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【劇場版 空の境界 第三章 痛覚残留】は3社の動画配信サービスで配信中です。
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目次
「わたし、人殺しなんかしたくないのに―――」「そうでもないよ、おまえは」見た瞬間に気が付いた。いや、視えてしまった、と言うべきか。敵であるという確信と、そうじゃない、という否定。そこにいるのは自分のいる境界がわからないまま超えてしまった、少女だったモノ。人知れず繰り返される陵辱に、しかし、彼女は無機質な視線を投げかけるばかり。仮に人の脳に複数のチャンネルがあるとしよう。現実に即して生きるための最大公約数のチャンネルがあるとして、おそらく大多数の人間はそこにあわせて世界を見つめ、認識し、だからこそ共存できる。けれど、どうしても皆とは異なるチャンネルにしかあわせることしかできない、そんな存在がいたとしたら―――それは、もう人外。いや「存在不適合者」と呼ぶ。社会に不適合、ではなく、存在そのものが不適合だという話。どうやらそれを「超能力者」というらしい。そしてある晩のこと。飲み会帰りの雨の中、どこまでも普通、けれど類い希な探し物の才能を持つ黒桐幹也は闇にうずくまるひとりの少女を拾ってしまう。「それ」がいずれ、自身が探すことになる対象とも気付かずに、探す前から見つけていた・・・・・・が、その事実を知ることはない。行方不明になった後輩。会えなかった妹とその友人。手足どころか首までもがねじ切られた惨殺死体は、今日もまたひとつ、増える。てんでに別方向へ手前勝手に進行する出来事は、やがてひとつの結末へと辿り着く―――まごうことなき、死闘へと。夏の雨の夜、瞳に映るすべてをねじ曲げ破壊する少女と、すべての死線を瞳に映す少女は、殺意を胸に対峙する。両儀式:坂本真綾/黒桐幹也:鈴村健一/蒼崎橙子:本田貴子/黒桐鮮花:藤村歩/浅上藤乃:能登麻美子
「行こう、行こう、行こう、行こう―――」私はただ望んだだけ。この窓の外の世界を。彼に連れて行ってほしかっただけ。それは、少女たちの飛び降り自殺が相次いだ夏の終わりの物語。彼女たちは、突発的に廃墟と化したビルの屋上から空へと踊る。そして落下。待っているのは死。学校も異なり、互いに交友関係もなく、一切の関係性と自殺の理由も見いだせぬまま不可解な自殺事件として報道されるなか、唯一、その関連を見いだした者がいた。最高位の人形師で魔法使いになれなかった魔術師の蒼崎橙子、その人である。むしろ、「理由がない」ことが共通点だ、と。そして、浮遊と飛行の差違。この連続殺人事件の捜索に乗り出したのは、万物の生の綻びこと死線を視る力「直死の魔眼」を持つ両儀式。彼女には、この事件に関わらざるを得ない事情があった―――。望まぬまま得た力により、虚空に舞う少女たちの幽霊をその瞳に捕らえる式は果たして、なにを思うのか。たとえば、それはともすれば同じ道を辿っていたかもしれない同胞への哀れみ、または同族嫌悪。たとえば、それは大切な存在を危うくする者への敵意。あるいは、実に明確な殺意。そんなものがないまぜになったまま、式は痛ましい現場となったビルへと向かう・・・・・・それが、幾重にも張り巡らされた罠への序章にすぎないことも知らずに。第一の事件。第一の駒。その先に待っているのは無限螺旋。今、終焉に向けてすべてが動きだす。両儀式:坂本真綾/黒桐幹也:鈴村健一/蒼崎橙子:本田貴子/黒桐鮮花:藤村歩/巫条霧絵:田中理恵
