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2005年に日本テレビ・土曜ドラマとして放送され、従来の学園ドラマとは異なる教師の描き方が大きな話題となった作品。平均視聴率は17%を超え、最終回には最高視聴率25.3%を記録している。
脚本を担当したのは、ドラマ『GTO』やドラマ『魔女の条件』などを手がけてきた遊川和彦である。彼は今作で、優れたドラマの脚本を手がけた作家に贈られる賞として知られる、向田邦子賞を受賞している。
小学6年生の担任となった、冷徹な鬼教師と生徒たちの1年間にわたる闘いが描かれている。ヒロインとなる鬼教師を、元宝塚歌劇団月組のトップスターであり、ドラマ『離婚弁護士』シリーズではヒロインの敏腕弁護士を好演した女優・天海祐希が演じている。
生徒役として出演した子役の志田未来や福田麻由子、伊藤沙莉はその後数々のドラマに出演し、女優として成長した姿を見せている。
新しく6年生となった神田和美(志田未来)は、自分たちのクラス6年3組の担任教師・阿久津真矢(天海祐希)と初めて出会う。2年ぶりに現場に戻った阿久津は、受け持った生徒の成績を必ず上げ、かなり優秀な教師だという噂される人物だ。
始業のチャイムとともに和美たちの教室に入った阿久津は、無表情のままいきなりテストを配り始めた。驚く和美たちにはまるで無関心な阿久津…。さらに彼女は独自のクラスルールを発表する。その衝撃的なルールとはいったい…!?
6年3組の担任になった、冷徹な教師。いつも無表情で、何が起きてもクールにそつなく対処してしまう。周囲からどんなに批判されようとも、自分の行動に強い信念を持っており、子どもたちのために徹底した指導をおこなう。新米教師のころはいつも笑顔で明るくて優しい教師だったが、一度教師の職から離れている。
6年3組に所属し、友だちを大切にして思いやりのある元気な女の子。勉強は苦手で、そそっかしい性格。クラスメイトが窮地に立たされたときも、力になり続ける。真矢のやり方に翻弄されながらも、次第に真矢の本心に気づき始めていく。
6年3組に属する和美のクラスメイト。勉強がとてもよくできる女の子で、テストではよく満点をとっており、教室ではひとりで読書していることが多い。真矢のやり方に反抗的な姿勢を見せたため、代表委員に任命され、雑用をさせられる。
6年3組に属する和美のクラスメイト。母親に捨てられてしまい、スナックを営んでいる祖父と2人で暮らしている。勉強は苦手で、授業中も不真面目な態度をとることが多い。
和美とは仲の良い友だち同士だったが、ある事件をきっかけに和美をいじめ始める。
和美の母親であり、専業主婦。とてもそそっかしく、うわさ話などに惑わされてしまうこともある。
和美の父親であり、広告会社に勤めている。妻・章子の不器用なところに、不満をもらすこともある。
和美の姉であり、和美のことを大切に想っている。ぜん息があり、病弱であることを理由に学校を休み続けている。
半崎小学校の教頭。阿久津の教育方針には批判的であり、阿久津に方針を変えるように強くいう。
半崎小学校の校長であり、阿久津の過去の経歴や、独特の指導方針をすべてわかった上で採用する。阿久津の味方をしているが、都合が悪くなると逃げ腰になってしまう。
半崎小学校6年1組の担任であり、学年主任を務めている。周りの目を気にし過ぎるあまり、子どもたちの顔色をうかがうようになってしまった。次第に阿久津の影響を受けるようになる。
半崎小学校6年2組の担任。初めて6年生を担当することになり、やる気に満ちていたが、子どもたちへの指導が甘く、なかなかうまくいかない。
今作が放送される以前にも、『3年B組金八先生』や『ごくせん』、『GTO』など人気の学園ドラマは数多くあります。教師が問題を抱えた生徒たちに対し、個性的かつ熱心な指導をおこなって生きる希望を与えていくという展開がよく描かれてきました。
しかし今作では初回から、生徒たちを冷たく突き放し、異議を唱える生徒には容赦ない罰を与えるという、衝撃的な教師像が描かれていきます。
放送後、過激な教師の描き方にPTAなどからの批判も相次いだというストーリーは、脚本家・遊川和彦によるオリジナル作品です。過激な行動にはすべて大切な意味があり、それを探りながら見ていくと、じわじわと感動がこみあげてきます。
