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2019/01/19
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【事実は小説より奇なり】映画にまつわる衝撃事件5選

映画というのは多くの人を楽しませたり感動させたりする。この記事をご覧の皆さんも、映画によって勇気づけられたり、元気をもらったという体験がおありなのではないだろうか。 だが一方で、時として理解しがたい出来事を引き起こす原因にもなり得る。多くの人が制作に関わり、多くの人が鑑賞するものだからこそ、そこには必ず事件や事故が起こる可能性があるのだ。この記事では、取り分け印象的なものを5件紹介しよう。

目次

作品がつまらなさすぎて殺害!?「最低映画監督惨殺事件」

映画史において、アル・アダムソンほど不名誉な形で名を遺した映画監督は他に存在しないだろう。

なにしろ彼は、一本も面白い映画を作らなかった「最低映画監督」として世界にその名を轟かせたのだから。

彼の映画は例外なくしてつまらなく、なおかつ節操や信念が微塵も感じられない。ホラーが流行ればホラーを作り、暴走族が流行れば暴走族の映画を作る。

その制作期間は恐ろしく短く、そして震え上がるほどクオリティが低い。「粗製乱造」という言葉は彼のためにあるようなものだ。

彼にとって映画は金儲けのための道具でしかなかったのだろう。

日本においても『ドラキュラ対フランケンシュタイン』など一部作品がテレビ放映されたが、中学生の文化祭にも劣る特殊メイクの酷さ、脚本の存在自体を疑ってしまうほどダメすぎるストーリー展開は、一部好事家の間で伝説となっている。

だが、もっとも彼を有名にしたのは、その衝撃的な最期であろう。

78年に監督業を引退してから17年後の1995年、アダムソンは突如ラスベガスの自宅から失踪。

その約1ヶ月後、自宅浴槽にてコンクリートの中に埋められた彼の腐乱死体が発見されたのだ。彼を殺害したのは同居人であり、自宅の改装を担当した建築家フレッド・フルフォード。

改装費用を払ってくれなかった挙句暴言を吐かれ激怒したための犯行とされているが、その真相は定かでない。

これに関して、日本を含む世界の映画ファンの間では「アダムソンのクソつまらない映画を観たフレッドが怒り狂いブチ殺した」とまことしやかに囁かれている。

果たしてそれが真実かどうかは、彼の映画を実際にその目で観てみれば分かるかもしれない。もしあなたが鑑賞中に一瞬でも殺意を抱いたのなら、そういうことではないだろうか。

映画が暴力を誘発!?「『時計じかけのオレンジ』模倣犯事件」

出典:amazon

映画ファンにとって『時計じかけのオレンジ』は避けて通れぬ作品と言えるだろう。

1971年に『2001年宇宙の旅』などで知られる奇才スタンリー・キューブリックが手掛けたこの作品は、今なお人々を魅了してやまない。人気の理由としては、現代でも全く色あせないハイセンスな映像美術も挙げられるが、主人公アレックスの開放的とも言うべきキャラクター性もその一つだろう。

古典的な芸術を愛する教養深い一面を持つ一方で、何の罪悪感も持たず欲望の赴くままあらゆる悪徳を平気で堂々と行う彼の姿には、ある種のカリスマ性すら感じ取れる。

そして1972年、この映画の影響力を如実に証明する事件がイギリスランカシャーにおいて発生した。

ある不良グループが『雨に唄えば』の歌詞を口ずさみながら17歳のオランダ人少女を暴行するという凶行に出たのだ。それはこの作品の劇中において、アレックスが老作家の家へと押し入り、若きその夫人を暴行する場面に強く影響されたものであった。

また、同じくイギリスオックスフォードにおいては、アレックスと同じ白いツナギを着た少年たちが劇中同様に老人を撲殺。

更にアメリカにて民主党議員ジョージ・ウォレスの暗殺未遂で逮捕されたアーサー・ブレマーもまた、本作の影響について言及した。

これらをはじめとする模倣犯的な事件が多数発生したことから、この作品は「暴力を誘発する作品」として激しいバッシングを受け、イギリス国内では実に20年以上もの間上映禁止措置が取られた。