私は、おまえを犯したい。春、着物姿の君を見つけた。声をかけた。怪訝そうに返された。やがて君は、ほんの少しだけ僕と言葉を交わすようになる。けれど、君には誰とも共有できない秘密があった―――それは、抑えきれない破壊衝動。これは高校生だったころ、16歳の両儀式と黒桐幹也が出会う物語。あえて他者と交わろうとしない式にどうしようもなく惹かれた幹也は、なにかと関わろうとする。それが恋とも気付かずに。やがて、わずかではあるが同じ空間を共有するようになった彼らは、そのとき確かに平穏だった・・・・・・街では連続猟奇殺人事件が起こっていたけれど。そんなある日、幹也は式の内に存在する、もうひとりの織という人格と出会う。肯定の式と否定の織。相反する、けれど同じ思考と嗜好を持つ一人のシキは、幹也という訪問者に徐々に乱されていく。かくして、幹也はひとつの予感を胸に抱く。夜毎、猟奇殺人を繰り返しているのは誰、か。けれど予感を肯定することなんて、最初(はな)っからできなくて、己が見てきたその姿を信じることしか出来なくて、でも、だからこそ真実を確かめたくて、彼は密かに決意する―――けれど、この考察が真実にたどり着くのは、3年後。両儀の家の跡取りたる条件、知られざるシキたちの関係、血だまりに佇む少女、いつのまにか導かれていた運命、式と幹也の軌跡の幕開けが描かれる第二章「殺人考察(前)」。両儀式:坂本真綾/黒桐幹也:鈴村健一/荒耶宗蓮:中田譲治
「わたし、人殺しなんかしたくないのに―――」「そうでもないよ、おまえは」見た瞬間に気が付いた。いや、視えてしまった、と言うべきか。敵であるという確信と、そうじゃない、という否定。そこにいるのは自分のいる境界がわからないまま超えてしまった、少女だったモノ。人知れず繰り返される陵辱に、しかし、彼女は無機質な視線を投げかけるばかり。仮に人の脳に複数のチャンネルがあるとしよう。現実に即して生きるための最大公約数のチャンネルがあるとして、おそらく大多数の人間はそこにあわせて世界を見つめ、認識し、だからこそ共存できる。けれど、どうしても皆とは異なるチャンネルにしかあわせることしかできない、そんな存在がいたとしたら―――それは、もう人外。いや「存在不適合者」と呼ぶ。社会に不適合、ではなく、存在そのものが不適合だという話。どうやらそれを「超能力者」というらしい。そしてある晩のこと。飲み会帰りの雨の中、どこまでも普通、けれど類い希な探し物の才能を持つ黒桐幹也は闇にうずくまるひとりの少女を拾ってしまう。「それ」がいずれ、自身が探すことになる対象とも気付かずに、探す前から見つけていた・・・・・・が、その事実を知ることはない。行方不明になった後輩。会えなかった妹とその友人。手足どころか首までもがねじ切られた惨殺死体は、今日もまたひとつ、増える。てんでに別方向へ手前勝手に進行する出来事は、やがてひとつの結末へと辿り着く―――まごうことなき、死闘へと。夏の雨の夜、瞳に映るすべてをねじ曲げ破壊する少女と、すべての死線を瞳に映す少女は、殺意を胸に対峙する。両儀式:坂本真綾/黒桐幹也:鈴村健一/蒼崎橙子:本田貴子/黒桐鮮花:藤村歩/浅上藤乃:能登麻美子
「私は、弱い私を殺す。おまえなんかに――――――――――両儀式は渡さない」不慮の事故から、二年。昏々と眠り続けた両儀式は、ずっと「死」に触れていた。そして、同時に畏れていた。やがて覚醒。しかし彼女を待っていたのは、深い孤独と望まぬ景色。失ったのはずっと同じ器の中で常に一緒だった片割れ「織」。得たものは万物の死の線が視えてしまうという異形の力「直死の魔眼」。ともに両儀家が知らず、式という存在に辿り着くためにつちかってきたことへの報復にして結果だった。夢見ることが好きだった、織。深い殺人衝動を抱えた、織。今はもうどこにも、いない。たとえようもない喪失感と死の感触に少女はガランドウになる。それが器を求める霊体にとって最高の標的となることにも気付かずに―――。そんな少女を見守る少年がいた。いや、青年と言うべきか。名は黒桐幹也。彼の勤め先の上司は玲瓏な美を持つ女性で人形遣いで魔術師で、けれど今はただの工房「伽藍ノ堂」のオーナーで。名を蒼崎橙子という。ある日、橙子は式に会いに行く。名目はなんだってよかった。一応はカウンセラー。なぜか会おうと思ってしまった、それが縁(えにし)。一見、ゆるやかに過ぎる時間。しかし終わりはやってくる。ある夜、ガランドウの器を求めて霊体は肉を持ち襲いくる。刹那、彼女の目に映るのは凶々しくも静謐な死をつかさどる、線。手にはナイフ。煌めく瞳。かくして少女は自身の四肢で歩き出すことを決意する。両儀式:坂本真綾/黒桐幹也:鈴村健一/蒼崎橙子:本田貴子
