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2019/01/19
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昔ならでは!? な宣伝をされた映画まとめ

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観客が映画に求めるものといえばもちろんその作品の内容だが、映画を配給する側からすればもっと重要なものがある。それは興行収入だ。だからこそ必死になって宣伝するのだ。 ところが、その宣伝内容にデタラメがあればどうだろうか。 法律的に現在より寛容であった80年代、日本の配給会社は頻繁にそのような「デタラメ宣伝」をやっていた。現在では訴訟されかねない、そんなデタラメ宣伝をされた映画たちを紹介していこう。

目次

でっち上げられたジョギリ・ショック! 『サランドラ』

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核の実験場を訪れた一家が異形の人間たちに襲われる恐怖譚『サランドラ』は『エルム街の悪夢』のウェス・クレイヴン監督によって1977年に制作されました。

本国アメリカではヒットした作品であったが、日本での公開は84年となぜか大幅に遅れています。
7年前の時代遅れとすらみなされかねないホラー映画を売るために配給会社が行った宣伝方法は、「ジョギリ」なるものを前面に押し出すことでした。

ジョギリとは何かというと、忍者がよく使う苦無をそのまま大きくして、そこにのこぎりのようなギザギザをつけた刃物のことです。
如何にもおどろおどろしく、恐ろしげな凶器ではありますが、『サランドラ』本編においてこのような武器は登場していません。(一瞬だけ苦無のようなものは映りますが、ポスター等に描かれたそれとは大きく異なるものでした)

それにも関わらず、当時の宣伝部はこのジョギリなる凶器が登場すると大々的にアピール。それに加えて「戦慄のジョギリ・ショックがやってくる!」「全米38州で公開禁止」「あなたの眼が破れます」などとインパクトありげなキャッチコピーを並べ立てました。

その結果、ジョギリ目当てでやってきた当時の観客は当然のごとく激怒。映画館に設置されていた巨大ジョギリ看板が破壊されるなどの出来事が起こったそうです。

絶叫保険付きで安心!? 『バーニング』

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日本公開時、作品とはまったく無関係なウソ情報が付加されたものとしては、1981年に制作されたホラー映画『バーニング』も有名です。

「子どものイタズラによって顔面に大やけどを負ったキャンプ場の管理人「クロプシー」が、復讐のため枝切りバサミで殺人を犯していく」といった内容なのですが、日本の配給会社は管理人の名前を、劇中には一切出てこない「バンボロ」に変更。改名した理由は不明だが、おそらく強くて怖そうな名前にしたかったのでしょう。

更に、劇中で描かれる残虐事件がすべて実話を基にしていると勝手に吹聴。「バンボロは未だ逮捕されておらず、全米で指名手配されている」などといったデタラメ情報でインパクトアップを図ったのです。

それに加えて更に「絶叫保険」なるものを提案。映画が怖すぎて鼓膜や声帯が傷ついてしまったり、あるいはショック死してしまったりした場合、それ相応の額が支払われるというものでした。

要は「それだけこの映画は怖い!」ということを観客に宣伝したかったのでしょう。実際に絶叫保険が適用されたかどうかは、現在でも不明です。

34年越しに復活した謎の「ビジュラマ方式」とは? 『ファンタズム』

画期的(?)な宣伝方法が計画されながら、諸般の問題で実現には至らなかったケースもあります。1979年にアメリカで制作された『ファンタズム』の日本公開時における宣伝の事例を紹介しましょう。

『ファンタズム』は納骨堂に現れる謎の男「トールマン」に遭遇した少年の恐怖を描く、不条理要素の強いホラー作品です。

中でもひときわインパクトが強かったのは、怪人トールマンの操る不思議な銀球。「ギュウウウウウウン!」というすさまじい音とともに出現し、相手の額に取りついてドリルで眉間を抉って殺すというその能力はビジュアル的に斬新で、いまなおホラーファンの間で人気が高いのです。

この作品を配給会社は「ビジュラマ方式を採用した世界初の映画である」と宣伝しようとしました。このビジュラマ方式とは何かというと「劇中に登場する銀球が実際に上映中の劇場内を飛び交い、観客をびっくりさせるといったもの」だったそうです。

