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新札の「顔」に選ばれた北里柴三郎が設立に関わり、体温計から注射器、血液バッグなどで日々の医療を支えてきたテルモ。
新型コロナの影響で、さまざまな業種が未曾有の危機にさらされている。しかし、カンブリア宮殿に出演した凄腕経営者たちは、厳しい状況の中で、ただ指を咥えて耐え忍んでいるわけではない。他にない独自の仕組みや差別化された商品で成功を収めてきた名うての経営者は、この厳しい状況の中でも、独自の戦略を打ち出し、次なる飛躍に向けて動き出していた!今回は新型コロナに負けない凄腕経営者たちの新戦略を緊急取材!コロナショックに立ち向かう驚き戦略を追った!
外食を控える巣ごもり生活が続くなか、美味しいものを求める客を集めているのが「グランドフードホール」という食のセレクトショップ。扱う商品は、原則1つのジャンルでは1品のみ。社長の岩城が日本中のあらゆる食材を食べ比べ、安全安心で“日本一美味しい”と確信した絶品グルメだけを販売。こだわりの商品を作っても売れていない瀕死のメーカーを発掘しては、次々とブレークさせている。日本中を美味しい食で笑顔に変える、女性たちの新たな挑戦に迫る!
いま注目を浴びる二つの企業がある。新型コロナウイルスの治療薬候補として期待される「アビガン」の富士フイルムホールディングス、月1億5000万枚の国内マスク生産に乗り出したアイリスオーヤマだ。実は、どちらも「フィルム市場縮小で本業喪失」「オイルショックで倒産寸前」という未曾有の危機を「ピンチこそチャンス」とばかりに驚くような方法で乗り越えてきた。大企業病とは無縁の"挑戦し続ける姿勢"に、危機に立ち向かうヒントが見えてくる。
今回は特別版。滅多に取材に応じない世界的に有名なアマゾン創業者ジェフ・ベゾス氏と伝説的な商品開発で家電市場に革命を起こしたジェームズ・ダイソン氏。世界中が新型コロナウイルスに苦しむ中、ダイソンは人工呼吸器を急ピッチで開発し、ベゾスは病院や学校に多額の支援をするなど、ビジネスだけでなくコロナにも攻めまくっている。慢性的な赤字や大失敗の日々から、徹底的に妥協しない姿勢で世界的ビジネスを作りあげた2人の言葉から、ピンチに生き残るためのヒントを探る!
“貧困や児童問題などの社会問題をビジネスで解決する”ソーシャルビジネスが、今、世界中から注目され広がりを見せている。しかし実際は、儲からず、長続きしない…それが現実だという。そんなソーシャルビジネス界にあって年間54億円を稼ぎながら、新しいビジネスを次々と生み出す企業がある。それが、東京に本社を置く、ボーダレス・ジャパンだ 。ミャンマーの貧しい農家を再生させるハーブティー事業や、バングラデシュの貧困層が働ける革工場の運営・製品販売事業など、いまやグループで35事業を手掛け、11ヵ国で約1300人の従業員を抱える巨大グループに成長。25歳でボーダレス・ジャパンを立ち上げた社長の田口は「ビジネスは金稼ぎの手段ではなく、あくまでも問題解決をする手段」と語る。資金繰りが難しいとされる業界にありながら、なぜ、ボーダレス・ジャパンは、成功することが出来たのか!?社会貢献ビジネスの新潮流を生み出す田口の戦略に迫る!
トヨタ、デンソー、カゴメなど、世界に名を馳せる企業が軒を連ねる愛知県。ここに、日本のみならず世界の産業やインフラを陰から支える知られざる黒子企業がある。それが、いくつもの世界トップシェアの商品を持つ「日本ガイシ」だ。創業当時から培ってきたセラミック加工の高い技術で、ナンバーワン・オンリーワン製品を続々と生み出しているが、その秘密こそ、創業当時から受け継がれてきた「失敗を恐れない」精神にあるという。600億円の損失にも怯まず、世界の名だたる強豪たちに挑戦してきた、日本ガイシの感動の復活劇を追った。
創業者のカーネル・サンダースが生み出した「唯一無二のフライドチキン」を武器に50年前、日本に進出した「ケンタッキー フライド チキン」。若い世代を中心に人気を博し、いまや国内1100店舗に店舗数を拡大している。実は、この世界的ブランド「ケンタッキー」が、ここ数年、苦戦を強いられてきたという。理由は、「コンビニ」や「からあげ専門店」などが台頭する“チキン戦争”にあった。そんな厳しい状況を打破した人物こそ、2014年に日本のケンタッキーのトップに就任した近藤正樹だ。実は近藤、様々な改革を打ち出し、既存店の「売上高」と「客数」を10%近く伸ばしたという。近藤は、いかにして人気ブランドを復活させたのか、その挑戦を追った!
働く人の“安全”を守る「安全靴」や「ヘルメット」「作業服」「手袋」などで国内トップのシェアを誇るガリバー企業がある。それが1952年に日本初の安全靴専門メーカーとして創業した「ミドリ安全」だ。自動車工場や物流センターは、もちろん、いまや王将やマクドナルドなどの外食チェーン店でも「ミドリ安全」の製品は引っ張りだこ。企業の安全を守る、独自の技術力で他にない商品を続々と生み出し続けている。そして、その商品力で、多くの企業から絶大な信頼を得ているという。なぜ、「ミドリ安全」は他を圧倒するトップ企業に成長できたのか?これまで明かされなかった、巨大メーカーの強さの秘密に迫る!
青森・岩手地区の郷土食「南部せんべい」。伝統料理の「せんべい汁」にも使われる食材で、起源は500年前とも言われている。その「南部せんべい」の最大手が、岩手県二戸市に本社を置く「小松製菓」だ。人気の理由は、現代風にアレンジした商品の数々にある。サキイカをまぶした「いかせんべい」や、りんごチップスをのせた「林檎せんべい」など、同業他社を圧倒する200アイテムを品揃えする。小松製菓は、こうした「常識にとらわれない」商品開発で売り上げを伸ばし、年商は約30億円。そんな小松製菓の最大の特徴が、実は、「従業員の幸せ」にあるという。例えば、子供を幼稚園や保育園に通わせるママには、最大で月1万円の補助金を支給。一方、定年を迎える社員には、希望すればいつまででも働ける制度を整え、退職者が働ける場所まで作ったという。他にも「社員の誕生会」や「社員へのお歳暮」、退職者に年2回の「年金」を支給するなど、とにかく、従業員が喜ぶ仕組みが社内にあふれている。なぜ、地方の菓子メーカーが、ここまで社員を大切にしながらも業績を伸ばしているのか?「従業員の幸せが第一。売り上げや利益は、その結果として返ってくるもの」と語る2代目社長・小松務が仕掛ける感動のサバイバル術、その全貌に迫る!
いま女性に大人気の店「ディーン&デルーカ」をご存じですか?海外から輸入したチーズや生ハム、店内で調理するこだわりの惣菜など、世界中のおいしいものを厳選して販売する「食のセレクトショップ」だ。一番人気は、24層のラザニアだというが、その一方で日本の佃煮なども売っている。リピーターたちは声をそろえてこう言う。「ここで買えば間違いない」。ディーン&デルーカは1977年に、アメリカ・ニューヨークでディーン氏とデルーカ氏が「地中海気候の食文化を味わってほしい」と創業し、大人気になった。この店に惚れ込んだ横川正紀代表が日本でのライセンスを取得、2003年、東京に1号店をオープンする。いまやカフェ業態も含めて国内に49店舗を展開、116億円をうりあげる。女性たちを惹きつけてやまない強さの秘密に迫る。
販売価格が10年間下がり続け、苦戦を強いられているポテトチップス。しかし、そのポテトチップス業界で、いま異変が起きている。業界の圧倒的王者「カルビー」とは一線を画す、素材にこだわった商品を続々と投入し、菓子業界2位の湖池屋が存在感を増しているというのだ。実は、かつての湖池屋はスナック菓子業界の万年2位という地位に甘んじて、王者カルビーの"後追い"を続ける存在だったという。だが、2016年に社長に就任した佐藤の改革により、新市場を切り拓く新商品を連発し、湖池屋は一躍注目を集める存在になったのだ。万年2位の湖池屋に一体何が起こったのか?再ブレイクを果たした「新生・湖池屋」の新たな挑戦を追った!
多くの人が頭を悩ませてきた学生時代の「宿題」や「定期テスト」。そんな多くの学生の悩みを解消した「宿題なし」「中間期末テストなし」という中学校が、いま教育業界で注目を集めている。この夢のような中学校こそ、東京の千代田区立麹町中学校だ。この学校を先端的な学校に生まれ変わらせた立役者こそ2014年に校長に就任した工藤勇一氏(59歳)だ。工藤は、一般的な学校で当たり前のように行われている全ての「当たり前」を一から見直し、「宿題」「中間・期末テスト」「クラス担任」「体育祭のクラス対抗」などを続々と廃止し、全く新しい公立中学の教育システムを作り上げた。麹町中学を「教育の世界を変えるきっかけになりたい」と目論む工藤の改革の全貌に迫る!
『世界が認める“カイハラ“…その裏に数えきれない失敗』
欧米からアジアまで、今、富山県高岡市の鋳物メーカーが生み出す製品に世界が魅了されている。100年前に創業した下請け町工場は、いかにして斬新なデザインと技術力で客を掴む「ブランド鋳物メーカー」に変貌したのか? 創業家の娘婿の知られざる格闘に迫る!
東京駅から歩いて5分のオフィスビルに、全国から多くの患者が訪れるクリニックがある。
7年前にカンブリア宮殿に登場したオイシックス。当時の年商は126億円だったが、今や、なんと640億円にまで急拡大させたという。いったい、オイシックスに何が起こったのか?その秘密こそ、「大地を守る会」や「らでぃっしゅぼーや」など…野菜宅配ビジネスのライバルを次々と傘下に収めたことにある。しかも、その各ブランドでヒット商品を連発し、破竹の快進撃を続けているのだ。徹底した顧客調査を武器に業績を伸ばしてきた新生オイシックスの強さに迫る!
いまだ衰えぬ餃子ブーム。"餃子の街"として知られる宇都宮vs浜松の戦いも熱い。そんな餃子ブームを陰で支える企業があった。その名は東亜工業。餃子製造機一筋40年の小さな町工場だ。1時間に1500個の餃子を包む製造機「餃子革命」は餃子の名店やラーメン店で、その名の通り革命を起こしていた。さらに日本食ブームの波に乗り、海外にも進出している。
日本全国には約1万店のパン屋がある。その大半は輸入小麦に頼っているのが現状だ。北海道十勝に本拠地をおくパンのチェーン店「満寿屋商店」は、地元十勝産の小麦だけ使った美味で体に優しいパンを提供し、地元客に愛され続けている。十勝産は小麦だけでない。水は大雪山系の雪解け水を使い、牛乳やバター、チーズ、卵やジャガイモも地元で獲れたものを使用。地元農家と共存共栄を図り、地域の発展に貢献し続けるパン屋の情熱に迫る。
週に1店舗のハイペースで出店し、国内に128店舗、海外に182店舗を展開するメガネチェーン「オンデーズ」。メガネ業界の売上が頭打ちになっている中、右肩上がりの成長を遂げる注目の企業だ。その先頭に立つのが、41歳の田中修司。今から11年前、田中は、倒産必至と言われたオンデーズを買収し、幾多の壁を乗り越えて見事に再生を果たした。そのオンデーズの魅力は、1500種類以上におよぶ豊富なプライベートブランドの品揃えと、高品質でありながらリーズナブルな価格設定にある。独自の戦略で快進撃を飛ばすオンデーズの最前線を追った!
アウトドアシーズン到来!車で手軽に楽しめるキャンプが、いまファミリー層を中心に人気を集めている。そんな中で、キャンプ初心者が、こぞって集まる店があった。それこそアウトドアメーカーの「ロゴス」だ。人気の秘密は、徹底した“初心者戦略”にあるという。大手の競合他社がしのぎを削るアウトドア業界にあってサバイバルしてきたロゴス。その異色すぎる経営術に迫る!
夏と言えばカルピス!子供のころ大好きだった甘酸っぱい味が懐かしい。子どもの飲み物と思いきや、大人をターゲットに開発した「濃いめのカルピス」「カラダカルピス」が大ヒット!カルピスは家族3世代で楽しめる飲み物となっていた。今年、発売100年を迎える超ロングセラー商品のカルピス、過去最高の売り上げの秘密に迫る。
「高級家具」と「激安家具」という二極化が進む家具業界。そんな家具業界にありながら、“価格”だけで勝負するのではなく、家具を通して見えてくる“物語”を武器にして、業界に殴り込みをかける集団がいる。東京・表参道に本社を置く「ワイス・ワイス」だ。そのトップである佐藤は、使う木材が、「どこで伐採したものなのか?」「どこの製材所で加工されたのか?」といった木材のトレーサビリティを業界に先駆けて明示し、そこに「どんな思いがあるのか?」ということまでを含めた「物語のある家具」で、いま注目を集めている。「高い」「安い」だけでない、新たな価値を提案するワイス・ワイスの挑戦を追った!
企業の不祥事や、業績悪化が報じられるニッポンの「ものづくり」。そんな、激動の業界に身を置きながら、10年以上にわたり、石油ファンヒーターで、業界トップを走り続けてきたダイニチ。なぜ、斜陽産業と言われる業界に身を置きながらも、いまなおヒットを飛ばし続けているのか?地元・新潟での生産を貫き、非正規雇用が多い製造業の中で、高い正社員率を維持する、驚きの地方メーカー!最先端とは言い難い家電を進化させ、ヒットを連発するダイニチの知られざる儲けの秘密に迫る!
いま鉄鋳物で作られた「フライパン」が主婦を熱狂させている。その名も“魔法のフライパン”最大の特徴は、他のフライパンに比べ、熱伝導率が驚くほど高い点にある。この効果により、食材の表面を短時間で焼くことができ、食材のうまみも逃がさないという。例えば、素人が作ると、ご飯がベチャっとなりやすい、チャーハンも…専門店のようなパラパラに!チキンソテーは、プロ顔負けのパリパリ食感に仕上がるのだ!しかも、驚くほどジューシーに焼きあがるという。実は、普通の主婦を“料理上手”に変える、魔法のフライパンを生み出したのは…三重の小さな町工場。しかも、倒産の危機に晒された自動車部品の下請け町工場だという。なぜ、地方の弱小・町工場が、大手も思いつかないヒット商品を生み出すことができたのか?下請け脱却を目指し、挑戦し続けてきた町工場・2代目の逆転劇に迫る!
冬には売り切れになるという国産の高級ダウンがある。スポーツメーカーのデサントが開発した「水沢ダウン」だ。毎年、セレクトショップで大人気となっている。創業83年になるデサント、野球のユニホームに始まったスポーツウェア分野では、かつてアディダスで大ブームを作った。しかし、アディダスとの契約が切れ、赤字にも転落。そこで、ものづくりの原点に戻り、自社ブランドの育成強化に方向転換。今ではメジャーリーガーの大谷選手をはじめ多くのプロ選手に信頼される一方で、高い機能性は「水沢ダウン」など一般にも人気となる商品につながり、存在感を増している。そのサバイバル経営に迫る!
これまでにないオーブンを作りたい!そんな思いを親子2代に渡る格闘で形にした七洋製作所。2人が作った絶品を生み出す魔法のオーブンは、いまや有名パティシエから引っ張りだこだという。実は、この開発の裏には、2回の倒産を乗り越えて、家業をせんべいメーカーから機械メーカーに変貌させた父と、父親の“魔法の窯”を信じて改良し、“しっとり&ふんわり”焼き上げる「南蛮窯」に進化させた2代目の感動を呼ぶタッグがあった。どん底にあった親子が作り上げた「絶品を生む魔法のオーブン」。その開発の裏にあった地方メーカーの逆転劇に迫る!
鉢巻き姿の職人がトレードマークの和食チェーン「がんこフードサービス」。日本料理、寿司、炉端焼き、とんかつなど、「和食」を基本路線とした多彩な業態の店を100店舗展開。伝統的な日本家屋を再利用した「お屋敷がんこ」事業も話題となっている。創業者の小嶋淳司は「どこよりも良いものを、どこよりも安く」をモットーに掲げ、客を満足させるサービスを徹底する。それを支えるのが、高度な技を必要とする日本料理の職人たち。今回は、和食チェーンのパイオニア、がんこフードサービスのおもてなし術に迫る!
利用者減で低迷が続くタクシー業界にあって、トップの売り上げを誇るのが創業90年の老舗タクシー会社、日本交通だ。「『拾う』から、『選ばれる』タクシー」を掲げ、陣頭指揮を奮う創業家3代目、日本交通会長の川鍋一朗。川鍋は、タクシー連合会の会長という俯瞰的な立場で、「初乗り運賃値下げ(410円)」を決断したり、IT会社を立ち上げ、「タクシーの配車アプリ」といった新たなサービスを導入したりと、業界自体も牽引する。日本のタクシー業界に革命をもたらす、川鍋の挑戦を追った!
企業であれば、右肩上がりの成長を目指すのが当たり前。しかし、売り上げ目標も定めず、規模の拡大を優先しない方針を掲げながら、お客と従業員を満足させる驚きの企業があった!その企業こそ、北海道土産として絶大な人気を誇る「マルセイバターサンド」や「ストロベリーチョコ」などの菓子を生み出してきた「六花亭」だ。2018年9月に発生した「北海道地震」の影響を受けながらも、売上高や規模の拡大ではなく、真の“成熟企業”を目指す六花亭。その独自すぎるサバイバル術の全貌に迫る!
本場フランスの伝統的な製法で焼き上げたフランスパンにお客が殺到。全国に約30店舗展開する「メゾンカイザー」だ。お客のトレイにはパンの山。「ご褒美にいつも買う」「週に一度は食べないとだめ」など通い続けている様子だ。焼き上がり時間の決まったパン屋が多い中、いつでも焼き立てが並んでいるのも人気の秘密だ。フランスパンの美味しさを伝えたいと日々奮闘するのは木村社長。実はあのあんぱんで有名な「木村屋」の跡取りだった。しかし継がずに、挑戦したのがフランスパン。全く売れない日々から大ヒット店への躍進の裏にあったのは・・・「フランスパンの伝道師」が日本の食卓に起こした革命と驚きの新挑戦を追った。
連日客で賑わうサバ料理の専門店「SABAR」。サバの塩焼きや、串揚げ、みそ煮、棒寿司など、サバ尽くしのメニューは、「サバ」にちなんで全38品。人気は、トロサバと呼ばれる脂の乗ったサバの刺身としゃぶしゃぶ。2007年、大阪・豊中市でサバのオブジェを飾ったバイク、「サバイク」で、サバ寿司のデリバリー事業から始めた「鯖や」は、サバ専門の外食、中食、さらに養殖業にも関与するサバの総合商社。子供の頃は大の魚嫌いだったという右田孝宣社長は、なぜ、サバ1本で勝負するに至ったのか。経営危機から這い上がったサバイバル経営術に迫る!
日本にソフトクリームを持ち込んだ「日世」。ソフトクリームのことなら何でもお任せ。老舗有名店のソフトクリームから道の駅のソフトクリームまで、シェアは5割!手掛けたご当地ソフトは800種類。さらに原料、コーン、機械まで自社生産して、メニューまで開発する唯一無二の会社だ。全て自社生産するのは安全で安心な商品を届けるため。機械もコーンも原料も常に進化させてきた。ソフトクリームでみんなを笑顔にしたい、縁の下の力持ち「日世」の強さの秘密に迫る。
今、女性の間で噂になっている人気のタオルがある。その名は「エアーかおる」。一般的なタオルより、吸水性、速乾性は1.5倍、洗濯してもボリューム感がなくならず、毛羽落ちも少ないという優れもの。愛用者に聞くと「一回使うと離れられない。普通のタオルは使えない」と口を揃えて言う。中でも一番の売れ筋は、従来のバスタオルの幅を半分のサイズにした「エニータイム」。半分でも吸水性が高いので全身や髪を十分に拭け、洗濯もしやすいと主婦の間で話題となり、2007年6月の発売以来、累計販売枚数、約600万枚を超える大ヒット商品となっている。この人気のタオルを作りあげたのが、岐阜県安八町にある社員18人の中小企業「浅野撚糸」。1969年の創業以来、撚糸の製造を手掛け、下請け企業として成長を遂げてきた浅野撚糸。しかし、かつては、売り上げが半減し倒産の危機に見舞われた時期もあった。そのどん底経営を立て直したのが2代目社長となる浅野雅己。最後まで決して諦めず、オンリーワン商品を開発し、見事、復活を遂げた小さな町工場の大逆転劇の全貌に迫る。
トステムやイナックスなど、日本を代表する住宅設備メーカー5社がひとつになる、前代未聞の統合で誕生した年商1兆6000億円のリクシル。キッチン、風呂、玄関、サッシ、外装…住まいに関するあらゆる市場でトップシェアを誇る巨大メーカーを率いるのは、おんぼろオフィスのベンチャーから年商800億円の新ビジネスを作り上げた異端経営者・瀬戸欣哉。就任当時、赤字に陥っていたリクシルを急回復させ、最高益をたたき出した、巨大メーカーの改革劇に迫る。
年間180万人が訪れる人気のテーマパーク「御殿場高原 時之栖(ときのすみか)」。コンセプトは、ズバリ「大人のための癒しの空間」。東京ドーム7つ分の広大な敷地の中には、タイプが選べるホテルやレストラン、富士山を望む温泉をはじめ、座禅や写経ができる禅堂や、金魚専門の水族館、夜には噴水ショーなど心を和ます仕掛けも多い。運営するのは静岡県内を中心に、40以上ものレジャー施設を手がける時之栖。創業者の庄司会長が目指すのは、「アトラクションで溢れかえった都会のテーマパークとは対極の空間」だ。
消防や警察はもちろん、最新技術の実験などの舞台裏で活躍する地図がある。それを作っているのが、日本最大の住宅地図メーカー「ゼンリン」だ。日本全国、一軒一軒の住人の名前、建物名などが記載される詳細な住宅地図を作っているのは、国内にゼンリンしかないという。だから、グーグルマップやヤフー地図で使われている地図も、カーナビで使われている地図も、ベースとして使われているのは、ゼンリンの地図だという。そんな地図業界のガリバー「ゼンリン」は、“地図で人々の生活を便利にする”ことを追求し続けることで進化してきた。4代目社長に就任した?山善司も、「新たな地図の可能性」を模索すべく、「空の地図」など、私たちの生活を便利にするかもしれない地図の製作に挑戦している。地図を進化させて、便利さを提供する、そのための新しい分野を切り開いてきた地図業界のガリバーが狙う新戦略に迫る!