「アラヤ、何を求める」「―――――真の叡智を」「アラヤ、何処に求める」「―――――ただ、己が内にのみ」その男は悠久の時を経て、万物の霊長たる人間の営みに絶望し、その最期を見届けるために、万物の始まりにして終焉である「根源」を渇望して、渇望して、渇望して、死の蒐集を始めた。名を荒耶宗蓮という。かつて、彼には遠い異国の学舎(まなびや)でひとりの好敵手がいた。名は蒼崎橙子。3つの原色のうち赤の称号を得た魔術師で封印指定を受けた最高位の人形師。ふたりは、いつかどこかでまみえる宿命だったのだ。その場が、皮肉にも橙子の住む町に建つ、自身もが関わった螺旋の地だったのは、常に根源に至ろうとするモノを妨害すべく現れる「抑止力」のなせる技なのかは誰もが知る由がなく。抑止力―――そのひとつは、霊長である人間が我が世を存続させるべく、身勝手に願う無意識の集合体。もうひとつは、人間の活動などお構いなしの、この地球が生き延びるための生存本能。果たして、そのどちらかがどう作用したかはわからぬまま、ふたつの不可解な事件が起き、無限に続くはずの日常から外れてしまった存在があった。その名は・・・・・・。両儀の家に生まれ落ちたからこそ得てしまった力と身体を持て余す、両儀式。その肉に未知への扉を見いだす、荒耶宗蓮。彼の企みに気付く、蒼崎橙子。思わぬ事態に翻弄されながらも揺らがない思いを抱く、黒桐幹也。・・・・・・そして式と出逢い心惹かれる、臙条巴。「偶然というのは神秘の隠語だ。知り得ない法則を隠すために偶然性という言葉が駆り出される。」橙子の語る言葉の通り、今、誰も知らない、けれどすでに示された路に向かい、それぞれが突き進む。両儀式:坂本真綾/黒桐幹也:鈴村健一/蒼崎橙子:本田貴子/黒桐鮮花:藤村歩/秋巳大輔:東地宏樹/荒那宗蓮:中田譲治
「白状するとね、式。わたしって特別なものが好きなの。っていうより、禁忌と呼ばれるものに惹かれる質みたいなんだ」少女がそう、と白状したのは、既に深く実の兄を本気で真面目に愛してしまっていた時だった。けれどなぜか、その大切なきっかけを忘れていた。聡明かつ可憐にて謙虚さを繕い、故に非の打ち所無く、ともすれば無敵だったかもしれなかった彼女の、それは出発点だった。計画は完璧。粛々と進行中。兄に妹として認識される前に遠く離れ、己を磨き、一人の女性として出会う・・・・・・しかして、その幼気(いたいけ)な願いは、しごくあっさりと両儀式という存在によって打ち砕かれる。今、不本意なことに彼女は、式を駆逐する為、自ら蒼崎橙子を師と仰ぎ魔術の修行に身を投じたコトが思いっきり裏目に出て、とある事件を追いかけ当の本人と行動を共にする羽目に。かくして、持ち前の生真面目さと利発さから、余計なことにうっかり本質に近付き過ぎてしまったり。その相手がどんなモノかも知らぬまま。その危うさと情熱と無防備さが彼女の最大の魅力だと、果たして自身は気づいているのだろうか。決して嫌いではない式、けれど兄を奪い、あまつさえ危険な目にさらしてしまう式。その式を大切にする兄。複雑な思いを抱えた彼女は、事件を経て、複雑に生きているのは自身だけではない、という至極当たり前の事を思い知る。同時に複雑だからこそ、あえて純粋に単純にどこまでも普通であろうとする彼の、深い孤独も知る。登場するのは妹と兄、彼女と教師と女生徒と魔術師と妖精。彼らが紡ぐのは、誰かを思う、という糸で織られていく、刹那の物語。両儀式:坂本真綾/黒桐幹也:鈴村健一/蒼崎橙子:本田貴子/黒桐鮮花:藤村歩/黄路美沙夜:水樹奈々/玄霧皐月:置鮎龍太郎