だが、実際には消防法などの観点から不採用となり、公開前の試写会のみでしか実施されなかったという。そのため、この方式は長らく一部の映画ファンの間で伝説と化していたようです。

しかし、さまざまなイロモノ映画を上映することで評判な「カナザワ映画祭2013」にて、この作品の上映が決定。それに伴い、ビジュラマ方式も当時の形そのままで復活しました。

34年の時を経て再び実施されたそれは、蛍光塗料を塗った小さなボールが劇場の前座席あたりから「ポーン」といった調子で放り投げられるという恐ろしくチープかつ不条理なもので、観客の驚きと爆笑を誘っていたそうです。

ポスターには嘘だらけ!? 『ランボー』

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ベトナム帰還兵の苦悩を描いた『ランボー』シリーズといえば、『ロッキー』シリーズに並ぶシルベスター・スタローンの代表作であり、世界中で愛されています。

そのランボーの一作目が公開された際に作られたポスターには、実はウソばかりが描かれているのです。

まず、ポスターの背景にはまばゆいビル群が描かれているが、劇中の舞台は田舎町であり、このような摩天楼は一切登場していません。

また、雲霞のように押し寄せるパトカーの大群も描かれているのだが、作品内にこのようなシーンはこれまた一切無い。これらはとにかく実際の作品には存在しない、あるいは過度に強調されているものばかりです。

唯一本当なのは主役のシルベスター・スタローンと言いたいところですが、銃を持っている右腕は彼のものではなく、日本版のポスターを制作した宣伝部関係者のものだそうです。

実物よりスゴすぎた宣伝ポスター『メガフォース』

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いわゆる「デタラメ宣伝」の有名な事例としては、1982年にアメリカで制作されたアクション映画『メガフォース』も挙げなければなりません。

紛争解決のために世界で活躍する特殊軍隊「メガフォース」の活躍を描いたこの作品は、『トランザム7000』や『キャノンボール』などの派手なカーアクション映画で知られるハル・ニーダムが監督を務めるということで、前評判はそれなりに高かったのです。

だが、その前評判を更に高めたのは日本公開時に描かれたポスターだ。そこに描かれているのは、超巨大な特殊車両「タックコム」。どのぐらい大きいかといえば、前を走る戦闘バイクの全長とタイヤの大きさがほぼ同じぐらいなのです。数値で言えば十数メートルはありそうです。

そのタックコムを中心としたメガフォース部隊が空中からの爆撃をもろともせず、砂煙を上げながら砂漠を駆けるその様はいかにも「超ド派手なアクション映画」のようで、当時の映画ファン、そして男子たちのワクワクを強烈に刺激しました。

更に「劇中で使用された兵器は実際に米軍が採用を検討している」など、どこから沸いて出たのかまったくワケの分からない謎の宣伝文句も鑑賞意欲を煽ったのです。

だが、実際映画が公開されると、各地で不評の嵐。それも当然のことで、ポスターに描かれていたタックコムが、実は単なるハリボテを纏った普通のバギーに過ぎなかったからです。とにもかくにも、大きさが違いすぎます。

本国アメリカでも評判は散々で、大手映画レビューサイト『imdb』においてこの映画の評価は10点満点中3.5点というかなりの低得点。
最低の映画を決める「ゴールデンラズベリー賞」にもノミネートしている。それに加え、製作費2千万ドルに対して興行収入は約568万ドルと、興行的にも惨敗でした。

こうして、80年代後半の映画ファン並びに子どもたちをガッカリさせたことで知られるこのメガフォースですが、嫌われているかというと決してそうではありません。

大げさすぎた日本での宣伝文句、そして劇中の安っぽい特撮やバカバカしすぎる展開が「映画としてはダメだけど、どこかゆるい魅力を感じさせる」と、むしろ愛されているのです。

その証拠として、2012年にこの作品のブルーレイディスクが日本においても発売されたことが挙げられます。
誰にも愛されない真の駄作であれば、このような形で再メディア化されることがあるでしょうか。

「正義は勝つのさ、80年代でも」という劇中の人物が放つクサい決め台詞は、2010年代の現在もある意味輝き続けています。

参考元

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