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「古畑任三郎」シリーズの動画配信情報まとめ!ドラマや映画をフルで無料視聴する方法はあるの?

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古畑任三郎 第2シリーズ

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『古畑任三郎』シリーズとは?

フジテレビ系列で放送された三谷幸喜氏脚本の推理サスペンス刑事ドラマ『古畑任三郎』。1994~1999年までにシーズン1~3が放送され、連続テレビドラマ以外にもスペシャルドラマが度々放送された人気テレビドラマシリーズです。

主人公の古畑任三郎を俳優・田村正和がコミカルに演じ、「三谷幸喜ワールド」全開のこれまでにない推理サスペンス刑事ドラマです。シリアスな内容でありながら、どこかユーモアあふれる作品に仕上がっています。1話完結で描かれおり、序盤は犯人目線で物語が進み、後半は古畑が犯行トリックをどう解き明かすかに焦点を当てられています。

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『古畑任三郎』テレビドラマシリーズの犯人役・あらすじを一挙ご紹介! (シーズン1~シーズン3、スペシャル、ファイナル、総集編)

『古畑任三郎』とは1994年4月~1999年6月までフジテレビ系列で放送された1話完結で構成される推理サスペンス刑事ドラマです。脚本は1993年に『振り返れば奴がいる』(フジテレビ系列の人気ドラマ:主演は織田裕二)で連続テレビドラマの脚本家デビューした三谷幸喜氏が担当、演出には三谷幸喜が絶大の信頼を寄せている河野圭太氏、『世にも奇妙な物語』を手掛けた星護氏などが手掛けている人気ドラマシリーズです。

警部補である古畑任三郎の名推理によって、毎回違う豪華ゲストが演じる犯人が仕掛けたトリックや謎を解決していく、倒叙形式(犯人の目線で最初の物語を進めて、その犯行を探偵や刑事が紐解いていくというスタイル)で描かれるドラマになります。代表的な作品では『刑事コロンボ』が挙げられ、どのように謎を解いていくのかに焦点が当てられており、ストーリー展開の見せ場になっています。

シリーズ3まで連続テレビドラマ化、そのほかにもスペシャル・ファイナルといった二時間枠、古畑任三郎の中学生時代を描いたサイドストーリーなどが製作され、最終的には2008年6月まで放送される大人気ドラマとなりました。個性的なキャラクターが「殺人事件」という重いテーマにも関わらず、コミカルに描かれており、推理サスペンスとコメディが上手く調和した作品に仕上がっています。

作曲家・本間勇輔が手掛けたオープニングテーマも、ドラマを盛り上げる絶大な効果を出しています。ドラマのストーリーが盛り上がる場面でテーマ曲が流れ出し、この先の展開がどのようになっていくのか、という期待感が視聴者の中で高まっていきます。犯人が犯行を暴かれ、ラストで追い詰められた犯人が心境を語って去っていくどこか哀愁の残る場面でもこのテーマ曲が流れ、作品を締めくくります。

『古畑任三郎』シーズン1 第1話「死者からの伝言」(メインゲスト:中森明菜)

人気コミック作家・小石川ちなみ(中森明菜)が、自分を弄んだ編集者・畑野茂を長野県の別荘の地下倉庫に数日間閉じ込め、殺害します。ちなみが死体となった畑野を確認するために別荘を訪れた際、どしゃ降りの大雨の中、車のトラブルにより立ち往生していた古畑任三郎と部下の今泉慎太郎(西村雅彦)が偶然にもちなみの別荘を訪れることになり…。(1994年4月13日放送)

ちなみは、この後のシリーズの中で時折、語り草となって登場します。彼女はやり手の弁護士・小清水潔(第14話の犯人・明石家さんま)により無罪判決を勝ち取り、その後幸せな結婚をしてアメリカのアトランタで暮らしていることがシリーズの中で判明します。ちなみは結婚式に古畑を招待したり(第20話「動機の鑑定」)アトランタに招待(第23話「ニューヨークの出来事」)しています。

ちなみの愛犬・万五郎は古畑の同級生・安斎亨(第32話「再会」の犯人・津川雅彦)に預けており、彼女の事件の舞台となった別荘は古畑が譲り受けて借りていることが第25話・総集編「消えた古畑任三郎」で明かされています。このシリーズ作品のなかで唯一幸せな後日談が設定された人物となります。これは三谷幸喜氏が中森明菜さんの大ファンだった、という理由で特別に設定されたそうです。

『古畑任三郎』シーズン1 第2話「動く死体」(メインゲスト:堺正章)

歌舞伎役者・中村右近(堺正章)が車で老婆を轢き殺してしまい、事実を目撃してしまった警備員・野崎(きたろう)に金を渡して口止めさせました。本番前の中村の楽屋で、良心の呵責に耐えられなくなった野崎は、中村に金を返し自首をするといい出します。「自分は悪くない」と言い張る中村は自首をしようとする野崎を止めようとし誤って殺害してしまいます。死体を楽屋に隠し舞台を終えた中村右近は…。

この回で古畑任三郎は、まだ今泉慎太郎の名前をよく覚えていないということが判明するシーンがあります。右近が野崎を殺害した後に茶漬けを食べる場面があります。殺人者が歌舞伎役者であったという背景が上手く絡めてある部分が見どころといえるでしょう。被害者役をきたろうが演じており、豪華なキャスティングも特徴です。(1994年4月20日放送)

『古畑任三郎』シーズン1 第3話「笑える死体」(メインゲスト:古手川祐子)

精神科医・笹山アリ(古手川祐子)は、不倫の交際相手・田代慎吾(羽場裕一)を強盗の仕業に見せかけて、撲殺します。割り切った関係と表面上では装いつつ、自分を弄ぶ田代を許せなかった笹山。頭の切れる殺人犯であり、キャリアウーマンの典型とも言える笹山に対し、古畑任三郎が僅かな手がかりからジワジワと追い詰めていきます。

精神科医ならではの手法を使い、完璧な殺害計画に見えたはずでしたが…。(1994年4月27日放送)

『古畑任三郎』シーズン1 第4話「殺しのファックス」(メインゲスト:笑福亭鶴瓶)

推理小説家・幡随院大(笑福亭鶴瓶)は秘書と不倫の関係にあり、妻・フサ子(高柳葉子)が邪魔になり、絞殺します。幡随院は他殺に見せかける為、偽の誘拐事件をでっち上げます。FAXで誘拐犯との連絡を取り合い、身代金の受け渡しの指示を仰ぐ警察と幡随院。幡随院の自宅に待機している捜査員のなかに、念の為に呼ばれた古畑任三郎の姿が。

推理小説家・幡随院VS古畑任三郎。推理小説のプロと殺人課の刑事の勝敗はどちらに軍配が上がるのでしょう。FAXによる身代金受け渡しの指示は次々と届き、それに翻弄される捜査員と、妻を誘拐された被害者を演じ続けるしたたかな幡随院。古畑の鋭い推理力は姿なき誘拐犯を追い詰めることは出来るのでしょうか?(1994年5月4日放送)

『古畑任三郎』シーズン1 第5話「汚れた王将」(メインゲスト:坂東八十助)

将棋の棋士・米沢八段(坂東八十助)は「竜人戦」において不正を行い、それを立会人の大石(小林昭二)に見抜かれてしまいます。米沢八段は不正を隠し通すため、大石をその場にあった灰皿で撲殺。偶然にも竜人戦の会場となった旅館に宿泊していた古畑任三郎と今泉は、大石の遺体を発見した旅館の人間に依頼されて殺害現場の検証をすることに…。

前日から持ち越されていた竜人戦は米沢八段が”大石の追悼”と称して続行されることに。地元警察と協力して警視庁の古畑と今泉も捜査に加わり、米沢八段と古畑の心理戦の火ぶたが切って落とされます。竜人戦の勝敗そして殺人犯と刑事の戦いの行方は…?(1994年5月11日放送)

古畑は今泉と旅館に備え付けてあった将棋盤で戦いますが、今泉に勝てておらず意外な弱点を見せた回になります。

『古畑任三郎』シーズン1 第6話「ピアノ・レッスン」(メインゲスト:木の実ナナ)