日本においても「マンガやアニメの影響」によって起きたとされる事件がたびたび報道される。

だが、本当にそのようなことが起こりうるのだろうか。創作物によって、人の殺意や暴力性を覚醒させることは本当に可能なのだろうか。

疑問に感じた方は、是非『時計じかけのオレンジ』本編を鑑賞していただきたい。

鑑賞中の観客を襲った悲劇「『ダークナイト・ライジング』銃乱射事件」

2012年7月20日未明、コロラド州オーロラ市の映画館にて本作の上映中、突如ガスマスクと防弾チョッキに身を包んだ男が乱入、スクリーン前方から観客席に向かって催涙ガスを投げつけ、更に持っていた拳銃やショットガンを乱射、12人が死亡し、約60名が重軽傷を負う大惨事となった。

これによって、パリや日本などでの監督来日やプレミア上映会が中止。模倣犯対策のため一部劇場において武装警官が配備されるなど、作品の興行に大きな影響を及ぼした。

犯人はコロラド大学で神経学科を専攻していた24歳の青年ジェームズ・ホームズ。

その動機について、前作『ダークナイト』の敵役であり、何の罪悪感もなく人々を殺害する狂人ジョーカーに影響されたと言及している。

その犯行は極めて計画的であったようで、精神科医に対して詳細な計画書を送っていたようだ。また、その自宅には精巧につくられた爆弾が設置されており、逮捕後もなお捜査員たちを手こずらせた。

注目すべきは、事件に巻き込まれた観客の証言だろう。

ガスマスク姿の犯人が現れたとき、一部の人々はそれを「サプライズイベントの一環」だと考え、逃げ遅れてしまったようだ。

映画館で架空の犯罪映画を観ている最中、更に奇妙で恐ろしいことが現実で起こるなど予想だにしなかったであろう。

もし、あなたが映画館の暗闇の中で作品を楽しんでいた時、ふと怪しげな風貌の人物が入ってきたら……?

何が起こるか皆目見当がつかない現代社会、たとえ映画鑑賞中であっても油断しないでおこう。

未熟すぎた認識の代償 「『征服者』スタッフ連続死事件」

アクション映画の撮影には、危険がつきものである。実際、撮影中にスタントマンやその他スタッフが事故によって命を落とすことも多い。

だが、1955年にアメリカを代表する名優ジョン・ウェインを迎えて制作された『征服者』ほど、大量の犠牲者を出した事件もないだろう。

モンゴルの英雄チンギス=ハンの生涯を描いたこの映画の撮影が行われたのは、ネバダ核実験場のすぐそば。無謀にもその風下で何の対策も取らずに撮影を続けた結果、実に100人近くもの人間が放射能汚染を受け、主演のジョン・ウェインや監督のディックパウエルを癌による病死へと追いやった。

「冷蔵庫で放射能は防げる」という誤った認識がまかり通っていた50年代のアメリカ。現代では考えられないほど人々はその恐怖を軽視していたのだ。

このような多大な犠牲を以て作り上げられたにも関わらず、本作は「映画史に残る失敗作の一つ」とされ、アメリカの大手映画サイト「imdb」においても10点満点中3.4点と、ジョン・ウェイン主演作としては異常なまでの低評価がなされている。

香港映画史上もっとも衝撃的な結末とは?「『群狼大戦』爆発事件」

80年代の香港映画は、その高い娯楽性が国内外において高く評価されていた。

特にアクション俳優ジャッキー・チェンが得意としていた、危険をもろともしない生身でのスタントシーンの数々は、日本の映画ファンからも非常に高い人気を獲得していたのだ。30~40代の男性であれば、一度は彼に憧れ、その物真似をした記憶があるのではないだろうか。

ジャッキーのハイレベルなアクションは香港の映画業界にも強い影響を与え、制作会社は「第二のジャッキー」を生み出すべく、危険なスタントに俳優を半ば無理やりチャレンジさせるようになった。

そのような状況の中で制作された『群狼大戦』は、香港映画史においても1、2を争うほど衝撃的な結末を迎える作品として知られている。

当時アイドル的な人気を誇っていた女優ムーン・リーとシベール・フーらが女警部に扮し、麻薬組織と戦うといったオーソドックスな内容なのだが、その終盤とんでもないことが起きる。

クライマックス、リーとフーに追い詰められた組織のボスが自らの死と引き換えにプロパンガスを爆発させ、建物ごと道連れにしようとする。それにいち早く気が付いた彼女は一目散に窓へと走り、ガラスを破って飛び出す!