「殺人と殺戮は違うんだ。覚えてる、コクトー?人は、一生に一人しか人間を殺せないって」心の底から「特別」になりたかった。その願いが選択を誤らせた。否、あえて過ちへと導かれた。当時、それは最高にして唯一の方法だと信じて疑わなかったのだから。それは4年前のこと。1995年。彼と彼女は出逢う。翌1996年、彼女は眠りに堕ちる。しかし、仄暗く芽生えた思いは、人知れず育まれ続けていた。その二年後の1998年。彼女は目覚め、新たな時を刻み出す。同時に、彼女を得る為の思惑も人知れず蠢いて・・・・・・・・・・・・今、4年後の1999年。彼女をとらえる全ての仕掛けは破綻した、はず、だった。しかし、歯車は狂い出す。4年ぶりに繰り返される通り魔殺人。夜ごと行われる人殺しは、彼女の内に潜む殺人衝動と、もう何処にもいない「織」を否応なく思い出させていた。殺している、のは果たして「誰」だろう。だからこそ、再び彼女は夜の街を徘徊し。それゆえに、彼は彼女のために夜を往く。殺人と殺戮の違い、特別である事と普通である事の違い、狂気と正気の違い、その正誤ではなく己の在りようだけが大切だったはずなのに、比べる事に囚われて――――――。望んだのは、とても当たり前に大切な人と当たり前に生きていく、それだけの事なのに。その事をないがしろにした故の咎を、負う。両儀式:坂本真綾/黒桐幹也:鈴村健一/蒼崎橙子:本田貴子/黒桐鮮花:藤村歩/荒那宗蓮:中田譲治/白純里緒:保志総一郎
「生きているのなら、神様だって殺してみせる」これは、望まぬままに万物の生の綻び-死線を視る力「直死の魔眼」を得た独りの少女の物語。名を両儀式という。もとより「彼女」は自身に課せられた運命を無関心なまま受け入れていた。しかし、その生に疑問を抱いた刹那、皮肉にも二年もの昏睡状態に陥ることに。やがて、目覚めの刻は訪れる。そのとき、世界は変わっていた。否、違っていたのは己だった。かくして煌めくナイフを握り、日常と非日常の狭間に棲む怪異を追うことが唯一の生きる糧となる。見守る眼差しがあることを知りながらも。
よう、追いついたぜ、爆弾魔1998年8月3日、猛暑の盛り。倉密メルカを追って、両儀式は現れた。「――よう。追いついたぜ、爆弾魔」その直後、式は爆発に巻き込まれる。彼には『未来を予見する力』があった。同じ夏。礼園女学院の生徒・瀬尾静音はひょんなことから、黒桐幹也に出会う。無条件に自分の言葉を信じてくれた幹也に、淡い恋心を抱いた静音。静音は、幹也に長年培ってきた悩みを打ち明ける。「わたし、未来が視えるんです」それから数年後、また暑い夏がやってきた。瓶倉光溜は雇い主の依頼で、その娘の未那と共に、「未来が視える」占い師の元を訪ねる――。未来を視る者たちがつくり出す舞台は、多くの主役たちによって回っていく。幸せ(未来)は、キミ(現在)の側に。両儀式:坂本真綾/黒桐幹也:鈴村健一/蒼崎橙子:本田貴子/瀬尾静音:井口裕香/瓶倉光溜:石田彰/両儀未那:金元寿子
2008年に奈須きのこと武内崇の同人サークル「竹箒」名義で発売された「空の境界 未来福音」。その中に収録された、武内崇による漫画『1998年』3作をアニメ化。両儀式:坂本真綾/黒桐幹也:鈴村健一/蒼崎橙子:本田貴子/黒桐鮮花:藤村歩/浅上藤乃:能登麻美子/宮月理々栖:種田梨沙
劇場版 空の境界 第一章 俯瞰風景 |
劇場版 空の境界 第二章 殺人考察(前) |
劇場版 空の境界 第三章 痛覚残留 |
劇場版 空の境界 第四章 伽藍の洞 |
劇場版 空の境界 第五章 矛盾螺旋 |
劇場版 空の境界 第六章 忘却録音 |
劇場版 空の境界 第七章 殺人考察(後) |
劇場空の境界終章 |
劇場版 空の境界 未来福音 |
劇場版 空の境界 未来福音 extra chorus |