世界的作曲家であり、塩原音楽学院の創設者でもある塩原一郎が肺炎で亡くなり、学院で音楽葬が行われることとなったため、塩原音楽学院長の川合健(中丸新将)がピアノでレクイエムを弾く予定となっていました。しかし、その前夜、塩原の教え子で愛人でもあったピアニストの井口薫(木の実ナナ)によりスタンガンで殺害されます。薫は塩原が築いた学院を金儲けのために汚した学院長の川口を許すことが出来ませんでした。

当初、川合は心臓発作で死亡したと思われていましたが、捜査に当たった古畑任三郎は他殺と判断します。古畑が掴んだ殺人の意外な証拠とは一体何だったのでしょうか?(1994年5月18日放送)

『古畑任三郎』シーズン1 第7話「殺人リハーサル」(メインゲスト:小林稔侍)

時代劇のベテランスター俳優・大宮十四郎(小林稔侍)は、赤字続きの時代劇撮影所をスーパーに建て替える計画を立てた社長・城田春彦(長谷川初範)を許すことが出来ませんでした。長年ともに働いてきたスタッフたちの仕事が奪われてしまうこともあり、大宮は城田殺害を計画。最後の撮影だと称して城田を敵役として舞台に上げ、そのリハーサルの際に模造刀と真剣をすり替え斬殺します。

人情に厚い大宮の想いのこもった撮影所には、長年苦楽をともにしてきた戦友とも呼べるスタッフたちがおり、大宮は皆に慕われていました。その撮影所をあっさりとスーパーに建て替えようと企てた城田はスタッフたちに「御曹司」と呼ばれており、その中身は冷酷で人望の薄い人物でした。仲間のために矢面に立った殺人犯・大宮を古畑任三郎は追い詰めることは出来るのでしょうか…?(1994年5月25日放送)

『古畑任三郎』シーズン1 第8話「殺人特急」(メインゲスト:鹿賀丈史)

外科医の中川淳一(鹿賀丈史)は、妻の依頼で自分の浮気を調査していた興信所所長・宍戸隆(河原さぶ)に浮気の証拠を握られてしまい、乗り合わせた新幹線内で宍戸を買収して証拠を消そうと企みますが、失敗に終わります。食事をしていた宍戸のスープに睡眠薬を混入し、自席で眠り込んだ宍戸にカリウムを注射し毒殺した後、周囲に気付かれぬよう浮気の証拠となるフィルムを奪うことに成功します。

グッタリとしている宍戸を発見した車掌たちは、乗客に医者がいないかと全車両に声掛けをし、偶然乗り合わせていた古畑任三郎と今泉が事件性を嗅ぎ付け、車掌たちの元に駆け付けます。中川は医者ということを黙っていましたが、古畑が素性を見抜き捜査協力を依頼します。次の停車駅まで約1時間。密室状態のなか、古畑は中川が殺害したという証拠を見つけられるのでしょうか…?(1994年6月1日放送)

『古畑任三郎』シーズン1 第9話「殺人公開放送」(メインゲスト:石黒賢)

自称・超能力者の黒田清(石黒賢)は、自身の超能力を検証する番組の現場となる川原にインチキの細工をしているところをチンピラ風の男・中島(岡部務)に見つかり、秘密を暴かれるのを恐れ慌てて逃げようとしますが、執ように追われたため、揉み合いになった弾みで殴り殺してしまいます。超能力検証番組の本番当日、観覧希望のハガキに当選した今泉と古畑任三郎もともにスタジオの観客席にいました。

超能力者VS理工学部教授という形式で進んでいく生放送の番組で、黒田は超能力ではなくインチキであることを教授に暴かれてしまうハプニングが起こります。追い詰められた黒田は超能力が嘘だとバレてしまうことを恐れ、自分が殺してしまった中島の居場所を言い当てたかのように演じてみせました。超能力は本物だと驚く観客のなか、古畑は黒田が殺害したのでは? という疑惑を持ちます。

古畑は、黒田が中島殺害の犯人だとどうやって見抜いたのでしょうか…?(1994年6月8日放送)

『古畑任三郎』シーズン1 第10話「矛盾だらけの死体」(メインゲスト:小堺一幾)

参議院議員・鵜野忠邦(森山周一郎)には、愛人・沢田マリ(泉本のり子)
がおり、その関係を解消するために事務所にマリを呼び出し、秘書の佐古水茂雄(小堺一機)を同席させて手切金を渡しましたが、マリはこれを拒否して立ち去ろうとしたため、とっさに止めようとした佐古水がマリを突き飛ばしてしまいます。意識のないマリに佐古水は睡眠薬を無理矢理飲ませ、自殺に見せかけようとします。

すべては鵜野議員のためにやったはずが、鵜野は佐古水に責任を負わせて自分に罪はないと言い出します。次期選挙では、後継を佐古水に任せるという話が出ていたのに、その話はなかったかのようにし、佐古水には暫く姿をくらますように命じます。裏切られたと感じた佐古水は逆上して鵜野議員を後ろから殴打し、マリとの心中に見せかける様に偽装工作をしました。

アリバイ工作をして現場に戻り、自分が発見して通報しようとした佐古水は既に到着していた警察のパトカーと鉢合わせます。驚きを隠しつつも事務所に入り、捜査中の古畑任三郎と対面します。佐古水の計画はほころびを見せてしまい、動揺を隠すのに必死になります。しかし、敏腕議員秘書である佐古水は賢い頭脳で古畑の話術をかわすのですが…。(1994年6月15日放送)

『古畑任三郎』シーズン1 第11話「さよなら、DJ」(メインゲスト:桃井かおり)

人気ラジオDJの中浦たか子(桃井かおり)は、付き人の沢村エリ子(八木小織)に恋人をとられたため、ラジオの深夜番組の放送中に越路吹雪の「サン・トワ・マミー」が流れている間にスタジオを抜け出し、駐車場で待機していたエリ子をスパナで撲殺します。曲が流れていた時間は4分10秒。この時間内に殺害し、何食わぬ顔でスタジオに戻ったたか子。

古畑任三郎と今泉は、たか子宛に届き続けている脅迫状の件で、ラジオ放送局を訪れました。その最中に起きたエリ子の撲殺殺人事件に、古畑と今泉は捜査に乗り出します。古畑はたか子のトリックに気付くことが出来るのでしょうか?(1994年6月22日放送)

この回で初めて「赤い洗面器の男」が登場します。三谷幸喜氏の映画作品「ラヂオの時間」にも同じ話が登場しています。

『古畑任三郎』シーズン1 第12話「最後のあいさつ」(メインゲスト:菅原文太)

警視庁の警視・小暮音次郎(菅原文太)は、チンピラの生原治(鈴木隆仁)
に孫娘を殺されており、その報復のために大麻取引の張り込みの最中、生原を射殺し、自身のアリバイ工作をします。生原の殺人事件の捜査の担当となった古畑任三郎は動機がある小暮警視に目を付けます。しかし、小暮警視の部下たちにより小暮警視のアリバイは立証されており…。

古畑は、先輩で敬愛する小暮警視のアリバイを崩せるのでしょうか?(1994年6月29日放送)

『古畑任三郎』スペシャル 第13話「笑うカンガルー」(メインゲスト:陣内孝則・水野真紀)

数学者・二本松晋(陣内孝則)と数学者・野田茂男(田口浩正)はコンビで数学の権威ある賞を受賞し、授賞式に出席するためにオーストラリアのホテルに滞在していました。コンビで受賞しましたが、この功績はほとんど野田によるものです。表舞台に立つことを嫌う野田の代わりに、メディアの対応やインタビューに答えるのは二本松の役割となっており、野田は功績を横取りされたような気分を味わっていました。

野田には妻・ひかる(水野真紀)がいましたが、ひかるは二本松と愛し合う仲になっており、ひかると野田は離婚する方向で話を進めていました。授賞式での二本松を見て気が変わった野田は、二本松とひかるの仲を知っていたために離婚に同意しないことで2人を困らせてやろうと考えました。離婚を認めないとひかるに伝え、口論になり、ひかるに掴みかかった際に驚いたひかるは野田を突き飛ばしました。