夏休み直前スペシャル!富士山観光のプロ「富士急行」と、安くて自由な旅を提案する「旅籠屋」が登場。多くの観光客が訪れる富士山エリアの観光開発を100年続けてきた富士急行。富士山を楽しむために、あらゆる演出をしている。何度行っても楽しめる富士山観光の戦略に迫る。一方、「旅籠屋」は、自由な旅を楽しんでほしいと全国各地のロードサイドに他にはないホテルを展開。家族4人で1万円からと価格も安くて、リピーターが続出している。
「牛に引かれて善光寺参り」で知られる長野市善光寺の門前で、参拝客で賑わう老舗の七味店「八幡屋礒五郎」(やわたやいそごろう)。江戸時代以来の人気商品、“七味”の製造、加工、販売だけでなく、自社農園で素材の生産まで自らの手で行う。九代目の室賀豊は長野の小さな七味店を「家業」から「企業」へと押し上げた立役者。今や七味だけでなく、七味入りのスイーツや化粧品開発など幅広く事業を展開し、全国に販路を拡大。善光寺のお膝元で生まれた老舗七味店のフレキシブルな挑戦の歴史と躍進の秘密に迫る!
ホームセンター向けの“便利で低価格な商品”で成長を遂げてきたアイリスオーヤマが、今までにない消費者目線に立った家電製品で大躍進を遂げている。ヒットを飛ばすのは、大手メーカーが競い合っている多機能商品とは一線を画した家電、つまり本当に消費者が欲しい機能にこだわりぬいた「なるほど家電」。その成功もあり、この10年でグループ年商は4200億円に倍増。ピンチの局面にこそ、新たな事業に挑戦し成功をつかんできた、アイリス流モノづくりの知られざる全貌に迫る!
ファストファッションの浸透や、家庭用洗濯機の高機能化等で、クリーニングを利用する客は年々減り続け、閉店に追い込まれる店も少なくない。クリーニング業界が斜陽産業へと傾く中、宅配クリーニングで急成長を遂げる会社がある。兵庫県西脇市に拠点をおく「東田ドライ」だ。町のクリーニング店としても地元客に絶大な信頼を集めるが、4年前に始めた宅配クリーニング「リナビス」もまた評判を呼び、全国的にファンが拡大。職人気質な社長の父親と、事実上経営を担う専務の息子の強力タッグで、ジリ貧だった業績を?字回復させた。手間暇を惜しまない「おせっかいクリーニング」で業績を上げる、逆転経営の全貌とは!?
平昌五輪・日本スピードスケート女子で初めての金メダルを獲得した小平奈緒。大学を卒業後、所属先が見つからず困っていた小平選手を“地元の選手として応援したい”と受け入れた病院がある。それこそ、相澤孝夫理事長が率いる長野県松本市にある相澤病院だ。この病院の最大の特徴は「24時間365日、どんな患者でも受け入れる」とした基本理念にある。地元・松本市民は、どんな時でも受け入れてくれる相澤病院を「最後の砦」と呼ぶほど、信頼しているという。実は相澤病院、かつては6年連続の赤字に苦しむ地方病院だった。その赤字病院の改革を断行し 全国の民間病院から注目される病院を作り上げた人物こそ相澤理事長。経営が苦しい地方病院でありながら、一般的には儲からないと言われる「救命救急」に特化させて、地域からの信頼を勝ち取り、地域に必要とされる病院に生れ変わらせた相澤改革の舞台裏に迫る!
熱々の鉄板に乗せたハンバーグを客の前で切り分け、特製のグレイビーソースをかけて仕上げる絶品ハンバーグが地元・神奈川県民から熱狂的に支持される大人気レストラン「ハングリータイガー」。実は、ファミレスの国内第一号店と言われる「すかいらーく」より1年早く創業した老舗のレストランチェーンだ。だが、そんなハングリータイガーに転機が訪れる。2000年2月にO157による食中毒事故が発生。さらに翌年には、国内でBSE問題が注目を集めることになり、経営が著しく悪化。ハングリータイガーは、倒産こそ免れたものの、グループで33店舗あった店を、わずか3店舗にまで縮小する事態に陥ったのだ。しかし、この店舗の大幅縮小が創業者の井上を変え、ハングリータイガーを、より強く、客からの信頼を勝ち取れる店に変貌させたという。倒産寸前という危機的状況の中で、ハングリータイガーは、何を得て、どうやって危機から脱却したのか?逆境から完全復活を果たした感動の逆転劇に迫る!
豪華客船で観光地を周遊するクルーズ旅行。かつては富裕層向けのイメージだったが、今や1泊1万円程度の格安ツアーも登場し、若い世代も楽しめる“手の届く贅沢”として市場が急拡大している。日本各地の港には、世界中からクルーズ船が年間2700回も訪れ、クルーズ人口も過去最多で24万人を超えた。そんな中、26年連続で客船ランキングのトップに君臨するのが、日本最大の客船「飛鳥II」。累計1000泊を超える熱狂的ファンまで現れた飛鳥IIの秘密と、最強船乗り集団“郵船”の全貌に迫る!
2000年代以降、コンタクトやメガネの低価格化の波が押し寄せ「数は売れても利益は出ない」という状況に苦しんだメガネ業界。そんな業界にあって「眼鏡を売る」より「目の健康を売る」という独自路線で、危機から復活を遂げた「メガネスーパー」。実は「夜間視力検査」「両眼視検査」「眼年齢検査」など、40にも及ぶ独自の検査を設けることで、飽和状態にあったメガネ市場に新しいマーケットを生み出した会社だ。その真骨頂は、顧客の目に最も合うメガネをオーダーメイドで作り出す独自の販売スタイルにあるという。老眼やメガネの不調整からくる健康障害に悩む中高年から絶大な人気を博し、見事、8年連続赤字という苦境から脱したのだ。メガネスーパーは、いかにして立ち直ったのか?メガネスーパーの華麗なる復活劇に迫る!
高速バスの利用者は今や年間約1億2000万人。その数は、飛行機の国内線(9200万人)を上回り、この20年で約2倍に増加している。その牽引役は、業界トップの売上を誇るウィラーだ。「安い・快適・安全」をウリにし、客からの評判も高い。ウィラーは青森から福岡まで22路線288便を運行し、2017年の利用者は約270万人にのぼる。代表を務める村?茂高は、オリジナルシートの開発やお得プランなど、業界初の試みを連発。その一方で、徹底した安全対策で業界を牽引。高速バス業界のリーディングカンパニー、ウィラー。その独自戦略を追った!
安くて美味しい!しかも、高タンパクで低カロリーなヘルシー食材として、注目を集めている鶏肉!いまや日本国内での消費量は、牛肉、豚肉を超えて、NO1に躍り出ている。そんなブームの鶏肉の中でも、特に人気を集めているのが...コンビニやスーパーで売れまくっている「サラダチキン」だ!若い女性やダイエット中のサラリーマンの間では、ランチの時の「もう一品」として、すっかり定着しているという。この「サラダチキン」を日本で初めて売り出し、大ヒット商品へと育てたのが、知る人ぞ知る鶏肉の総合メーカー「アマタケ」だ。実はこの会社、鶏肉の生産から育成、加工、そして販売まで、全行程をカバーする業界でも稀有な存在。しかも「南部どり」など地域の名を冠した“銘柄どり”を日本で初めて商品化したメーカーでもあるのだ。「ひと手間カンパニー」を社是に掲げ、「より美味しく」「より安全に」「より健康に」を目指すアマタケ。その生き残りを賭けた独自戦略に迫る!
名古屋市の町工場「愛知ドビー」が生んだ鋳物ホーロー鍋「バーミキュラ」がヒットを続けている。鋳物ホーロー鍋といえば、フランス製が人気の市場だったが、7年前に発売すると、「調味料を使わなくても野菜が驚くほどおいしくなる」と評判となり、一時15か月待ちになるほどの大ヒット商品となった。さらに、IH調理器を組み合わせた炊飯器「バーミキュラ ライスポット」を2016年に発売。こちらも一時入手困難となるヒット商品となっている。
若者文化の発祥の地で知られる東京・原宿。そこにシニア世代から絶大な人気を集めているスイーツ店がある。それが古くは「宮内省御用達」として知られた老舗洋菓子店「コロンバン」だ。実は、コロンバンは、日本人にあった洋菓子の開発に取り組み、日本式の「ショートケーキ」を初めて作った店でもある。だが、バブル景気の崩壊を機に、コロンバンの売り上げは右肩下がりに減少。2000年代に入ると、売上高は、ピークの3分の1にまで落ち込み、倒産寸前の状況に陥ったのだ。そんな危機的な状況からコロンバンを復活させた人物が2006年に社長に就任した、小澤俊文だった。廃業寸前の洋菓子店を、老舗の伝統を活かしながらも、全く新しい組織に生まれ変わらせた小澤は、課題山積の企業をどうやって甦らせたのか?驚きの発想で改革に挑んだ“スゴ腕経営者”の感動を呼ぶ再生物語に迫る!
「安かろう 悪かろう」は昔の話!今では、「これが本当に100円!?」と目を疑うほど、安くても高品質の品ぞろえで評判の“100円ショップ業界”。その先駆者であり、業界売上トップを誇る100均の王者が「ダイソー」だ。日本全国で3150店、海外でも26の国と地域に1900店舗を展開し、ダイソーは全世界で5千店舗を越える。そのガリバー企業をたった一代で築いたのが社長の矢野博丈。ヒットの秘密は、究極ともいえる薄利多売と高品質を両立させたことにあるという。景気に左右されず、なぜ成長を続けることが出来るのか?100均の王者、ダイソーの強さの秘密とは...
まだ食べられるのに捨てられている食べ物、いわゆる「食品ロス」が日本では年間約632万トンにも上る。日本人1人当たり、毎日お茶碗約1杯分(約136g)のご飯の量を捨てている計算だ。一方で、日本人の6人に1人が相対的貧困状態にあるという。そんな時代に、処分される食品を集めて、困っている人々や団体に届ける取り組みがじわじわと広がっている。それが「フードバンク」だ。日本ではセカンドハーベスト・ジャパンが2002年に最初の活動を始めた。率いるのは、なんと元ホームレスのアメリカ人。「もったいない」を「ありがとう」に変える奇跡の食料支援活動に密着!
地方の地場産業の衰退が叫ばれる中で、伊勢志摩サミットの本会議で各国首脳が使用したテーブルや、セントレア空港のラウンジの椅子に使われる、高いクオリティと常識を打ち破る独自の技術力で成長を続けている老舗の家具メーカーがある。それが、岐阜県高山市で古くから家具製造を手掛けてきた「飛騨産業」。しかし、これまで、全てが順調だった訳ではない。バブル崩壊後のイケアやニトリで扱う、輸入家具の台頭で、2000年には借金が30億円にまで膨らみ、廃業寸前にまで追い込まれていたのだ。そんな老舗の家具メーカーを、ヒットを続々と生み出す企業に生れ変わらせたのが、現社長の岡田。家具製造の門外漢だったが、社員の反対を押し切り、次々に改革を断行。売上高を、就任直後の2倍となる50億円にまで復活させたという。古くから伝わる「飛騨の匠の技」と「独自に生み出した最新技術」で、業績をV字回復させた家具業界の異端児!岡田社長の常識にとらわれない経営手腕を徹底取材した!
栃木県宇都宮市にある「道の駅うつのみやろまんちっく村」。広大な敷地の中には、農産物直売所を始め、体験農場、ドッグラン、温水プール、温泉、ホテルなどが立ち並び、年間140万人が訪れる人気の施設となっている。運営しているのはこの敷地内に本社を置くファーマーズ・フォレスト。同社は、道の駅の運営にとどまらず、地元の小規模農家が都心のスーパーで農産品を売る仕組みを構築したり、廃墟のようになっていた採石場跡地を大人気の観光スポットに変貌させたりと、様々な領域にビジネスのフィールドを広げている。社長の松本が目指すのは、栃木を丸ごとプロデュースすること。今、こうしたビジネスを実践する組織は「地域商社」と呼ばれ、地方創生の切り札として注目を集めている。ファーマーズ・フォレストが見つめる日本の「地方」の未来とは。その全貌に迫る。
何だか突き抜けた感じのテレビCM「ファミチキ先輩」に、「ファミ横商店街」...ファミリーマートが今、変貌を遂げようとしている。コンビニ業界で長らく3位が定位置となっていたが、サークルK・サンクスと経営統合、店舗数の上ではローソンを抜き、王者セブンを追撃する。改革の陣頭指揮を執るのが、就任して1年の社長、澤田貴司。過去にいたユニクロで柳井社長から後任にと期待された男が、商品力強化、ブランド統合、働き方改革と、猛烈に動き出した。新生ファミリーマートの大改革の全貌を追う。
老舗洋菓子メーカーや有名ホテルが愛用する絶品バターがある。それを作っているのが、こだわり主婦などから絶大な信頼を集める『よつ葉乳業』。乳業メーカーとしては、後発ながら北海道バターの国内トップシェアを誇り、売上高1000億円を超える企業だ。そんな「よつ葉乳業」は「生産者と共に成長を目指す」という理念を持ち、それを愚直に実践してきた。大手メーカーでありながら、酪農家のための商品を作り続け、酪農家と共に成長することを選んできた業界の異端児が、長い闘いの歴史の中で生み出した、独自すぎるサバイバル術に迫る!
日本の土産菓子市場は、約2兆5千億円。毎年、数えきれない程の新商品が世に出ては、消えていく。そんな業界で、約50年も売れ続けるロングセラー商品が「桔梗信玄餅」だ。きな粉餅に黒蜜をかけて味わう山梨県の名菓。その製造・販売を手掛けるのは山梨県に本社を構える桔梗屋。明治22年創業の老舗菓子店。桔梗屋は菓子の製造だけでなく、飲食店の運営や、ホテル、テーマパーク、ブライダル、さらに自社農園まで持つ等、幅広い事業を展開。ベンチャー精神で、常に挑戦し続ける老舗和菓子店のサバイバル経営術に迫る。
「シュークリーム」や「北海道開拓おかき」などの絶品菓子で大行列を作る北海道の菓子メーカー・ホリ。一番人気の「夕張メロンピュアゼリー」は、北海道のお中元ギフトで13年連続1位を獲得するほどの熱狂ぶりで、いまや年商は100億円に達するという。有名な菓子メーカーが揃う北海道にあって、成長を続けてきたホリは、どうやって差別化をし、勝ち続けてきたのか?人口1万7000人の小さな田舎町から発信する、親子の絆が生んだ“感動の菓子づくり”。北海道の魅力にこだわり続けた、ホリの独自経営術に迫る!
アジア最貧国と言われるバングラデシュの天然ジュートやレザーを使ったバッグを中心に、ストールやジュエリーなどの製造・販売を手掛けるマザーハウス。今や国内に22店舗を展開し、海外にも6店舗を構えている。「途上国から世界に通用するブランドをつくる」。創業11年目を迎えたマザーハウスが掲げる企業理念だ。学生時代に世界の貧困問題に関心を持ち、大学卒業後、22歳でアジア最貧国と言われるバングラデシュに渡った山口。そこで、貧しい人たちに光を当てようと現地の労働力を使って世界に通用する一流のバッグ作りを思い立った。挫折を繰り返しながらも前に進む、女性企業家の奮闘に迫る!
東京都北部の赤羽や王子といった庶民的な街を中心に展開する地元密着の金融機関、城北信用金庫。超低金利時代で金融業界に逆風が吹く中、金融の枠を超えたユニークな取り組みを次々と打ち出し、地元の中小企業や住民から絶大な信頼を置かれている。メガバンクとも地銀とも違う独自のサービスで地元の活性化に貢献。その旗振り役が、理事長の大前孝太郎。元官僚で大学准教授と異色の経歴を持ち、型破りな発想と行動力で、地域を潤す新たな信用金庫のあり方を築き始めている。
2008年にスタートし、10年目を迎える「ふるさと納税」。好きな地域に寄付すると、税金を控除されたり、寄付をした地域からお礼の品が届くお得な制度として注目を浴びている。実質2000円の負担で、肉や米などの食料品をはじめ、旅館の宿泊券や家電製品をもらえるとあって、利用者は急増中。このブームの仕掛人が「ふるさと納税」の寄付を簡単にできるサイト「ふるさとチョイス」を運営する須永珠代社長だ。 一方、「ふるさと納税」は、寄付金集めの“返礼品競争”の過熱ぶりに総務省の見直し通達がでるなど問題も表面化している。今回は、何かと話題の「ふるさと納税」の展望と課題に迫る。
コメの消費量が年々減少する中、“おいしさ”と“健康”をウリに、近年、爆発的にヒットしている新しいコメがある。その名も「金芽米(きんめまい)」。レストランや病院に次々と採用され、最近では一般家庭でも愛用者が増えている。この金芽米を製造しているのが、和歌山県に本社をおく東洋ライス。独自の技術を武器に、コメ業界で革新を続けてきた精米機メーカー・米加工業者だ。過去には、「開発は絶対に不可能」と言われていた“コメと小石の選別機”や“無洗米”を世に送り出し、最近ではコメに“健康”という付加価値を持たせたヒット商品を生み出している。そしていま新たに“農家を守る”という構想を打ち出した。果たして東洋ライスが見つめる日本の「コメ」の未来とは。その全貌に迫る。
“あずき商品”のデパート!国民的商品で成長を続ける秘密!ほのかな甘さとカッチカチの硬さで親しまれる井村屋の「あずきバー」は、発売から44年が経つ現在も売上げを伸ばし続け、今や半期で約2億本を販売する国民的ロングセラー商品だ。井村屋は、おはぎや桜餅、贈答用の水ようかん、缶に入ったゆであずき、さらに肉まん&あんまん...と、主力商品の大半が小豆を原料としている三重県の食品メーカー。井村屋の強みは、小豆へのこだわりそのもの。小豆は炊き方ひとつで味が大きく変わるため、ミリ単位で大きさが同じ豆だけを使い、炊く作業は今もベテランの手作業で行なっている。あずきバーの硬さも、そのこだわりが生み出した。小豆本来が持つ美味しさを味わってもらうため、アイスでは常識の乳脂肪を入れないため、柔らかくならないという。小豆を使った様々な商品開発で、今も成長を続ける...知られざる井村屋の強さに迫る!
「はちみつ黒酢ダイエット」を業界に先駆けて発売し“お酢ドリンク”のパイオニア企業と言われる110年の歴史を持つ老舗醸造酢メーカー、タマノイ酢。実は、お酢業界では、ミツカン、キユーピー醸造に次ぐ、業界3位のメーカーだ。強さの秘密は、他社がまだ手をつけていない“ユニーク商品”を生み出す企画力。そこには社長の播野が仕掛ける「若手をあえて最前線におき、会社全体で、それを支える」という独自の“チームワーク戦略”があった。なぜタマノイ酢は老舗にも関わらず、大手にはない斬新な商品で新たな市場を開拓し、ブームを起こすことができたのか?独自すぎる開発力の秘密に迫る!
今、東京の日本橋を中心に、新たなビジネスモデルで急成長するご当地酒場がある。「北海道八雲町」「佐賀県三瀬村」など、無名な町や村の名を店名にし、扱う食材はその町から直送された新鮮な極上品。店内には町を紹介するポスターをはじめ、町長のあいさつ、さらに名産品を販売するコーナーもある。実は、ここ“アンテナショップ型”と言われる居酒屋でファンファンクションという会社が運営。地方の自治体がその居酒屋を正式に公認し、店と地方の自治体の双方に利益をもたらすウィンウィンの関係だという。東京と地方が手を組み、地方創生につながる画期的な居酒屋の戦略に迫る!
全国80の百貨店売り場に出店する、滋賀の和菓子メーカー「叶 匠壽庵(かのう しょうじゅあん)」。その企業名から、さぞかし老舗の和菓子メーカーかと思いきや、創業は1958年と比較的新しい。100年以上の老舗企業がざらにある和菓子界にあってはむしろ新参者だという。しかし、その新参者は、従来の和菓子づくりの常識を覆す新商品でヒットを連発、かつては「和菓子のソニー」の異名も取るなどし、いまや日本を代表する和菓子メーカーへと成長した。そして、ここ最近、海外からも和菓子に注目が集まり始める中で、叶匠壽庵は、和菓子メーカーの枠を超えた活動も行っている。5年前、3代目社長に就任した芝田冬樹社長は「和菓子を通じて日本文化の素晴らしさを後世に残していきたい」と語る。いま静かに高まっている和菓子ブームの最前線と、叶匠壽庵3代目の驚きの戦略に迫る。
放置された歴史的建造物や遊休施設を、レストランや宿泊施設として再活用する事業会社、バリューマネジメント。「日本の文化を紡ぐ」ことを理念に掲げ、使われなくなった古い建物を後世に伝えようと、民間の力で様々な建造物を価値ある施設へと甦らせている。会社設立から12年、毎年黒字を達成。売り上げはこの5年で2倍に伸びている。現在は、9つの施設を運営し、地域の活性化にも貢献している。地元の人々に感謝され、新たな観光客を呼び込む“再生事業ビジネス”の全貌に迫る!