今作のヒロイン・阿久津真矢は、「連続ドラマ史上最悪の女教師」の異名がつくほどの鬼教師です。ストーリーの前半では、成績の優劣で生徒たちを差別したり、生徒たちの秘密を握り、自分の思うように操るといった部分が描き出され、まさに文字通り「最悪の女教師」という言葉がぴったりです。
教壇から生徒ひとりひとりを見据える彼女の表情は、完璧なまでの無表情で冷ややかなオーラさえ感じてしまいます。
そんな鬼教師を演じた天海祐希は、収録中も生徒役の子どもたちと近づきすぎないように気をつけるなど、徹底した役作りをしたそうです。阿久津先生が生徒たちに話す名言の数々とともに、彼女の表情の変化にもぜひ注目してみて下さい。
ストーリーの軸となる、6年3組の生徒たちを演じる子役キャストたちも、表現力豊かで実力を持った子たちが集まっています。とても思いやりがあり、クラスで一番初めに阿久津先生の真意を汲みとることができた女の子・神田和美を演じたのは、志田未来です。
強い正義感を見せつつ、そそっかしくて憎めない部分をあわせ持っている魅力的な女の子・和美の存在はとても大きく、志田未来の演技力に強く惹きこまれます。
また、家庭のことで悩みを抱え、影を背負った成績優秀な女の子・進藤ひかるを演じた福田麻由子の表情や、いじめっ子として強烈な印象を残した伊藤沙莉の演技にも注目です。
#1
この物語は、悪魔のような鬼教師に、小学6年の子供達が戦いを挑んだ一年間の記録------- 新しく6年生になる神田和美(志田未来)は、始業式の日、自分が通う半崎小学校に阿久津真矢(天海祐希)という新任の教師がやってくると知った。母・章子(羽田美智子)の話によると、真矢は2年間現場から離れてはいたものの、受け持った生徒の成績を必ず上げ、私立への合格者も出す優秀な教師らしい。だが、姉の優(夏帆)は、真矢に関して信じられないほどの恐ろしい噂があると言う。 面白い学年主任の並木平三郎(内藤剛志)、優しいお姉さんのような天童しおり (原沙知絵)らに迎えられて校門を入った和美は、すぐにクラス替えの表示を見た。和美は、親友の恵里花(梶原ひかり)と同じ3組。喜んだのも束の間、3組の担任が真矢だと知らされる。 そして、教室に現れた真矢は、いきなりテストをすると告げた。さらに、毎週実施するテストでの成績上位者には、さまざまな特権が与えられ、成績が一番悪かった2人は、クラスの雑用を全て担当する“代表委員”をやらなくてはいけないと言う。差別だと講義する生徒たちに、現実の社会は、特権階級とそうでない階級に分かれ、たった6パーセントの特権階級が幸せを享受している、と説明した。黙り込んでしまった生徒たちに、真矢は、勝ち誇ったように、テスト用紙を配り始める。 これが、阿久津真矢の恐怖の指導の始まりだった……
#2
和美(志田未来)をかばうため、真矢(天海祐希)に抗議したひかる(福田麻由子)は、教師に逆らった罰で、和美の代わりに代表委員をやらされることになった。和美は、自分のせいでひかるが雑用をすることになったのが心苦しく、真矢にひかるを許して欲しいと懇願する。しかし、真矢は授業以外で自分に話かけていいのは、成績上位の2名だけだと突っぱねた。 真矢の指導はエスカレートし、誰かが遅刻して授業の開始が遅れた場合は、休み時間を短くすると宣告する。 真矢のやり方に不満を持った生徒たちは、とうとう保護者たちに告口をした。一斉に学校に乗り込んで来た保護者たちに、真矢は一人ひとりと話をしたいと言う。だが、真矢と面談を終えた保護者たちは、すっかり真矢を信用し、素晴らしい教師だと喜んで帰ってしまった。 作戦が失敗に終わり、落胆する生徒たちに、真矢は自分に逆らっても無駄だ。なぜなら、あなたたちのことなら何でも知っているのだから、と言う。お調子者の由介(松川尚瑠輝)は、じゃあ僕のことも知ってるのかと、真矢を挑発する。真矢は、クラスメイトたちの前で、由介の家庭の事情を次々と暴露した。由介の知られざる家庭環境を知ってしまった和美は、目に涙を溜めて立ち上がり……
#3