身動きしなくなった野田を見て動転したひかるは、記者団のインタビューに答えていた二本松に電話で連絡を取り、助けを求めます。慌てて戻った二本松は野田に無理矢理酒を口に注ぎ込み、ホテルの階段まで運び、転落死を装った偽装工作をします。二本松とひかるはアリバイ工作をしようとホテルのラウンジに居たところ、缶詰の懸賞でオーストラリア旅行が当たった今泉とそれに同行した古畑任三郎に偶然出会います。

アリバイ工作をした2人が部屋に戻ると、死んだと思い込んでいた野田が生きており…。(1995年4月12日放送)

この回は、「古畑任三郎」シリーズ初めての海外ロケとなり、オーストラリアケアンズ近郊の高級リゾートホテルが舞台となっています。

『古畑任三郎』シーズン2 第14話「しゃべりすぎた男」(メインゲスト:明石家さんま)

敏腕弁護士・小清水潔(明石家さんま)は、恋人・向井ひな子(秋本奈緒美)がいたにも関わらず、好条件の別の女性との政略結婚が決まり、邪魔になったひな子を撲殺します。犯行直後、タイミング良くひな子の家を訪れた今泉に殺人の罪をきせようと企みます。小清水の策略にまんまとはめられた今泉は現行犯逮捕され、その弁護を小清水が担当することに。

真犯人である小清水は、今泉とは同級生という仲であり、今泉には罪を早い段階で認めれば刑が軽くなるということを吹き込み、有罪にするために敏腕とされる弁護の力量を注ぎ込みますが、自分は無罪だと主張する今泉に嘘がないと判断した古畑任三郎が真犯人の尻尾を掴むために動き出します。古畑は弁の立つ法廷のプロ相手にどう太刀打ちするのでしょうか…。(1996年1月10日放送)

『古畑任三郎』シーズン2 第15話「笑わない女」(メインゲスト:沢口靖子)

プライオリ女子学院の教師・宇佐美ヨリエ(沢口靖子)は、戒律の厳しい学園内でも一番の堅物として徹底した厳しさを持ち、生徒に一目置かれる存在でした。一方、同僚教師の阿部哲也(相島一之)は宇佐美とは正反対の自由奔放で明るい性格であり、生徒からも慕われている存在でした。ある日、宇佐美は、阿部を背後から撲殺し、事故死を偽装します。

捜査を始めた古畑任三郎は真犯人の目途をつけますが、どうしてもその動機が分からずにいます。一体、何のために阿部を殺す必要があったのでしょうか…?(1996年1月17日放送)

『古畑任三郎』シーズン2 第16話「ゲームの達人」(メインゲスト:草刈正雄)

花見家の主治医・乾研一郎(草刈正雄)は推理作家・花見禄助(藤村俊二)の往診に訪れた時に、花見の妻・常子(一色彩子)がどうやら浮気をしているらしいことを相談されます。乾は狂言自殺をして常子の愛を確かめることを勧めます。花見はこの計画に乗り、狂言自殺を決行しますが、常子の浮気相手とは乾のことでした。常子の存在も邪魔になっていた乾はこの花見の狂言自殺を利用し、花見夫妻を殺害します。

この回は、「古畑任三郎」シリーズ初の連続殺人事件となります。(1996年1月24日放送)

『古畑任三郎』シーズン2 第17話「赤か、青か」(メインゲスト:木村拓哉)

天神大学電気工学部助手・林功夫(木村拓哉)は、深夜に大学近くにある遊園地に侵入し、観覧車に自作の時限爆弾を仕掛けます。その帰り道、乗ってきた自転車の鍵を失くしたことに気付きますが、探しても見当たらず持参したペンチで鍵チェーンを切断していたところ、運悪く警備員・真鍋茂(金井大)に見つかり、自転車泥棒と間違えられます。弁解をするも、自転車の登録番号を控えられそうになったため、背後から撲殺しました。

死亡した真鍋の捜査に駆り出された古畑任三郎が捜査を開始しようとした矢先、遊園地の事務所に「時限爆弾を仕掛けたから金を用意しろ」という脅迫電話がかかってきます。古畑はこの脅迫電話と警備員の殺人事件は同一犯の仕業だと見立てました。爆弾処理のため、爆弾の専門家ということで遊園地近くの大学にいた林が助っ人として呼ばれます。自分が仕掛けた爆弾を処理するという皮肉な状況に陥る林。

爆弾を仕掛けた観覧車のゴンドラには、不運にも部下の今泉が乗り込んでいました。爆弾処理班は助っ人の林のアドバイスを受けつつ、ゴンドラ内の今泉と電話のやり取りで爆弾の解体を今泉に任せる事態になり…。(1996年1月31日放送)

この回で、古畑は初めて感情的になり、犯人に手を上げます。人の命が奪われる現場をずっと間近で見てきた古畑の深い感情が描かれている貴重な回となりました。

いつも古畑に名前を覚えて貰えない巡査の向島音吉(小林隆)が、初めて活躍する回となります。どんな活躍をしたのかは観てのお楽しみです。

『古畑任三郎』シーズン2 第18話「偽善の報酬」(メインゲスト:加藤治子)

脚本家・佐々木高代(加藤治子)は、昔から犬猿の仲である妹の和子(絵沢萌子)とひとつ屋根の下で暮らしていました。高代は天真爛漫で派手好きな性格でした。一方、和子は高代のマネージメントをしており、正反対の質素な性格で慈善活動に力を入れており、高代はそれを偽善として嫌悪していました。高代は高齢でしたが、歳の離れた若い俳優に惚れ込んでおり、お金を貢いでいました。

人気の脚本家であった高代のお金で生活をしていた2人でしたが、お金の管理は和子がしており、高代は自分の稼いだお金を自由に使えないと不満を抱きます。若い俳優の恋人と旅行に行きたいけれど、和子はそんなお金はないと突っぱねます。それが高代の積年の不満を爆発させてしまい、その夜に和子を背後から撲殺してしまいます。

捜査に訪れた古畑任三郎は高代が撲殺に使った凶器を見つけられるのでしょうか?(1996年2月7日放送)

『古畑任三郎』シーズン2 第19話「VSクイズ王」(メインゲスト:唐沢寿明)

人気クイズ番組のチャンピオン・千堂謙吉(唐沢寿明)は、テレビ局側と手を組んで番組内で重要となるキーワードを事前に教えて貰いながら、王座を守り続け、今や時の人となっていました。自分の人気を鼻にかけ、大スター並の横柄な態度でテレビスタッフも手を焼いていました。そんな時、週刊誌に千堂は不正を働いているとする記事が掲載されてしまい、テレビ局側は番組の存続に危機を感じ千堂を見放します。

本番前、テレビスタッフから重要キーワードはもう教えない旨を伝え、千堂は焦ります。何とかしてキーワードを知ろうとテレビ局内の知り合いに探りを入れ始める千堂。衣装係の沼田(伊集院光)がいる衣裳部屋に行き、キーワードが書かれている番組内のアシスタント女性の衣装を見せろと千堂は沼田に詰め寄って揉み合いになり、千堂に突き飛ばされた沼田は倒れた拍子に頭を打ち付け死亡します。

この日、古畑任三郎はこのクイズ番組に出演するためにテレビ局にいました。古畑は本番で予選落ちとなり、ふて腐れ、一緒に来ていた今泉と帰ろうとしていた矢先に沼田の遺体が発見されます。千堂は、楽屋でアシスタントの衣装から仕入れたキーワードから、事前に答えを調べて準備していたところに、ひょっこりと古畑が訪れ…。(1996年2月14日放送)

『古畑任三郎』シーズン2 第20話「動機の鑑定」(メインゲスト:澤村藤十郎)

骨董商・春峯堂主人(澤村藤十郎)は、美術館館長・永井(角野卓三)は贋作を売りさばき、悪どい商売をしていました。しかし、陶芸家・川北百漢(夢路いとし)にその悪行を見抜かれ、贋作を本物と偽って美術館に展示している「慶長の壺」のことを世間に明かすと告げられます。その夜に春峯堂主人と永井は口封じのため、川北の家を再度訪ね、物盗りの犯行に見せかけて射殺します。

