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出典:amazon

2017/05/24
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和風ホラーアクションの金字塔・「零」シリーズを紹介!

コーエーテクモゲームス(旧テクモ)より発売されているゲームシリーズ、「零」。2001年の発売以来、ジャパニーズホラーゲームのけん引役となっている「零」は、その雰囲気と相まって、非常に人気のあるシリーズとなっています。ここでは、「零」のシリーズを系譜とあらすじをご紹介いたします。

「零」とは?

「零」は、テクモ(現:コーエーテクモゲームス)から発売されているホラーアクションゲームシリーズです。

00年代までの日本のホラーゲームといえば、「バイオハザード」や「サイレントヒル」「クロックタワー」のように、ゾンビやクリーチャーといった、恐ろしいモンスターを倒すアクションゲーム、あるいは「かまいたちの夜」「学校であった怖い話」など、ノベルゲームが主流でした。

そのなかで、2001年に発売された「零」は、射影機と呼ばれるカメラを用いるゲームシステムを採用。
射影機を使い、幽霊を封印したり、謎解きをするといった、心霊写真をモチーフとした新しいプレイスタイルを生み出しました。

また、「零」シリーズは全編を通して、日本の習俗・風俗をモチーフにした、ものがかなしいストーリーが多いのも特徴です。
民俗学的な要素、残酷な儀式、わかたれた(あるいは、わかたれる)関係、取り戻すもの、失ってしまうもの。
人間の業と、それに翻弄される人々の運命と宿命。
それこそが、「零」の物語の根幹となっています。

和を題材にしたストーリーと、斬新なゲームシステム。その二つが柱となって、「零」シリーズは人気を博しているのです。

一作目・「零」

行方不明になってしまった恩人である作家を追って、自身もまた消息を断った青年・雛咲真冬(ひなさき・まふゆ)。
真冬を慕う妹・雛咲深紅(ひなさき・みく)は、兄が消えた氷室邸へ単身赴きます。
そこは、「裂き縄の儀式」と呼ばれる悲惨な儀式があった、忌まわしき場所でした。

深紅は兄を探すなか、「裂き縄の巫女」と呼ばれるキリエの存在、そしてキリエによって、氷室邸が訪れる者全てが呪い殺される場所ということを知ります。

キリエによって、自身もまた「裂き縄の呪い」を受けた深紅。
果たして深紅は、兄・真冬と共に、氷室邸を脱出することが出来るのでしょうか。

シリーズ第一作目。ファンをしてもっとも怖いと呼ばれる「零」の原典がここにあります。

二作目・「零 紅い蝶」

美しい双子の姉妹・天倉澪(あまくら・みお)と繭(まゆ)。
活発な妹の澪と、霊感のある大人しい姉の繭は、幼い頃からいつも一緒。
とある事情から足を怪我してしまった繭を、澪が支えます。そうして、二人はずっと一緒に行動していました。

かつて住んでいた故郷がダム計画でなくなってしまうと聞いた二人は、思い出を偲んで帰郷します。
よく遊んでいた沢で、思い出を語る二人。しかし突然、繭が紅い蝶に導かれるように、森の奥へ奥へと進んでいきます。
繭を追う澪。
紅い蝶に導かれて二人がたどり着いたのは、地図から消えた存在しないはずの村でした。

そこは、双子が関わる儀式―紅贄祭(あかにえさい)が行われていたという、皆神村(みなかみむら)。
澪と繭は、村からの脱出を目指すなかで、徐々に皆神村の双子の因果に絡めとられてしまいます。

生まれたときは一緒なのに、いつかは別々の人生を歩んでしまうという運命。
ずっと一緒にいるという二人の約束。
因果に絡めとられたその結末は、あまりに悲しいものです。