開校記念日に、和美(志田未来)たちの6年3組は、創作ダンスを披露することになった。真矢(天海祐希)は、ダンスが上手かった人にはご褒美を、ダンスを台無しにした人には責任を取ってもらうと言う。 早速始まった創作ダンスの練習で、久子(永井杏)は、リズム感がなく、上手く踊ることができない。真矢には、他の人の迷惑になるとまで言われてしまう。見かねた和美が久子を庇うが、逆にあなたのダンスも和を乱している。下手なくせに目立とうとし過ぎだと言われ、さらに2人は、真矢から掃除の罰を与えられてしまった。 しかし、和美と久子はそれがきかっけで仲良くなり、一緒にダンスの特訓を始める。今まで友達がいなかった久子は、和美との間に友情が芽生えたことが嬉しかった。特訓のかいあって、前日の練習で、間違わずに踊れるようになった久子。だが、真矢は久子にあまりにも酷い通告をした。 真矢の久子に対する態度に怒りが収まらない和美は、クラスメイトたちに、開校記念日のダンスをボイコットしようと提案する。一致団結して盛り上がる生徒たち。 そして、いよいよ開校記念日当日を迎えたのだが……
#4
生徒たちの監視強化を狙う真矢(天海祐希)は、クラスをグループ分けし、班ごとに連帯責任を取らせると宣言した。和美(志田未来)は、由介(松川尚瑠輝)、ひかる(福田麻由子)、久子(永井杏)と同じ班になる。ダンスのボイコット作戦を真矢に密告した久子が班のリーダーになったため、和美の班はギクシャクするばかり。 そんな中、マリ(柳田衣里佳)のサイフが盗まれる事件が起きた。真矢は、すぐさま、犯人に名乗り出るようにと言う。だが、犯人が名乗り出ないと知るや、クラス全員の連帯責任だとして、生徒全員の反省文を書くよう命令。さらに、宿題を増やし、全員を雑用係りにする、と言い出した。これには、クラス中が疑心暗鬼となり、お互いを責め始める。 そんなクラスの荒んだ空気に心を痛め、一人で明るくしようと試みる和美。これに対し、このクラスは期待できないとサジを投げる由介。そして、ひかるはじっと状況を見つめるだけ。一緒にダンスをボイコットした3人の気持ちは、だんだんと離れ始めていた。 そんな中、偶然校舎裏を通りかかった和美は、焼却炉にマリのサイフを捨てようとしている犯人を目撃する。和美は、自首するように勧めるが、思いもよらぬことを犯人に言われてしまい……
#5
マリ(柳田衣里佳)のサイフを盗んだ犯人の名前を明かさなかったことで、逆に犯人ということにされてしまった和美。そんな和美に、クラスメイトたちのイジメが始まった。頼みの由介(松川尚瑠輝)が学校を休み、ひかる(福田麻由子)が我関せずという態度を取ったため、和美は孤立無援状態に。一人寂しく下校することになった和美は、ふと、いつも陽気で笑っている由介のことを思い出した。 だが、和美の知らないところで、真矢(天海祐希)は、学校を休んでいる由介に、早々に卒業証書を渡し、3月まで学校に来なくていいと告げていた。それを知った和美は、すぐさま由介に会いに行く。しかし、由介は全く学校に行く気がないと言い、さらにイジメのことを相談しようとした和美に、モグラのヌイグルミを使って、いつものようにおちゃらけるばかり。怒った和美は、ヌイグルミを川原の草むらに放り投げてしまう。そして、「絶好よ!」という言葉だけ残して、逃げ帰ってしまった。 まもなく和美は、ヌイグルミをなくした由介が落ち込んでいると告げられた。あのヌイグルミは由介を捨てていった母親が残した唯一の形見。自分が由介の心を傷つけたと気付いた和美は、必死でモグラのヌイグルミを探し……
#6
「私の教室では夏休みはありません。今までどおり毎日学校に来てもらいます。」と、突然宣言する真矢(天海祐希)。夏休み中のテストで成績が優秀な生徒や生活態度がいい生徒には、カードにシールを貼り、点数をグラフにして貼り出すと言う。和美(志田未来)は、小学校最後の夏休みは、楽しい思い出を作ったりするべきだと主張したが、クラスメイトたちは、真矢に逆らうことを恐れ、夏休みも学校に来ると約束した。 そんなある日、和美と由介(松川尚瑠輝)は、自分たちに共感してくれていながらも、なかなか心を開いてくれないひかる(福田麻由子)のことをもっと知ろうと、断りもなく、ひかるの家に遊びに行った。ひかるの母親は、2人を歓迎し、学校でのひかるの様子を根掘り葉掘り聞く。だが、そこへ帰宅したひかるは、和美たちに、私はあなたの親友じゃないと言い捨て、2人を部屋から追い出してしまう。 ひかるの気持ちがわからず、落ち込んでいた和美だったが、もっとひかるやクラスメイトたちのことを知って仲良くなろうと決心し、クラスメイト全員に手紙を書いたのだった。 しかし、和美からの手紙を読んだ生徒たちは、手紙をバカにしたり、破り捨ててしまったり。それを見て怒った由介と、生徒たちの間で揉み合いとなり、ガラスが割れる大きな音とと共に、床には大量の血が流れ……