人や地域のつながりが希薄化する中で、2つの“食堂”が、小さな奇跡を起こそうとしている。都心のオフィス街に2年前にオープンした風変わりな食堂が注目を集めている。「未来食堂」は、客が店を手伝う「まかない」、それによって手に入れる「ただめし」など、客と店が“つながる”不思議なシステムが盛りだくさん。徹底した“効率経営”と、“客と一体化した店作り”で、食堂の新たな可能性を模索している。一方、「子ども食堂」は経済的困窮や孤食に陥る子どもたちに向けて、低料金で温かい食事を提供する取り組み。地域のボランティアが中心となって、いまや全国で300カ所以上開設されている。子どもたちの新たな“居場所”としてその役割に期待が寄せられている。独自の発想と信念で、失われた社会の“絆”を取り戻そうとする、2つの“感動食堂”を紹介する!
主婦の間で噂になっている75万台を売った大人気の炊飯土鍋がある。その名も「かまどさん」。実は、この土鍋13分間中火で加熱し、火を止めて20分蒸らすだけで、釜戸を使って「はじめ、ちょろちょろ、中ぱっぱ、赤子が泣いても、蓋とるな」で炊いたような、ふっくらとした、美味いご飯が、火加減の調整をしなくても再現できる優れもの。食べた人に、こぞって「もう炊飯器には戻れない」と言わしめる、感動を生む土鍋なのだ。そんな土鍋を生み出したのが、三重県伊賀市にある180年以上の歴史を持つ伊賀焼の窯元・長谷園。古くは、千利休が使用する茶器などを手掛けていたが、その後、清水焼や信楽焼などの有名焼き物の下請けに甘んじてきた窯元だ。そんな下請け窯元が、なぜ空前のヒット商品を生む会社に変貌できたのか?直面する危機を乗り越え、土鍋を使った食卓革命に挑む、老舗窯元の逆転秘話を徹底取材した。
消費低迷に悩まされる外食産業。1980年代に急増したファミリーレストランも苦戦を強いられている。そんなファミレス業界で、地元客から絶大な信頼を集め、売り上げを伸ばし続けている店が新潟にあった。それが、新潟に本社を置く「レストラン三宝」。業界内で大手チェーンでも苦戦すると言われる「新潟」にあるにも関わらず、「三宝」には、長蛇の列が...しかも、客の多くが家族連れのリピーターだという。なぜ「三宝」に客が集まるのか?効率主義を捨て、地域に愛されてきた異色のファミリーレストランの人気の秘密に迫る!
オレンジ色のラベルでお馴染みのロングセラー商品「つゆの素」や、小分け包装された削り節「フレッシュパック」で知られる、東京のかつお節メーカー「にんべん」は、今年、創業318年を迎える“老舗企業”だ。しかし、老舗企業にありがちな保守的な企業ではない。時代の常識にとらわれず、販売、製造など様々な分野で革新を続けてきた歴史を持つ。そんな「にんべん」の13代当主となる現社長の?津克幸も“かつお節”の消費が落ち込む現状を打破しようと、今、革新に挑んでいる。「何を守り、何を変えれば永続企業になれるのか?」300年以上の歴史を持つ長寿企業が仕掛ける、時代を生き抜くサバイバル術に迫る!
世界人口の約70億人のうち、開発途上国では約10億人が食糧不足で飢餓に苦しむ一方、先進国を中心に約20億人が過食による肥満や生活習慣病を抱えている。この“飢餓”と“肥満”の不均衡を解決するために立ち上がったのが、NPO団体のTABLE FOR TWO(TFT)だ。TFTの仕組みはシンプル。社員食堂や学食などで、低カロリーのヘルシー料理を作ってもらい、その代金のうち20円を開発途上国の学校給食(1食20円)の支援に充てるとういもの。2007年に始まったTFTの仕組みを導入する団体は年々増え続け、現在では650団体に。その寄付金をもとに、この9年間で世界7ヵ国に4300万食の給食を提供した。日本発の社会事業TFTの動きは今、色々な形で世界に広がり始めている。
「あなたは、人生の“最期”をどこで迎えたいですか?」。国の調査では、自宅で亡くなることを希望する人は7割。しかし、実際に自宅で最期を迎える人はわずか1割。その理由は、在宅医の不足、また在宅医療に対する認知度が低いことによる。その課題に取り組み、注目を集めている診療所がある。東京・板橋区に拠点を置く「やまと診療所」だ。医師で院長の安井は、在宅医療PA(医療アシスタント)という独自のシステムを構築し、多くの患者に安心して自宅で死を迎えられる医療サービスを提供している。「自宅で自分らしく死ねる。そういう世の中をつくる!」。そのミッションの下、多死時代を迎えた日本の医療、その変革に挑む若きドクターの奮闘に密着する。
東京近郊の行列のできる回転寿司店。ある日の目玉は、「産地直送」獲れたばかり宮崎県産のマダイ。客がこぞって手に取った。「新鮮で身が締まっていておいしい!」。銀座の鮮魚居酒屋ではその日の朝、北海道・紋別で獲れたばかりのカレイが刺身に...。客は「とろける〜」。カレイは、いわゆる「足の速い魚」で、刺身で食べるなど今までは地元以外ではなかなか実現不可能だった。それを可能にしたのが、羽田市場。大田区にあるスーパーマーケットの魚売り場でも羽田市場の鮮魚は人気の的。あの巨大な築地市場を通さない、新たな鮮魚流通革命の全貌に迫る。
日本企業が長年続けてきた“残業文化”は変わるのか?先進的な企業の取り組みからからその答えを探る。長時間残業が当たり前だったITシステム業界に“ホワイト企業”へと驚きの大変身を遂げた会社がある。SCSKは、「残業を減らせば残業代を出す」という前代未聞の方法で残業の半減に成功。それなのに、増収増益を続けている。改革を指揮した中井戸は、「従業員を犠牲にして利益を出しても一流企業とは言えない。自分の息子や娘を入れたいと思うか、が基準だ」と信念を語る。一方、“体験型ギフト”が評判を呼ぶソウ・エクスペリエンスは、副業や子連れ出勤を解禁。自由な働き方が新たな商品を生む原動力となり、売り上げを大きく伸ばしている。
京都の老舗料亭「菊乃井」。料亭といえば一般的に縁遠いイメージのある世界だが、三代目主人である村田吉弘は「料亭の基本は飯屋。普通の人が普通に働いて、人生の節目の日に少しだけ贅沢な気分を味わえる。それが菊乃井」と言う。そんな村田はこれまで、料亭としての伝統を守りつつも、従来の常識を変え続けてきた。それは料理の手法から人材育成に至るまで多岐に渡る。料亭という世界の中で異彩を放つ菊乃井、その全貌に迫った。
パン消費量が増え続ける一方で、いわゆる「町のパン屋」の廃業が相次いでいる。長時間労働が当たり前とされる厳しいパン職人の世界を若者が敬遠し、後継者が育たないためだという。そうした中、注目を集めているパン屋が岡山にある。無添加パンを、焼き立てで提供し、岡山では最も高い売り上げを誇る人気店だが、注目される理由はそこではない。なんとこの店、たった5日間で、パン作りのノウハウを身につけられる研修講座を開き、その卒業生が全国各地で次々と開業、その多くが人気店に育っているというのだ。「町のパン屋」を全国に広げる、異色プロジェクトの全貌に迫る。
客から絶大な信頼を寄せられ、業績を伸ばすローカルスーパーがある。山梨県を中心に13店舗を展開する スーパーマーケット「いちやまマート」だ。店に置かれる食品は、「美味しさ・健康・安心」をキーワードに素材選びや作り方にこだわっている。店内で作られる惣菜や弁当は、減塩や糖質カットなど、健康を意識した食品ばかり。中でも、いちやまマートの人気商品は、プライベートブランドの「美味安心」。食品添加物を排除したオリジナルの食品。国産小麦で作るパンやグルテンフリーのカレーのルー、はたまた子供向けのお菓子など、現在の商品数は約400アイテムにも及ぶ。「美味安心」が買えるのは、いちやまマートだけではない。「自分のスーパーにも美味安心を置かせてほしい」と、今や80のスーパーが提携し、その店舗数は全国で 1000店を超える。健康路線で客を呼び寄せるローカルスーパーの独自戦略、その全貌に迫る!
「ヨーロッパの食卓」をブランドコンセプトにした"こだわりの商品"を全国46店舗で販売している「サンクゼール」。この店の目玉商品が…添加物を使わないジャムだ。中でも特に人気が高いのが、「オールフルーツジャム」。ジャム作りに必要な砂糖を使わず、果物の甘さだけで作り上げたという。そんな「オシャレ」で「安心・安全」なオリジナル商品を目当てに、店には連日多くの女性が詰めかける。都会的で魅力的な商品を展開し、今では女性客の圧倒的な人気を誇るサンクゼールだが、実は、長野の田舎町に本社を置く従業員600人余りの小さな会社。辺りには見渡す限り農園が広がる場所にある。なぜ、地方の田舎町の会社が全国に人気店を生み出すことができたのか?夫婦2人で始めたジャムメーカーを年商64億円のブランドショップに変えた創業者・久世良三氏をゲストに迎え、地方だからこそできる“本物志向のものづくり”に迫る!
そのブランド力から、お土産や贈答品として人気も、知名度も高い「千疋屋総本店」。創業から182年の歴史を持つ老舗企業で、いち早くフルーツパーラーの原型を作るなど、日本のフルーツ界をけん引してきた。メロン1個1万5000円、ブドウ1房1万円…。驚くほど高値のついた果物がまるで宝石のように綺麗に並べられ、次々と売れていく。ある転機を境に、手ごろなフルーツ商品へも戦線を拡大、以降、売り上げを伸ばし続けている。高級な果物を手軽に食べてもらう戦略で成長を続ける、老舗の伝統と革新。そのフルーツ革命の真髄に迫る!
いま注目が集まる女性都知事が緊急出演!築地市場の移転延期問題はどうなる?都議会自民党との対決は?初の女性都知事誕生で東京は変わるのか?村上龍が迫る。小池氏の現在に至る華麗なキャリアのそもそもの原点は、テレビ東京にある。1988年に「ワールドビジネスサテライト」の初代キャスターに就任。1992年に日本新党で政界進出するまで務めた。当時の秘蔵映像で、“知られざる小池百合子”の実像に迫る。さらに、数々の決断の舞台裏が当時の大物キーマンたちの証言で明らかに!
緑茶のペットボトル市場で“老舗ブーム”を起こしたのが、サントリーが2004年に発売した「伊右衛門」だ。京都の老舗茶舗・福寿園の茶葉の加工技術とその創業者の名を付ける大胆なネーミングは、累計の売上高が1兆円を超える驚異的なヒットにつながった。その成功の裏にあったのが、古い茶業界で伝統と革新の“二兎”を追い続けてきた福寿園の経営だ。80歳の今なお茶文化を訪ねて世界を巡る福井会長の“二兎を追う”経営に迫る。
ビッグイベントの舞台裏に必ずいる…それが幅広い事業を手掛けるフラワー界のトップ企業、日比谷花壇。結婚披露宴で、新郎新婦から育ててもらった両親への花束贈呈を行うという感動のシーンを始めた先駆者であり、故永六輔氏や水木しげる氏など著名人のお別れの会をプロデュース。古くは吉田茂首相の国葬まで手掛けた。近年は、低価格業態の店舗を展開し、“個人の暮らし”にも領域を広げている。さらに、サービス付き高齢者向け住宅事業にまで進出。日比谷花壇ならではの花に接する活動を取り入れたことで、認知症の人にもある変化が見られるという。番組では華麗なるフラワービジネスの舞台裏に迫る。
創業52年を迎えた菓子問屋の吉寿屋。卸売りのほか、専門店「お菓子のデパート よしや」という直販店を関西を中心に101店舗展開している。小売店の価格は定価の約2割引き。品揃えはロングセラー商品からスーパーやコンビニで見たことのない菓子まで…なんと1400種類。まさに「お菓子のデパート」だ。商品の単価が安く儲けが薄いと言われる菓子業界の中にあって、吉寿屋は、独自の社員をやる気にさせる報奨制度を作り上げ、業界トップの利益率をたたき出しているという。その結果、創業以来“赤字無し”の健全経営を続けているのだ。そんな独自すぎる仕組みを作り上げた人物こそ、創業者の神吉武司。そして、仕入れ部門で武司を支え続けてきた現・会長で弟の秀次だ。兄弟二人三脚で作りだしたユニークな最強菓子会社「吉寿屋」。その強さの秘密に迫る。
絶品のハンバーグで連日のように長蛇の列を作る洋食店「つばめグリル」。創業86年を迎える老舗だが、この店のファンの多くが長年つばめグリルに通い続けているロングリピーター。世代を超えて3世代で通い続けているという熱狂的なファンを数多く生んでいる。そんな熱狂的なロングリピーターを生む秘密こそ、つばめグリルの3代目社長が実践してきた「正直経営」にある。客に提供するものには「絶対に手を抜かない!」「手間がかかっても手作りにこだわる!」「仲間に恥ずかしくない店にする」など、料理に、客に、仲間に、正直に向き合う愚直な経営戦略だ。効率化や短期的な利益に走りがちな外食産業の中にあって「客に嘘をつかない」経営で銀座の老舗となった「つばめグリル」。その正直経営の舞台裏を徹底取材した!
番組の放送が始まったのが2006年。翌年スティーブ・ジョブズが発表したアイフォーンは、わずか10年で人々の暮らしを一変させた。一方、その間、世界が注目する若き起業家が日本にも現れていた。“夢の繊維”と言われるクモの糸を人工量産しようという関山和秀。もう1人は、木と水を使わず石から紙を作る山?敦義だ。放送500回記念SPは、これからの10年で世界を変えうる驚くべき新素材の開発現場と2人の情熱に迫る。
「この地域から出て行け!」…かつて産廃業者として、住民から反対運動が巻き起こった埼玉県の石坂産業。そんな存続の危機にあった会社を父親から受け継ぎ、改革に乗り出したのは、当時30歳の女性だった。社長に就任した石坂は、半年で社員の4割が辞めていく劇的な改革を断行し、地域の迷惑施設と言われた会社を日本屈指のリサイクル企業に生まれ変わらせたのだ。そして、本社の隣に里山を保全する公園まで作り上げ、地元に愛される会社に育ててきた。父親の思いを胸に、企業を劇的に変えた女性社長の格闘の裏側に迫る!
多くの観光客で賑わう石川県金沢市。その閑静な住宅街に、注目スポットがある。その場所の名は「シェア金沢」。新しく作られた小さな町に、全国から年間600以上の視察団が訪れるほど、関心を呼んでいる。東京ドームよりやや小さい敷地に、高齢者や学生、障がい者など、およそ70人が一緒に暮らす「多世代共生タウン」となっている。敷地内には、クリーニング店やレストラン、売店、天然温泉、さらにデイサービス施設もあり、日常生活には困らない。それだけではない。「シェア金沢」には、就労の場も多くあり、高齢者や障がい者が働きがい・生きがいを持って充実した日々を楽しんでいるのだ。金沢発、大注目コミュニティの全貌に迫る!
全国16万世帯の会員を抱える、有機・低農薬野菜の宅配最大手「らでぃっしゅぼーや」。日本各地のこだわり農家と契約し、徹底した生産管理で作られた安心安全な野菜を家庭に届けている。そして今、野菜へのこだわりや生産者重視の姿勢は貫きつつ、NTTドコモ出身の国枝俊成社長が就任した後は、「顧客目線」を徹底して、業績もV字回復。そのほか、野菜そのものを宅配するだけでなく、より調理をしやすいカット野菜や調味料をセットにした商品を販売。幅広い層に有機・低農薬野菜の魅力を広めようと考えている。こうして今や同業他社の中で、会員数・売り上げともにトップを走る。進化し続ける野菜宅配ビジネス、そのトップ企業の新戦略に迫る。
「ごはんですよ!」や「味付?菜」など多くの家庭で食べられる桃屋の商品。37の商品のうち半数が大正・昭和生まれのロングセラーだ。「花らっきょう」は発売後95年が経つ。これほど支持される裏にあるのが「嫌になるくらい製法にこだわる」という桃屋の“良品質主義”。?菜は1年間発酵させてから瓶詰めし、佃煮用に良い青のりを提供しようと異物を取り除く“青のり洗浄専用工場”まで建ててしまう。小瓶に隠されたこだわりに迫る。
神奈川県に5店舗展開するリフォーム会社「さくら住宅」は、蛍光灯の交換や障子の張り替えなど、家のちょっとした困りごとを快く引き受ける「住まいのかかりつけ医」として地域住民に愛されている。一度、「さくら住宅」を利用した客は、会社の熱烈ファンになり、なんと株主の65%が顧客になっている。小さな補修工事を丁寧にこなすことが、大口のリフォーム受注につながり、18年連続の黒字経営を達成。地域住民を幸せにする、住まいづくりの全貌に迫る。
「コンビニコーヒー」がすっかり定着し、産地にこだわるスペシャリティコーヒーを扱うカフェが人気を博すなど、いまや空前のコーヒーブーム!国内のコーヒー消費量は3年連続で過去最高を更新中だ。そんな日本のコーヒー文化を戦後から牽引し、「カップから農園まで」川上から川下まで一貫したコーヒー事業を展開するのが「UCC」。世界初の缶コーヒーを開発し、レギュラーコーヒーでは16年連続でシェアトップを独走。一杯にかける「情熱」と、常識を覆す「イノベーション」で市場を切り開くコーヒーのパイオニア企業の実力に迫る。
その“粉”を使うだけで、繁盛店になるという魔法のような粉がある。それが「九州パンケーキ」という名前の粉。九州7県から集めた選りすぐりの穀物、7種類をブレンドした粉を使ったパンケーキは、モチモチでフワフワの食感を生み出す。九州パンケーキの粉を使ったメニューは、多くのレストランで人気の看板商品に。また、「九州パンケーキ」は物販としても全国670箇所で販売。現在、台湾やシンガポールなど、海外にも4店舗を展開。九州広域連合といった、チーム力で世界へ挑む、新ビジネスの全貌に迫る。
福岡・博多と言えば…モツ鍋、水炊き、とんこつラーメンなど、グルメな人達をうならせる国内屈指の食の街。そんな食の宝庫とも言える博多で、地元・博多っ子がこだわる食材の一つが「博多名物・明太子」だ。福岡県内だけで150以上のメーカーが切磋琢磨し、味を競い合っている。その「明太子」の激戦区で売り上げNO.1に君臨するのが、地元客からの絶大な信頼を得ている「ふくや」だ。実は、この「ふくや」は、10年近くに及ぶ試行錯誤の末、現在の明太子を生み出したパイオニア企業。そして、その作り方を地元のライバルメーカーに無償で教えることで「明太子」を博多名物に育てあげた企業でもある。自らの利益だけを追求せず、地域と共に生きる道を選んだ「ふくや」の知られざる感動経営術。その本当の狙いと、「ふくや」が目指す会社のあり方を徹底取材した!
白内障や、糖尿病の合併症など、誰もが罹りうる「目」に関わる深刻な病気は多い。そのままにしておくと失明の危機もある。そんな眼科手術で、世界でもトップレベルの腕を持つドクターがいる。彼の名は服部匡志。どこの病院にも属さず、フリーで日本各地の病院を渡り歩き、数多くの手術をこなして回る。そんな服部は、月の半分を日本で稼ぎ、半分はベトナムに渡って貧しい人々を無償で治療している。「一人でも多くの人の目に再び光を感じさせてあげたい」。その一心で14年に渡って救ってきた人は、日本とベトナム合わせて4万5千人を超えた。さすらいの眼科医、その感動の奮闘記。
“名古屋めし”の代名詞の一つ「みそかつ」。その人気に火を付けたのは「矢場とん」という1軒の大衆食堂だった。今や全国に20店舗出店し、年間237万人もの客が押し寄せる人気店「矢場とん」。その成功を築いたのは、創業家に嫁いできた若女将。食材、食器、のれん、看板メニューを変えるなど、女将は様々な改革を断行し、町の大衆食堂を全国区の「みそかつ」の名店へと変貌させた。さらに、社員と我が子のように向き合い、家族のような強い信頼関係を築く。外食では驚異的な離職率の低さを誇る、矢場とん流“超家族経営”の秘密と、「みそかつ」躍進の舞台裏に迫る!
連日のように新聞や雑誌などのメディアに取り上げられる、いま注目のテーマパーク、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン。実は、ここ2年連続で過去最高の入場者数を記録するなど飛ぶ鳥を落とす勢いをみせている。USJと言えば、「ハリー・ポッター」や「ジュラシックパーク」「ジョーズ」など映画コンテンツのアトラクションでお馴染みのテーマパークだが、実は、ここ数年でコンセプトを大きく変えているという。園内を覗いてみると、「きゃりーぱみゅぱみゅ」や「モンスターハンター」など映画以外のアトラクションやイベントが急増、しかも人気を博しているという。なぜ、映画のテーマパークが“映画以外”に舵を切ったのか?そして、倒産の危機さえも囁かれたUSJは、どうやって過去最高の入場客数を記録できるようになったのか?USJのV字回復を実現させた立役者・森岡毅をゲストに招き、年間750万人にまで落ち込んでいた入場者数を、1390万人に復活させた復活劇の秘密に迫る!