シリーズの知名度を一気に押し上げた今作。
エンディングは、天野月子(現在は天野月名義)さんが歌う名曲・「蝶」と合わさって、深い悲しみと感慨をもたらしてくれます。

三作目・「零 刺青の聲」

カメラマン・黒澤怜は、恋人である麻生優雨を、事故でなくしてしまいます。
優雨の死をひきずるなかで、仕事にうちこむ怜。
そんななか、とある東北地方の廃屋を訪れたとき撮った一枚の写真に、優雨らしき人影が写りこみます。

以来、怜は、雪の振る屋敷で、優雨を追う夢を見ます。毎日、毎日。
そして、夢は現実へと侵食し、怜の身体には青い紋様の刺青が浮き上がります。

怜がさまよう眠りの家の正体とは、そして刺青の意味とは。

愛する人への想いと苦しみが表現された、切ない物語です。
シリーズ初、三人主人公が採用された作品で、以降、この流れが続きます。

四作目・「零 月蝕の仮面」

本州の南に浮かぶ島「朧月島(ロウゲツトウ)」。

朧月島で十年に一度開かれる神事・「朧月神楽」の最中に、五人の少女が行方不明になってしまいます。
少女たちは助け出されましたが、結局、その日に何があったのかわからないまま、十年の月日が流れました。

十年後、神隠しにあった少女のうち2人が、相次いで死んでしまいます。

残された三人、水無月流歌(みなづき・るか)、月森円香(つきもり・まどか)、麻生海咲(あそう・みさき)は、かつての自分たちに降りかかった神隠しの真実を知るため、それぞれ「朧月島」を訪ねます。

「朧月島」の風土病、裏の神事、「咲く」という謎の言葉、そして巫女服の少女と「咲夜」と呼ばれる女性。

数々の謎と記憶が解き明かされるなかで、少女たちは忘れてしまった自分たちの過去と対峙することになります。

wiiで登場した初めての「零」。
ヌンチャクやリモコンを使った動きで、「零」特有の撮影動作をよりアクティブに体感できる本作となっています。
さらに、グラスホッパー・マニファクチュアの須田剛一氏が制作に参加。
他の「零」シリーズとは、やや趣が違う作品となっています。

五作目・「零 眞紅の蝶」

シリーズ屈指の人気作・「紅い蝶」のwiiリメイク作品です。

新エンディングや、ミニゲーム「お化け屋敷」など、追加要素が登場。
さらに、澪と繭の年齢が二歳引き上げられるなど、細かい変更点が存在します。

天野月さんの歌うエンディングテーマ「くれなゐ」は、「紅い蝶」のエンディング「蝶」のアンサーソングとなっています。
より美麗になったグラフィックで、パワーアップした「紅い蝶」を楽しむことが出来る作品となっていますよ。

六作目・「零 濡鴉の巫女」

事故で家族をなくした女性・不来方夕莉(こずかた・ゆうり)は、いつも希死念慮に囚われていました。
自分の命を引き留めてくれたアンティークショップの店長・黒澤密(くろさわ・ひそか)のもとに身を寄せていた夕莉ですが、密が行方不明になったことで、日上山を探索することに。

物語は、夕莉が持つ、人の想いを看取る影見の力が鍵となります。

孤独をテーマにした本作。
一人で生きること、一人で死ぬこと、それらを深く考えさせられるシナリオとなっています。
ラストの夕莉の涙に、もらい泣きしてしまったプレイヤーは数知れずです。

そのほかにも広がる「零」ワールド

以上、ゲームとなっている「零」シリーズを紹介しました。

「零」には他にも、派生作品が存在。

「零」の名こそ冠しておりませんが、「心霊カメラ ~憑いてる手帳~」も「零」シリーズの一つ。
こちらは、ニンテンドー3DSという携帯機で登場した唯一の「零」となっています。

さらに、漫画「零 影巫女」や劇場版「零」など、多方面にも展開。
「影巫女」は「金田一少年の事件簿」でお馴染み天樹征丸氏です。民俗学とミステリを絡めた、天樹らしい「零」となっています。

多方面に、しかし”らしさ”を失わずメディアミックスを展開する「零」。
今後、どういった展開をしていくのか、楽しみです。

参考元

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