殺された川北の捜査に駆け付ける古畑任三郎は、春峯堂主人と永井の犯行を見破ることは出来るのでしょうか…?(1996年2月21日放送)

この回で、古畑は第1話(1994年4月13日放送*シーズン1)の犯人・小石川ちなみ(中森明菜)の結婚式に出席した後、その足で殺害現場に駆けつけています。その結婚式で越路吹雪の「サン・トワ・マミー」を歌ったと話しています。(※「サン・トワ・マミー」は別れの歌です)

『古畑任三郎』シーズン2 第21話「魔術師の選択」(メインゲスト:山城新伍)

引退したマジシャン・南大門昌男(山城新伍)は、次世代のマジシャン育成に力を入れており、弟子が数人います。弟子のなかでも目を掛けて可愛がっている毛利サキ(松たか子)が、同じ門下で女関係がだらしないプレイボーイ・倉田勝男(池田成志)と交際していることを快く思っていませんでした。その矢先、南大門が創設したマジック会員制クラブが10周年を迎えることとなり、記念パーティーが開かれることになりました。

第14話「しゃべりすぎた男」(1996年1月10日放送*シーズン2)の被害者・向井ひな子(秋本奈緒美)が飼っていた猫を譲り受けていた古畑任三郎は、猫のくしゃみが止まらないので動物病院に来ていました。そこで、偶然マジック用の鳩を連れて来ていたサキと出会います。他愛ない話をする内、古畑任三郎はサキにクラブの10周年記念パーティーへ招待されます。

部下の今泉とともにパーティーに出席した古畑は、南大門がマジックの腕前を披露していたところ、サキと交際している倉田がその場にいた観客やマジシャン、古畑の目の前で、毒殺されます。倉田は自分で栓を抜いた瓶ジュースを飲んで死亡したと考えられ、その場にいた誰もが毒を入れるなど不可能な状況だったはずでしたが…。(1996年2月28日放送)

この回で、第11話「さよなら、DJ」(1994年6月22日放送*シーズン1)で出てきた「赤い洗面器の男」の話が登場しています。

『古畑任三郎』シーズン2 第22話「間違えられた男」(メインゲスト:風間杜夫)

雑誌編集者・若林仁(風間杜夫)は、妻の不倫相手の男(清水昭博)を高尾山中の山荘で射殺し、トリックで密室を作り自殺の偽装工作をします。帰ろうと自分の車の乗り込みますが、運悪くパンクしてしまいます。山奥なので徒歩で下山し、通りかかった車をヒッチハイクして帰ろうとしますが、偶然乗り込んだ車の運転手・鴨田巌(小野武彦)は、以前に推理作家・花見禄助(藤村俊二*1996年1月24日放送シーズン2第16話に登場)の出版記念パーティーで同席したことがある人物でした。

若林は自分の顔を覚えていた鴨田に自分と会ったことを誰にも言わないで欲しいと伝えますが、鴨田は偶然出会ったことが嬉しかったのか、家に電話を入れて不在にしている同居人シゲルに若林を自分の車に乗せたことを留守番電話のメッセージに残しました。これに焦った若林は、鴨田を車外に誘い出し、おしゃべりで他人に話す恐れがある鴨田を背後から石で殴り殺害しました。

若林は、鴨田が残した留守番電話のメッセージを隠蔽するため、鴨田の自宅に侵入し、留守電メッセージの録音テープを無事回収することに成功しますが、その時突然訪問者が現れます。その訪問者とは、財布を紛失し、それを拾得した鴨田の家を訪れた古畑任三郎でした。鴨田になりすまし何とか古畑から逃れようとする若林でしたが…。(1996年3月6日放送)

『古畑任三郎』シーズン2 第23話「ニューヨークでの出来事」(メインゲスト:鈴木保奈美)

古畑任三郎と今泉は、アメリカのアトランタに移住した小石川ちなみ(中森明菜*1994年4月13日放送のシーズン1第1話に登場)に招待され、ちなみの自宅に遊びに行きました。その帰途のニューヨークに向かうバスの車中におり、偶然同じバスに同乗していたのり子・ケンドール(鈴木保奈美)と出会います。目的地までの長い道中の暇つぶしに古畑とのり子、今泉は会話は弾まていましたが、古畑が警察官だと聞いたのり子は「友人の起こした事件」を話し出します。

のり子の”友人”が起こした事件は、既に裁判で「無罪」を勝ち取っていると言います。のり子は、友人の完全犯罪について順を追って語り、古畑はのり子の話を元に、アメリカで完全犯罪となった事件の謎を解いていきます…。(1996年3月13日放送)

これは、「古畑任三郎」シリーズ初めての安楽椅子探偵(アームチェア・ディテクティブ Armchair Detective)という、ミステリー分野では有名な形式で、現場に赴くことなく、部屋の安楽椅子に座ったまま推理をし事件を解決するという手法が取られています。シャーロックホームズやアガサクリスティーの小説などでも時折使われています。

ラストに、2001年9月11日に9.11テロで破壊される前のワールドトレードセンターが映っています

『古畑任三郎』スペシャル 第24話「しばしのお別れ」(メインゲスト:山口智子)

華道家・二葉鳳翠(山口智子)の元で、古畑の部下・今泉は自律神経失調症の治療のために生け花を始めます。近々、鳳翠の発表会が開かれる予定になっており、初心者の今泉も出演することが決まりました。鳳翠は、師匠・二葉鳳水(長内美那子)から独立し、踊りと生け花を掛け合わせた新たな世界観のフラワーアレンジメントスクールを創設しており、鳳水とは犬猿の仲でした。

可愛弟子の鳳翠が自分の手元から去っていったことが許せなかった鳳水は、強引に連れ戻そうと色々な手を使って鳳翠に対して妨害行為を行っており、それに耐えきれなかった鳳翠は、発表会の客席にいた鳳水を発表会中に元看護婦だった技量を活かし、病死に見せかけて毒殺します。今泉の晴れ姿を観に来ていた古畑任三郎は鳳水の死に疑問を抱き…。(1996年3月27日放送)
この回は、「古畑任三郎」シリーズ最高視聴率34.4%を記録しました。

『古畑任三郎』総集編 第25話「消えた古畑任三郎」(メインゲスト:第1話~第24話の登場ゲスト)

ある日突然、古畑任三郎が失踪しました。今泉を筆頭に部下や同僚、第1話~第24話に登場して服役した犯罪者たちや、無罪となった関係者等に面会し、話を聞いていきながら古畑失踪の手掛かりを探していきます。はたして、古畑任三郎は一体何処に…?(1996年4月9日放送)

「古畑任三郎」シリーズで、唯一古畑本人が登場しない回です。ここでも「赤い洗面器の男」の話が出てきます。

『古畑任三郎』スペシャル 第26話「古畑任三郎 vs SMAP」(メインゲスト:中居正広・木村拓哉・稲垣吾郎・草彅剛・香取慎吾)

人気アイドルグループ・SMAPのメンバーは同じ養護施設出身という設定となっています。SMAPメンバーは全員本人としてドラマに登場。唯一、草彅剛だけ血の繋がった伯父がいて、その叔父は過去に起こした交通事故や危険な仕事をネタに富樫明男(宇梶剛士)に恐喝されて、自殺へと追い込まれました。この叔父の過去をネタに、今度は草彅をゆすり始めます。

これを聞いたSMAPメンバーの中居正広・木村拓哉・稲垣吾郎・香取慎吾は激怒。そしてコンサートの晩、富樫を殺す事を企てました。仕事を紹介するという名目で、コンサートスタッフのひとりとして会場に富樫を招き入れ、5人は綿密な殺人計画を立ててコンサート本番前に、富樫を自殺に見せかけて絞殺します。

SMAPのマネージャー前田(戸田恵子)の厳しい監視の目をくぐり抜け、5人は一体どうやって富樫を殺害するのでしょうか? 古畑任三郎 VS SMAPの結末は…。(1999年1月3日放送)