春の絶景が楽しめる小旅行の先として注目を集めるローカル線・いすみ鉄道。3月下旬〜4月上旬になると、列車から菜の花と桜が同時に楽しめるとあって、週末には多くの女性客が押し寄せる。この時期になると、のどかな房総半島を走る列車は、都心の通勤電車のような混雑ぶりを見せているという。今でこそ観光列車として高い人気を誇る「いすみ鉄道」だが、数年前までは廃線の危機にさらされていた。そんな廃線寸前の鉄道路線を、注目の鉄道に変えた男こそ、2009年公募で社長に就任した鳥塚(とりづか)だ。外資系航空会社から地方のローカル鉄道のトップに転身した鳥塚は、どうやって赤字路線を人気鉄道に変えたのか?鳥塚が打ち出した驚きの企業戦略の全貌に迫る!
野球・サッカー・バスケ・テニスなど、小学生を対象としたスポーツ教室を全国で展開する「リーフラス」。設立15年で、その教室の数は2500。会員が4万2000人を超えるという、子供向けスポーツ教室日本一となった。子供たちが夢中で通うという人気の秘密は「勝ち負け主義」よりも「誰でも楽しめる」スポーツへの転換と、元プロ選手も指導員として正社員雇用する独自のシステム。創業したのは、伊藤清隆。中学生の時に野球部で受けた体罰などが原体験となり、本来、スポーツは楽しむべきものだと、これまでにないスポーツ教室を作り上げた。いまでは多くのスポーツ人材を抱え、子供たちの教室だけでなく、教育現場向けや企業向けにスポーツのノウハウを生かした新ビジネスにも取り組んでいる。日本のスポーツ文化を変えたいと挑む注目企業を取り上げる。
急成長するアパレルブランド「ファクトリエ」。メイド・イン・ジャパンが売り物だが、代表の山田が全国各地を訪ね歩いて見つけた“スゴイ縫製工場”の直販という異色のブランドだ。今や日本の衣料品の国産比率は3%まで激減。縫製工場が次々と消える中、海外の有名ブランドが生産を委託するほどの技術を持つ工場も多い。日本の優れたモノづくりを再生させたいと山田が立ち上げたのが「ファクトリエ」なのだ。商品のタグには生産する工場の名前を入れ、しかも販売価格を工場が決めるユニークな仕組みを導入している。「モノづくり再生」に立ち上がった山田の情熱に迫る。
誰もが知っている回転寿司やジェットコースター、自動車エンジンに製鉄所…世の中の様々な場所で「ものを動かす」ために、必要不可欠とも言われる「チェーン」。ダヴィンチが発明したと言われるこのチェーンを、1年間に長さ2万5000キロも製造する、産業用チェーンの世界トップメーカーが大阪に本社を置く、椿本チエインだ。実は、この椿本の強さを支えてきたものこそ、創業者・椿本説三に始まるチャレンジャースピリットにあった。世界を驚かせ続ける椿本チエインの挑戦力と突破力の真髄に迫る。
長さ40mの「風車の羽根」、社員数千人のオフィス用品、国宝級の美術品…。そうした「運ぶのが困難なモノ」に挑み、必要な場所に届け、日本経済を支えてきた企業がある。あの物流大手「日本通運」だ。江戸時代の飛脚にルーツを持つ日通は、日本の近代化、戦後の復興、高度成長とともに、世の中が必要とするものを運び続けてきた。その多くは「誰も運んだことがなかったもの」。それを確実に届けるため、日通に浸透した哲学が「段取り八分」だ。事前の準備に十分な時間と労力を割くことで、数々の挑戦を成功させてきたのだ。できて当たり前、失敗が許されない「運ぶ仕事」で、果敢に挑戦を続ける巨大物流企業「日本通運」、その知られざる実力に迫る!
私たちが日ごろ食べている饅頭や中華まんに始まり、チーズが中に入ったハンバーグなど、何かを“包んで”作った食品。これらの生地と中身を包む機械を、世に初めて生み出した会社が栃木県宇都宮市にある。その名は「レオン自動機」。なじみのない名前だが、包む機械で国内シェア9割というトップメーカーなのだ。しかも日本の食だけには留まらず、ロシアのピロシキ、イギリスのスコッチエッグ、中国の月餅など、世界120の国と地域で活用されている。まさに世界も認めた“魔法の機械”。これを独学で生み出したのが、創業者の林虎彦。和菓子職人だった虎彦はなぜこの機械を生み出すことができたのか・・・。そこには壮絶なドラマがあった。そして現在、レオンを率いるのが、現場からたたき上げの田代康憲社長だ。田代は、虎彦の愛弟子。天才創業者から直々に開発者魂を叩き込まれた男だ。その師弟コンビが生み出した機械は、さらに進化を遂げ、きょうも世界中の食を支えている。知られざるニッポンのすごい企業、その驚くべき全貌を“包み隠さず”紹介する。
大手チェーンの経営統合や、地方コンビニチェーンの淘汰が進むコンビニ業界。その中にあって、客単価で全国2位、平均日販でも大手を押しのけ、4位という実力を誇る地域密着型のコンビニがある!そのコンビニを運営するのが福井市近郊でチェーン展開する「大津屋」だ。店の名前は「オレボステーション」。福井市民で知らない人はいないと言われる人気のローカルチェーンだ。現在、コンビニとしては6店舗を展開しているが、他の地方に住む人が想像するコンビニとは中身が全く違う。実は、店内の半分を占めるのは、総菜の販売スペース。しかも、その総菜の多くは “できたて総菜”で、店の一角にはファミレスのような食事席も設けられている。もちろん、日用品や食料品が並ぶ売場にも大手コンビニでは見かけない独自すぎるものが、ずらりと並んでいる。「月に20回は来る」という熱狂的なファンを生み出す超地域密着型のコンビニを運営する大津屋。驚くべき独自の進化を遂げたユニーク経営の全貌に迫る!
日清食品を筆頭に強豪がひしめきあう「即席麺業界」で、4位のエースコック。他社や消費者から一目置かれ、今でも売り上げを伸ばし続ける理由は、“常識にとらわれない”商品開発にある。1963年発売の業界初「即席ワンタンメン」を始め、初めての餅の入った「力うどん」や「わかめラーメン」、大盛りカップ麺「スーパーカップ」も大ヒット。その一方で、低カロリーを売りにした「スープはるさめ」はこれまでカップ麺に縁遠かった若い女性層をつかんだ。さらに、一層高まる健康への意識を背景に、”減塩”ラーメンを開発・商品化するなど、カップめんの常識を次々と変えてきた。この個性派軍団を率いるのは、2代目社長の村岡寛。社員へいつも投げかけている言葉は、「やりすぎぐらいがちょうどいい」。時代の変化を先読みし「とにかくやってみよう!精神」でチャレンジしてきたエースコック。そのユニーク戦略に迫る。
海外からの観光客が増え、賑わい始めたニッポン。しかし地方の宿には、その恩恵は少なく、廃業に追い込まれる宿も後を絶たないという。そんな苦境が続く地方の観光業の中、この15年で街を一変させ、驚く程の集客をする温泉地がある。それが兵庫県の山間にある有馬温泉だ。この逆転劇のキーマンこそ、日本屈指の老舗旅館「御所坊」の15代目主人だった。驚くほど柔軟なアイデアで温泉街に賑わいをもたらした、その独自手法に迫る!
「この地域に住む理由のNO.1」「この店があるから引っ越ししたくない」−地元住民にこう言わしめる大人気のパン屋がある。千葉県船橋市周辺に展開するベーカリーチェーン「ピーターパン」。人気の理由は、徹底的に“焼きたて”にこだわっていること。それだけではない。地元客から愛される本当の理由は、家族皆が来ても楽しめる店づくり。コーヒー無料のテラス席は、地元住民の憩いの場に。さらにクリスマスや餅つきなど季節ごとに採算度外視でイベントを開くなど、街のコミュニティーとなっているのだ。この地元から愛される店を作ったのが横手和彦。信金マンからスナック経営、パン職人…異色の経歴の男がたどり着いた、感動店作りの物語!
人口11万人の山形県酒田市に、市民の1割が通う日吉歯科がある。理事長の熊谷は、虫歯ができる仕組みを患者に理解してもらい、ケアを徹底する「予防歯科」を推し進めてきた。歯医者は虫歯になったら行くところでなく、虫歯にならないように通うところ。目指すは80歳で全ての歯がある社会だ。「歯を削ることは修理にすぎない。虫歯の原因になる虫歯菌を減らさないと再発する」。予防で日本人の歯を健康にしようという熊谷に迫る。
寒くなると恋しくなるニット。その編み機で世界トップシェアを誇る会社が、和歌山にある「島精機製作所」。世界中のファストファッションから超有名ブランドまでが島精機の編み機を使っているのだ。創業社長の島 正博(しま まさひろ78歳)は、根っからの発明家。小さいころから何かを考え付いては自分で作る永遠の発明少年は、78歳の今でも現役”発明家”社長。これまでに1100件を超える発明をし、すでに600件以上の特許を持つ。また,残りの発明が特許を取れば、あの発明王・エジソンを超えると話す。その”自称・エジソンを超えた男”、島の最高傑作が“魔法の編み機”。ニット製品をボタン一つで全自動で編み上げるという世界で唯一の機械だ。30年前にホールガーメント(丸ごと衣料)と名付けられたその機械は、イタリアの展示会で「東洋のマジック」と称された。その後も数々の発明や最新機器で世界を驚かせてきた島。2015年、ホールガーメントの最新機種を再びイタリアの展示会に出すやいなや、再び「進化したマジック」と絶賛された。そのファッションに革命を起こしてきた島のものづくりは、いまや宇宙や医療・工学分野にまでに可能性を広げて始めている。和歌山が生んだ発明王が率いる知られざる世界企業に迫る。
新潟県南魚沼市の山間にある、予約のとれない人気の旅館『里山十帖』。この宿は、徹底的に客目線のサービスにこだわる新しい形の旅館だ。他の旅館との大きな違いは、「体験」「発見」にあるという。実は、この宿に泊まった客は、稲刈りなどの農業体験や薪割りなど、普段はやらないであろう様々なことを実際に体験できるのだ。また、旅館の中で使われている椅子や食器、タオルなども館内で販売されていて、客が気に入れば購入することができる仕組みとなっている。これまでの旅館にはない“体験”という新しい価値を提案する宿の成功の秘密を探る!
「自作の小説を出版したい」「災害で壊滅した病院を復旧したい」などなど、世の中で様々な理由でお金を必要としている人に、共感した人が一口1000円程度からネットを通じて出資し支援する・・・、そんな仕組みが今広がりを見せている。こうしたインターネット上で多数の人から資金を調達する仕組みを「クラウドファンディング」という。日本でいち早く、そして最大規模のクラウドファンディングを提供するのが「READYFOR」。創立から5年。いまや延べ14万人から19億円を調達するまでに成長した。率いるのは28歳の若き女性経営者、米良はるか。彼女自身の体験から、READYFORの支援プロジェクトには、お金を出した人が、支援を実感できる仕組みがあちらこちらにちりばめられている。世の中を変える、新しいお金の流れとして注目される取り組みに迫る。
首都圏を中心に132店舗を展開する、スーパーマーケット「成城石井」。人気の秘密は「ここにしかない、こだわりの商品」があること。例えば輸入物のワインは全700種類、チーズだけでも210種類。総菜も自社で作るこだわりぶりだ。扱う商品数は1万2千種類。腕利きバイヤーたちが国内外から見つけてくる独自の品揃えが、客を捉えて離さない。そんな個性派スーパーを率いるのが、原昭彦社長48歳。「売れ筋は追わない。データには出てこない客の生の声が最も大事だ」と語る原。さらに、10坪から190坪まで、店舗の広さと立地に合わせて変幻の店づくりで出店を強化。いまでは、地方のスーパーやレストランに商品を提供する“卸し”や、ワインバーで“外食”にもビジネスを広げるなど、食にこだわった展開を続けている。徹底したこだわり商品で客を魅了する注目のスーパー成城石井、その全貌に迫る。
ホテルや飲食、フィットネスジムに映画など90万件ものサービスを格安で利用できる「ベネフィット・ステーション」の会員が増えている。この会員制サービスは、福利厚生を代行する会社が契約企業から従業員1人あたり月数百円の会費を受け取り、会員となった従業員に福利厚生として提供するものだ。今や会員の数は700万人以上。実は、このサービスは個人でも受けられる。例えばソフトバンクのスマートフォン加入者向けの追加サービス「とく放題」。これは「ベネフィット・ステーション」の仕組みを利用したもので、携帯電話の加入者が月数百円の料金を払えば同じサービスを使えるのだ。なぜ格安が実現できるのか。企業の福利厚生代行から始まった“格安サービス”の秘密に迫る。
千葉県大網白里市にある、小さな不動産会社「大里綜合管理」。一見どこにでもありそうな街の不動産店だが、実は、地域住民から驚くほど愛され、住民の高い信頼を勝ち取ってきた奇跡の不動産会社だ。そんな不動産会社を率いるのが社長の野老真理子。この野老が生み出した大胆な戦略で地域住民は、街の小さな不動産店にすぎなかった大里綜合管理を、驚くほど熱愛しているのだ。その原点にあるのが、仕事でも、ボランティアでも、そこに問題があることに気づいたら、すぐに行動を起こしてきたという大里の経営方針にある。いま大里が取り組むボランティアなどは283種類。仕事と地域活動に、もはや境界線がない状態にまで拡大してきた。「地域と共に…」という類を見ない戦略で生き残りを目指す、大里綜合管理の世にも不思議な実態を徹底解剖する!
高知県に根ざし、田舎のオリジナル商品のパッケージやキャッチコピー、さらにはプロデュースも手がけるデザイナー、梅原真。一見「なんにもない」田舎の埋もれた商品の魅力を引き出しヒットさせてしまう梅原は、デザイン業界でも一目置かれている。29歳でフリーのデザイナーとなり、当初は地元スーパーの広告や食品パッケージをデザインしていた。しかし、自分の好まない商品のパッケージをつくることに疑問を抱く。そんな時、梅原は印象深い風景と出会う。四万十川にかかる「沈下橋」。手すりも欄干もないシンプルな橋は、大雨が降ると川に沈み、収まると顔を出す。四万十の風景に馴染んだ沈下橋の姿から、等身大の田舎でいいのだと悟る。それがデザイナー梅原の原点になった。そして今も梅原は商品や生産者の真の魅力を探り、等身大のデザインをし続けているのだ。
炭火で焼いた俵型ハンバーグに一手間かけた食べ放題のサラダバー、そして釜戸炊きの魚沼産コシヒカリが人気のステーキ店チェーン「ブロンコビリー」。客単価はディナーで2100円とかなり高いが、売上高は3年連続で過去最高を記録。しかも外食産業では経常利益率日本一なのだ。なぜそんなに利益が出るのか?そこには「他では真似のできないもので客を喜ばす」「働く全ての人を幸せに」という創業者・竹市の信念と人情があった。BSE問題の牛肉離れ、そしてアルバイトが冷蔵庫に入った写真のSNS投稿の2つ大ピンチを乗り越えた人情親父の驚き経営術に迫る。
低カロリーで塩分控えめの健康食弁当を作って宅配する「ファンデリー」。カタログには250種類の弁当が満載。生活習慣病やメタボの人でも食べられるメニューから、腎臓病の人たち用にタンパク質を調整したメニューなど、利用者の体に合わせたものがたくさんある。利用者からは「しっかり味がついていておいしい」との声が。冷凍されているのでレンジでチンするだけという手軽さも受けて、利用者はいまや16万人、年商は26億円にも上る。ファンデリーは東京・赤羽にあるベンチャー企業。最大の武器は女性社員40人全員が栄養士や管理栄養士の資格を持つ“栄養管理のプロ集団”だということ。彼女たちは弁当の注文を受けるオペレーター業務からメニュー開発、さらに営業活動まで、何でもこなす。それだけではない。40人中35人が、“管理栄養士”の免許を持っていて、利用者一人一人の体や病状に応じたきめ細かい栄養相談にも乗ることができるのだ。弁当を売るだけでなく、その後のサポートまできっちりできるのは、本社がある東京・赤羽をもじって、AKB40(AKABANE40)と称する彼女たち栄養士軍団の存在があってこそ。ファンデリーを立ち上げた社長の阿部公祐は、元は脱サラして宅配で野菜の販売をしていた。事業が軌道に乗らず悩んでいたある日、たまたま顧客から「糖尿病なのでなかなか料理が難しい。気軽に食べられる健康弁当があればいいのに」という声にひらめいたという。“患者の症状にあった宅配の弁当はできないか…”。栄養士を雇いメニュー開発から食事指導までトータルで行う、今までにない宅配サービスを実現させたのだ。そして今、もっと幅広い層を狙ったメニュー開発や、食品メーカーなどと組んだコラボ商品の開発など、栄養士軍団の活躍の場はますます進んでいる。
新たなデザインが次々と打ち出される現代。消費者は流行の最新デザインを追い求め、毎シーズンのように“もの”を買い替えていく。そして、作り手も「大量生産・大量消費」という社会の波に乗り、毎年、買い替えられる「安くておしゃれなもの」を生み出し続けている。そんな“短期消費型”の風潮に強い疑問を感じ、新たなビジネスを生み出した男がいた。国内外に12店舗を展開する「D&デパートメント」の創業者・ナガオカケンメイ(50歳)だ。ナガオカの店で扱う商品は、全てが「長く使える良いもの」ばかり。それ以外の商品は、一切販売しないというコンセプトの“百貨店”なのだ。ナガオカが考える「長く使える良いもの」とは、どういうものか?「大量生産・大量消費」へのアンチテーゼとして小売業界に旋風を起こす、ナガオカの革命。その全貌に迫る!
放送開始から10周年を迎えたカンブリア宮殿。これまで400人を超えるゲストが様々なエピソードを披露してきた。しかし放送では紹介しきれなかった、珠玉のエピソードがたくさんある。成功の裏には大失敗が…。そして、ひょんなことから成長への糸口を掴んだ例も…。すべて、「あの時があるから今がある」。波乱万丈の人生を歩んできた経営者達は、どこで何を掴み、そして生き残ってきたのか…。これまでに登場した経営者のエピソードを、新規撮影分も含めて、90分拡大してたっぷりと紹介。さらに、村上龍がこれまでのゲストから選りすぐった2人の名物経営者、ニトリHD似鳥昭雄社長とハイデイ日高の神田正会長をスタジオに招き、特製の巨大模型やパネルも駆使しながら、波乱万丈の人生を紐解いていく。
列車のスピード化に伴って、いま駅弁事業者が苦境に追い込まれている。だが、そんな厳しい状況にも関わらず、一日で3万2000食を売りまくる驚異の駅弁事業者がいる。それが創業107年、日本一の駅弁メーカーとして知られる横浜駅・崎陽軒だ。駅弁として人気が高いのは、もちろん、地元・横浜では、家庭での食事としても利用されているという。全国各地の駅弁メーカーが苦戦する中で、なぜ崎陽軒は地元住民の心を鷲掴みにできたのか?冷めても美味しいシウマイに隠された、知られざる最強弁当の秘密に迫る!
羽毛ふとんを始め、枕・ベッドなど、あらゆる寝具を手がける業界トップメーカー「西川産業」。その創業は実に1566年にさかのぼり、来年450年を迎える超老舗企業だ。戦国時代、初代の西川仁右衛門が、近江で「蚊帳」の行商を始めたのがその始まり。江戸時代に、2代目の甚五郎が、これまでの常識を破って蚊帳に色を付け「近江蚊帳」として発売するとデザイン性が評判を呼び大ヒット商品となった。明治に入ると、西川産業は、それまで家庭で作るのが当たり前だった「ふとん」を、日本で初めて商品化。さらに、日本初の「日本睡眠科学研究所」を作り、睡眠そのものを科学的に分析し、「質の良い眠り」を研究している。この老舗を率いるのは元銀行員という異色の経歴を持つ西川八一行47歳。婿養子として西川家に入り西川産業入社後、38歳の若さで社長に就任した。そんな西川は新しい戦略を次々と打ち出している。西川の発案で開発したマットレス「AiR」(エアー)」は、今までにない斬新な色遣いが、幅広い層の心を掴み、累計35万本を売る大ヒット商品となった。
競争が激しい飲食業界を支えるビジネスで、業績を拡大する異色の経営者がいる。飲食店向けの厨房機器のリサイクルを手掛ける「テンポスバスターズ」創業者・森下篤史だ。森下経営の特徴は、とにかく、社員のやる気を引き出し、それを直接的な成果につなげるというもの。最近では、リサイクル業だけでなく、そこで得たノウハウを活かし、飲食チェーン店の業績をV字回復させている。なぜ、森下は倒産寸前に陥った企業の社員と業績を再生することができるのか?社員が変わる!独自すぎる企業再生術の神髄に迫る!