#7
夏休み中、和美(志田未来)のおかげでクラスがひとつになり、真矢(天海祐希)にはもう従わないと宣言した生徒たち。だが、新学期が始まり学校へ行くと、和美たち4人以外は、あの後も学校へ来ていて、4人の机だけ倉庫にしまわれていた。授業が始まっても、真矢は和美たちの事を完全に無視し、授業も先の方に進んでいて、和美たちはまったくついていくことができなかった。またもクラスメイトたちに裏切られて、ショックを隠しきれない4人は、校長と教頭に、真矢が自分たちを無視していると報告をする。しかし、その様子を見ていた恵里花(梶原ひかり)が、すぐさま真矢に忠告し、真矢は和美たちを無視するのを止め、校長と教頭は授業風景を見て問題ないと判断してしまった。 そんなある日、和美が登校すると、恵里花と真矢が、一緒にいるところを偶然見かけ、気になって2人の入った部屋を覗いてしまう。だが、すぐに他の生徒たちも登校してきて、一緒に覗き見することになってしまった。しかも、恵里花は真矢の悪口を言っている生徒たちの名前を告口する。 教室に戻った恵里花に、生徒たちの視線は厳しかった。スパイのようなことをして、自分たちを裏切ったと責められる恵里花。恵里花は、泣きながら教室を飛び出してしまい、心配した和美たちは心当たりを探し回った。 その日の夜、恵里花は誰もいない教室に戻って来ていた。そして突然、教室に灯油を撒き始め……
#8
真矢(天海祐希)に、私立を受けない人は、受験する人たちの邪魔をしないようにと釘を刺される生徒たち。それを聞いたひかる(福田麻由子)は、テストの点数で何もかも決めるのは止めて欲しいと意見する。クラスの半数の生徒も、ひかるに賛同した。だが、それはみんな私立を受験しない生徒たちだった。 公立中学組の生徒たちは、みんなで真矢撃退対策の作戦会議をする。真矢が教職を離れていた2年間、再教育センターに行っていたことを利用し、保護者たちを説得しようとした和美(志田未来)たちだったが、保護者たちを完全に味方につけている真矢には敵わないと諦める。結局、真矢が担任を辞めるまで授業をストライキすることに決め、翌日真矢に宣言した。だが、真矢はまったく動じず、残ったのは私立を受験する生徒たちばかりなので、勉強に集中するため、クラスでやる学校行事もすべて参加しないと言い出だした。 生徒が半分になってしまった教室で、黙々と勉強をする生徒たち。一方、公立中学組は、真矢の弱点を探ろうと動き出す。だが、逆に真矢の策略にはまり、私立中学組と公立中学組は、お互いを憎むようになってしまった。 そして、とうとう大きな喧嘩が勃発し、公立中学組の由介(松川尚瑠輝)は、私立中学組の浩一(酒井翔太郎)を殴って、ケガを負わせてしまう。 クラスがバラバラになってしまうことを悲しんだ和美は、みんなで卒業制作を作ろうと提案するのだが……
#9
真矢(天海祐希)は、クラスの生徒全員にある資料を配った。そこには、4月からの成績はもちろんのこと、それぞれが今まで隠していた秘密や嘘が全て書かれていた。配られた資料を見て、思わず凍りつく生徒たち。真矢は、これを見ながら三社面談をするのが嫌なら、おとなしく自分の言う通りにするようにと告げ、教室を出ていった。 いよいよ三者面談の当日。和美(志田未来)の番になり、母・章子は(羽田美智子)は、和美に私立を受験するようにと言うが、和美は公立でいいと答えた。真矢はそんな和美を、母親の言うとおりにするよう説得する。将来の夢も、やりたいことも決まってない和美は、反論することもできず、納得がいかないまま、黙って口を噤むしかなかった。 三者面談の翌日、クラスのみんなは、親や保護者と喧嘩したと口々に言う。そんなある日、ひかるの母・麗子(奥貫薫)が、突然和美の家を訪れ、章子と子育て悩みについて打ち明けあう。それを聞いてしまった和美は、自分の言葉が、思っている以上に母親を深く傷付けてしまっていたことを知る。 しかし、クラスメイトたちは、これ以上真矢と保護者たちの言いなりになることに、嫌気が差し、真矢のパソコンに入ってる自分たちのデータを消そうと言い出し……
