヤクソンの助命に奔走する中、イ・ジャンヨンらはこの機会に都房(トバン)を廃止すべきと高宗(コジョン)に進言する。そんな中、パク承宣(スンソン)は、さらにチュ・ヨンジをそそのかして、チェ・ウを王位に就けようと画策する。一方、キム・ヤクソンの処罰に反対するキム・ジュンは、密かにパク承宣(スンソン)の調査を行い、この謀反が捏造であることを突き止める。しかし、当のキム・ヤクソンは、重圧の日々から解放されることを願っていた。
第38話
ソンイが独身に戻ったら結婚する気があるかとキム・ジュンに尋ねるチェ・ウ。その頃、チェ・ウの贈った酒がソンイの手で注がれ、キム・ヤクソンはそれを飲み干した。パク・ソンビが教定都監に就任し、キム・ジュンは別将に昇進する。キム・ジュンは、パク承宣(スンソン)の調査を進めるうちに、真実を暴けばソンイも無事では済まないことを知る。一方、羅州(ナジュ)ではキム・ギョンソンがイ・ヨンニョン兄弟を斬って反乱を鎮圧し、蒙古軍も撤退する。
第39話
捕らえられたチュ・ヨンジは、チェ・ウ擁立計画とキム・ヤクソンの謀反捏造を自白し、一方のパク承宣(スンソン)は、この計画がキム・ジュンとアンシムを助けるために仕組んだことだと言う。事実を聞いて衝撃を受けるチェ・ウ。キム・ジュンが許しを請うよう勧めるも、キム・ジュンさえ無事ならばそれでいいと言い放つソンイ。キム・ジュンはチェ・ウにアンシムとの関係を告白する手紙を残して都房(トバン)を去り、アンシムのもとで自害しようとする。
第40話
キム・ジュンが自害しようとするところへチェ・ヤンベクが駆けつけ、キム・ジュンとアンシムを連行する。そんな中、チェ・ウは家族たちを連れて奉恩(ポンウン)寺を訪れ、ソンイの最期が近いことを暗示させる。羅州(ナジュ)から凱旋したキム・ギョンソンをはじめ、家臣一同がチェ・ウに助命を願い出るが聞き入れられず、太子妃はチェ・ウを恨むあまり倒れてしまう。届けられた毒入りの酒を突き返すソンイ。チェ・ウは、キム・ジュンに酒を届けさせる。
第41話
キム・ジュンの腕の中で息絶えるソンイ。大雨の降りしきる中、キム・ジュンはチェ・ウに結果を報告する。死去したイ・ギュボに代わりチェ・ジャが率いる朝廷では、チェ・ウの命令によって都房(トバン)の後継者が議論されるが、紛糾して意見がまとまらない。チェ・ウはテ・ジプソンを呼んで権力への野心に釘を刺し、後継者の座に欲を出すキム・ミはキム・ギョンソンに叱責される。そんな中、キム・ジュンは南部一帯の視察のため固城(コソン)を訪れる。
第42話
官吏の暴挙に反抗して捕らえられていたイム・ヨンは、自分を解放してくれたキム・ジュンを父と呼んで慕い、行動を共にするようになる。その頃、テ・ジプソンとオ・スンジョクはチェ・ウの警告で都房(トバン)から距離を置くようになり、キム・ミを推挙しようとした若い武臣たちはチェ・ウによって処刑され、キム・ミ自身も出家させられてしまう。一方、チェ・ウの密命を受けたキム・ジュンは、寺に追放されていた萬宗(マンジョン)と萬全(マンジョン)のもとを訪ねる。
第43話
都に連れて行ってくれとキム・ジュンに懇願する萬全(マンジョン)。キム・ジュンは、今のその切実な思いを忘れるなと言い、萬全を主君と仰ぐ。そんな中、母の死に衝撃を受けた太子妃が、チェ・ウを恨みながら息を引き取る。萬宗(マンジョン)よりも萬全が後継者にふさわしいと報告するキム・ジュン。チェ・ウはキム・ジュンに、萬全を通じて理想の高麗を運営するよう言い、加えてアンシムと所帯を構えさせる。そして盛大な出迎えの中、萬全が江都(カンド)に戻ってくる。
第44話