東京・八王子市内に、脳神経外科や循環器の専門病院を始め、内科クリニックやリハビリなど4つの医療施設をもつ「北原病院グループ」。その中核である「北原国際病院」を訪ねると、院内はホテルのようなオシャレな作り。見た目だけでなく、診察も、普通の病院とは違う。精密検査も即日結果。薬もその場で飲み、それを見てすぐに医者が対応する。さらにこの病院では「断らない救急」を実践しており、救急外来の受入率は実に96%。この病院をつくったのは北原茂実。大学病院の勤務医をしていた30年前、皮肉にも急病で自分が勤務していた病院に運び込まれたという。そこで思い知ったのは“病院は患者にとってなんと居心地の悪い空間なのか”ということ。その経験もあって、患者の目線を強く意識した病院をつくったのだ。一人でも多くの患者によりよい医療を―をモットーに掲げ、年間14万人を越える患者を受け入れている。さらに、グループの医療機関の一つ、北原リハビリテーション病院には「家族ボランティア」という、入院患者の家族が病院内で働く制度がある。家で雑巾を縫ったりするのもOK。働いた分だけポイントがたまり、病室の雑費を抑える事が出来るというメリットがある。さらにそれを通じて地域の人々が支える病院、そして病院を核にして、地域と繋がる病院。これこそが北原の理想の病院像なのだ。
東京を中心に、“町の飲食店”1万7000軒に新鮮でおいしい肉を届ける食肉卸「プレコフーズ」。その顧客のほとんどは個人がやっている小さな飲食店だ。プレコが取り扱う肉は1000種類。最大の特徴はどんな細かい要望にも応じてくれることだ。肉の切り方や厚さはもちろん、要望があれば焼き鳥の串打ちからチャーシューづくり、味付けまでやってくれる。そして、注文が1000円以上なら無料で配達してくれるのだ。さらに、店のメニュー開発も一緒にやることもあるという。正に“町の飲食店”の味と人情を支えている存在なのだ。
「観光のインフラ」として注目を集める路線バス。だが、地方のバス会社の多くは赤字を抱えて、疲弊している。そんなバス業界の中に、利用者を年々増やしている小さな地方バス会社があった。埼玉県にある「イーグルバス」だ。社長の谷島は、不採算に陥った大手バス会社の撤退路線を引き継ぎ、そこで常識を打ち破る改革を断行、地域に愛されるバス会社に育てて、客を大幅に増加させていた。疲弊する地方バスの再生人として注目を集める谷島の大胆な再生術を取材した。
日本最古の温泉といわれる「道後温泉」。その一角に、女性に大人気の宿「道後やや」がある。この宿、温泉宿なのに温泉がないという「弱点」を持つが、「おしゃれな浴衣」「8種類の高級今治タオル」など、外湯をとことん楽しめる仕掛けで見事に克服。さらに愛媛産にこだわった“豪華すぎる”朝食バイキングが評判となり、道後温泉で有数の人気宿となった。仕掛けたのは35歳の経営者・エイトワン大籔崇。「愛媛」をキーワードに10を越えるビジネスを手がける。例えば今治タオルは、生活でも使える商品を数多く取り扱う専門店を全国22カ所に展開。ミカンは、手作業で加工し「高級品」として店舗やネットで販売。それぞれの産地に恩恵をもたらし始めているのだ。広島県生まれの大籔、愛媛生活は大学からスタートした。だが在学中はパチンコ、卒業後は実質ニート生活。その後株取引にはまり、15億円儲けたというが心は満たされなかったという。転機が訪れたのは28歳の時。道後温泉で、客足が伸び悩んでいた高級旅館の経営を引き継がないかと、知り合いから持ちかけられる。「何か人のため、愛媛のためになることがしたい」と考え始めていた大籔は2つ返事で引き受けるが、いきなり窮地に陥ってしまう。支配人をスカウトして運営を任せたのだが、従業員のほとんどが辞めていったのだ。大籔は一から「客も従業員も満足させるにはどうしたらいいか」というテーマと向き合う。そうして導き出した答えは、意外なことに“愛媛”を見つめ直すことだった。それから見事、3年で人気の宿に生まれ変わらせた大籔。この成功の方程式は、今も仕掛ける数々のビジネスの元になっている。これまで「愛媛のために」奔走してきた大籔。しかし今、その活躍の場は県境を越えた。愛媛の隣、香川県の東かがわ市。ここは知る人ぞ知る手袋の町だ。市内の企業で国内シェア9割を占めているという。しかし生産現場を訪ねてみると、コスト削減のため次々と海外に工場を移転。今や国内に残った生産技術はごくわずかだ。消えゆく地場産業を救おうと大籔が立ちあがった。「愛媛の悩みは全国の悩み。いいモノは、少し工夫を加えるだけで必ず売れる」と語る大籔。愛媛で始めた「地方革命」、いよいよその真価が試されるときが来た。
街の中心に住宅を集約する、北海道・夕張市の「コンパクトシティ計画」が注目を集めている。人口減に備えた意欲的な取り組みで、陣頭指揮するのは東京都職員から転身した若き市長。一方、30年前「人口減で村が消える」との危機感から島根の村民が金を出し合って作った「住民株式会社」は、卵かけご飯専用醤油ブームを巻き起こした。ともに挑戦の原動力は、地元を愛する気持ちだ。人口減社会に立ち向かうヒントは、田舎にこそあった。
ランチの平均客単価1200円以上。それでも連日、大行列ができる飲食店がある。牛たん・麦とろ飯で知られる「牛たん専門店・ねぎし」だ。圧倒的なリピート率と高い顧客満足度を誇る人気店で、その接客ノウハウは、あのトヨタまでもが参考にしているという。不振が噂され、人材確保もままならない外食産業で、低い離職率と高い満足度を生み出す「ねぎし」。“外食の奇跡”とも言われる「ねぎしの独自すぎる経営術」を徹底解剖する!
日光東照宮の華麗な陽明門を修復する小西美術工藝社は、300年以上の歴史を持つ老舗の職人集団だ。その社長は、なんとイギリス人。しかも、1990年代に日本の大手銀行の不良債権を鋭く指摘した凄腕の銀行アナリストとして知られた人物だ。ひょんなことから社長に就任したが、「伝統」の名の下にどんぶり勘定で、倒産の危機にあった職人の会社を大改革した。さらに、観光立国を目指す日本の切り札は、貴重な文化財だと主張する。知られざる文化財修復の世界に身を投じた、日本を愛するイギリス人の「伝統」改革と提言とは?
和食の象徴“すし”。しかし今は回転寿司が主流で、昔ながらのすし職人は減る一方だ。しかも“飯炊き3年、握り8年”といわれる厳しい修業の世界は現代に合わず、後継者不足から店をたたむすし屋も少なくない。そんな中、すし職人を次々と輩出している異色の学校がある。「東京すしアカデミー」だ。“見て盗む”世界だったものを、講師が手取り足取り教えるスタイルを導入。素人でも最短2ヵ月ですしを握れるように仕立てあげるという。2002年の開校以来、これまで3000人の職人を送り出した。授業料は2カ月コースでも約86万円。決して安くないが、魚の捌き方から、シャリの扱い方、さらにはカウンター内での立ち振る舞いまで、徹底して実践的な指導をしてもらえると人気だ。設立した代表の福江誠は、元経営コンサルタント。すし店の経営指導をするうちに、すし職人がどんどん減少し、町のすし屋が廃業していく現実を目の当たりにし、このすし職人養成学校を思いついたという。福江の読みは時代にフィット。今や卒業生は日本のみならず、世界50か国で活躍している。さらにシンガポールにもアカデミーを開設。そこではすし以外の和食も教えている。正統派の和食が世界に広まれば、いずれ日本にとって大きな武器になるはずだと考えているからだ。
GW期間中の人気観光スポットの一つとして親しまれているフラワーパーク。似たような施設は各地にあるが、実は、経営的に成功をしているのは少ないという。そんな地方のフラワーパークを年間100万人の集客を誇る人気スポットに再生させたのが異色の経営者、塚本こなみ。日本初の女性樹木医として知られる存在だが、実は、フラワーパークの再生請負人としても業界内で注目を集めている。実際、客足が伸び悩んでいた栃木県の「あしかがフラワーパーク」では園長就任後、たった1年で黒字化を実現。その後、来場数を5倍にまで増やした。そして、静岡県の「はままつフラワーパーク」では、理事長就任前まで30万人に満たなかった来場者を2年で77万人に増やしてみせたのだ。なぜ、塚本がトップに就任するとフラワーパークは再生するのか?「感動」をキーワードにフラワーパークの再生を実現させる塚本の「感動分岐点を超える園作り」に迫る。
リーズナブルなメガネで、販売本数日本一を誇るブランド「JINS」。全国に281店舗を展開している。店内に並ぶ1200種類のメガネは、レンズ代込みで5000円から、高いものでも1万円(税別)と格安。しかも店で加工して、最速30分でメガネが手に入る。さらに、最近では、花粉症対策など、目がいい人にも役立つ「機能性メガネ」という新市場を創出。その中でも大ヒットとなったのが、パソコンやスマホの光から目を守る「JINS PC」。これで、さらなる急成長を遂げた。メガネ界に変革をもたらした仕掛人が、「ジェイアイエヌ」社長の田中仁だ。実は業界に参入したのは14年ほど前。しかも田中自身は目が良く、事業を手かげるまでメガネに縁がなかったのだという。群馬県に生まれた田中は1987年、地元で服飾雑貨の製造卸業を創業した。そして2000年。田中は、友達と共に韓国を旅行していた時、偶然、15分で出来る1本3000円のメガネと出会う。友達は大喜び。それを見た田中はビジネスチャンスを感じた。そこで2001年、福岡で1本5000円・即日渡しのメガネ店を出店したところ、予想以上の大ヒット。一気に店舗を伸ばした。しかしその後、ライバルも数多く出現。安さだけでは生き残れないと感じた田中はそこから「JINS PC」などの機能性メガネの分野に積極的に乗り出したのだ。それは今も健在。次々と様々な商品を生み出している。そして今年の秋、満を持して発売するのが、世界初の“自分を見るメガネ”「JINS MEME」。鼻パッドと眉間部分につけられた3つのセンサーが眼球の動きやまばたきなどを感知するというもの。それを分析すると、自分の体の状態が客観的データで見ることが出来るのだ。いろいろな分野で活用が期待されているが、その一つが車の“居眠り運転防止”。眼球の動きなどのデータを自動で検知して疲れや眠気の度合いを解析。眠気の兆候をキャッチしたらアラームが鳴るというような研究が進んでいる。この他にも、ヘルスケア分野でも検討が進んでいる。
ぼろアパート、倉庫、日本家屋、デザイナーズマンション…。個性的な物件を取り扱う不動産サイト「東京R不動産」。従来の物件紹介は、価格や築年数、床面積などデータ中心だったが物件そのものの価値に注目。紹介ページには、「木箱の家」「小さな宇宙」などのタイトルが・・・。取り扱う物件は全て営業スタッフが足を運び惚れ込んだもの。厳選された物件に興味をもった客が集まってくるため、成約率も高いというわけだ。仲介だけではない。古い物件を大胆に改造するリノベーション事業も手掛けるほか、家を自分で改装したいという人向けに、こだわりの資材を販売する“ツールボックス”というHPなど、住まいに新たな価値を生む様々なサービスを展開している。不動産業界に新たな流れを生み出した「東京R不動産」は3人の男が立ち上げた。雑誌の編集者だった馬場正尊。デベロッパーでマンションの設計などを担当していた吉里裕也。さらに元コンサルタントの林厚見だ。
居酒屋大手の不振が続く中、絶好調のチェーンがある。大阪発の焼き鳥専門店「鳥貴族」だ。食べ物も飲み物も全て280円(税別)という料金設定と国産鶏肉を使用し加工は各店舗で毎日行う“こだわり”が人気で、「入店まで1時間待ち」も珍しくない。現在は毎週のように新店舗をオープンさせている。他店が価格を上げ下げする中、鳥貴族は18年間、「280円均一価格」を続けてきた。そのからくりと大倉忠司社長の「ぶれない経営」に迫る。
「髪を切るだけ、シャンプーなし」で「10分1000円」。19年前、この斬新なシステムをひっさげて登場し、いまや年間1700万人が利用するQBハウス。創業以来、18年連続で成長を続ける国内トップのカット専門店だ。なぜ10分で髪が切れるのか?なぜ、1000円で儲かるのか?そこには、絶え間なく変わりつづけてきた独自の進化があった!世界で585店舗を展開する巨大チェーンの知られざる時短ビジネスの全貌を徹底取材!
愛媛・今治市にある農産物直売所「さいさいきて屋」。地元の言葉で「何度も来て」という店名の通り、客を圧倒する豊かな品揃えを目当てに、今や年間120万人の客が訪れる全国最大級の直売所として知られる。併設されたカフェでは、特大イチゴがギュウギュウ詰めのタルトが、飛ぶように売れていた。他ではお目にかかることができないアンバランスなスイーツは、地元の今治の食材を売り込むことが目的なのだ。そんな「さいさいきて屋」には、地元客だけでなく、わざわざ泊りがけで買いに来る熱狂的なファンもいる。一体なぜこれほど活況の直売所が、タオルと造船の町に誕生したのか。そこには、農家の高齢化という現実を逆手に取った独自の仕組みと地域経済をつなぐ核になろうという「規格外」の発想があった。
地球上で安全な水を利用できない人は、7億人超に及ぶという。そんな世界の貧困地域に足を運んでは、汚れた水を安全な飲み水に変える中小企業経営者がいる。日本ポリグルの小田兼利だ。独自に開発した粉末を泥水に入れてかき混ぜれば、きれいな水になる…。独自開発した浄化剤の秘密は、納豆のネバネバ成分。耳かき数杯程度入れて混ぜるだけで、ネバネバ成分が汚れをからめ取って沈殿し、透明になるという。バングラデシュ、タンザニア、ソマリアなどに次々と給水設備を建設し、貧しい人々でも払えるような価格で浄化した水を販売。さらにスタッフを現地で雇用し、実演営業や集金などまで任せ、ビジネスを生み出したのだ。タンザニアでは、昨年小田が設置した給水所が、道の駅ならぬ「水の駅」として様々な人が集まる場へと変貌、独自の展開を見せていた。
夏は冷奴、冬には湯豆腐や鍋と、一年中食されている豆腐。最近ではダイエット食品としても注目を集める食卓の名脇役だ。しかし、その実情は、6000億円規模の市場を8500社の中小メーカーが競い合う、小競り合いの状態が続いてきた業界でもあるという。「豆腐作り産業は成熟産業。もはや、新たな成長は見込めない…」誰もが、そう思い込んでいた業界だったのだ。しかし、そんな豆腐業界で異彩を放つ企業が現れた。それこそ相模屋食料だ。「社内改革の断行で売り上げ4倍!」そんな驚異の成長を実現させて、あっという間に国内販売シェアでNo.1となったのだ。なぜ、相模屋食料は、誰もが諦めかけていた成熟市場で、突如抜きんでることができたのか?その仕掛け人こそ2007年に三代目社長に就任した鳥越淳司氏だ。業界の常識を打ち破る改革を次々に実行し、奇策ともいえる新戦略で、見事成功を収めた鳥越社長をゲストに招き、その型破り経営の極意に迫る!
2015年3月11日で、あの東日本大震災から4年がたつ。災害の記憶が薄らいでゆく一方で、被災各地では、急激な人口減少が起きていた。そして、住居や仕事の問題に見通しが立たないことも影響し、復興の現場では、必要な若い労働力が慢性的に不足。仮設住宅を離れられない高齢者の孤独死も相次いでいるという。そんな逆風が吹き荒れる被災地で、驚くべき挑戦に打って出たしょうゆ店があった。江戸時代から続く老舗のしょうゆ店・岩手県陸前高田にある「八木澤商店」だ。八木澤商店の9代目の河野は、被災直後から「社員を解雇せず営業再開を目指す」と宣言し、若い発想と行動力を武器に会社の再建に奔走している人物。そんな河野が目指した復興の形こそ「地元・中小企業のチカラの集結」だという。被災地が抱える問題は、今後の日本が直面する問題点を先取りしているとも言われる中で、河野社長は、どう被災地の課題を解決しようとしているのか?地方再生のヒントにも成り得る陸前高田で始まった感動の再生戦略。その全貌を徹底取材した!
明治時代に京都で創業し、2002年に、社員の田中耕一氏がノーベル化学賞を受賞し、一躍知られるようになった島津製作所。年商3000億円、エンジニア1400人の技術者集団だ。「見えないモノを見る!測る!」分析・計測機器を製造する専門メーカーだ。ノーベル賞を受賞した田中耕一氏の業績も、これまで“見えなかった”タンパク質を、分析計測できる方法を見いだしたことによるもの。実はそんな島津製作所、日本中のメーカーにとって、その商品開発の命運を左右する重要な役割を果たしている。美味しいビールの味から、低燃費のバイク開発に至るまで、島津の計測機器でいろいろなものを可視化できたからこそ可能になったものも多い。日本のものづくりを根本から支えている企業といっても過言ではないのだ。そんな島津製作所を起こしたのは、島津源蔵とその息子・2代目源蔵。元々仏具職人だった島津源蔵は、明治期に西洋から入ってきた「科学」に興味を持ち、科学を教育するための実験道具の製造に乗り出す。そして2代目源蔵は、日本で初めてのX線撮影に成功するなど、事業分野を医療、分析機器へ広げていった。日本最古のハイテク企業ともいえる島津製作所は、そんな創業者のDNAを引き継ぎ、革新的な技術に常に挑戦してきた。現社長の中本晃も、そんなDNAを受け継ぎ、大ヒット商品となった液体分析装置を開発したエンジニアだ。「製品は、開発するだけでなく普及して世の中の役に立ってこそ価値が出る」という信条を胸に、今日も見えないものを見えるよう挑み続けている。その島津が新たに生み出した最新鋭機器が今、医療に革命を起こそうとしていた。それが、島津製作所と浜松医大が共同開発した「iMスコープ」。通常、高倍率の顕微鏡では、そのものの凹凸などの形状は分かっても、実際に組織がどういった物質で成り立っているのかは、別の分析をしなければ分からない。それがこのiMスコープは世界で初めて、形状と中身を同時に見て分析することが出来るようになった。今期待されているのが“がん治療薬”の開発。これを使えば、がん細胞の位置や形と同時に、薬がどこまで細胞に浸透しているか、などが一目瞭然になり、治療薬や治療法の開発が劇的に進歩するのではないかというのだ。島津が取り組む「見えないものが見える」機器、その限りなき可能性を取材する。
松坂屋,伊勢丹,大丸…全国の名だたる高級百貨店のデパ地下で、1つ3000円のジャムや1000円のジュースが飛ぶように売れている店がある。その名は「セゾンファクトリー」。ジャム、ジュースだけでなく、ドレッシング、調味料など、最高級の素材を手で作る“本物”志向で、幅広い客層を掴んでいる。今や全国に約30店舗を構えるが、その本社を訪ねてみると、山形・米沢駅から車で30分の雪深い山の中。工場をのぞいてみると…、商品作りは、ほぼ手作業。素材の皮むきから加工、瓶詰めやラベル貼りに至るまですべて手でやっている。素材も地元・山形が中心だ。こだわりの農家が作った蜜たっぷりのリンゴは濃厚ジュースに。さらに雪の中でみずみずしい甘さを保った雪かぶり大根は、その日のうちに「すりおろしポン酢」として商品にする。セゾンファクトリー社長の齋藤峰彰。齋藤の実家は代々醤油を作っていた。大学卒業後、家業を継ぐために帰郷したが、父が多額の借金を背負い、実家は廃業。斎藤はジャムの製造で再起することにした。学生時代に長野で買ったジャムが強烈に美味しかったという素朴な理由と、おいしい素材なら山形にでもたくさんある、との思いから。蔵の片隅で、たった1人、一斗缶とガス台で研究する日々…。母の助言も得ながら、試行錯誤の末、納得のいくジャムが作れるようになったという。そして1989年実弟とともにセゾンファクトリーを設立。弟はその後他界するが、齋藤は志を今も貫き、ヒット商品を生み出し続けている。そんなセゾンファクトリーには全国から商品を作って欲しいという売り込みが断たない。去年12月、山形にやってきたのは栃木の農協。ブランドイチゴ“とちおとめ”をジャムとして商品化できないという相談だった。しかし齋藤は、栃木が開発したばかりの超高級イチゴ“スカイベリー”でジャムを作りたいと逆提案。自ら栃木に行き、素材にほれ込んだ齋藤は、超高級のイチゴジャムを作ることを決断する。そして、4860円という超高級イチゴジャムが完成したのだ。
業界を揺るがした輸入牛肉の自由化や大洪水の被害…そんな逆境を乗り越え、世界から注文が殺到する“和牛”を育てる男がいる。 鹿児島県薩摩川内市で和牛の大規模肥育を営む野?喜久雄、65歳だ。 もともと地方の小さな牛の肥育農家だった野?は、これまで数々の逆境に見舞われてきた。だが、そんなピンチの中でも1次産業にこだわり、その都度、打開策を打ち出して成長を実現させてきた。驚くべきことに、野?の経営する農業生産法人で育てた牛は、肥育期間が通常よりも約3ヵ月短く、病気になる数も大幅に少ないという。そして、国内の牛肉コンクールでは数々の賞を受賞してきた。 なぜ、野?は、同業者がうらやむ牛を育てることができるのか?そして、苦難にさらされながらも1次産業にこだわってきたのか? 世界が注目する和牛王「野?」の不屈の経営術と、野?が生み出した独自すぎる牛の育て方を徹底取材した。
政府が“観光立国”を掲げてから11年。海外から日本を訪れる観光客は年々増加して、2014年に、ついに1300万人を超えた。しかし、その数字を世界で比較してみると、同じ島国「イギリス」の3分の1程度の水準に過ぎないという。なぜ、ここまで力を入れているのに、日本観光はブレイクできないのか…。そんな問いにひとつの答えを出した男がいる。 鹿児島の山中で1泊20万円の宿を経営する、田島健夫。もともとは、1泊3食付で3500円という作業員向けの激安宿を経営していた人物だ。名所旧跡などがあるわけでもなく、近くに観光スポットがあるわけでもない、寂れた温泉地。田島はたった一人で、その激安宿を、海外セレブが注目する“自然と地域性に、こだわった高級旅館”に変えたのだ。観光業の常識を打ち破る田島の独自戦略の全貌に迫る!