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シリーズ国内外累計出荷本数1,700万本を超えた、大人気アドベンチャー謎解きゲーム『レイトンシリーズ』の、オリジナルストーリー映画。2009年12月19日より公開。街の人々の間に、永遠の命の噂が流れ始めた!? レイトン教授(大泉洋)は、元教え子のオペラ歌手ジェニス(水樹奈々)に頼まれ、「永遠の命」を巡るナゾトキゲームに参戦する。レイトン教授の弟子であるルーク(堀北真希)は、レイトン教授のような立派な英国紳士を目指して平穏な日々を送っていた。そんなある日、レイトン教授の元教え子・オペラ歌手のジェニスから依頼の手紙が届く。その手紙に記されていたのは、亡くなったはずの友達が、「永遠の命」を手に入れて少女に若返ってしまったのだという驚きの内容だった。その上、街には「永遠の命」の噂が広がっていると記されていた。その謎を解くべく、ジェニス主演の新作オペラ『永遠の王国』の公演を観に行く。しかし公演そのものが、「永遠の命」を賭けて争うナゾトキゲームの会場であり…? 「永遠の命」の真の正体とは? そして、この公演を仕組んだ人間の真の目的とは?
北陸の要衝・海門駅に隠された秘密とは――。WIT STUDIO制作のテレビアニメ『甲鉄城のカバネリ』の劇場版。北陸の要衝・海門駅を舞台に、生駒たちがカバネと壮絶な決戦を繰り広げる! テレビアニメ版最終話から半年後のストーリーを描く。産業革命の波が押し寄せていた極東の島国・日ノ本。その国で突如、不死の怪物・カバネが現れ、人々を襲い始めた。甲鉄の皮膜に覆われた心臓をもつカバネは、通常の武器では太刀打ちできない。しかもカバネにかまれると、自分までカバネと化してしまう。そこで人々は、「駅」と呼ばれる要塞を作り、頑丈な装甲をもつ蒸気機関車、通称・駿城で駅間を移動するようになっていた。そんななか、人とカバネのはざまにある存在・カバネリとなった生駒(畠中祐)と無名(千本木彩花)は、各地でカバネを討伐してきた。天鳥幕府の崩壊から半年、生駒と無名を乗せた駿城・甲鉄城は、北陸の要衝にある廃坑の駅・海門に来ていた。そこでは、5年前から北陸連合軍がカバネとの戦いを繰り広げていたのだった。きたる決戦を前に、カバネと戦う生駒たちだったが、そこで生駒はある違和感を覚える。本来は本能的に動くはずであるカバネたちの統率がとれているのである。そのことから、生駒はカバネを操るかじ取りの存在を疑うのだった。だが、そのかじ取りを追うなかで、生駒たちは海門駅に隠された悲しい秘密を知ることになる。
2020年3月20日、原作「100日後に死ぬワニ」の連載が最終日を迎えました。2019年12月12日から、原作者きくちゆうきのTwitterに100日間毎日投稿された何気ないワニの日常を綴った4コマ漫画の最終話は、いいねの数が214万という国内Twitterの歴代最多数を記録、エンゲージメントは2億を超え、日本を感動の渦に巻き込みました。 その100日間のワニの日常と、そこから100日後の大切なものを失った仲間たちの姿を描いたアニメーション映画『100日間生きたワニ』がいよいよスクリーンに登場。 監督・脚本は、原作に込められたメッセージに強く共感し映画化を熱望した『カメラを止めるな!』の監督・上田慎一郎とアニメーション監督としても活躍するふくだみゆき夫妻。脚本開発中にコロナ禍に直面し、劇的に変わってしまった日常と価値観の変化に戸惑いながらも、その気持ちを登場人物たちに重ね、新たに構成を練り直し、より深いメッセージのこもった脚本が仕上がりました。 そんな監督らの思いに感銘を受け集結したスタッフたち。「宇宙戦艦ヤマト」をはじめ歴史的名作を手掛けてきた日本のレジェンドアニメーター・湖川友謙がコンテ・アニメーションディレクトとしてペンを持ち、J-POPを牽引する巨匠・亀田誠治が音楽を担当、いきものがかりが主題歌を書きおろし作品を彩ります。 また主人公ワニの声には神木隆之介、親友のネズミに中村倫也、同じく親友のモグラに木村昴、ワニが恋するセンパイ役に新木優子、そして映画オリジナルキャラクターのカエルに山田裕貴と、豪華俳優陣らがキャラクターに命を吹き込みます。 