チェ・ウは萬全(マンジョン)にチェ・ハンという名を与え、キム・ジュンを師と仰ぐよう言い、家臣一同にもチェ・ハンに忠誠を誓わせる。大提学(テジェハク)ソン・インニョルとリュ・ヌンがチェ・ハンに学問を教え、チェ・ヤンベクが親衛隊長に就任する。またキム・ジュンは、都房(トバン)を廃止して王政復古を企むチュ・スクを牽制する。月日は流れ、大蔵経が完成する。1251年、臨終の時を迎えたチェ・ウは、キム・ジュンに高麗の未来を託しながら、息を引き取る。
第45話
強い高麗を作り蒙古への徹底抗戦を宣言して、都房(トバン)の長の座に就任したチェ・ハン。しかしチェ・ハンは、わずか二日で喪服を脱いだばかりか、チェ・ウの愛妾たちと戯れ、テ氏の怒りを買う。チェ・ハンの暴挙に、キム・ジュンは主君を正しく補佐するよう要請するが、チェ・ヤンベクは主の命令に服従するのは家臣の義務と言い放つ。そんな中、チェ・ハンは、キム・ミとオ・スンジョクが都房の後継者の座を狙っていたことを聞かされる。
第46話
キム・ミが密かにキム・ギョンソンに手紙を送っていたことが発覚する。手紙の引き渡しを拒むキム・ジュンに対し、チェ・ヤンベクは主君を騙すつもりかと責める。一方、チェ・ハンは、テ・ジプソンを追放し、オ・スンジョクを海に突き落として殺害させるが、オ・スンジョクは密かに助けられる。さらにチェ・ハンは、都房(トバン)の廃止を企んだチュ・スクを処刑する。チェ・ハンの非道な振る舞いに、キム・ジュンは自らの選択を後悔する。
第47話
事実を打ち明け、チェ・ハンに許しを請うキム・ギョンソン。人望の厚いキム・ギョンソンを危険視するチェ・ハンは、民心を鎮めるために執り行われた大蔵経の落成式のさなか、彼を島流しにし、さらにソン・ギリュを送って殺害させる。方々から赦免を求める声が挙がるが、もはやチェ・ハンの暴走はキム・ジュンにも止められない。そんな中、撃毬(キョック)大会が開催されることになり、チェ・ヤンベクの希望でキム・ジュンとの対決が実現する。
第48話
事実を打ち明け、チェ・ハンに許しを請うキム・ギョンソン。人望の厚いキム・ギョンソンを危険視するチェ・ハンは、民心を鎮めるために執り行われた大蔵経の落成式のさなか、彼を島流しにし、さらにソン・ギリュを送って殺害させる。方々から赦免を求める声が挙がるが、もはやチェ・ハンの暴走はキム・ジュンにも止められない。そんな中、撃毬(キョック)大会が開催されることになり、チェ・ヤンベクの希望でキム・ジュンとの対決が実現する。
第49話
このまま事態を見ているつもりかとキム・ジュンを問い詰めるテ氏。キム・ジュンは人払いをしてチェ・ハンと対面し、強い口調で叱責する。劣等感を克服しろというキム・ジュンの言葉が胸に刺さるチェ・ハンだが、憤慨を抑えられず、結局テ氏に強引に毒薬を飲ませて殺害してしまう。そんな中、蒙古の使者が訪れ、高宗(コジョン)の来訪を求める。戦争を防ぎたい文臣たちの主張にチェ・ハンは、高宗(コジョン)が江都(カンド)を出ることは降伏を意味すると反対する。
第50話
蒙古の大軍が再び侵攻を開始し、春州(チュンジュ)城などが次々と陥落する。江華島(カンファド)の対岸に集結した蒙古軍に対し無為無策のチェ・ハンは、自身に非難を繰り返すチョン・アンを追放し、さらに殺害してしまう。一方、蒙古軍に包囲された忠州(チュンジュ)城では、城主となっていたキム・ユヌが奴婢たちを集めて身分を解放し、共に徹底抗戦を呼びかける。そんな中、キム・ジュンはチェ・ハンの排除を決意し、都房(トバン)の厨房に戻って働いていたカンナンに協力を仰ぐ
第51話