#10
一致団結して、真矢(天海祐希)と戦ううちに、クラスの雰囲気も良くなり、和美(志田未来)も素直にそれを喜んでいた。真矢がいつも通り、テストを始めようとすると、ひかる(福田麻由子)が、これからは成績に関係なく、交代でクラスの雑用をし、クラスのことは自分たちで決めると宣言する。それを聞いた真矢は、テストは二度としないと言ったが、逆に前よりもさらに指導が厳しくなった。遅刻した生徒には授業を受けさせず、給食は嫌いなものでも全部食べ終わるまでは昼休みを与えず、学校に余計な物を持って来た場合は即没収し、二度と返してもらえなかった。 意気消沈しているクラスメイトたちに、ひかるは真矢と本気で戦うなら、もっと自分たちがしっかりするしかないと諭す。余計なものは学校に持ってこない、時間を大切にする、食べるものを大切にする。生徒たちは、もしかして真矢は本当はいい先生なんじゃないかと思い始める。 一方、真矢のいき過ぎた指導方法が、教育委員会のホームページに告発され、教育委員会の西郷(根岸季衣)が、調査のために、真矢の授業を見学することになった。生徒たちは、真矢が本当はいい先生なのかどうか見極めるため、教育委員会の前では答えにくい質問ぶつけてみることにした。だがそこで、真矢の思いもよらぬ過去を知ることとなり……
#11
今やクラスは一つになり、生徒たちも、真矢(天海祐希)のことを尊敬するようになっていた。和美(志田未来)も、真矢にもっと勉強を教えてもらいたいと思うようになり、前向きに、私立中学を受験することを決めた。 そんな矢先、真矢が突然倒れて入院してしまう。この何ヶ月間、ほとんど寝ず、食事もちゃんと摂っていなかったのだという。病院に付き添った平三郎(内藤剛志)は、思いがけず、真矢の過労の原因を知り、本当は生徒想いの素晴らしい教師だと考えを改める。だが、教頭は問題ばかり起こす真矢を、このまま辞めさせようと考えていた。 真矢がなかなか復帰しないことにしびれを切らした生徒たちは、真矢の病院を教えて欲しいと、しおり(原沙知絵)に頼み込む。しかし、真矢は病院からも自宅からも、姿を消していた。 どうしても真矢に会いたい一心で、クラスメイトたちは、わざと問題を起こしてピンチになれば、必ず真矢が助けに来てくれるはずだと話し合う。早速、クラスの女子が援助交際をして、知らない男の人たちとカラオケに行く。だが、カラオケボックスから出ると、強引に車に乗せられそうになり…… さらに、教育委員会から、真矢を再教育センターに送るようにとの通達が来てしまった。卒業式を待たずに、和美たちの前から姿を消す真矢。 そして、卒業式当日。6年3組の生徒たちは、真矢に精一杯の想いをぶつけ……
女王の教室スペシャル エピソード1〜堕天使〜
初めて6年生の担任になった25歳の真矢(天海祐希)は、教育に対する夢と希望を胸にやる気満々。だが、保護者の圧力、カリュキュラムなど公立校の教育を巡る環境は厳しく、真矢は持ち前の純粋さと完璧主義が逆に災いし、壁にぶち当たる。苦悩する真矢の心の支えとなったのは、サラリーマンをしている恋人・富塚保彦(生瀬勝久)の存在。まもなく、真矢は、憧れの教師の心を独占したい生徒・池内愛(後藤果萌)の罠にはまり、学校を追われることとなる。その後、保彦と結婚した真矢は、一人息子の翔(武井証)をもうけて、母として妻として幸せな日々を送る。やがて、翔が5歳になった時、しつけ、教育方針などを巡って真矢と保彦が対立。そして、真矢は、人生最大の悲劇に見舞われる。
女王の教室スペシャル エピソード2〜悪魔降臨〜
再び区立小学校6年の担任となった真矢(天海祐希)は、思わぬ男子生徒と向き合うことになる。この生徒は、顔も成績も良く、1年休学したため他の生徒たちより身体が大きい。しかも、都庁キャリアの父親と教育ママの母親が後ろに控えているのだ。この生徒がクラス内のイジメの首謀者だと知った真矢は、すぐさま注意。しかし、その生徒はさらにイジメを続け、ついに相手を自殺にまで追い込んでしまう。これを知った真矢は、ついに憤怒の鬼神と化して――。真矢の首筋にある醜い傷跡の秘密と、”グレーマヤ”から”黒マヤ”になるまでの衝撃の過程が描かれる後編。
