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『グリーンブック』
テーマを人種差別だと思ったのなら、それはもったいない!本作で描かれているのは、『時代に染まらず合わせて生きる事』*
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黒人が使ったグラスを主人公トニーが捨てるシーンがある。その後の彼の人間性から、それは差別ではなく時代の考え方である事が分かる。個人的な思いではなくて、時代がそういう考え方にさせている。*
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レストランのオーナーが『個人的な差別ではなく地域の風習なんだ。理解してくれ!』と言うのがそれを具体的に示している♪*
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【時代に生きる】*
こんな言葉があった!*
『手を出したら負け。品位を保つ事が勝利となる。』*
要は『間違っている事でもそれが世の中の流れなら、それに従う事が賢い生き方!だけど、それが間違っているという信念は無くしてはいけない。世の中に染まり、間違えが当たり前になってはいけない。』と言う事だと思う(^^)*
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①時代に合わせ賢く生きる黒人シャーリー*
②信念を持ち自分の意思に従う白人トニー*
③『①+②÷2=本作が描く人のあるべき姿』*
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これですよ!最後の展開的にも、黒人お断りのレストランで演奏をせずに帰る。手を出さなかった白人トニーと、それまでのスーツ店などとは変わり『食事しないけど帰る!』と世の中の流れに従ったけど、演奏はせず自分の信念にも従った黒人シャーリー。*
2人が影響し合う事で成長した上手いストーリー展開(^^)*
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【トークが上手い】*
●手紙のロマンチックな文章*
●汚い言葉を使ったジョーク*
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劇中のほとんどが会話シーン!*
言葉や会話のセンスが、オールジャンルで素晴らしい(^^)*
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特に2人の真逆の人間が繰り広げる会話は面白い!嘘とデタラメの違いを話す噛み合わない会話とか人間性の違いを表現した、ベストな会話の内容♪*
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石を盗むシーンがあるけど、『道端に落ちてたんだ!拾った石だ!』と言い訳するセンス。確かにその通りでもあるし。笑*
後々、『あの石を車に置けばいいんやない?』と実は知ってました!と遠回しに皮肉るセンス!*
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【ピアノの演奏シーン】*
例えば『アベンジャーズ』シリーズで華麗なアクションを見せるブラックウィドー!顔はほとんど写っていないですよね?*
なぜなら代役が演じており本人がアクションしている訳ではないから!*
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そんな感じで観客は代役シーンは見慣れているし、すぐ気付く!*
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本作でピアノを演奏する時に、シャーリーの表情を映すシーンがある。直前の出来事での感情が演奏に表れるシーン。だから表情を映すのは必須!だけど真正面のシーンだから演奏する指が映らない訳です!*
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『実は弾いてないんじゃないの?』と、ここで見せたいシャーリーの内面の表れ以外の事を観客に考えさせてしまったら、そのシーンが台無し!*
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なので、最初の演奏シーンでちゃんと指を映している!真横からのカットで演奏する手を映しているから、それが映らないシーンでも嘘のように観えない!*
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何かを優先させると出てくる映像的なデメリットを、他のカットでカバーしているのも本作の凄いところ♪*
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【まとめ】*
ジャンクフードをクチャクチャ食べたりピザを折り曲げて食べたり、窓から骨を放り投げたりと、食欲にがっつく感じが開放感あふれる(^^)そんな欲を掻き立てる演出が本作に入り込んでしまう上手い仕掛けだろう。*
大食い対決で何個食べてやったぜ!とか最高ですよね(^^)*
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実は奥さんが手紙は夫の言葉ではないと気付いていた点も、夫婦あるあるですよね(^^)それでも本作のように涙が出るほど嬉しいものです。*
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『時代に染まらず合わせる』とは現代の日本で言うと『男女差別』の考え方が良い例だと思う!*
ようやくその考え方が根付いてきた日本!良い流れですよね(^^)*
だけど、『差別』と『区別』の判断を間違ってはいけない。*
『男女の違い』があるのは当然。だから『区別』は必要ですよね。それを過剰に反応して何でもかんでも『差別』と騒ぎ立てる利口でない人が多いのも現状。*
思春期の女の子を、男と同じ部屋で着替えさせますか?*
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自分達の生きる世の中の特性や時代観を考え、それにどう向き合って生きているべきなのかを考えさせてくれる映画でした(^^)*
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評価は10点中8点!*
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#映画好きな人と繋がりたい #洋画好きな人と繋がりたい #映画鑑賞 #映画レビュー #名作映画 #グリーンブック #アカデミー賞作品賞 #アカデミー賞 #ヴィゴモーテンセン #マハーシャラアリ
ええ感じの映画やった
ケンタッキーのフライドチキン食べたくなる映画
正反対の2人がそれぞれに影響されて生き方や物の見方が少し変わって行く様子がじわじわ良かった。
🍎めっちゃケンタッキー食べたくなる、とにかく2人の演技がめっちゃうまい!