この回で、後の古畑の部下となる西園寺守(石井正則)が初登場しています。

『古畑任三郎』スペシャル 第27話「黒岩博士の恐怖」(メインゲスト:緒形拳)

死体の肛門におみくじが詰められるという奇妙な連続殺人事件が発生。どの事件も事故死や自然死を装い、被害者の共通点も何ひとつ見つからない状況。警察は捜査に行き詰り、警察犬訓練所に異動となっていた古畑任三郎が捜査本部に戻されることになります。古畑は西園寺を連れ、被害者の共通点を探し始めます。すると被害者の解剖を担当したのはすべて監察医・黒岩健吾(緒形拳)だということが判明します。

監察医・黒岩の事件との関係性を紐解き、古畑は黒岩の思惑にたどり着けるのでしょうか…?(1999年4月6日放送)

古畑と黒岩の部下となる春木(栗田寛一)が対面する場面で、第19話(1996年2月14日放送*シーズン2)のエピソードが話題に上がっています。

この回で、古畑の誕生日がジャンヌ・ダルク、シャーロックホームズと同じ日だと明かされています。(1月6日と推測されます)
この回から、八嶋智人が演じる「花田」が登場します。(この回ではまだ名前がありません)シーズン3で、今後様々な職業になり、事件の説明や要点などをまくし立てるナビゲーター的な役割を担います。

『古畑任三郎』シーズン3 第28話「若旦那の犯罪」(メインゲスト:市川染五郎)

落語家・気楽家雅楽(市川染五郎)は華があり、人を笑わせる技量に長けていますが、古典落語に疎く学ぼうという気もない様子。兄弟子の気楽家苦楽(モロ師岡)は、地味で目立たない落語家でしたが、新作落語を書く才能に長けていました。雅楽は苦楽に新作落語をやらせて貰いたいと頼みますが、頑として苦楽は許しませんでした。

売れっ子落語家で稼ぎもある雅楽は、100万円を払って苦楽の新作落語を買い取るとまで申し出ますが、断られます。雅楽は苦楽の家に行った時にこっそりとネタ帳を盗み、自分の舞台公演で苦楽には無断で新作落語を自分のネタとして披露してしまいます。苦楽は雅楽の公演を観て激怒し、苦楽はネタ帳のコピーを持っていたため、盗まれたことを公表すると雅楽に告げます。

舞台公演で自分のネタとして披露してしまった雅楽は、苦楽の部屋に赴き嘆願しますが、聞く耳を持ってはくれなかったため、苦楽の頸動脈を切り、自殺に見せかけて殺害しました。雅楽は、古畑任三郎の推理力から逃れられるのでしょうか…?(1999年4月13日放送)

『古畑任三郎』シーズン3 第29話「その男、多忙につき(忙しすぎる殺人者)」(メインゲスト:真田広之)

メディアプランナー・由良一夫(真田広之)は、議員・岩田大介(佐渡稔)
から新事業の融資を受ける約束をしていましたが、断られたためにホテルの一室で岩田議員を自殺に見せかけて射殺します。岩田議員は不倫が暴かれて謝罪会見を開いた矢先であり、その会見用の原稿を書いたのは由良でした。会見内容は客観的に見ても不倫の謝罪会見には不適切なものであり、世論の評価を下げるものでした。

由良は多忙で、常に何かをしているような人物であり、時間がいくらあっても足りない様な印象を受けます。岩田議員の遺体が発見され、古畑任三郎が捜査に乗り出します。由良は古畑の観察眼から逃げきる事が出来るのでしょうか…?(1999年4月20日放送)

『古畑任三郎』シーズン3 第30話「灰色の村(古畑、風邪をひく)」(メインゲスト:松村達雄・岡八郎)

古畑任三郎と今泉、西園寺の3人は、車で出張をした帰途、古畑が重い風邪を引いてしまい、東京へ戻る予定を変更して途中にあった長野県のとある村で一晩静養することにしました。村には古畑たちのほかにも、東京から日下部薫子(あめくみちこ)という大手デパートの営業責任者が来ており、村の地酒を売り込むために、村長の荒木嘉右衛門(松村達雄)や村民たちは多額の金を、薫子に手渡していました。

古畑たちが旅館に宿泊した夜に、今泉は薫子と偶然知り合い、バーで酒を飲んだり旅館でピンポンをする等楽しい時間を過ごします。それと同時刻、東京の大手デパートから村へ連絡が入り、地酒の仕入れを担当する営業部長は別の人間であり、薫子は経理部で長年平社員として働き、横領を続けていた人物で、翌月にはクビになる予定だという事実を知ります。

驚いた村長と村民たちは、薫子を村長の屋敷に呼び出して問い詰めましたが、薫子は開き直り、村民たちが金を渡して地酒を売り込んだ行為は特別背任罪に当たると嘘ぶいて、屋敷を出ようとしたところ、激昂した村長が日本刀を抜いて薫子を切り殺しました。村長を守ろうと村民たちは結託して、薫子という人物はいなかった、と口裏を合わせて隠蔽しようとしますが…。(1999年4月27日放送)

『古畑任三郎』シーズン3 第31話「古畑、歯医者へ行く(アリバイの死角)」(メインゲスト:大地真央)

古畑任三郎は、歯痛を患い友人の紹介で、歯科医・金森晴子(大地真央)の歯科クリニックを訪れます。古畑が待合室にいる間、治療を受けていたのは晴子の元恋人・山村淳一(陰山泰)で、山村は晴子を捨て、彼女の歯科クリニックの歯科助手・瀬川エリ(伊藤裕子)に乗り換えていました。晴子は何食わぬ顔で山村の幸せを祝福するフリをしますが、許せずにいたのでした。

晴子は、エリに古畑の歯石を取るように指示し、その間に歯科クリニックから歩いて5分のオフィスビルに徒歩で向かい、ビル内の喫茶店のトイレで男に変装し、同ビルで働く山村の麻酔が切れる時間を見計らい、山村のオフィスがある階のトイレへ。そこで山村が鎮痛薬を飲もうとトイレに入るのを待ち伏せ銃殺する。晴子は歯科クリニックへ戻り、何食わぬ顔で古畑に治療が終わったと伝えるのでした。

山村の遺体が発見され、捜査を担当した今泉と西園寺は聞き込みで山村と晴子の恋人関係にたどり着き、古畑がいる歯科クリニックに足を運びます。晴子に不躾な質問をする今泉の聞き込みを診察台で聞いていた古畑は「彼女は自分の歯石をずっと取っていた」とアリバイがあったことを証明します。晴子のアリバイ証人が古畑になってしまった…晴子の犯行は暴かれるのでしょうか?(1999年5月4日放送)

第27話(1999年4月6日放送*スペシャル)に続き、花田(八嶋智人)が登場する回となっています。

『古畑任三郎』シーズン3 第32話「再会(古い友人に会う)」(メインゲスト:津川雅彦)

小説家・安斎亨(津川雅彦)は、自分よりふた回り年下の妻・香織(三浦恵理子)が担当雑誌編集者・斎藤秀樹(細川茂樹)と不倫関係にあることを知っていました。安斎は第1話の犯人・小石川ちなみ(1994年4月13日放送の1話に登場*シーズン1)が飼っていたゴールデンレトリバーの万五郎を引き取ってくれた人物であり、古畑任三郎の小学校時代からの古い友人です。古畑は安斎からFAXで招待され、車の運転が出来る西園寺とともに安斎宅へ足を運びます。

安斎や香織に歓迎され、もてなしを受ける古畑でしたが、安斎はFAXを送っていないと言います。安斎は香織が送ったのではないか、と話しますが古畑は釈然としません。安斎は夜になると、家から100m先にある別宅で毎日執筆をしており、昼間散歩をする時には、常に万五郎を連れ歩いています。しかし、万五郎は夜道を怖がるため、別宅へ執筆に向かう際には家に置いていくようです。