こんな時代だからこそ、大切なものを見つめ直し、前を向いて進んでいくあなたに贈ります。 【ストーリー】 桜が満開の3月、みんなで約束したお花見の場に、ワニの姿はない。親友のネズミが心配してバイクで迎えに行く途中、満開の桜を撮影した写真を仲間たちに送るが、それを受け取ったワニのスマホは、画面が割れた状態で道に転がっていた。 100日前―――入院中のネズミを見舞い、大好きな一発ギャグで笑わせるワニ。毎年みかんを送ってくれる母親との電話。バイト先のセンパイとの淡い恋。仲間と行くラーメン屋。大好きなゲーム、バスケ、映画...ワニの毎日は平凡でありふれたものだった。 お花見から100日後――桜の木には緑が茂り、あの時舞い落ちていた花びらは雨に変わっていた。仲間たちはそれぞれワニとの思い出と向き合えず、お互いに連絡を取ることも減っていた。そんな中、みんなの暮らす街に新たな出会いが訪れる。引っ越ししてきたばかりで積極的なカエルに、ネズミたちは戸惑いを隠せず... 変わってしまった日常、続いていく毎日。これは、誰にでも起こりうる物語。
『ホーホケキョ となりの山田くん』は、1999年7月に劇場公開された長編アニメ映画である。原作は朝日新聞の朝刊に掲載されていた、いしいひさいちによる4コマ漫画『となりのやまだ君』で、制作はスタジオジブリ。『火垂るの墓』や『平成狸合戦ぽんぽこ』など人気作品を手掛けてきた高畑勲が監督を務め、これまで数々のスタジオジブリ作品の製作に携わってきた徳間康快が製作総指揮を務めている。主要登場人物の声優は、女優の朝丘雪路や俳優の益岡徹といったベテラン俳優陣が担当している。とある田舎にある平凡な家族、山田家。母のまつ子(朝丘雪路)、父のたかし(益岡徹)、息子ののぼる(五十畑迅人)、娘ののの子(宇野なおみ)、祖母のしげ(荒木雅子)の家族5人、仲睦まじく生活している。一見普通の家族だが、この家族、どこか変? 山田家の日々の生活をのぞき見すると、クスッと笑ってしまうようなほのぼのエピソードがいっぱい。山田家のみんなが織りなす短編のストーリーが、オムニバス形式で描かれる。なぜ山田家はこんなに平和なのか? 心があたたかくなる山田家の日常から目が離せない!
アニメ『冴えない彼女の育てかた』シリーズ、ついに完結!テレビアニメ『冴えない彼女の育てかた』シリーズの劇場版。好きなライトノベルやゲームを熱く語るオタク男子高校生と、クラスメイトの平凡な女子高生が、一緒にゲーム制作をするなかで、次第に距離を縮めていく! 原作は、ゲームシナリオライター・丸戸史明によるライトノベル。2作目の美少女ゲーム制作を始めたサークル「blessing software」。主題歌を歌うバンド「icy tail」のワンマンライブと新作ゲームのプロモーションを成功させ、ゲーム開発の山場に差しかかりつつあった。サークル内の人間関係が多少ギクシャクしているような気もするけれど、原画・シナリオ・演出・音楽の担当それぞれが自分の作業に打ち込んでいた。そんななか、サークル代表兼シナリオ担当のオタク男子高校生・安芸倫也(松岡禎丞)は、スランプに陥っていた。サークル副代表で同級生の加藤恵(安野希世乃)をモデルにしたメインヒロインの個別ルートシナリオに行き詰まっていたのだ。途方に暮れた倫也は、偶然再会したゲームプロデューサーの紅坂朱音(生天目仁美)に相談をもちかけ、書きかけのシナリオを読んでもらう。すると彼女にブチ切れられ、「自分の妄想をたれ流せ!」といわれ…。