差別問題の中にある友情物語です。
バディものっていいよね!って言いたくなる作品。タイトルどおり、劇中の車の緑色が画面に映えます。
2019年15本目の劇場鑑賞。
1960年代を舞台に、
差別が残る南部での演奏ツアーに向かった天才黒人ジャズピアニストと、
彼に運転手兼用心棒として雇われたガサツなイタリア系アメリカ人の凸凹コンビが、
旅を通して深い友情で結ばれていく感動の実話を映画化。
本作は(第91回)アカデミー賞で作品賞を受賞。
「グリーンブック」とは、
アフリカ系アメリカ人を対象としたガイドブックで、
黒人が利用できる宿や店などの情報がまとめられている、
彼らにとって欠かせないツールである。
本作を観て「グリーンブック」の存在を知りました。
トニー演じるヴィゴ・モーテンセンが、
役作りのために約20kgも太っているので最初は誰か気付かなかった。
実話ベースの物語で、
イタリア系アメリカ人のトニー・バレロンガと天才黒人ピアニストのドクター・シャーリーの、
典型的なバディ・ロードムービー。
見所は何と言ってもトニーとドンの掛け合いである。
ドンの演奏を終えた後の笑顔が素敵すぎる。
黒人差別テーマである本作ではあるが、
トニー(白人側)を中心で描かれており、
アフリカ系アメリカ人から評価が高いわけでもないらしい。
監督がコメディ映画で有名なピーター・ファレリーだったのは意外で、
彼が作風を一転して描いたのは興味深い。
ちなみに監督の作品では「愛しのローズマリー」が好き。
過去にアカデミー賞の作品賞を受賞した作品でロードムービーと言えば、
「ドライビング Miss デイジー」を思い出します。
こちらも異なる者同士が車で旅をしながら関係を深めていく内容です。
観終わってケンタッキーフライドチキンが無性に食べたくなるけど、
最高のバディ映画なのは間違いない。
人種差別と社会階級が明確な1960年代のアメリカで芸術的才能と教育の力で上層へと上り詰めた結果、親族も信頼出来る友も失ったジャマイカ系アメリカ人のクラシックおよびジャズピアニストであるドン"ドクター"シャーリーと、教養もこれといった才能も持ち合わせていないものの友、親族そして家族に恵まれた 運転手兼ボディガードを務めたイタリア系アメリカ人の警備員トニー・ヴァレロンガが、道中の中で友情を育み互いの葛藤に気づきながら、それに立ち向かおうとする姿がまぶしい。「暴力ではなく威厳こそが全てに打ち勝つ」との言葉は静かに紡がれるストーリーデリングとも繋がる。
最近のアカデミー賞作品賞の受賞作品の傾向から狙った脚本じゃないかと思ったけど、それでも純粋に良かった。dignity忘れない
だいたいどんな話か想像できたのにもかかわらず映画館で思わずクスッとウルっときてしましました!だんだんお互いを信頼して、コンプレックスに打ち勝っていく様子が素敵!