古畑曰く、安斎は小学生時代の古い友人だけれど、当時はそれほど親しい仲だった訳ではなく、連絡を取ったのは5年ほど前、ちなみの犬を預かってくれる人を探している時に久しぶりに連絡したのだと言います。香織に招待のFAXの件を聞いても、自分ではないと答えます。一体、古畑を招いた人物は誰であり、古畑は何の為に呼ばれたのでしょうか…?(1999年5月11日放送)

「古畑任三郎」シリーズで唯一、事件を未然に防いだ回となります。

第22話(1996年3月6日放送*シーズン2)の犯人・若林仁(風間杜夫)が編集者として勤めていた雑誌社の発行物、文芸雑誌「月刊カドマツ」が物語中に登場します。
ゴールデンレトリバーの万五郎は、ちなみが渡米するため、安斎が引き取ることになりました。

『古畑任三郎』シーズン3 第33話「絶対音域殺人事件」(メインゲスト:市村正親)

楽団・甲陽フィルハーモニーの有名な人気指揮者・黒井川尚(市村正親)は、同じ楽団のビオラ奏者で愛人の滝川ルミ(街田しおん)から別れ話を持ち出され、ほかの男が出来たのだと勘ぐった黒井川は嫉妬のあまり灰皿でルミを撲殺してしまいます。黒井川はルミの遺体をマンションの階段から落ちた事故死に見せるために偽装工作をします。

ルミの遺体が発見され、駆け付けた古畑任三郎、西園寺、今泉は捜査を開始。昨晩は雨が降っており、夜の演奏会に向かおうとして足を滑らせたのだと見立てる西園寺ですが、古畑はルミの部屋に置いていた熱帯魚の水槽の電気のスイッチが切れていたことに気が付きます。「絶対音感」の持ち主である黒井川を、古畑はどのような推理で追い詰めるのでしょうか…。(1999年5月18日放送)

第31話(1999年5月4日放送*シーズン3)に引き続き、花田(八嶋智人)が登場する回になります。

『古畑任三郎』シーズン3 第34話「哀しき完全犯罪」(メインゲスト:田中美佐子)

女流棋士の小田嶋さくら(田中美佐子)は、大雑把な性格で家事も得意な方ではありませんでした。夫で棋士の佐吉八段(小日向文世)はさくらとは真逆の性格を持ち、神経質で細かなことを気にするタイプの人間でした。古風な亭主関白気質でもあり、さくらに「良き妻」の姿を求め、家事だけに専念して夫には絶対的に従うようにさくらを半ば強引なやり方で束縛していました。

さくらはここ最近、ケーブルテレビで囲碁教室の番組を任されるようになり、番組の打ち合わせや収録等で外出することが増えており、それを良く思わない佐吉はテレビ番組を降板するようさくらを説得し、家事に専念するように強要します。佐吉が理想とする妻にはほど遠い性格だったさくらは、佐吉の束縛に耐えきれなくなり、懐中電灯で佐吉を撲殺します。

佐吉のトロフィーを川に投げ捨て、彼の熱狂的なファンが家に押し入ったように偽装工作をしたさくらは、テレビ番組の打合せに出かけ、テレビスタッフとの打合せ中に佐吉から電話がかってきたように装い、帰宅して佐吉が殺されているのを発見したと見せかけ、通報しました。さくらの通報を受け、現場に駆け付けた古畑任三郎が家のなかを調べ始めたところ…。(1999年5月25日放送)

『古畑任三郎』シーズン3 第35話「頭でっかちの殺人(完全すぎた殺人)」(メインゲスト:福山雅治)

事故に遭い車椅子生活となった化学者・堀井岳(福山雅治)は、学生時代からの親友で研究所の同僚でもある等々力(板尾創路)が堀井の元恋人・片桐恵(戸田菜穂)と婚約したことが許せず、堀井が自作した遠隔装置付きの爆弾を仕掛けた置物を等々力にプレゼントし、恵に容疑がかかるように仕組み、等々力を爆殺しました。

研究所から一歩も出ずに電話一本で親友の等々力を殺害した堀井。捜査に乗り出した古畑任三郎らは、堀井が計画した殺人の糸口を見つけることは出来るのでしょうか?(1999年6月1日放送)

『古畑任三郎』シーズン3 第36話「追いつめられて(雲の中の死)」(メインゲスト:玉置浩二)

西洋美術研究家・臺修三(玉置浩二)は妻・もえ子(もたいまさこ)とともに航空機で日本に帰る途上にいました。もえ子に毛布を取ってくるように言われた臺は、旅先から後を追ってきた不倫相手の市川由美子(川合千春)と遭遇。「奥さんと別れて自分の元へ来て欲しい」とねだる由美子は2人で撮ったプリクラを見せつけ、焦る臺を機内の化粧室に誘い込みました。

プリクラを奪おうとする臺と、拒絶する由美子が狭い化粧室で揉み合いになり、タイミング悪く航空機が揺れた弾みで由美子は化粧室内の角ばった壁に頭部を強く打ち、死んでしまいます。臺は慌てて、由美子の化粧ボーチに何枚も貼り付けてあったプリクラを剥がして証拠を隠滅し、慌てて自席に戻ろうとしますが、機内にいた子どもに顔を見られ、その上、ネクタイピンが紛失していることに気付きます。

同じ機内には日本に戻る途中の古畑任三郎、今泉、西園寺も搭乗していました。化粧室に歯磨きに立った西園寺が由美子の遺体を発見し、事態は大きく展開し始め、臺が化粧室に近づくには不利な状況になりますが…。(1999年6月8日放送)

この回では、古畑は事件に関与しません。そして、花田(八嶋智人)の双子の兄が登場しています。

『古畑任三郎』シーズン3 第37話・38話「最も危険なゲーム前編・後編(最後の事件)」(メインゲスト:江口洋介)

動物愛護団体SAZ(Save Animals of Zoo)のメンバーである牟田(小原雅人)は、この団体が過激なテロ活動をしているという証拠が書かれた手帳を持ち出し、実態を明らかにしようとしていたところ、雇われリーダーである日下光司(江口洋介)とそのメンバーたちが牟田が持つ手帳の入ったカバンを奪い取るため、夜の街を逃げる牟田を追い回し、公園にたどり着いた牟田はメンバーのひとり山本一郎(山崎一)によって射殺されてしまいます。

しかし、肝心のカバンは牟田が逃げる途中に乗った電車の網棚に忘れ去られたままだと気づきます。SAZのメンバーたちは、電車の遺失物保管所に届いていると推測し、取り戻そうと保管所を訪れますが、受取には本人確認が必要となり、カバンの中身を受付にいた駅員に尋ねられ、答えられずにアジトへ戻ります。日下はカバンを奪い返すため、前代未聞の電車ジャックを企てます。

日下たちは、電車の管理センターのシステムに侵入し、偽の電車ジャックを起こし、身代金を要求。目当てのカバンに金を詰めさせ、奪い取ろうとします。私鉄会社に私用で訪れていた古畑任三郎は、この電車ジャックの騒ぎを聞きつけ、犯人と管理センター局長・武藤田(佐々木功)とのやり取りに不可解な違和感を感じてこの電車ジャックの矛盾点を探り始めます…。(1999年6月15日放送)

この回でも、「赤い洗面器の男」の話が出てきます。

『古畑任三郎』スペシャル 第39話「すべて閣下の仕業」(メインゲスト:松本幸四郎)

中南米某国の特命全権大使・黛竹千代(松本幸四郎)の下で仕える生真面目な参事官・川北健(及川光博)は、水面下で行われている黛大使と現地企業との癒着を公の場で暴露しようとしていたところ、黛大使によって撲殺されます。黛大使は反日団体の誘拐事件と見せかけるため、偽装工作を行うのでした。

この翌日、休暇中にパスポートを失くした古畑任三郎が大使館を訪れ、パスポートの再発行には時間がかかるため、成り行き上、大使館に滞在することになります。古畑の滞在中に川北を誘拐したという手紙が大使館に届き、古畑はその犯人からの手紙に違和感を覚えます。海外でも古畑の独自の観察眼は、黛大使の犯行を暴くことが出来るのでしょうか…?(2004年1月3日放送)

この回でも、スペイン語で「赤い洗面器の男」の話が登場しています。花田(八嶋智人)が登場する最後の回となります。

『古畑任三郎』ファイナル 第40話「今、蘇る死」(メインゲスト:藤原竜也・石坂浩二)