コ・ヒョンジョン主演で日本の感動ドラマを再構成。韓国社会の現実を鋭く描き出す 子供たちに現実の厳しさを教える教師に扮したコ・ヒョンジョンと、生徒役を演じるキム・ヒャンギ、キム・セロン、ソ・シネら名子役たちとの炎の対決から目が離せない。 サンドゥル小学校の新学年始業式の日、6年3組のハナは、親友のナリから、新しい担任が前の学校で“魔女”と呼ばれていたと聞かされる。クラスに現れたマ・ヨジン先生はその異名のとおり、次々に生徒たちを追い込んでいく。耐えきれなくなった生徒たちは…。
“鬼教師”はなぜ誕生したのか? 隠された過去と秘密が明らかに―今作は脚本を多くのドラマを手掛けた遊川和彦が担当し、主人公で強権的な態度で子どもたちに接する女教師・阿久津真矢を天海祐希が演じ、巷間で賛否両論を生みつつ高視聴率を記録した人気学園ドラマ『女王の教室』(2005年)のスペシャル版。2部構成でストーリー展開され、2006年に2夜連続で放送された。エピソード1は、真矢が都内の大学の教育学部を卒業し、25歳で新米教師として神原小学校で初担任になった時代まで遡る。当時の真矢はいつも明るく笑顔を絶やさず、生徒とも友だちのように接する優しい教師だった。しかし指導方針が「甘い」と受け取られ、徐々にクラスが荒れ始め、ほかの教師たちから反感を買い、ある生徒とのトラブルから自主退職に追い込まれてしまう…。エピソード2は、自主退職から2年後…。挫折から立ち直り自分の指導方針を厳しく改め、再び教壇に立つ決意をする真矢。必要ならば体罰も辞さない彼女の方針から、受け入れを拒む学校が多いなか、噂を聞いた中泉小学校の校長との面接の結果から教諭としての採用が決まるのだった…。
女教師・真矢の過去を前後編で描いたSPの前編。笑顔の新米教師だった真矢が登場! 天使のような笑顔だった新米教師時代の真矢が、いかに鬼教師になったのかを描くSPの前編。成長した教え子役に戸田恵梨香が、中学進学後も何かと真矢を頼る和美も登場。 再教育センターに送られた真矢が、過去の自分を振り返る。誰からも好かれる教師であろうと必死だったが、そのことが逆に悪い結果を生んでいたのだ。やがて人生最大の不幸が真矢を襲い、教師を辞めようと考える彼女を救ったのは、意外な人物だった。
真矢の過去を前後編で描いたSPの後編。鬼教師・阿久津真矢がここに完成する! 前後編SPの後編。生徒に厳しくし自らが「壁」であろうと決意した真矢が、赴任先の小学校で新たな壁にぶち当たる。いじめや体罰の問題に真っ向から取り組んだ意欲作。 再教育センターで、真矢は再び過去を回想する。生徒に厳しく接しようと決め赴任した学校で、担任クラスにいじめが認められた。首謀者の少年・宮内は、厭世的で「なぜ人を殺してはいけないのか」とすら真矢に問う。真矢はこん身の力で宮内を説得しようとし…。
2005年に日本テレビ・土曜ドラマとして放送され、従来の学園ドラマとは異なる教師の描き方が大きな話題となった作品。平均視聴率は17%を超え、最終回には最高視聴率25.3%を記録している。脚本を担当したのは、ドラマ『GTO』やドラマ『魔女の条件』などを手がけてきた遊川和彦である。彼は今作で、優れたドラマの脚本を手がけた作家に贈られる賞として知られる、向田邦子賞を受賞している。小学6年生の担任となった、冷徹な鬼教師と生徒たちの1年間にわたる闘いが描かれている。ヒロインとなる鬼教師を、元宝塚歌劇団月組のトップスターであり、ドラマ『離婚弁護士』シリーズではヒロインの敏腕弁護士を好演した女優・天海祐希が演じている。生徒役として出演した子役の志田未来や福田麻由子、伊藤沙莉はその後数々のドラマに出演し、女優として成長した姿を見せている。新しく6年生となった神田和美(志田未来)は、自分たちのクラス6年3組の担任教師・阿久津真矢(天海祐希)と初めて出会う。2年ぶりに現場に戻った阿久津は、受け持った生徒の成績を必ず上げ、かなり優秀な教師だという噂される人物だ。始業のチャイムとともに和美たちの教室に入った阿久津は、無表情のままいきなりテストを配り始めた。驚く和美たちにはまるで無関心な阿久津…。さらに彼女は独自のクラスルールを発表する。その衝撃的なルールとはいったい…!?