家や壁といった身近なものから、自動車や列車、さらには東京タワー、石油タンクに至たるまで、あらゆるモノに使われている“塗料”。美観だけでなく、サビ止めや遮熱効果など、様々な“塗料の力”が私達の生活を支えている。その塗料業界で、国内トップ企業が「関西ペイント」だ。特に自動車塗料の分野ではシェア50%を誇る。社長は石野博。元三菱商事の商社マンだ。その石野、「メイン事業の自動車塗料に頼り過ぎていてはいつか限界がくる」と常に危機感を抱いている。その打開策が“付加価値塗料”の開発。最近のヒット商品は「アレスシックイ」と呼ばれる塗料。日本古来の「漆喰」を塗料化したもので、「脱臭」や「湿度調整」などの効果がある。本来の「漆喰」は原料も高く、左官技術も必要だが、これを塗料化して誰でも塗れるようにした。これが受けて一般家庭でも使われるように…。脱臭などの効果に加え、最近では、インフルエンザ菌の繁殖が抑えられるという効果も分かり、病院や保育園などを中心に需要が増加。私たちの生活にも役に立つ新塗料を次々と生み出している。
年間300万人が訪れる人気の沖縄美ら海水族館。 最大の魅力は迫力満点の透明で巨大な水槽にある。 高さは8.2m、幅は22.5m、テニスコート程の大きさで、完成後の2003年には、ギネスに世界最大と認定された。世界から注目を集めるこの水槽を作ったのは、実は、従業員数、わずか86人の香川県にある「日プラ」という中小企業だ。 あまり知られてはいないが、2008年には「ザ・ドバイモール」の水族館でギネス記録を塗り替え、2014年1月には、中国・広東省の水族館で高さ8.3m×幅39.6mの水槽パネルを作り、三度もギネス記録を更新してきた。 四国の田舎町にあるこの中小企業「日プラ」に、いまや世界の名だたる水族館からオファーが殺到。水族館用大型アクリルパネル「アクアウォール」で世界シェア7割を誇り、納入実績は世界60か国を数える世界的企業に成長している。 地方の中小企業を世界が注目する企業に変えた、日プラ・敷山哲洋社長は、なぜ地方メーカーを大きく変貌させることができたのか?世界で勝てる“ものづくり会社”を生み出した経営手腕とベールに包まれてきた、その極意に迫る!
2015年初回は「医療の未来を切り拓く挑戦者たちSP」。脳卒中などで歩けなくなった人々の願いは“再び自分の足で歩きたい”ということ。そこで注目を集めているのが“ロボットスーツ”による機能回復トレーニングだ。「HAL」と呼ばれる装置を体に装着すると、人の意思をセンサーで読み取って足の動きを補助してくれる。トレーニングの結果、自分の足で再び歩けるようになった人もいる。現在、500体が全国160の医療機関などに導入された。さらにEUでは医療機器として正式に承認され、本格的な“治療”も始まっている。HALを生んだのが、筑波大学大学院教授にして、ロボットベンチャー・サイバーダインのCEO山海嘉之氏だ。「科学は人の役に立ってこそ意味がある。人のため社会のためにテクノロジーは使われるべきだ」という山海は、工学だけでなく、脳科学や神経学、さらには心理学など、様々な学術を合わせて、人の意思通りに動くロボットスーツを作り上げた。さらに開発は加速。小型でどこでも使える新型HALや、介護する人の作業支援用のHALなど、さらに人や社会の役に立つ開発を進めている。
日本人が大好きなイカ。イカ漁は今が旬。北海道・羅臼には全国からイカ釣り漁船が集結していた。そのほとんどに搭載されているのが東和電機製作所が開発した「全自動イカ釣りロボット」だ。かつては、漁師が「シャクリ」と呼ばれる手の動きで、疑似餌を魚に見せかけて釣り上げていた。それをイカ釣りロボが、コンピューター制御で再現。次々にイカを釣り上げていく。漁師の数は激減しているが、このロボのおかげで、たった1人で漁が出来るようになり、漁獲量も飛躍的に増えた。さらに、料理屋向けの「活イカ」など、新たなイカの流通をも生み出した。東和電機のイカロボは日本で圧倒的なシェアを誇るとともに、世界各地にも輸出。そのシェアは7割と、小さなグローバル企業なのだ。
1996年のサービス開始から18年…今や閲覧数は月間600億を超え、日本最大のポータルサイトとして親しまれる「Yahoo!JAPAN」。 単なる“検索サイト”ではなく、日々のニュースや天気などの情報、ショッピングにオークション…その圧倒的存在感は、国民的インフラと言っても過言ではない。 そんなヤフーのトップに2年半前に44歳という若さで就任した宮坂社長は、組織が巨大化しすぎ保守的になりがちだった社風を、パワフルな経営改革で果敢に攻める “新生ヤフー”へと導きつつある。 番組では、ほとんど知られていない強さの秘密を徹底取材。 ヤフーを“課題解決エンジン”と位置づける宮坂社長に「ネットの本当の可能性」について聞く。
虫歯の時などにお世話になる歯科医院。いまや全国6万8000カ所、コンビニより約1万4000カ所も多くあるという。 その背景にあるのが歯科医師の急増だ。歯科医師の数は、いまや国内で10万人超。ニッポンの歯科医療界は、まさに“過当競争時代”に突入している。しかし、その一方で、歯科医療を受けられない人も増え続けている。 歯科医院に通院するのが困難な体の不自由な高齢者の数は、250万人以上とも試算されているという。 「医療が必要なのに十分な医療が受けられない」その現状に目を向け、立ち上がった男がデンタルサポートの寒竹だ。 寒竹は、歯科医院の経営から転身し、「歯科医師」と「高齢者」の双方の問題を解消する画期的な訪問歯科の仕組みを作り上げた。それがデンタルサポートの始めた、歯科医と患者のマッチング。診療スケジュール、機材、移動などの管理、さらには診療支援など、訪問歯科診療に関するバックヤードの全てを担う独自のシステムだ。 開業歯科医の経験を持つ寒竹を筆頭に、超高齢社会に立ち向かうデンタルサポートの挑戦に迫る。
誰もが一度は聞いたことがある「ミドリムシ」。実は虫ではなく藻の一種だ。光合成ができるという「植物」の要素と、自分で動ける「動物」の要素を併せ持つ珍しい生物。しかも、59種類の栄養素を持つ。このミドリムシが今、ものすごい勢いで世の中に広がっている。豊富な栄養素に目をつけ、イトーヨーカ堂などがミドリムシ入りの食品を積極的に展開。さらに、いすゞ自動車はミドリムシから採った「油」をバスの燃料として使う実験を始めた。そして、火力発電所ではミドリムシが光合成でCO2を吸収するという試みも…。「栄養」から「エネルギー」、「環境」まで、人類の問題を幅広く解決する可能性を秘めたミドリムシ。それを大量生産する世界唯一の企業がある。2005年に創業したばかりの東大発ベンチャー企業、ユーグレナだ。この会社が、世界で初めてミドリムシの「大量培養」に成功し、ビジネスとして成立させた。率いるのは出雲充34歳。その原点は発展途上国のバングラデシュ。大学時代に訪れた際、子ども達が栄養失調に陥っている実態を目の当たりにする。“魔法の食糧”を探すため、文系から農学部に転部までした出雲。そこで出会ったのが、大学の後輩・鈴木健吾だった。鈴木からミドリムシの話を聞き、二人三脚で研究を始めることに・・・。だがその大量培養は至難の技だった。食物連鎖の一番下に位置し、しかも栄養豊富なミドリムシは雑菌の格好の餌食。出雲たちは全国に散らばる研究者たちに頭を下げ、過去の研究成果を聞き取った。その中で見つけ出した理論を元に、ついに世界初の大量培養に成功した。その後、サプリメントとして商品化したが、ミドリムシという名前から虫と勘違いされるなど、「明日にも倒産する」という日々を2年以上も送った出雲だが、伊藤忠商事との取り引きが決まった事で息を吹き返し、2012年には東証マザーズに上場を果たす。今もミドリムシ研究で世界最先端を走るユーグレナ。地球上には100種類以上ものミドリムシが存在し、それぞれ「油分が多い=燃料向け」、「タンパク質が多い=食品向け」など、異なる特性を持つ。出雲の大学時代からの「相棒」で研究開発責任者・鈴木を先頭に、きょうも日々、人に役に立つミドリムシ研究が続いている。10月末。バングラデシュの貧困地域にある小学校。ここで子供らにユーグレナのミドリムシクッキーを配る出雲の姿があった。ユーグレナは今春から「自社製品が1つ売れたらクッキー1食分を子供に寄付する」プロジェクトを始めた。現在2500人の子供らに毎日クッキーを配っているが、出雲は「100万人まで歯を食いしばって頑張る」と宣言する。究極の目標は、やがてこのクッキーが他の貧困国にも普及し、世界から栄養失調をなくすこと。出雲の全ての原点・バングラデシュで、夢は少しずつ形になり始めている。
千葉県南房総市に注目される観光施設がある。それが「道楽園」だ。『寿司』『海鮮丼』『海鮮浜焼き食べ放題』などの専門店が軒を連ね、多くの客で賑わっている。人気の理由は、“新鮮な魚を格安で食べられる”こと。しかもそれぞれの店が魚の専門知識を熟知。もっとも適した方法で“魚”を提供しているのだ。この「道楽園」を経営するのが千葉県鴨川市に本社を置く「ヤマト」グループ(創業35年、年商90億円)。南房総で、産地仲買から卸業、さらに小売り・飲食店と『魚に関するすべての事業』を手掛ける総合水産会社だ。これを一代で築き上げたのが、代々続く漁師一家に生まれた鷹松募。船酔いのため、漁師は断念するが、寿司屋での修行、さらに行商と、常に魚に関わって生きてきた。漁師・卸・小売りと全ての視点を持つのが鷹松の強みだ。実はその鷹松、いち早く地魚を世に出してきた人物でもある。“売り物にならず、漁師が自家消費していた雑魚”に目をつけ、“地魚ブーム”を生み出したのだ。しかし、現在、日本の漁業は、高齢化と後継者不足に悩み、衰退の一途。そこで鷹松は、漁師とともに、地魚を中心に付加価値を付ける活動を展開。その活動は、地元千葉にとどまらず、遠くは北海道と、日本全国に広がりつつある。魚を知り尽くした男が語る、ニッポン漁業を儲かる産業にする手法に迫る。
首都圏の駅前に10日に1店舗というペースで出店攻勢をかけているラーメンチェーン「熱烈中華食堂・日高屋」。中華そば390円、ギョーザ6個で210円、500円台からの定食と、安さとメニューの豊富さが受けて人気。現在325店舗を展開している。これを一代で築いたのがハイデイ日高会長の神田正73歳。自分の店のラーメンを評して「普通」。「毎日来てくれる客が多いからあっさりなんです」と言ってのける。神田が初めてラーメン店を出したのが40年前。埼玉の大宮駅前の5坪の店だった。駅前立地に加え、当時では珍しい深夜まで営業したところ大盛況。この成功を見て駅前のチェーン展開を思いつく。今では9割以上が駅から5分圏内にある。しかし、一般的に駅前の物件は家賃が高め。なぜ安さが売りなのにペイできるのか。夜、店を訪ねてみると、サラリーマンたちが仕事帰りの一杯を楽しんでいた。日高屋は酒とつまみも充実させている。これがちょい飲み需要を喚起し、酒類の売り上げ比率は15%と他の中華料理店などと比べ3?5倍。利益率の高い酒を売る事で高い家賃をカバーするのだ。
新潟県三条市のキャンプ用品メーカー、スノーピーク。“スノーピーカー”という熱烈ファンを生んでいるほどの人気ぶり。強豪ひしめくアウトドア業界で、なぜスノーピークは急成長しているのか?「これまで世の中にないものを作る」。社長の山井太は、商品作りの極意をこう語る。そして、そんな“究極商品”を生み出すのは、「超」のつくほどキャンプ好きの社員たち。「こんなの欲しかった!」とユーザーに言わしめる、スノーピーク流“客感動”戦略に迫る!
東京スカイツリーの中に「レムソンズ」というアイスクリーム店がある。セルフサービスでアイスを盛った分だけ量り売りという、これまでにないコンセプト。東京を中心に4店舗を展開する。この人気チェーンをつくったのが、栗原幹雄。高級バーガー「フレッシュネスバーガー」を創業した男だ。大手チェーンとは一線を画す、“手作り感”と“個性的な店作り”で、今も業界で独自の地位を占めている。そんな栗原は、大学時代に建築を専攻し、積水ハウスに就職。現場監督を務めるなど、建築のイロハを学ぶ。最初の転機は26歳の時。義兄から突然呼び出され、「会社を辞めてこれまでにない飲食店をやろう」と誘われる。このまま定年まで一流企業で安定した人生を送ることに疑問を感じていた栗原はこの話に乗る。そして2人で立ち上げたのが「ほっかほっか亭」。冷めた作り置きの弁当が当たり前だった時代、出来たてのあつあつ弁当を提供して大人気に。4年で1000店を突破するなど、ほか弁ブームを巻き起こした。栗原は店の設計を始め、物件探しからマニュアル作り、調理器具の調達まで、飲食業に関わるすべての仕事を経験する。会社も順調に成長し、役員を務めていた40代のある日、人生最大の転機が訪れる。物件を探していたところ、東京・渋谷区の住宅街にある一軒家に出会う。その瞬間、「これはアメリカで見たハンバーガー屋だ!」とひらめく。すぐさま家に帰り、一晩で店の設計図を書き上げた。それがフレッシュネスバーガー一号店だ。その後、フレッシュネスバーガーも大成功。しかし栗原は、役職も株も全て手放した。「業態を生む方が好き」と、新たにベンチャー企業を立ち上げたのだ。「レムソンズ」を皮切りにワンコインピザなど、次々と新しい業態を生み出している。そんな栗原のアイデアの源泉は、日課の映画鑑賞。早送りでひたすら服や建物などを見てセンスを磨いているのだ。それは実際の店作りに反映されている。その栗原の新たな仕事が“再建請負人”。吉野家ホールディングスの子会社にグリーンズプラネットという会社がある。たい焼きや軽食など14の業態を持つが、どれも特徴を出せず、4期連続の赤字。吉野家HDの安部会長が直々に栗原に再建を託したのだ。早速乗り込んだ栗原は、定番メニューを強化したり、店のデータをリアルタイムで見える化したりと改革を進め、1年で黒字化に成功した。そして今はフードコートを一括して請けるプロジェクトに取り組んでいる。外食・伝説の仕掛け人、栗原の新たな挑戦が始まった。
赤字に陥った年商 3700億円の大阪の老舗メーカーの社長に就任して、その企業を20年で売上高1兆7800億円を誇る世界企業へと成長を遂げさせた、ダイキン工業の井上会長をゲストに迎え、その奇跡の改革の真髄に迫る! 国内の中堅メーカーに過ぎなかったダイキンを世界企業へと躍進させた井上改革。 そこには全く常識にとらわれない柔軟な戦略と、果敢な挑戦に実現できる圧倒的な人材力にあった。驚くべき人材力を生み出した、ダイキン井上改革の秘密に迫る。
街でよく見る黄色い看板、時間貸駐車場の「タイムズ」。全国に1万4000ヵ所とダントツの業界1位だ。そのタイムズを展開するのは「パーク24」という会社。350人を超える営業部隊が日々新規駐車場を開拓し続けている。その数、年間7万台分。更地だけでなく閉店した店舗跡地も重要な候補地となる。さらに行列のできるラーメン店や工事現場など、人の集まる場所の近くに作るのも鉄則だ。また料金を決めるのも営業部隊。目と鼻の先でも少しずつ料金を変え、稼働率を上げている。さらに、最近では役所や銀行など既存の施設と提携するなど25期連続で増収を達成。年商は1500億円を超える。率いるのは、2代目の西川光一社長。10年前に創業者の父から会社を受け継ぎ、売り上げを3倍に伸ばした。「常に駐車場の事を考え、進化させたい」と話す西川。その秘密兵器がTONICと呼ぶ独自のオンラインシステム。全国のタイムズとつながり、客とのやり取りやトラブル処理、さらには区画ごとの売り上げまで把握できる優れもの。実は11年前、まだ営業担当だった西川が導入したものだ。その頃、駐車場の数は3000ヵ所にまで増えていたが、オンライン化されておらず稼働状況が全く分からなかった。そこでこのシステムを先代に提案したところ却下される。当時の売り上げが20億円のところ、40億円の投資が必要だったのだ。西川は折れない。直訴すること3度、ようやく認められた。自前にこだわったこのシステムは、駐車場が1万4000ヵ所を超えた今も威力を発揮し続けている。そんな西川に村上龍は「創業者と2代目の役割の違いは」という質問をぶつけた。すると「0から10にするのが創業者。10から100にするのが2代目の役割」という答え。かく言う西川の10から100にするビジネスが、5年前に参入したカーシェアリング事業。車を全国の自前の駐車場に置けるという優位点や車種や台数を一気に増やしたことで、後発ながらトップに立った。さらに西川が見据えているのが、サービス業としての駐車場。おもてなしを重視した駐車場作りを目指しているのだ。駐車場のイメージそのものの変革に挑む2代目の戦いは続く。
埼玉県日高市に、年間400万もの人が訪れるサイボクハムこと、埼玉種畜牧場。東京ドーム約3個分の広大な敷地に、レストランや直売所、カフェテリア、ハム・ソーセージ工場などがある“豚のテーマパーク”だ。豚肉の品種改良を自社で手がけ、“とびきりうまい豚肉”を作り続けているサイボク。その原点には、“近代養豚の父”と呼ばれ、養豚業の発展に寄与した創業者の存在がある。だが田舎の養豚場に過ぎなかったサイボクを大人気スポットに変えたのは、現社長の笹崎静雄だ。養豚業のままでは未来はないと、“豚づくし”で客を呼ぶ仕掛けをつくった。“ブタに人生を賭けた男”笹?のユニーク経営に迫る!
ガラスメーカーとして世界1,2を争う「旭硝子」。住宅やビルに使われる板ガラスや自動車の窓ガラスなどが中心だが、800?の重さに耐える強化ガラスや、低反射で映り込みがほとんどないガラス、熱を吸収するガラス、さらには紙より薄いガラスなどなど、高い技術力で様々な機能を持ったガラスも生み出している。社長の石村和彦は「ガラスは本当に可能性がある素材」だと話す。世界的に見てもガラスの需要はGDPの伸びとともに拡大している。需要が拡大しているものの一つがスマートフォン。表面はガラスのため、落としたりして割る人が後を絶たない。そこでドラゴントレイルという8倍の強度を持つガラスを開発した。こうしたガラスを生み出すのが、ガラス材料やコーティングなど39分野の技術者たち、その数5000人以上。こうした技術者を有効活用するため、スキルマップという人材検索システムを導入。能力やレベルに応じて、優秀なスタッフを適材適所に配置することが出来る。技術者集団、旭硝子のモットーは、創業者の「易きになじまず 難きにつく」という言葉。安易な道に走るのではなく、困難でも克服すればより大きな果実を得られる方を選択せよという意味。社長の石村も技術者だった25年前、液晶用ガラス工場を建設する際に、先行するアメリカの会社の特許を使うのではなく、自らが設計した新しい機械で挑んだという経験があった。1年以上にわたって成果が得られなかったというが、その後、現場の人間と力を合わせて乗り切り、今では液晶用パネルは会社の利益の9割をたたき出すまでに成長した。創業者の言葉が今も脈々と生き続けているのだ。さらに今、新しい戦いも始まっている。舞台はサッカーのW杯が開かれているブラジル。旭硝子は選手が座るベンチを提供。あのドラゴントレイルや低反射ガラスなどの技術をふんだんに織り込んだガラスルーフベンチは、世界に旭硝子の名前をPRするのに一役買っている。そしてブラジルを攻める理由がもう一つ。これまで日本や欧米など先進国でビジネスを展開してきた旭硝子だが、南米は空白地。経済成長著しいブラジルをまずは攻めるため、サンパウロに新工場を建設したのだ。日本で磨いた製造技術で新市場の開拓に挑む。石村はいう。「ガラスにはまだまだ無限の可能性がある。これからも進化し続ける」と。
サラヤは、公共施設やオフィスの洗面所にある緑色の薬用せっけん液や、台所用「ヤシノミ洗剤」で知られる衛生・健康関連メーカー。創業者の更家章太(現顧問)に始まる「人間と自然との共生」を企業理念に自然由来の成分を使った商品開発にこだわり続けてきた「自然派」企業だ。そんなサラヤは、2004年、原料であるパーム油をめぐる環境問題に直面、2代目社長の悠介は、環境保護活動にも力を入れ始める。「消費者と環境に本当に優しい商品づくりとは何か」を常に問い続け、「自然派」に、こだわり続ける、サラヤの挑戦に迫る。
放送400回を前に、第1回で放送した日本最大の企業、トヨタ自動車を再び取り上げる。ゲストは社長の豊田章男氏。 豊田が社長に就任したのは2009年6月。赤字転落というどん底からのスタートだったが、5年後の今年の決算では売上高25兆円、6年ぶりに最高益を更新。年間販売台数では世界初の1000万台を超えたのだ。豊田が変革のキーワードとして唱え続けて来た「もっといいクルマをつくろうよ」に焦点を当て、改革の真髄と日本の車づくりの未来に迫る!