食糧輸送路が絶たれ、民の状況が極度に悪化している江都(カンド)。キム・ジュンはチェ・ハン排除に動き出したことをパク・ソンビらに告白し、パク・ソンビは都房(トバン)の後継をキム・ジュンに託す。その頃、忠州(チュンジュ)城ではキム・ユヌの指揮により一か月に及ぶ蒙古軍の猛攻を退け、総司令官のイェグが戦闘中に負傷する。高宗(コジョン)が江華島(カンファド)を出て使者を迎え、王子の安慶公(アンギョンゴン)を人質にすることで蒙古軍は撤退するが、そんな中、チェ・ハンが急な病で苦しみ出す。
第52話
チェ・ハンの急病の理由を問い詰めるチェ・ヤンベクに対し、盲目的な忠誠心を非難するキム・ジュン。そんな中、再び蒙古軍が高麗を侵攻し、太子が蒙古を訪れることを条件に撤兵する。一方、病状が極度に悪化したチェ・ハンは、キム・ジュンに許しを請いたいと言いながら、息を引き取ってしまう。翌朝、チェ・ヤンベクはチェ・ハンの死を伏せたまま全臣僚を召集し、チェ・ハンの息子チェ・ウィが都房(トバン)を引き継いだことを宣言する。
第53話
ついに挙兵したキム・ジュン。チェ・ヤンベクはチェ・ウィの私邸を厳重に警備するが、都房(トバン)の廃止を約束して王室を味方につけた革命軍により劣勢に追い込まれ、キム・ジュンとの対決の末、チェ・ヤンベクは敗れてしまう。チェ・ウィは処刑され、ここに王政復古が実現する。そんな中、蒙古軍の再度の侵攻に、太子が入朝する。親蒙古派の太子が王位を継ぐ立場にあることを憂慮するキム・ジュンだが、そこへ高宗(コジョン)崩御の知らせが舞い込む。
第54話
キム・ジュンは蒙古への徹底抗戦続行を主張し、それに動揺する文臣たちを非難する。一方、蒙古の新皇帝となるクビライに対面した太子は、撤兵の約束を取り付けて高麗に帰国し、24代王・元宗(ウォンジョン)として即位する。自ら進んで蒙古に屈しようとする元宗(ウォンジョン)の態度に憤りを覚えるキム・ジュンだが、パク・ソンビとイ・ゴンジュはキム・ジュンの過激な方針に困惑の色を隠せず、疲弊した民の現状を知るイム・ヨンもキム・ジュンの強硬案に反対する。
第55話
ついにキム・ジュンが最高権力者の座に就き、盛大な祝宴が開かれる。一方、キム・ジュンは、元宗(ウォンジョン)の蒙古訪問に反対を主張するが、平和的解決のためと言う元宗(ウォンジョン)の懇願に、渋々ながらも入朝を黙認する。しかし、宋や日本の討伐のため兵力を提供するという蒙古の要求を持ち帰った元宗(ウォンジョン)に対し、キム・ジュンは、民の血が流される結果は変わらないと非難する。そんな中、イ・ジャンヨンは、イム・ヨンに接触し、王室への協力を呼びかける。
第56話
蒙古の使者が訪れ、高麗に対する膨大な要求を押しつける。弱小国の悲哀だというイム・ヨンの言葉に、深く失望するキム・ジュン。そんな中、家臣一同がチェ・ウの命日に集まり、久々の酒宴が催される。その席上でキム・ジュンは、かつて撃毬(キョック)大会の際に高宗(コジョン)から下賜された宝剣をイム・ヨンに授ける。養成した軍隊で革命を準備するキム・ジュンだが、そこへ元宗(ウォンジョン)が倒れたという知らせが舞い込み、キム・ジュンは王宮に呼び出される。
朝鮮半島で初めて国を治めた女性・善徳女王の生涯を、フィクションを交えつつ描いた作品である。総制作費は250億ウォンともいわれ、韓国での最高視聴率は50%に迫る数値を記録した。2009年にMBCで放送。脚本を手がけたのは、日本でも大人気となった『宮廷女官チャングムの誓い』や『薯童謠(ソドンヨ)』など、骨太でありながら緻密なストーリー展開が魅力的な時代劇の脚本を担当してきたキム・ヨンヒョン。2009年のMBC演技大賞では、ヒロインの宿敵・ミシルを演じたコ・ヒョンジョンが大賞を、ヒロイン・善徳女王を演じたイ・ヨウォンが最優秀賞を受賞するなど、今作のキャストたちが多くの部門で受賞する快挙を成し遂げている。新羅の国王・チヌン(イ・スンジェ)は、寵愛するミシル(コ・ヒョンジョン)をそばに呼び、自分の亡きあとの国政に関する遺言を書き取らせる。ミシルが王座を脅かす存在であることを悟ったチヌンは、ミシルに仏門に入ることを勧めた。ミシルは自分に惚れ込んでいる情夫・ソルォン(チョン・ノミン)に反乱を起こさせ、その一方でチヌンを毒殺しようと企てる。しかしミシルが毒薬を持って王のもとへ向かうと、そこにはすでに息絶えたチヌンの姿があった…。