東京都郊外のとある村で、堀部パンの社長・伍平がジョギング中に熊に襲われて死亡しました。そのため、伍平のおいに当たる大吉(千葉哲也)が社長になり、大吉の弟・音弥(藤原竜也)が副社長に就任することになりました。大吉が社長に就任したと同時に、工場の裏山を売りレジャーランドを作ろうと計画します。堀部パンの経営状況は悪く、代々引き継いできた裏山を売って立て直しを図ろうとしていました。

音弥は兄とは性格的に合わず、裏山売却にも反対していました。裏山には土器の欠片や自然が多く、大吉と音弥の恩師であり、校長を退いた後に郷土資料館の館長をしている天馬恭介(石坂浩二)も裏山売却には反対していました。天馬を慕っていた音弥は、小学校時代の自由研究で推理小説を元にして調べた「人の殺し方」という1冊のノートを見つけます。

音弥は、このノートを元に兄・大吉の殺人を計画し、撲殺した後で事故死に見せかける偽装工作をします。そしてこの村に古くから伝わる「あの世節」という童歌の通りに、堀部パンの社長が死んでいるという事実まで浮上しました。この事件の捜査を始めた古畑任三郎でしたが、余りにも奇妙で不気味な事件であり、古畑も混乱をしたようですが…。(2006年1月3日放送)

『古畑任三郎』ファイナル 第41話「フェアな殺人者」(メインゲスト:イチロー)

警察を退職した向島(小林隆)は、バリトンホテルで警備員をしていました。そのバリトンホテルにメジャーリーガーのイチロー(イチロー本人)が帰国し、宿泊する予定になっており、イチローが帰国したその日、古畑任三郎と今泉、西園寺は退職した向島を激励するためにバリトンホテルに行き、偶然イチローと遭遇。向島によると、イチローは腹違いの異母兄弟で、向島の弟だと言います。

向島が転職したことには理由があり、巡査時代からフリーライターの郡山繁(今井朋彦)に弱みを握られ、脅迫され続けていました。イチローが帰国した当日、向島は郡山を刺殺し、自分も毒薬ストリキニーネを飲んで自殺しようと考えていました。そのことに気付いたイチローは「自分が郡山を殺す」と伝え、駐車場で待たせておいた郡山にどちらかにストリキニーネの入った錠剤2つを見せ、郡山自身に選ばせる形で毒殺しました。

郡山の遺体が見つかり、捜査のため、古畑は再びバリトンホテルに足を運びました。郡山の車中に争った形跡がないので自殺ではないかという西園寺の見立てに、車中にあったあるものを見つけた古畑は「これは殺人だ」と推理します。はたして、古畑とイチローの勝負の行方は…?(2006年1月4日放送)

イチローがセリフ付きで演技をするのはこれが初めてとなります。当初、脚本でハチローとなっていましたが、イチロー本人が「イチロー」で演じたいと希望したそうです。しかも初演技でノーミスだったと言われています。

『古畑任三郎』ファイナル 第42話「ラスト・ダンス」(メインゲスト:松嶋菜々子)

大野もみじ・かえで(松嶋菜々子:ひとり二役)は、一卵性双生児の双子であり、2人は共同名義「加賀美京子」という名で、何本ものヒット作を生み出している人気脚本家です。人気推理ドラマ「ブルガリ三四郎」もヒット作のひとつで、このドラマの監修をした古畑任三郎も打ち上げパーティーに招待されています。しかし、近頃になり方向性の違いからコンビを解消したいと言う話が挙がっていました。

姉・もみじは余り人前に出たがらず、目立つことを避けており、妹・かえでは積極的に外に出てテレビスタッフたちと打合せをしたり、マネジメントを担当する等、活発な性格でした。もみじ、かえでは同じ脚本家ですが、お互いに不足している部分を補い合っている関係。もみじは今までとは違う脚本を書いてみたいという願望があり、かえではもみじに自分がしている様な仕事は出来ないと考えていました。

みじは、かえでに自分がすり替わり、かえでとして生きて行こうと考え、かえでを殺害する計画を立てました。かえでは、「加賀美京子名義」で新しく書くドラマ「ラブポリス」のアドバイザーを古畑に依頼しており、打ち上げパーティーの翌日に会う約束をしていました。かえでは古畑との約束時間の前に、もみじに呼ばれており、もみじの事務所に立ち寄ります。

もみじは、やってきたかえでにお互いにすり替わってみたいと伝え、もみじの姿になったかえでを自殺に見せかけて背後から射殺しました。かえでとなったもみじはその足で、待ち合わせている古畑の元へと出かけます。もみじは、古畑と会い話している最中にもみじから自殺をほのめかす電話を貰った様に装い、アリバイ工作をします。古畑はすり替わった姉妹に気付いたのでしょうか…?

はたして、もみじはかえでとして生きていけるのでしょうか…?(2006年1月5日放送)

『古畑中学生』第43話「古畑任三郎、生涯最初の事件」(メインゲスト:原田泰造)

家庭の事情で、中学生時代に東京から田舎にある杉の森中学校に転校した古畑任三郎(山田涼介)は、一風変わった生徒でした。あまり人と交わろうとせず、いつもひとりでいます。座席が隣になった向島音吉(タモト清嵐)は、転校したばかりの古畑の世話係となった縁で親友になりました。心を閉ざしていた古畑が向島以外に唯一心を開いた人物は、理科の野々山先生(原田泰造)でした。

ある日、学校の花壇が何者かに荒らされるという事件が発生。森脇教頭先生(浅野和之)は荒らされている花壇を発見し、前日花壇の世話をしていた向島が犯人だと疑われてしまいます。その時、古畑は犯人は向島ではなく、花壇の世話の際に向島が肥料と間違えて撒いた”つりがね草”の種を食べたカラスだと推理してみせました。その時から、古畑の推理力の噂は全校生徒へ広まり、様々な相談を受けるようになります。

そんなことが続き、古畑と向島は村はずれにある無人のボロ小屋を探偵事務所にして、無料で相談を受け始めました。厳しい森脇教頭先生に見つかり、すぐに止めるようとがめられますが、野々山先生が責任を持つと言ってくれたお陰でことなきを得ます。相談客など来ないだろうと思っていましたが、思いのほか、大人が相談を持ち込んで来るようになりました。

そんな矢先、野々山先生からこの村に伝わる埋蔵金伝説の話を聞いた2人は…。(2008年6月14日放送)

この作品では、シャーロックホームズの名作「バスカヴィル家の犬」「赤毛連盟」「マスグレーヴ家の儀式書」「美しき自転車乗り」から多数引用されており、セリフやタイトル名が作品中に出てきます

『古畑任三郎』にまつわる裏話・エピソード【3選】

人気作品となった「古畑任三郎シリーズ」には、撮影秘話や数々の裏話があります。その中でも有名なエピソードを3つご紹介します。

『古畑任三郎』の裏話① 「赤い洗面器の男」の話

古畑任三郎シリーズでは、第11話「さよなら、DJ」(1994年6月22日放送*シーズン1)で語られたのが最初で、第21話「魔術師の選択」(1996年2月28日放送*シーズン2)、第25話「消えた古畑任三郎」(1996年4月9日放送*総集編)、第38話「最も危険なゲーム(後編)」(1999年6月22日放送*シーズン3)、第39話「すべて閣下の仕業」(2004年1月3日放送*スペシャル)に登場する小話です。

いつも何かしらの理由で、話のオチが聞けない「赤い洗面器の男」のエピソードですが、三谷幸喜氏はこの話にはオチがあることを明かしています。三谷幸喜氏のドラマ「王様のレストラン」の中にも登場しています。オチはいつ聞けるのでしょうか…?

『古畑任三郎』の裏話② 登場人物の名前には秘密がある?