『新世紀エヴァンゲリオン』を新たな設定とストーリーで再構築した『エヴァンゲリオン新劇場版』シリーズの第1章。 主人公の碇シンジがエヴァンゲリオンに乗ることへの苦悩や葛藤が主に描かれている。 舞台は大災害「セカンドインパクト」から15年。 地球に「使徒」という謎の巨大生命体が迫り来る。 14歳の少年・碇シンジは、唯一使徒と対抗できる「汎用ヒト型決戦兵器エヴァンゲリオン」に乗って、地球を救うために使徒と戦うことになる。 なんとか初号機を動かすことに成功するが、初めてエヴァンゲリオンに搭乗したシンジは使徒に対抗できずに気絶。 だがシンジを乗せたまま初号機は突如謎の暴走をし、使徒を圧倒的に追い込み勝利する。 重すぎる運命を背負わせられながらも、果敢に使徒と戦うシンジ。 NERV職員でシンジの世話役である葛城ミサトの指令のもと、サードインパクトを阻止するため使徒殲滅に励む。 そんな中で実行された「ヤシマ作戦」もシンジ、そして同僚でクラスメイトでもある綾波レイの活躍で見事成功する。 ちょうどその頃、月にある棺のなかから、のちにシンジに大きな影響を与え、エヴァや使徒を取り巻く真相を知る謎多き人物が目覚める…。
われわれはどこから来たのか、われわれは何者なのか、われわれはどこへ行くのか。 監督を『機動戦士ガンダム00』の水島精二。脚本は『魔法少女まどか☆マギカ』の虚淵玄。トップクリエイター二人のコラボレーションが見せる新たなビジュアルとは? 地球はナノハザードにより廃墟と化した。その後の西暦2400年、大半の人類は知能だけの電脳世界に生きていた。電脳世界に住む捜査官アンジェラは、戦闘力を誇るスーツ・アーハンを身につけ地上に初めて降り立った。
『ピアノの森』は、2007年に公開されたアニメーション映画。原作は一色まことの青年漫画で、コミックスは26巻まで発売されている。第12回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞しており、アニメーション映画は第31回日本アカデミー賞の優秀アニメーション作品賞を受賞。楽譜すら読めないのに天才的なピアノの腕を持った少年が、周囲の協力でその才能を開花させていく物語で、人気女優の上戸彩が主人公の声優を務め、女優でピアニストとしても有名な松下奈緒が主題歌を担当したことも大きな話題となっている。ある日、世界的なピアニストを父に持つ雨宮修平(神木隆之介)が、家の都合で田舎町へと引っ越してくる。そこで修平は、同じクラスの一ノ瀬海(上戸彩)と友人になり、「森のピアノ」の存在を知る。それは、交通事故によってピアニストとしての道を閉ざされた阿字野壮介(宮迫博之)が、かつて捨てたものが森の奥深くに残っていたものだった。そのピアノは壊れていてまともに音が出なくなっていたが、海が弾くとなぜか美しい音色が響き渡り、それを聴いた瞬間、修平は海の素質を直感する。その後、修平は海にピアノを習うようすすめていくが、海は「ピアノは遊び」だとまるで取り合わない…。
『泣きたい私は猫をかぶる』は、猫に変身できるようになった女子高生が主人公の、長編アニメーション映画である。制作は2011年に設立されたスタジオコロリド。フレッシュな制作会社だが、初長編アニメ映画となった前作『ペンギン・ハイウェイ』は好評を博した。そんな今作のメガホンを取ったのは、佐藤順一。共同監督として、『千と千尋の神隠し』の制作に参加した柴山智隆が名を連ねる。主人公のふたりの声優を務めたのは、『14歳の母』で一躍有名となった志田未来と、『鬼滅の刃』で竈門炭治郎役を担当した花江夏樹。そのほかにもベテラン声優の山寺宏一や、『ハリー・ポッター』シリーズで吹き替えを担当した小野賢章らが出演している。新しい母親との生活に疲れ果ててしまった笹木美代(志田未来)は、ある日不思議な猫店主(山寺宏一)と出会う。「猫に変身できるお面」をもらった美代は、意中の男子である日之出賢人(花江夏樹)に、猫の姿で会いに行くのだった。猫と人間、両方の生活を送るようになった彼女のもとに、再び猫店主が現れる。「一生猫でいるか、それとも人間でいるか」という究極の選択を迫られた美代は、人間としての人生を思い返していく。
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