武井咲主演の、工業高校を舞台にした青春ドラマ。女子高受験に失敗して男だらけの明日香工業高校に入学した主人公・直が、恋に友情に奮闘しながら成長していく姿を描く。一生懸命なヒロインから元気をもらえる作品だ。生徒役には主演の武井咲をはじめ、松坂桃李、賀来賢人、永山絢斗、古川雄輝、剛力彩芽ら若手人気俳優が集結。勝村政信、白石美帆、笹野高史ら実力派キャストが脇を固める。第一志望の女子高に落ちてしまい、アスコーこと明日香工業高校に入学することとなった吉野直(武井咲)。周りは荒くれ者の男子ばかりで、新入生の女子はたった3人だけ。担任の大向徹(勝村政信)は事なかれ主義で、直はクラスメイトの玉木誠(賀来賢人)や竹内和也(永山絢斗)らともなじめずにいた。ひとり校舎の外に出た直のもとに、突然白いスーツ姿のホスト風の男が現れる。彼は元子役のアスコー生・横山有人(松坂桃李)だった。アスコーを勧めた祖父の冨士男(笹野高史)にも、つい反抗してしまう直。更衣室で初めて出会った女子生徒・相沢桃(剛力彩芽)からの、「工業高校は男選び放題」という言葉にも反発する。けがをした直が保健室に行くと、横山の姿があった。養護教諭の杉崎加奈子(白石美帆)は、ここは女子の避難所だからいつでもおいでと声をかける。帰り道で直は、普段とは違うやさしい顔で幼い弟妹におやつを食べさせている玉木を見かけ…。
真田広之・桜井幸子の名作!衝撃シーン満載 ヒットメーカー・野島伸司が「教師と生徒の愛」という禁断のテーマを描き、最終回には33%もの高視聴率を記録した。出演は真田広之、桜井幸子、京本政樹、持田真樹ほか。
『野ブタ。をプロデュース』を手がけた脚本家・木皿泉による青春群像ドラマ。佐藤健演じる高校生が、AKB48在籍時代の前田敦子演じる美少女ロボットに恋する姿をハートフルに描く。蓮佛美沙子、賀来賢人、高畑充希ら豪華俳優陣が個性豊かな高校生に扮する。胸に心臓病の手術痕が残り、いまも薬を服用している高校3年生の深井平太(佐藤健)。彼はこの地球上に、自分より大切に思える人が果たしているのか信じられずにいた。校長の岸本路郎(小野武彦)は酔っぱらって街に捨てられていた女の子(前田敦子)を家に連れ帰ってしまい、困り果てて学校に連れてくる。岸本の後輩の工学博士・柳栗子(薬師丸ひろ子)は少女を見て驚く。誰もいない理科準備室で眠っている女の子を見つけた平太。歯がピアノの鍵盤のように見えることから、触ると音が鳴るのではないかと幼いころから思っていた彼は、思わずその子の歯を触ってしまう。すると突然歯が光り出し、彼女が目を覚ます。「20ビョウイナイニナマエヲツケテクダサイ」といわれて慌てた平太は、彼女の足の裏に書かれた「Q10」という文字を見てとっさに「キュート」とこたえる。平太の手をとり、もう一度自分の歯に触らせるキュート。すると「ラ」の音が聞こえてきた。「フカイヘイタヲニンショウシマシタ」とキュートは告げ…。
米倉涼子が人生初の女子高生役に挑戦!高校生たちの闇に斬り込む 米倉涼子扮する35歳の女子高生・亜矢子が、現代の高校にはびこる“闇”に直面する学園ドラマ。「スクールカースト」という教室内のヒエラルキーに挑む亜矢子の姿が痛快。 全日制の国木田高校。全校生徒が集まる始業式の真っただ中、派手な身なりで颯爽と現れたのは、35歳の編入生、馬場亜矢子。彼女は“群れる”でもなく“媚びる”でもなく“空気を読む”でもない。そもそもなぜ、その歳で高校生をやり直すことにしたのか?
個性的なキャラクターが入り乱れて展開する青春ドラマ! 新しい町を舞台に、シンクロに賭ける32人のボーイズたちのバカバカしいまでの情熱と、友情と、恋を描く、明るくてちょっぴり切ない感動の青春ドラマ!