後継者争いや陰謀を乗り越えて王座へ!朝鮮王朝第15代王・光海君の若き日を描く 歌手・俳優として活躍中の若手スター、ソ・イングクが時代劇に初主演。王の顔=王としての資質を持つ王子をみずみずしく演じ絶賛された。華麗なアクションにも注目! 16世紀末。かつて観相師から「王になってはならない顔」と言われた過去を持つ王・宣祖は、王の顔を持つ息子の光海君に嫉妬を覚えていた。そんな中、王家に伝わる観相書が狙われる。光海君は事件の真相を追うが、初恋の女性カヒの家が事件に巻き込まれ…。
1999年に、最高視聴率63.7%という驚異の数値を記録したドラマ『ホジュン 宮廷医官への道』のリメイク作品として、2013年に韓国MBCで放送された長編歴史ドラマ。16世紀に実在した医師のホ・ジュンをモチーフに、その生涯がドラマチックに描かれている。ホ・ジュンを演じたのは、日本でも人気の高い歴史ドラマ『武神』で主演を果たしたキム・ジュヒョク。凛々しく、ときに荒々しく戦う『武神』での姿から一転し、貧しさに耐えながら医官への厳しい道を歩んでいく堅実なホ・ジュンを好演している。軍官ホ・リュン(チェ・サンフン)の息子として育ったジュン(カン・ハンビョル)は、聡明で心優しい男の子。その日は父の誕生日を祝う宴が予定されており、ジュンの住む屋敷では多くの使用人たちが宴の準備に忙しく働いていた。父の側室であるジュンの母・ソン氏(コ・ドゥシム)は、使用人たちと一緒に、心を込めて夫の大好物である料理を用意する。しかし、そんなソン氏の料理を正妻のチャン氏(キム・ヘジョン)はひどくけなし、祝いの宴にソン氏が出席することすら許さなかった。身分が低いことで見下され、チャン氏からひどい扱いを受けているソン氏。自分が生んだ長男・ソク(カン・イソク)を溺愛するチャン氏は、ジュンのことも常にさげすみ、ジュンは肩身の狭い思いを強いられていたのだった…。
2012年、韓国MBCで放送された時代劇ドラマ。主人公を演じるのはそれまでミュージカルを中心に活躍しており、テレビドラマへの出演が初めてとなった実力派俳優のチョ・スンウである。監督を務めたのは、日本での韓流ブームを加速させたドラマ『宮廷女官チャングムの誓い』や『トンイ』、『イ・サン』など、数々の有名歴史大作ドラマを手がけてきたイ・ビョンフン。17世紀の朝鮮王朝を舞台に、牛や馬などを診る医者・馬医となり、その後国王の主治医にまで上りつめた実在の人物・ペク・クァンヒョンがモデル。また馬医という、これまであまり取り上げられたことのない題材に着目した点も、人気を集めたポイントである。両班(貴族)の家柄でありながら、病気で苦しむ人々の役に立てるよう、医官の道に進んだカン・ドジュン(チョン・ノミン)。ドジュンは優れた頭脳を持つミョンファン(ソン・チャンミン)、医女を目指しているインジュ(ユソン)とともに、3人で仲良く競い合いながら医学の勉強に励んでいた。しかしある日、ドジュンとミョンファンは宮廷内で密かに起きていた陰謀に巻き込まれ、ドジュンは捕らえられて濡れ衣を着せられてしまう。ドジュンを助けるため、証言をしようとするミョンファンだったが、彼はある男に呼び出される。男は出世話と大金を、ミョンファンの目の前にちらつかせ…。