頭打ちと言われる国内食品市場。そんな逆風の中でも右肩上がりの業績を維持している企業がある。いまや食品業界で無くてはならない存在と言われる「アリアケジャパン」だ。 アリアケジャパンが手掛けているのは、人気ラーメンチェーン店の秘伝のダシ、イタリアンレストランで使うソース、レトルト食品・カレールウ・離乳食など様々。とはいえ、食品そのものを作っている会社ではない。例えば、「即席麺」では、スープの元に入っている鶏や豚のエキスなど、いわゆる味のベースとなる調味料を作っている。つまり、味付けの部品を主に作っているのだ。 一般の消費者には、ほとんど知られていないが、「畜産系調味料」の専業メーカーとしては国内トップのシェア。国内の食品メーカーにとっては必要不可欠な存在で、食品業界の黒子的な企業だ。しかも、素材にもこだわり、天然の素材しか使っていないという。 このトップ企業を、たった一代で作り上げた創業者の岡田甲子男会長(80歳)の仕事術を徹底取材。 知られざるトップ企業「アリアケジャパン」の強さの秘密と岡田会長の経営哲学に迫る。
東京の青山や新宿伊勢丹の店舗で知られるベーカリー店「アンデルセン」。焼き立てのパンが「売り」の人気ベーカリーチェーン店だが、元々は、戦後間もない時期に広島で生まれた、いわゆる街のパン屋さんだ。だが「アンデルセン」は、ただの街のパン屋さんでは終わらなかった。今では、どのパン屋さんでも買える「デニッシュペストリー」を日本で初めて販売したのも、お客がトングで自分の買いたいパンを選んで買う「セルフ式販売」を初めて導入したのも、「冷凍パン生地の製造ライン」を日本で初めて作ったのも、実は、アンデルセンなのだ。絶えず、業界の常識を破り続けることで、パン業界のフロンティア企業とも呼ばれている。広島生まれの地方のパン店が、なぜ、パン業界の常識を変える企業になれたのか?業界の革命企業が培ってきた独自すぎる経営術、その本質に迫る!
首都圏のショッピングモールに次々とオープンする野菜専門店。新鮮で値ごろな野菜を求めて客が行列をつくるこの店こそ、日本の農業に流通革命をもたらす企業、ファームドゥが運営する店だ。ファームドゥを率いるのは、創業社長の岩井雅之。5000軒もの中小零細農家を組織し、新鮮な野菜を24時間以内に首都圏に届ける仕組みをつくり上げ、農家と消費者双方にメリットをもたらしている。今までにない全く新しいアプローチで農業に変革をもたらすファームドゥのビジネスの全貌と、そこから見えてくる日本の農業の可能性に迫る。
激しい価格戦争が繰り広げられる家電製品の中、ほとんど値崩れせず高い物であれば8万円の掃除機を売りまくっているという、驚きの家電メーカー・ダイソン。家電業界に革命を起こしたといわれる紙パックを使用しないサイクロン技術の掃除機に、羽根のない扇風機・エアマルチプライアーなど…その独自のデザインと高い性能が世界中の消費者の心をつかんでいる。番組では、ダイソンの強さの秘密に迫るべく、創業者であり今もチーフエンジニアを務めるジェームズ・ダイソン氏をゲストに招き、知られざる世界屈指のエンジニア集団に迫る。
1袋で数十円という激安のもやしビジネスで、年商72億円、33年連続の黒字経営を続けている岐阜県のサラダコスモ。全国有数のもやしメーカーだが、そこに至るまでには数々の挑戦と苦難があった。実は今では当たり前となった「無漂白もやし」も、このサラダコスモが広めたもの。そしていま社長の中田智洋が目指すのは、何と南米パラグアイ。もやしの種豆を栽培するという。もやしに情熱を注ぎ、挑み続ける中田流“型破り経営”の全貌に迫る。
デパートの地下にある人気の総菜店「柿安ダイニング」。 その総菜店を展開しているのが、三重県に本社を置く「柿安本店」だ。もちろん、ただの総菜チェーン店ではない。 実は、「精肉店」から「食品販売」「レストラン」「和菓子屋」など幅広い業態を展開する食の総合企業。 しかも、その歴史は古く創業は明治4年。今年で143年目を迎える老舗企業なのだ。 三重で始めた「牛鍋店」から全国で人気を博す、食の総合企業へと変貌を遂げてきた「柿安本店」。 その裏には、140年を超える歴史を守り続けるための“独自戦略”があった。 「内食」「中食」「外食」を網羅することで売上高400億円以上に成長してきた老舗企業が守り続けてきたもの…それこそ柿安のトップが代々引き継いできた“常に変わり続ける”という信念にある。 140年以上続く老舗企業が“老舗”になり得た本当の理由、その根源的な戦略の秘密を探る!
グループ売り上げ2兆円という酒類・飲料の巨大企業、サントリーの快進撃が止まらない。高級ビール「ザ・プレミアム・モルツ」は業界地図を塗り替えた。このヒットで、ビール事業は1963年に参入してから2008年までの「45年間の赤字」から脱却を果たし、サッポロビールを抜き業界3位に。その後もビール市場の縮小にもかかわらず売り上げは年々増加、シェア拡大を続けている。市場が25年で5分の1に縮小したウイスキーも「ハイボール」ブームを仕掛けて復活。清涼飲料では「伊右衛門」「オランジーナ」など立て続けにヒットを放っている。また都内の居酒屋で、若い女性たちが次々とボトルキープ…。こんな怪現象を作り出したのは、サントリーの新商品「ふんわり鏡月」だ。焼酎に甘い味を付け、アルコール度数を下げて飲みやすくした新ジャンルの商品で、若者や女性に「新たな酒の飲み方」を根付かせつつある。さらに今年1月、米ウイスキー大手ビーム社を総額160億ドルで買収すると発表、世界に本格的にうって出る体制を整えつつある。
浮き沈みの激しい外食業界で最近元気なのがファミリーレストランのロイヤルホスト。2011年に社長に就任するや、たったの1年で売り上げを回復させた現社長・矢崎精二の改革の全貌を解き明かす!15年間既存店の売り上げが下がり続けるという異常事態にロイヤルホスト社長の矢崎精二は大胆な改革を行った。それは高くてもおいしい料理で人を呼び込むというデフレ経済下では常識破りの手法。徹底した味へのこだわりで各店舗に複数のコックを置き、ひと手間かけた料理を提供。さらに矢崎は食材を見直した。例えば、パスタはイタリアの小さなメーカーへ矢崎が直々に足を運び口説いたこだわりのものを使用。当然、 原価は上がるがおいしさのためにコストをかけて改革を進めた。ロイヤルホストの創業者の名は、江頭匡一。ファミリーレストランの草分けとして外食業界の近代化に取り組み、“外食王”と呼ばれた、業界の革命児。矢崎は、創業の精神を取り戻すためサービスも見直した。ファミレスの多くが導入するドリンクバーを随時廃止。また“お客に食事を通して豊かな時間を楽しんでもらう”ため、店員を呼ぶ呼び出しベルも店舗によっては取りやめる。今に伝わる江頭イズムの神髄とは?矢崎は昨年、「日本再発見構想」を発表。その意図は? 四国各地の生産地を訪れた矢崎は「日本は食材の宝の山。こだわり抜かれた素材をロイヤルホストが使用することで生産地のPRにもつながる」と各農家に語りかける。生産者とロイヤルホスト、そして消費者みんながハッピーになれることを目指し、「地域おこしの一端を担えれば」と ロイヤルホストだからこそ出来ることを模索している。
巨大化し増殖し続ける大型量販店の陰で、今、商店街がピンチに追い込まれている。 全国に約1万3000カ所と言われている商店街。 その4割以上が「シャッター商店街」(商店街の10%以上が空き店舗)と呼ばれる寂れた商店街だという。 「もはや復活は不可能…」との声まで囁かれる地方都市の商店街。 しかし、そんな厳しい状況の中で、奇跡の復活を遂げた地方商店街があった。 それこそ香川県高松市にある「高松丸亀町(まるがめまち)商店街」だ。 全長470メートルの通りには約200の店が立ち並ぶ、いわゆる「シャッター通り」とは無縁の場所だ。 グッチやティファニーなどの高級ブランドが軒を連ね、最新式駐輪場、診察所、カルチャーセンターなど、 必要なものが何でも揃うショッピングモールのようになっている。 そして、市民の圧倒的な支持を受け、休日に1日3万人が訪れる四国随一の人気商店街に成長した。 しかし、実は、この商店街も、少し前までは客数が年々減少する、廃れかけた商店街に過ぎなかったという。 なぜ、丸亀町商店街は復活できたのか? そこには、再建策を行政に任せっきりにせず、自ら立ち上がった商店主たちの熱きドラマがあった。 奇跡の復活を遂げた丸亀町商店街の“復活のキーマン”であり、現在、商店街振興組合の理事長を務める古川氏を招き、奇跡の復活劇に秘められた緻密な戦略と商店主達の葛藤に迫る!
無料駐車場やトイレ、物販・飲食などを提供する“道の駅”。1993年4月に国土交通省の主導で始まった道の駅も、いまや全国に1000カ所以上、市場規模は2100億円と言われるまでに成長している。地元の新鮮な農産物や海産物などを目当てに多くの客が集まり、購買者数は年間2億2000万人に上る。 道の駅の大きな特徴の一つは、その出店場所にある。スーパーやコンビニエンスストアが商圏として見ていなかった地域に、あえて出店。いまや地域再生の切り札として全国で広がりをみせているのだ。しかし、成功事例ばかりではなく、閑古鳥が鳴くような店があるのも事実だ。経営が行き詰まり、運営を断念するという事例も数多くあるという。地域再生の切り札とも言われる道の駅。その成功の秘訣に迫る!
日本が今後、直面する?2030年問題?をご存じだろうか?65歳以上の高齢者の割合が30%を超え、病院のベッド数の不足などから死に場所に困る人が50万人にものぼるという深刻な事態が間もなく訪れるという。この問題の解決に一役買う、ある東京の診療所の取り組みが注目されている。患者の自宅で診療する在宅医療を専門に手掛ける「祐ホームクリニック」だ。現在、42歳の医師・武藤真祐はこれまで医師一人で行うことの多かった在宅医療を高齢者に関わる関係者のネットワーク化と事務作業を極力減らすIT化によって、在宅医療の常識を変えた。武藤の病院は開設から4年ほどだが現在、患者数は450人を抱える人気クリニックとなっている。そんな武藤が最も大切にしているのが、患者の生活の質をいかに高め、患者と家族が満足な形で自宅で人生の最期を迎えてもらうことだという。また武藤は東日本大震災の半年後に宮城県石巻にも拠点を設けて、超高齢社会の問題解決にあたっている。東大医学部卒業後、天皇陛下の侍医として活躍する一方、コンサルティング会社のマッキンゼーで経営を学んだ異色の経歴の男が模索する新しい医療の在り方とは・・・。
栃木県・那須塩原市にあるベーカリー「パン・アキモト」。店舗数は2店、名物は創業以来60年以上作り続けている「甘納豆パン」…。一見、どこの街にもある普通のパン屋さんかと思いきや、実はこの会社の「ある商品」が世界中の人々を喜ばせている。それは「パンの缶詰」。災害時のための非常食だ。非常食というと乾パンのように固いものを想像してしまうが、「パン・アキモト」のパンの缶詰は違う。なんと製造から3年がたっても、焼きたてパンのようにふわふわで柔らかい。しかも味の種類は25種類にも及ぶ。秋元が取り組んでいる食料に困っている地域にパンを届ける事業は決して社会貢献ではない。秋元はこの「パンの缶詰」を世界各地の人々に届ける事業を、持続可能な採算がとれるビジネスにまで育て上げたのだ!日本を始め各国で特許をとった独自の製法から生み出される「缶詰パン」の凄さとは?一体どんな仕組みで社会貢献とビジネスを両立させているのか?栃木のパン職人・秋元の、世界規模の挑戦を追う!
全国の小売業から注目される食品スーパーが九州にある。福岡県を中心に40店舗を展開するハローデイだ。スーパー業界が売り上げの減少に苦しむ中、20年間増収を続けてきた。価格競争とは一線を画し、安売りには頼らない。それでなぜ、売れるのか? その背景には「従業員が楽しく働くことで良い店をつくる」というハローデイ独自の風土があった。加治敬通社長が目指すのは「日本一働きたい会社」。そのユニークな経営の全貌に迫る。
創業からわずか10年で海外チェーンを追い抜き、業界ナンバー1の座に君臨する日本生まれの宅配ピザチェーン・ピザーラ。日本人に合う味を追求する知られざる開発現場を取材。さらにピザ以外にも40もの業態を展開し、外食不況に立ち向かう独自の戦略に迫る。1987年、他の宅配ピザチェーンに遅れてオープンした「ピザーラ」だが、現在は磐石の業界1位となっている。圧倒的な人気の秘密はその味。食材にこだわり、トマトからマッシュルームまで徹底して品質にこだわっている。さらにピザ生地は老舗ベーカーリーの浅野屋に依頼し、もっちりとした食感の特製のものを使っている。コストを優先せず、味を第一に貫く姿勢がそこにはある。さらに日本人の舌にあった業界初のオリジナルピザを次々と考案し、客の圧倒的な支持を得ている。ピザーラ創業者の浅野秀則氏は製紙メーカーの3代目として裕福な家庭に生まれた。しかし高校生の時、父親が倒れてから生活が一変する。自ら事業をおこそうと喫茶店、ラーメン店、レンタルビデオ店、ウーロン茶の輸入業などを手がけるが全てうまくいかない。その時、転機になったのが映画『E.T.』に出てきたピザのシーン。浅野氏はそれを見て宅配ピザは人々を笑顔にすると直感し、日本では根付いていなかった「宅配ピザ」に懸ける。いち早くCMを打ち、宅配ピザといえば「ピザーラ」という印象を植え付けるなどして業界1位にのしあがった東京・恵比寿ガーデンプレイスにある中世ヨーロッパの古城を思わせる建物の中に、ミシュランで3つ星に輝いたフレンチレストランがある。実はこの高級店、ピザーラを展開するフォーシーズが経営している。42の各ブランドそれぞれに独立したシステムを持たせ、客の消費動向に左右されないのが強みだ。マルチブランド展開に隠された徹底した工夫とは!
若者が競って起業を目指し、新たな産業の担い手が次々に生まれるアメリカに比べ、起業文化が低いともいわれる日本…。村上龍は次のように指摘する「起業がなぜすばらしいのかを論理的に説く言葉も未成熟だし、“大企業の正社員になる”よりも“有利で合理的な生き方”を、わたしたちの社会はいまだに示すことができていない」今回のカンブリア宮殿は、「絶対起業する」という信念で新たなビジネスにチャレンジし、大きな成功を収めている話題の若手経営者を2人をゲストに招く特別企画。
熊本県菊池市の農村地帯で、年間93万人を集客するコッコファーム。客のお目当ては、一箱に3キロも入った「朝取りたまご」だ。養鶏農家が経営する日本一の卵の直売所、コッコファームは、生卵のほか鶏肉、鶏卵を使った加工品なども販売し、年商27億円。創業者で会長の松岡義博は、20歳で養鶏業を立ち上げ、夫婦2人での行商から始めたという“苦労人”。物価の優等生と言われ、厳しい競争にさらされてきた卵ビジネスで成功を収めた、コッコファームの人気の秘密に迫る!
生活雑貨から衣料品、家具、食料品まで7500アイテムを販売する無印良品。暮らしに関わる商品ならなんでも揃うお店として、右肩上がりで成長を続け、年間売り上げ1880億円。24の国と地域で610店舗を展開している。1980年に「わけあって、安い」をコンセプトに、西友のプライベートブランドとして誕生。90年代には“ムジラー”なる熱烈なファンを獲得していった。『無印良品』の魅力は、シンプルなデザインと機能性に優れた商品。環境に配慮した素材。そんな無印だが2001年、38億円の赤字に陥り、創業以来初の危機に立たされた。原因はユニクロ、ニトリといった専門店の台頭と成長にあぐらをかいていた企業体質にあった。この赤字会社の再建を託されたのが現会長の松井忠三氏。松井は社内の膿を出す苦渋の決断を行うとともに、全13冊、2000ページにも及ぶマニュアル『ムジグラム』を作り上げ、「無印らしさ」を取り戻す“仕組み”を導入した。結果、みごとV字回復を成し遂げる。マニュアルを超えたマニュアルともいうべき、『ムジグラム』の全貌を特別公開!国内店舗への密着取材でその仕組みを紹介するとともに、『ムジグラム』で中国人スタッフを教育する無印良品の取り組みを追う。年間900万足のメガヒットとなっている直角靴下。実はチェコで見つけてきた「おばあさんの手編み靴下」を無印良品に落とし込んだものだ。なぜ「直角」だと履き心地がいいのか?その秘密を探るべく国内の製造工場に潜入。そこには、『ゼロから新しい物を生み出すのではなく、昔から長く使われてきた「良品」を見つけ出し、現代の生活に合わせ仕立て直す』という無印良品の原点ともいえる思いが込められていた。
球場の斬新な仕掛けから国の運命を決する大プロジェクトまで・・・。三井物産が手がける事業はなんと6万以上!時代によって稼ぐ方法を柔軟に変え、国内外で勝ち続ける総合商社・三井物産の実像に迫る。広島のマツダスタジアムにいつも満席になるという席がある。それはバーベキューしながら観戦できるというもの。この斬新なサービスを仕掛けたのが、実は三井物産だ。特別な資産や技術を持たない三井物産が、時代に負けず幅広いビジネスを展開できるのは、様々な得意分野を持つ企業と企業、人と人をつなぐ「コーディネーション力」があるからだ。例えば次世代の柱として力を入れる農業では、日本の調味料メーカーを巻き込んで、東京都の半分という広大な農場を活用した一大プロジェクトが進行していた。現地の言葉を駆使して世界のプロと渡り合う一流の商社マン。三井物産には、社員をそんな人材に育て上げる徹底した仕組みがある。まず社員は入社から5年以内に、語学もおぼつかない状況で海外の現場に放り込まれる。また海外留学制度では2年で現地の言葉を完璧にマスターするだけでなく、その土地のニーズや文化を徹底的に理解し、新たなビジネスの種を持ち帰らなければならない。一人一人が「起業家」となって事業を考え、自ら培った人脈でビジネスを形にする。三井物産が「これからの商社」として描くキーワードが「日本」。日本経済が強くあってこそ、世界を舞台にしたビジネスに打って出られると考えている。中でも力を入れるのが、東日本大震災の被災地の産業力を取り戻すこと。津波にさらわれた土地にメガソーラーを建てて街の活性化につなげるほか、壊滅的な被害を受けた水産加工組合の立て直しも支援。数々の世界規模のプロジェクトの裏で、こうした地道な事業も手がけるのも、三井物産の1つの姿だ。
1年前から続くトマトブームの中で、圧倒的シェアを誇るカゴメ。日本で1年間に消費されるトマトのうち、約3割を消費する“トマト企業”だ。カゴメは、実は世界でも類を見ない“トマトづくし”の会社であり、トマトの生産から加工、販売までをこれほどの規模で一貫して手掛けるのはカゴメだけなのだ。愛知の農家が創業者であるカゴメ。農業の現場にこだわり続ける企業風土は、ここにある。今や売上高2000億円に迫る、企業農家カゴメの強さの秘密に迫る!
丸く小さな“銀粒仁丹”。かつては日本人の携帯薬として圧倒的な支持を得た商品だが、今やその勢いはない。銀粒仁丹の売上高は1982年の39億円をピークに減少の一途をたどり、森下仁丹は2003年、なんと30億円もの赤字を計上する事態に追い込まれた。しかし今、長い研究の中で着々と育まれてきた「カプセル技術」と、大手商社を飛び出しやってきた社長、駒村の大胆な組織改革で、老舗企業はまさに、どん底からの復活を遂げようとしている!