1998年に放送され、最終回の視聴率が35.7%を記録した大人気学園ドラマ! 暴走族出身の型破りな教師が、問題を抱える生徒たちや世間体ばかりを気にする教師たちに、真正面からぶつかっていく!原作は藤沢とおるによる同名漫画。主演は反町隆史で、ほかにも松嶋菜々子、窪塚洋介、池内博之、中尾彬、小栗旬などが出演している。元暴走族の鬼塚英吉(反町隆史)は、教師になることを夢見て三流大学を7年かけて卒業するものの、教員採用試験の受験を忘れてしまい、アルバイトをして過ごしていた。そんなある日、鬼塚の友人で警察官の冴島龍二(藤木直人)が、鬼塚でも応募できる、ある私立高校の教員募集のパンフレットを入手する。それを見てさっそく面接を受けにいく鬼塚であったが、面接官である教頭・内山田ひろし(中尾彬)にバカにされ、さらに内山田が生徒をクズ呼ばわりする姿を目の当たりにし、こらえきれずに内山田に回し蹴りを食らわせてしまう。そうして不採用を確信し落ち込む鬼塚であったが、後日、鬼塚を気に入った理事長・桜井あきら(白川由美)から連絡があり、鬼塚は採用されることとなる。こうして晴れて教師デビューをすることになった鬼塚だったが、喜ぶのもつかの間。鬼塚が担任を任されたのは、問題児ばかりが集う2年4組だったのだ! 教師つぶしで有名な2年4組の生徒たちと、元暴走族の教師・鬼塚の行方は!?
合格確実と言われた東大医学部の受験に失敗した田中昌俊(瑛太)だが、滑り込んだのは、同じ東大の農学部。留学中の交際相手・響子(香椎由宇)に言えず、医者の父親からもプレッシャーを受け、医学部転部のために猛勉強に励んでいた。しかし、不覚にも一般教養を1教科落とす田中。彼は単位をもらう代わりに、夏休み返上で教授の知人の南の南の果ての島・冨那島の養豚場へ手伝いに行かされるハメに。そこで、何をやっても冴えない賢作(小出恵介)、悟(平岡祐太)、俊一郎(柄本佑)の3人の男子高校生と出会う。 3人は、過疎化が進んだ島を盛り上げるための夏祭りのメインイベントの男子シンクロのメンバーになっていた。田中は元唯野高校シンクロ部員だということがバレてコーチを押し付けられるが、シンクロから逃げることばかり考えている3人と衝突してばかり。だが、徐々に賢作たちの夢や将来への葛藤、島や家族への思いを知り、賢作たちも、田中やかわいがってくれたハル婆(渡辺美佐子)、賢作の姉の今日子(小西真奈美)、学校のマドンナ・玲奈(酒井彩名)ら島の人に背中を押され、お互いの気持ちに変化が・・・。そして、田中は高校最後の夏、かけがえのない仲間とシンクロに打ち込んだ頃を思い出し、真剣に向き合う決心をするのだが・・・。
ド底辺の女子高校生が「コトバ」の力で学校に革命を巻き起こす!『学校のカイダン』は2015年1月から3月にかけて放送されたテレビドラマ。内向的だった女子高校生が、天才スピーチライターの力を借りて学園内の諸問題を解決していく物語。脚本は『働きマン』『全開ガール』などを手掛けた吉田智子で、主題歌はB'zが担当。タイトルの「カイダン」は「階段」のことで、スピーチの力によって「革命の階段をのぼる」ことを意味している。私立明蘭学園高等学校には、学園に多額の寄付をするような各界の権力者を親に持つ生徒で成り立っているが、一方で通っていた学校が廃校になった生徒を無償で受け入れるという事業もしていた。前者の生徒を「プラチナ8」、後者の生徒を「特別採用枠(通称:特サ枠)」と呼び、学園内ではプラチナ8の生徒が特サ枠の生徒を差別的に扱う日常が続いていた。そこへ転入してきた春菜ツバメ(広瀬すず)は、プラチナ8のメンバーの策略で名ばかりの生徒会長にされてしまう。そんなツバメのもとに雫井彗(神木隆之介)という謎の男があらわれ、ツバメに「コトバの力で学校を変える」ことを提案。ここからツバメは、彗のスピーチライターとしての力を借りて学園内の不条理に立ち向かっていくことに…!
武田鉄矢主演「3年B組金八先生」第5シリーズ。"学級崩壊"と"突然キレる子ども"が火種となっている教育現場。50歳の坂本金八は何を思い、何を語りかけるのか。
武田鉄矢主演「3年B組金八先生」第7シリーズ。犯罪の低年齢化が進む中、中学生のドラッグ使用という衝撃的な事件が起こる。坂本金八は、どう立ち向かっていくのか?