イ・ソジン主演!美しく華やかだった百済の全盛期と滅亡を描いたスペクタクル時代劇 少数の兵で強敵に挑み、階伯(ケベク)が壮絶な戦死を遂げた黄山伐(ファンサンボル)の戦いは、まるで本物の戦場のような広大なスケールで再現され、目がくぎ付けに。 西暦612年。百済の武王(ムワン)は第一妃で新羅の姫ソンファとの息子ウィジャを後継者に考えていたが、それを反対する第二妃サテク妃はソンファ王妃とウィジャ王子を暗殺し、ソンファ親子の護衛将軍だった階伯の父ムジンに被せる計画を企てる。
歴史上初めて統一国家を成し遂げた太宗武烈王キム・チュンチュの一代記を描いた時代劇 「時代劇キング」ことチェ・スジョンが、三朝統一を成し遂げた太宗武烈王・キム・チュンチュを熱演。脇を固めるキム・ユシク、チェ・イルファらの演技にも注目。 伽耶(カヤ)国出身のキム・ユシンは、花郎(ファラン)として成功するため都ソラボルに向かい、キム・チュンチュの家で暮らすことになる。そんな中、ユシンは刺客に襲われたチュンチュを命がけで救い、ふたりは兄弟のように熱い友情を深めていく。
激しい権力闘争が起こった高麗中期の約50年間を、5人の主人公で描く正統派時代劇 文臣から政権を奪った武臣たちの闘争の歴史を「夜警日誌」の脚本家ユ・ドンユンが描いた大作。頂点に上り詰めた乱世の英雄が次々に没落していく様は栄枯盛衰の趣あり。 12世紀後半の高麗。18代王の毅宗(ウィジョン)は文臣たちと饗宴にふける日々を送っていた。虐げられていた武臣の上将軍のチョン・ジュンブと牽龍行首のイ・ウィバンらは挙兵し、文臣たちを殺害。毅宗を廃位し、19代王明宗を擁立し政権の運営を行っていく。
激動の時代を駆け抜けた王女の物語を大スケールで描いた歴史エンターテイメント 苦悩の王・光海君に扮した実力派チャ・スンウォン、仁祖役で初の悪役に挑んだキム・ジェウォン、男装の王女役で新たな魅力を見せたイ・ヨニ、三者の火花散る熱演が話題に! 朝鮮王朝第14代王・宣祖の治世。宣祖が後継者・光海君との確執を抱えたまま亡くなる。やがて巻き起こったし烈な後継者争いの中で光海君の異母弟・永昌大君が命を落とす。宮殿から逃げ延びた永昌大君の実姉・貞明公主は王となった光海君への復讐を誓うが…。
その男は流民を救うために生まれてきた―ダメ王子が真の英雄へ! 韓国国内で絶大な支持を受け、全81話にわたり高い視聴率を記録し続け社会現象を巻き起こした国民的ドラマ。 壮大なスケールで描かれ、映画並みの規模で作られた歴史エンターテインメントは運命に翻弄されながらも逞しく生きた伝説の英雄・朱蒙(チュモン)を主人公にした物語。 紀元前1世紀、中国の漢軍に侵略されて古朝鮮国は滅亡し、行き場を失った多くの朝鮮の民は流民となって彷徨う。 流民たちを保護したのはタムル軍を率いるヘモス将軍や、扶余(プヨ)国のクムワ王子だった。 戦いで重傷を負ったヘモスは、美しい娘ユファに助けられ、ふたりは恋に落ちる。 だが、ヘモスは漢軍に捕まり消息を絶ってしまう。 ヘモスの子どもを身ごもり、悲しみにくれるユファを保護したのは、彼女に想いを寄せていたクムワであった。 クムワの側室として迎えられたユファは男児を出産し、朱蒙と名付ける。 クムワはチュモンを自分の子として育てるが、正室の子であるふたりの兄により、チュモンは扶余国を追い出されてしまう…。
悪鬼たちと戦う夜警隊の活躍を、アクションとロマンス満載で描くファンタジー時代劇 「太陽を抱く月」のチョン・イルと「野王」のユンホ(東方神起)が豪華競演を果たし、話題をさらった注目作。ふたりによる恋の対決や迫力のアクションシーンに注目だ! 舞台は架空の朝鮮時代。鬼神(幽霊)が見える能力を持つ王子のリンは、その力を隠して気ままに暮らしていた。だが、朝鮮王朝の転覆を企む龍神族のサダムが都に潜入し、王位を継いだキサン君を操り始める。リンは夜警隊の仲間を集め、サダムに戦いを挑む。