普通であればここで二人はみごと爆発から逃れて脱出に成功し、ハッピーエンドとなるだろう。

だが、次のシーンではなんと、ガラスを破って外に飛び出した二人が建物の内側から発生した爆風に巻き込まれ、身体中が火だるまになってしまう。

観客が唖然とする中、画面には「主演のムーン・リーとシベール・フーは映画芸術のために危険なシーンへ挑戦し、重傷を負った。その勇気とプロ精神に敬意を表す」といったテロップが流れる。

その後、包帯でグルグル巻きになった彼女たちの写真や事故の報道記事が映し出され、映画はエンドロールへ。

つまり、劇中における最後の見せ場として、爆破から逃げるアクションシーンをリーとフー本人のスタントによって撮影しようとしたのだが、火薬の調節ミスにより大失敗。

二人が重傷を負って撮影続行が不可能となったので、苦肉の策としてこのようなラストシーンにしたというわけなのだ。

当時の香港映画においてNGシーンをエンドロールで流す手法はよく用いられていたが、撮影ミスによる大事故の映像をそのままラストシーンに持ってきて、なおかつ「あの二人が挑戦して勝手に失敗したんだ」とでも言いたげなテロップを流して終わる映画は、香港いや世界広しといえど、おそらくこの作品ぐらいではないだろうか。

ちなみに、当事者のムーン・リーとシベール・フーであるが、その後もアクション女優として90年代半ばまで映画に出演し続けた。

あれほどの大惨事に見舞われながらもめげないその勇気とプロ精神、確かにすごすぎて、いろんな意味で言葉が出ない。

映画よりもっと怖い、鬼監督による虐待の数々「『エクソシスト』スタッフ虐待事件」

悪魔バズズに憑依された少女リーガンと神父達の戦いを描いた1973年のホラー映画『エクソシスト』は、世界中で大ヒットを記録したことで有名だ。

リーガン役で迫真の演技を見せた当時14歳の少女リンダ・ブレアはゴールデングローブ賞助演女優賞を獲得するなど、人を選ぶグロテスクな作品でありながら批評面でも成功し、現在でも名作として語り継がれている。

だが、この映画で真に恐ろしいのは、悪魔バズズでもリンダ・ブレアの演技力でもない。監督を務めたウィリアム・フリードキンの異常な行動の数々だ。

『燃えよドラゴン』や『スパイ大作戦』などのオープニングテーマを手掛けたことで知られるラロ・シフリンは当初この作品の音楽にも携わる予定であった。

だが、手掛けたデモテープを聴いたフリードキンは突如激怒、最後まで聞かない内にテープを引きずりだして窓の外に投げつけ、クビを宣告した。

こんなものはまだ序の口。

悪魔と激しい対決を繰り広げたカラス神父を演じたジェイソン・ミラーは、突然その耳元で拳銃を発砲されたという。フリードキン曰く「緊張感を出すため」だそうだが、なぜそれが銃をぶっ放すという発想になるのか、まるで理解ができない。

更にひどい扱いを受けたのは、悪魔バズズの声を当てた女優、マーセデス・マッケンブリッジだ。

その耳障りのよい声が気に入らなかったフリードキンは、彼女を椅子に縛り付けた後、生卵を何個も呑ませた上にタバコを無理やり吸わせ続け、お望み通りのしゃがれた声を強制的に作り上げた。

それにも関わらず、マッケンブリッジの名はエンドクレジットにもポスターにも掲載されることはなかったので、訴訟へと発展した(その結果として、現在はしっかりエンドクレジットに名前が入っている)

その他、リーガンの母親を演じたエレン・バーンステインは、フリードキン曰く「驚かすため」として強すぎる力によって引かれたワイヤーで背骨を負傷し入院。

悪魔祓いの儀式方法指導のために撮影所を訪れた本物の司祭ウィリアム・オマリーは強制的に役者として参加させられた挙句、握りこぶしで殴られた。

フリードキンの悪業はこの作品のみに止まらず、ジーン・ハックマン主演の名作刑事映画『フレンチ・コネクション』においては一般市民の自動車が行き交う公道で時速100キロを超えるカーチェイスシーンを撮影、危うく追突事故を起こしかけている。

それに懲りず、85年制作のクライムサスペンス『L.A.大捜査線/狼たちの街』ではなんと高速道路を大逆走、その無法ぶりを余すところなく見せつけ、他の監督には真似することのできない傑作を多数生み出した。

参考元

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