「古畑任三郎」シリーズの登場人物の名前は、既存の推理小説の登場人物や実在の人物の名前を若干変えているようです。三谷幸喜氏は歴史マニアであり、歴史上の人物の名前をヒントに登場人物の名前を考える事も多いと言います。

「古畑任三郎」という名前は、東京都世田谷区、国道246号の池尻交差点の角にある「古畑病院」という病院の看板と、「笑っていいとも」で俳優・時任三郎(ときとう・さぶろう)がゲストで出演した時に、「よく(とき にんざぶろう)と間違えられる」と話していた会話から三谷幸喜氏が着想を得て、命名したそうです。

今泉慎太郎は、「古」⇔「今」「畑」⇔「泉」というように、古畑任三郎の名前をあべこべにした名前だと言います。

『古畑任三郎』の裏話③ アメリカのテレビ番組「エラリー・クイーン」のパロディ?

「古畑任三郎」シリーズで、物語の終盤になると舞台が暗転し、古畑が視聴者に「挑戦を挑む」という構成は、三谷幸喜氏が少年時代に東京12チャンネルで放送していたアメリカの推理サスペンステレビドラマ「エラリー・クイーン」の大ファンだったためで、この作品で引用したと話しています。

「第四の壁」と呼ばれる演劇上の演出スタイルです。

『古畑任三郎』の登場人物をご紹介!

古畑任三郎シリーズには欠かせない魅力の一つであり、個性的な役割を持つ登場人物を詳しくご紹介します。

古畑任三郎(演・田村正和):中学生時代(演・山田涼介)

警視庁刑事部捜査一課の刑事で階級は警部補。誕生日は1月6日。常に黒のスーツ、ノーネクタイ、サスペンダー、寒い時期になると黒のロングコートが定番スタイル。事件現場への移動は、主に自転車(ブリヂストンサイクル製の「セリーヌ」というブランドもので日本では希少価値が高い)警視庁でも随一の推理力の持ち主。珍妙な行動や言動で犯人を煙に巻き、巧みな会話術で僅かな手掛かりから鋭い推理を展開します。

一見、紳士的ですが、幼稚な面もあり、悪戯好きで負けず嫌いな性格。頭脳を使わないゲームには、驚くほど弱い。刑事でありながら、拳銃を持ち歩かない主義。ボーリングの投球フォームがとても独特で、警察内の忘年会では優勝した経歴を持っています。

今泉慎太郎(演・西村雅彦)

古畑の部下で階級は巡査。第41話の時点で45歳・独身。お婆ちゃんと同居しています。単純で理解不能な行動が目立ち、発想が奇抜なため、周囲からは仕事が出来ないおかしな奴として周知されています。今泉の無意味な行動は、時折、古畑の推理のヒントとなり、そういう意味では重宝がられているようです。古畑の恰好のからかい相手であり、おでこをよく叩かれます

自律神経失調症で2度、休職しており、運転も止められています。(運転中に意識がなくなるため)

西園寺守(演・石井正則 ”アリtoキリギリス”)

シーズン3からレギュラーとなった刑事。古畑の部下。身長が低く「小男」と称されることもしばしばあります。頭脳明晰でスポーツもそつなくこなすエリート刑事。生真面目な性格。先を読んで行動する機敏さが古畑に重宝がられています。実家はお寺。事件発生時には情報収集等を一手に引き受ける有能さを見せます。

古畑を深く尊敬しており、その観察眼や推理力を見習いたいという一心で、日々精進していおり、事件を終える毎に、細かく日記に書き留めているようです。

向島(東国原)音吉(演・小林隆):中学生時代(演・タモト清嵐)

古畑を「最高の刑事」と敬愛する巡査。古畑が現場に来ると、よく声を掛けられますが中々名前を覚えて貰えません。プライベートで結婚・離婚・再婚により名前の姓がよく変わっています。第41話「フェアな殺人者
」(2006年1月4日放送*シーズンファイナル)では、腹違いの弟がイチローであることが明かされています。古畑とは中学生時代の同級生ですが、お互いに気付いていません。

オファーがあったけれど、作品化が実現しなかったゲスト俳優

「古畑任三郎」シリーズで、企画には挙がったけれど、諸事情により実現しなかったゲスト俳優・エピソードをご紹介します。

【お蔵入りした作品】
・タイトル「殺意の賛美歌」ゲスト俳優:勝新太郎
職業・ウェスタン歌手。作品内容:ウェスタン歌手が被害者を殺害した後、時計を細工して偽装工作。
1996年のシーズン2で放送予定でしたが、勝新太郎の舞台出演と時期が重なってしまい、収録直前で降板しています。

・タイトル「不明」ゲスト俳優:三上博史
職業:文楽の人形遣い。作品内容;不明
シナリオは完成しており、放送開始前のテレビ雑誌にも予告に名前が入っていましたが、フジテレビドラマ「リップスティック」の主演が急遽決まった為、降板。シナリオはお蔵入りとなりました。

【ゲスト候補となった俳優】
・渥美清(1996年8月没)
・伊丹十三(1997年12月没)
・宮本信子(鑑識官)
・安達祐実(天才少女)
・小林薫
・中井貴一
・志村けん:オファーをしたところ、辞退。
・めちゃイケメンバー(矢部浩之・岡村隆史・加藤浩次・山本圭一・濱口優・有野晋哉・武田真治・光浦靖子・大久保佳代子・雛形あきこ・鈴木紗理奈):会議の段階で「面白いかも」と企画したものの、ストーリーを練るのが難しいという理由で廃案。
・織田裕二:三谷幸喜氏の作品「振り返れば奴がいる」の司馬江太郎役としてシーズン1でオファーしましたが、織田裕二氏が「司馬が負けるところを見たくない」という理由で、オファーを断りました。
西村雅彦:当初三谷幸喜氏は、シーズン3では「今泉」としてではなく「クールな犯人役」で登場させたいと考えていたのですが、「出番が減る」のが嫌だと西村雅彦氏本人の意見もあり、廃案。

『古畑任三郎』であった推理ミスとは?

この作品では、緻密で意外な盲点を突いたトリック、それを鋭い観察眼で見抜く推理が描かれていますが、意外に推理ミスやトリックの破綻となる箇所が存在します。

・第1話「死者からの伝言」(1994年4月13日放送)の小石川ちなみ(中森明菜)の事件で、古畑に「1ヵ月前の卵を使った」ことを指摘されたちなみが動揺する場面があります。卵の賞味期限は通常、2週間とされていますが、常温で約2ヵ月、冷蔵庫に入れれば約3~4か月もちます。基本的に割ってみて腐ってなければ、食べられる食材だそうです。

・第4話「殺しのファックス」(1994年5月4日放送)の幡随院大(笑福亭鶴瓶)の事件で、古畑は「このFAXでの犯行は幡随院でなければ不可能だ」と推理して完結している部分に対し、「ファックスモデム(ファックス通信機能を備えたモデム。FAX通信ソフトと組合わせて使用すれば、PCにあるデータのまま相手にFAXができ、相手から送られてきたFAXをPCの画像データとして受信する事が出来る)」を利用すれば誰でも犯行可能となります。

三谷幸喜氏は、放送当時、視聴者から多くの指摘を受けた推理ミスだと話しており、小説版「古畑任三郎」ではこの回の結末を変更するという対応をしています。

・第5話「汚れた王将」(1994年5月11日放送)の米沢八段(坂東八十助)
の事件で、犯人が黒のカーボン用紙を使い、口をとじた封筒の表面を爪楊枝でなぞって上書きするトリックが描かれていますが、実際の「封じ手」では「赤い鉛筆で駒を丸で囲み、次に指す駒の動きを矢印で書く」ため、黒のカーボン用紙でのトリックは成立しません。

古畑任三郎 シリーズの評価・感想・レビュー

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 5 (2件中)
  • 古畑任三郎 第1シリーズ

    投稿者:エレン
    評価: GOOD 投稿日:2022.03.02/21:56

    古畑には誤魔化しはききません。

  • 古畑任三郎 第1シリーズ

    投稿者:oricoco
    評価: GOOD 投稿日:2019.05.02/11:18

    田村正和が渋かっこいい(๑˃̵ᴗ˂̵)
    パロディのオープニングテーマも魅力的。必ず解決されるからすっきり!

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この記事の執筆者
aukana編集部
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