世界展開を進め売り上げ1兆円が視野に入ったユニクロ。セブンイレブンの好調を支えるPB・セブンプレミアム。ホンダの軽自動車をトップに押し上げたNシリーズ…そんな今をときめく企業やヒット商品をデザインの力で支えるのが佐藤可士和だ。今までのデザイン系のクリエイターと可士和の大きな違いは、大企業の経営者から直に依頼を受けている点。ユニクロの柳井正氏、セブン&アイの鈴木敏文氏、楽天の三木谷浩史氏…誰もが可士和の手腕に惚れ込み仕事を依頼。一部門の依頼では考えられないほどの権限を与えられているため、デザインの力を大きく発揮させることが可能なのだ。可士和は自らの仕事を「企業の悩みを聞き、解決する、ドクターのような存在」だという。例えば、キリンの発泡酒「極生」の場合は“ビールの廉価版”という発泡酒のイメージを転換し“カジュアルで現代的な飲み物”というイメージを売り出すことで、爆発的なヒットを生む。企業がつくった優れた商品、その魅力をどうすれば最も効率よく消費者に伝えられるか…可士和は、企業のドクターとして経営者や社員たちの話を細かく“問診”し、その問題点を整理。デザインの力を使って解決策を示していく。
作った野菜を提供するカフェや農園リゾートを経営し、野菜を加工したり冷凍する工場も自前で所有。さらに今、植物工場の研究開発にも乗り出している…。まさに農業に関わることなら何でもやる!これが、農家集団「和郷園」だ。千葉県にある92軒の農家から成る農事組合法人。この農家集団を束ねているのが、木内博一だ。和郷園は今やグループ売り上げ60億円、約1500人の雇用を生み出している。そこに貫かれているのは“儲かる農業”。だから和郷園の農家には、年商4000万円も珍しくない。農業の未来を拓く、農家集団の挑戦を追う。
中央タクシーは長野市民から圧倒的な支持を得るタクシー会社。車両数100台あまりだが、売り上げは約15億円で長野県No.1。しかも地方で経営するタクシー会社の9割が赤字といわれる中、2012年度の経常利益は過去最高益を更新した。中央タクシーの本社をのぞくと予約の電話が途切れることなく鳴り響く。実は中央タクシーの客は9割が電話予約。客が「1時間待ってでも乗りたい」というほどの人気を支えるのは、徹底した“真心サービス”だ。丁寧な接客は当たり前。雨の日は玄関まで傘をさし、高齢者には手を貸し、買い物袋を運び、さらにたった300メートルの距離でも喜んで運行してくれる。それはまるで、身内のようなサービス。「客の幸せが先、利益は後」がポリシーだ。中央タクシーに、接客マニュアルは存在しない。実は、その質の高いサービスを支えているのは驚くほど仲の良い社員たちの人間関係だ。会長の宇都宮恒久は言う。「社内の良い人間関係こそが、良いサービスを生み出す」と。宇都宮のこの信念はどこから生まれたのか?中央タクシーは、離職率が30%といわれる業界にあって、わずか2、3%という低い離職率を実現。社員同士の幸せが客を幸せにするという好循環を生み出している。「お客様がタクシーに求める事を実現したい」常々そう考えヒット企画を生み出している中央タクシー。最近人気を呼んでいるのは、業界初の試み「家からの旅」通称イエタビだ。それは、乗り合いタクシーを使った自宅からの日帰り旅行。県内観光地を周るだけでなく「歌舞伎座ツアー」「咲いたら行くお花見ツアー」「孫と行く夏休みツアー」など顧客のニーズに合わせた様々なプランを企画。運転手たち自らが企画開発に関わることで、他にない気配りの行き届いたサービスをつくり上げている。
石川県の七尾湾に面する和倉温泉。この小さな温泉街にそびえるのが、巨大温泉旅館・加賀屋だ。年間利用客数はグループで29万人にのぼり、1泊2食付き5万円も当たり前という価格に、平日でも客が殺到する。加賀屋の人気を支えるのは、客に圧倒的な満足感を与える独自のおもてなしだ。到着から出発まで同じ客室係が担当し、かゆい所に手が届く接客は感動的ですらある。加賀屋では客室係が客へのサービスに専念できるよう、料理を運ぶ手間をなくす全自動システムまで導入するなどして、加賀屋流のおもてなしに磨きをかける。
1日18億杯の飲料を世界で販売する超巨大グローバル企業、コカ・コーラ。進出国は200カ国以上で、国連加盟国よりも多い。約130年前にアメリカで発明された茶褐色の飲み物が世界の隅々まで広がった背景には、一体どのような強みや仕掛けがあったのか?世代や国境を超えても衰えないブランドの裏では、どんな取り組みが繰り広げられているのか?「2020年までに事業規模を2倍にする」と、大胆な目標を掲げたムーター・ケントCEO。超巨大企業の知られざる全貌を明らかにする。
人は、どこで死ぬのか?晩年をどこで過ごすのが幸せなのか?高齢者専門の慶友病院は、入院待機者の絶えない人気病院である。大塚宣夫(おおつかのぶお)氏が、「親を安心して預けられる病院」づくりを目指して、33年前に創設した。全国の病院の多くが赤字に苦しむ中、突出した理念とビジネスモデルで、超高齢化社会の介護・医療界に一石を投じ続けている。病院内はイヤな臭いもなく、全てに渡って掃除が行き届き、食事もおいしい。24時間面会可能で患者も家族も満足。どうしてそのような病院ができたのかに迫る。
年々人気となっているランニング。皇居の周りを走るランナーは引きもきらず今やランニングを楽しむ人は年間1000万人を超える。そのランナーが愛用しているのが、ナンバーワンブランド「アシックス」だ。初級者からマラソン2時間台の上級者用の幅広いラインナップに加え、他社を圧倒する多様な機能性が支持されている理由だ。高橋尚子選手や野口みずき選手などオリンピックランナーにも愛用されてきたアシックスはスポーツだけでなくウォーキングのシューズ分野でもダントツの存在感! 欧米人に比べ自分の足のことを良く知らない日本人に対し、客観的なデータをもとにした独自の接客で売り上げを伸ばし続けている。アシックスを創業したのは、鬼塚喜八郎氏(1918-2007)。終戦後に「スポーツを通して健康な社会をつくる」と神戸で創業。画期的なバスケットボールシューズやマラソンシューズを開発し、オニツカ・タイガーブランドで人気を得てきた。鬼塚氏は自動車業界や医学会などから ありとあらゆる知見を総動員して、科学的な商品開発を信条としてきた。そのDNAは現在のアシックスにも脈々と受け継がれている。実はあまり知られていないが、今やアシックスの売り上げの6割以上が海外でのもの。例えばイギリス・ロンドンでのランニングシューズのシェアはなんと40%、また2002年に復活させたカジュアルシューズブランド・オニツカタイガーは売り上げの8割以上が海外、日本人が知らないだけで世界中でアシックスは評価されているのだ。売上高でみるとナイキ、アディダスの世界2強との差はまだ大きいが、現在の社長・尾山基の攻めの姿勢によってアシックスはグローバル企業に変貌しつつある。熾烈な世界競争の真っ只中にあるアシックスの最前線に密着。年商2600億円、日本一のスポーツメーカーとして君臨するアシックスの強さを解剖する。
新たな金融のありかたを模索する男がいる。ミュージックセキュリティーズの社長、小松真実だ。小松は?小口投資ファンド?というやりかたで資金の手当てに困った会社を「小額」で「幅広い人々」が「応援」する仕組みをつくった。小松が応援しようとするのは共感性のある事業をやっていて、これからも残って欲しい会社。そうした会社と会社の事業に興味を持った人々を結びつける。投資とうたう以上、投資対象をビジネスとして成立するかどうか見極めてからファンドを組み、これまで立ち上げたファンド数186本のうち8割がプラス収支だという。単なる金儲けではなく単なるボランティアでもない。新しい金融、投資とはいかなるものなのか?雑誌で?日本一の熱燗?に選ばれるなど超一級の日本酒をつくる兵庫の酒蔵。しかし資金の手当てに困ることが多かった小松は2000年、「アーティストを支援したい!」との気持ちから、小額のお金を多くの人から集め応援する「音楽ファンド」のビジネスを思いつき起業した人物。酒蔵の支援にこの仕組みが応用できると「純米酒ファンド」を立ち上げた。ファンドの運用がプラスになれば出資者には配当金が入るが、出資者はそれよりも酒蔵のファンとして一緒に事業を応援できることにメリットを感じているらしい。ミュージックセキュリティーズの知名度を高めたのが東日本大震災で被害を受けた事業主を支援する「被災地応援ファンド」の存在。こうした取り組みに政府や地方自治体も注目。また地方銀行との提携も活発になっている。関西地方の地方銀行との提携で出来た「ガラス職人を支援するファンド」を通じて、滋賀県長浜市の黒壁地域の活性化に一役買ったり、衰退した真珠養殖「琵琶パール」の復活に乗り出すなど、ミュージックセキュリティーズのファンドは、地場産業を盛り上げる一翼を担っている。
低調な外食業界の中、業績を伸ばし急成長しているトリドールは、712店舗という日本一の店舗数を誇る讃岐うどんチェーン「丸亀製麺」を展開する。グループ全体では11業態、国内784店舗(2013/4/25時点)を運営。売り上げはこの5年で3倍にまで成長、2012年度は売上高730億円、80億円の過去最高益を達成する見込みだ。チェーン店の常識をぶち壊す様々な挑戦をしてきた創業社長の粟田。驚異のうどんチェーン、急成長の秘密に迫る!
大手菓子メーカーのグリコには「ビスコ」「プリッツ」「プッチンプリン」「ジャイアントコーン」と国民的支持を集めるロングセラー商品が数多くある。なかでも1966年の発売以来、ロングセラーとなっているグリコの「ポッキー」は日本国民を虜にするだけでなく、実は世界で年間5億箱を売る知る人ぞ知るお化け商品だ!菓子の本場フランスでポッキーを見せると、老若男女が“ミカド”と答える超人気商品。最近では大阪の2軒の百貨店でしか買えず、2時間待ちの行列をつくる一箱481円の“高級ポッキー”も話題となっている。グリコの商品はポッキー以外にも国民的ヒット菓子がたくさんある。さらに菓子だけでなく、乳製品やハム、カレーまでつくり年商は2900億円にものぼる!?おいしさと健康?をキャッチフレーズに幅広い世代から支持を集めるグリコの強さに迫る。大都市のオフィスでおよそ9万社12万台が設置されている“オフィスグリコ”。お菓子が1つ100円で手軽に買える無人販売機だ。オフィスでの菓子需要を生み出した背景にはグリコのDNA「創意工夫」の精神がある。実は創業者・江崎利一の人生こそが創意工夫にかけたものといえる。江崎利一は佐賀県出身。地元・有明海の海で漁師からもらった牡蠣の煮汁に、グリコーゲンを発見し、グリコーゲンを入れたキャラメル菓子「グリコ」を開発。しかし当時、キャラメルといえば森永が国民的ブランドだった。そこで利一は森永に対抗し、様々な創意工夫を詰め込む。目立つ赤の箱、「一粒300メートル」のキャッチコピー、さらに子どもが遊べるおもちゃを付けるという大胆なアイディアなどなど。創業以来、脈々と受け継がれる創意工夫の精神がグリコの独創的商品を生み出している。
駅を歩けば必ず目に付く青い看板。靴まわりで困った際の駆け込み寺「ミスターミニット」だ。わずか3坪程のお店を中心に展開し、年間利用者は320万人にのぼり、売り上げは67億円!狭い店で儲ける秘密を明らかにする。ミスターミニットの強みはなんといっても、靴をその場で直してくれるクイックサービス。店頭に靴を持っていけば、短時間で女性もののヒールのかかとの付け替えやビジネスシューズの靴底の直しなどをしてくれる。靴修理の駆け込み寺として重宝されているが、それは店があって欲しい場所にあるから。例えば渋谷を見てみると駅を中心に放射状に7店舗を構え、昼休みや通勤の“ついで”のお客の依頼に応える。店舗で直せないものは、浅草にある工房に集められ修理が行われる。ここはミスターミニットに400人以上いる靴直し職人の憧れの場所でもある。配属されているのは大手靴メーカーから移籍したキャリア50年の「靴の生き字引」と呼ばれる職人など。高度な技術を駆使して履き古された靴が甦る様子は見事だ。また番組では新入社員を鍛えるナショナルトレーニングセンターにも潜入。そこで行われていた研修内容とは・・・。攻めの姿勢で次々と新サービスを送り出すミスターミニット。2012年には佐川急便とのコラボで実現した「楽リペ」がスタート。自宅に集配にきた佐川急便のスタッフに靴を預けると、最短2日で靴が修理され戻ってくるというサービスだ。どうしてこれだけのスピードアップが可能となったのか?また「靴を買ったときの色に再現して欲しい」、「ユーズド感を出してオシャレにして」などのニーズに対応するサービス「リ・ボーテ」も始動させている。
10月に東証一部に最年少25歳で上場を果たした、IT企業「リブセンス」。社長の村上太一は、幼い頃から「社長になりたい」と起業を夢見ていたという。立ち上げた求人情報サイトは、企業にも利用者にもメリットをもたらす全く新しいサービスを確立して、業界大手が運営する求人サイトをも脅かすほどに急成長した。村上はリブセンスの経営理念について、「世の中の不便をなくし人の幸せを増やす」と明快に語る。そこには、考え抜かれた村上流のビジネス論があった。
「レストランひらまつ」は、全国に約30店舗を展開し、年間110億を売り上げる、日本のフランス料理界のパイオニアだ。昨今の外食不況の中にあっても「ひらまつ」は右肩上がりの成長を続け、今年度は過去最高の売り上げと利益を達成。「ひらまつ」はディナーはコースで平均単価が25,000円と高単価にも関わらず、常に満席状態を維持し続け、2010年には高級レストラン分野としては初の東証一部上場を果たしている。「ひらまつ」の成功の最大の秘密が、ブランド戦略だ。平松が展開するレストランブランドは「ひらまつ」の他、「ポール・ボキューズ」「プルセル」など本場フランスでも人気の高いフレンチレストランを日本で展開。不景気になると無駄な出費は押さえるが必要最低限の外食はする。大切な接待や記念日には失敗したくない。各ブランドには、“お客様を決して裏切らない”という一貫した企業概念で景気に左右されない経営を実現させている。もうひとつの「ひらまつ」の成功の秘密がレストランブライダルだ。日常でフランス料理に接する機会のない人に、フランス料理を食べてもらうためにはブライダルはうってつけのイベントだ。婚礼という大切な日に美味しいフランス料理を楽しむ。これをきっかけに「ひらまつ」のファンになる人が続出。こうしてブライダル事業は「ひらまつ」グループの売り上げの半分を占めるまでに成長した。そんな平松にとって来る12月3日は勝負の日となる。「ひらまつ」グループの新店舗「ラ・フェットひらまつ」が大阪・中之島にグランドオープンするのだ。東京を中心として、各地方都市に出店してきた「ひらまつ」。意外にも大阪には出店していなかったのだ。「ラ・フェットひらまつ」の目玉は関西近県で穫れる食材を使った地産地消の料理だ。?お客様を決して裏切らない”を信念として掲げる「ひらまつ」の強さと挑戦を追う。
買い物に行けば必ず目にするマネキン。業界で圧倒的な強さを誇る企業が、吉忠マネキンだ。百貨店の何と9割が取引先で、名だたる一流ブランドでも“ヨシチュウ”は数多く使われている。1体で百数十万円もする特注品もあれば、1万円程度のレンタル品も。その強さを支えているのが、マネキンを作る原型師の卓越した技。客が望めば、手や足を付け替えることだってお手のもの!そして今、ビジネスはマネキンに留まらず、ある分野で拡大を続けている。顧客ニーズに徹底的に応える、知られざるマネキンビジネスに迫る。
創業1852年、福島県郡山に拠点を置く老舗和菓子店「柏屋」。中でも評判は、アンコがたっぷり入った薄皮饅頭だ。地元・福島をはじめ、東京で物産展をやれば客が絶賛する程の人気ぶり。この柏屋の薄皮饅頭、東京の「志ほせ饅頭」、岡山の「大手まんぢゅう」と共に、「日本三大まんじゅう」の一つに位置付けられている。東日本大震災で、未だ復興の途中にある福島で、地域を盛り上げようと邁進する柏屋。幕末創業の老舗和菓子店、その5代目・善兵衛の奮闘と、客に寄り添う商売の極意に迫る!
地方テーマパークの衰退が激しい中、絶叫マシーンや最新アトラクションも無いのに、世界大手の旅行サイト「トリップアドバイザー」の人気ランキングで2015年に3位に選ばれた、知る人ぞ知る大人気テーマパークがある。それが累計1100万人を動員する、千葉・船橋市にある「ふなばしアンデルセン公園」だ。園内には、春から真冬まで、常時100種類・5万株の花々が咲き誇り、家族三世代で楽しめる「ものづくり体験」や「アスレチックコース」で人々を魅了している。地方都市の無名テーマパークをリピーターが続出する人気スポットに変貌させた逆転劇に迫る!
コンビニやドラッグストア、ネット宅配が近年、食品販売を強化。その影響で、売り上げが伸び悩んでいるスーパー業界。そんな“スーパー冬の時代”にありながら、既存店の「売上高」と「客数」の伸び率で、2年連続の日本一を達成した驚きのスーパーがあった。それが、都内を中心に115店舗を展開する「サミット」だ!3年前に社長に就任した竹野は「サミットが日本のスーパーマーケットを楽しくする」というビジョンを掲げ、社内改革を推し進め、サミットを生まれ変わらせたという。業界の牽引役を目指す、リアル店舗の挑戦を追った!
今、東京では地方の美味を手軽に味わえる郷土料理店がひそかなブーム。中でも、都内に5店舗展開する土佐料理の「祢保希(ねぼけ)」はリピーターが後を絶たない。土佐料理の代表格、鰹のタタキをはじめ、ウツボの唐揚げ、青のりの天ぷらも人気メニュー。運営するのは高知に本店を構える「土佐料理 司」。1917年(大正6年)創業の老舗で、地元では知らない人はいない有名店。その3代目竹内太一は、地元高知を盛り上げようと、様々な企業と提携し地域の活性化に奔走する。今回は、地方の生き残り策にヒントをくれる、サバイバル経営術に迫る!
東京・麻布の裏通りに、常連客に愛される洋食屋「グリル満天星」がある。オムレツライスやハンバーグ、ロールキャベツ等、どのメニューも客から絶賛の声が上がる。人気の理由は、「ここまでやるか!?」とばかりに、手間暇かけて調理する日本人向けの洋食の数々。自慢のデミグラスソースは1週間もかけて仕込む。「日本人の舌に合う洋食を作ろう」と41年前に誓い合ったのが、元ホテルマンで現社長の三宅と、フレンチ出身で総料理長の窪田。
今、コンビニを猛追するドラッグストア。その市場規模は7兆円を超えるとまで言われる。
全国の社員食堂をはじめ、病院や介護施設、さらに大学の学食など約3900の事業所で、給食事業を展開する「エームサービス」。その食事は、「美味しくて、ヘルシー」と高い評価を得ている。創業は1976年で、社員食堂の売り上げは業界一。エームサービスは、広島・マツダスタジアムのフードコートの運営や、刑務所の受刑者に調理師指導をするなど、幅広い事業を手掛けている。2020年の東京五輪では、選手村でアスリートたちに食の提供を行うことも決まった。
新札の「顔」に選ばれた北里柴三郎が設立に関わり、体温計から注射器、血液バッグなどで日々の医療を支えてきたテルモ。
“究極のしっとり感”が味わえるバウムクーヘンで、“手土産スイーツの名店”と呼ばれる人気洋菓子店「治一郎」。
四季折々、様々な楽しみ方ができる日本の山々。今回は、夏の拡大スペシャルとして、日本の山の魅力に魅せられ、登山人口を広げるべく様々な取り組みをしている“山男”たちを取り上げる。山の絶景と様々な味わいと共に、彼らの登山に新たな息吹を吹き込む斬新な手法とは…
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マイケル・ムーア監督がアメリカ銃社会に鋭く切り込んだドキュメンタリー 全米ライフル協会会長にアポなし取材を敢行するなど、命を張って製作した渾身の作品。カンヌ国際映画祭では「55周年記念特別賞」を新設してその功績を称えた。 1999年4月20日、コロラド州。朝からボウリングに興じたふたりの少年は、その後高校に向かい銃を乱射。計13人を射殺して自殺した。なぜアメリカはこれほど銃犯罪が多いのか、ムーア監督はその疑問を解消すべく決死の突撃取材に乗り出していく。
覆面ストリートアーティスト・バンクシーが初監督を務めたドキュメンタリー アート業界の真実をユニークな切り口で描き、第83回アカデミー長編ドキュメンタリー賞にノミネートされた話題作。スペース・インベーダーら、アーティストが多数出演。 ストリートアートに関するドキュメンタリーを制作していたティエリー・グエッタは、幸運にもバンクシーの取材に成功する。だがティエリーに映像の才能がないと気付いたバンクシーはカメラを奪い、逆にティエリーのドキュメンタリーを自ら監督し始める。
カリフォルニアからやってきたジューン・ラブジョイの秘密を深堀りインタビュー! 金髪ヤリマンを自称するジューンちゃんが日本にやってきた理由、そして現在の心境を赤裸々に独白。何が彼女をそうさせたのかを知ることで、より彼女の魅力が増大する。 むっちりボディのアメリカ人セクシー女優・ジューンちゃんの素顔に大接近!日本のオタク文化が大好きで日本にやってきたジューンちゃん。企業に就職するが、そこはブラック企業で耐え切れなくなった彼女はもともと興味のあったエロの世界に足を踏み入れる…。
ワインの伝統製法を守り続けるジョージアの人々を追ったドキュメンタリー クヴェヴリ製法は、壺を土中に埋め、ジョージア固有のブドウ品種と野生酵母により発酵・熟成するワインの醸造法。ワインの豊潤な香りが映像から伝わってくるようだ。 ワイン発祥の地・ジョージア。世界無形文化遺産に登録されたクヴェヴリ製法は、かつてはどの家庭でも作られていたが現在は極少量となった。逆境に立ち向かいながら「究極の自然派」と呼ばれるクヴェヴリ製法を守ってきた人々の姿に迫る。
挑戦者たちが過酷なサバイバル生活に挑むシリーズ第2シーズン 今シーズンでは、ベテランのサバイバリスト9人が集結するだけに、見事に乗り切っていくかと思いきや、事態はそう簡単ではない。極限状態により人間の本性も露わに。 エクアドルのアマゾン盆地で40日間のサバイバル生活に挑む。彼らは3つの男女のグループに分かれてスタート。たちまち食糧難や病気などのアクシデントに見舞われていく。さらに、リーダー格のメンバーが脱落し、残ったメンバーは不安にさいなまれる。
動物愛にあふれる獣医師・ジェフの日々の奮闘に密着したドキュメンタリー 治療や問診など、獣医師の最前線をありのまま映した内容に目を見張る。イヌやネコなどのペットから奇想天外な動物まで、多種多様な患者に向きあう真摯さに胸を打たれる。 アメリカ、ロッキー山脈の麓にあるデンバー動物病院には、毎日のようにさまざまな動物が運ばれてくる。院長のジェフとスタッフたちは経験と知識を総動員し、その命に向きあう。しかし時には救えない命も…。そんな動物を愛する獣医師の日常を迫っていく。
地球上のあらゆる生物をフィーチャーした家族向け自然番組 ハイスピードカメラや生物の体に装着するカメラが捉えた映像、同一地点で1年間観測した映像などは、大人が見ても驚かされる。よく知る生物から不思議な生物まで網羅する。 毎回ひとつの生物をピックアップ。よく知っている生物だと思っていても、私たちが知らない生態などを迫力と美しさにこだわって観察。生命の誕生を捉えることも多く、ほほ笑ましい。語り掛けるようなナレーションなので、親しみを持って見ることができる。
「映画史上最も有名な実現しなかった映画」をめぐる爆笑と感動のドキュメンタリー 未完ながら後のSF映画に多大な影響を与えたホドロフスキー版「DUNE」。その影響力をさまざまな監督や俳優が熱く語るさまから、作り手の想いやエネルギーが伝わってくる。 1975年にアレハンドロ・ホドロフスキー監督によって企画されるも、撮影を前にして頓挫したSF大作「DUNE」。果たしてどのような理由から実現しなかったのか。関係者へのインタビューや膨大な数のデザイン画、絵コンテなどからその顛末を綴っていく。
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