「真実を暴く者VS正義を貫く者 魂がぶつかり合う極秘任務ミステリー」。劇場版「名探偵コナン ゼロの執行人」のあらすじや映画の鍵を握る安室透についてなど、映画の魅力を徹底的に解説していきます!
2018年4月13日に公開された、劇場版『名探偵コナン ゼロの執行人』は、「真実VS正義」「それが、お前の真実か―」というキャッチコピーを掲げている、22作目の映画です。
私立探偵「安室透」、警察庁警備局・通称ゼロに勤める「降谷零」、黒ずくめの組織の一員「バーボン」という3つの顔を持つ安室が、今回は敵となるのか…?
映画のあらすじをはじめ、「ゼロの執行人」の魅力と、「安室」について徹底的に解説していきます!
『ゼロの執行人』のあらすじを徹底解説!
出典:amazon来週東京サミットが行われる、東京湾の統合型リゾート施設である「エッジ・オブ・オーシャン」にある国際会議場にて、大規模な爆破事件が発生します。
阿笠博士の家でこのニュースを見ていた灰原は、その爆破事件の臨時ニュースのVTRの中に、安室透の姿があったことを指摘します。
不穏な空気に包まれる中、事件の謎は深まるばかり…。
その後警視庁にて行われた捜査会議で、爆発がガス爆発である可能性が高い点、事件現場の遺留品から焼き付いた指紋が採取された点などが話題に上がります。
事故があった前後に会場に立ち入ったのは、サミット開催前だったこともあり、工事の関係者や、警備にあたっていた警察関係者の指紋と照合しました。
その結果、焼き付いた指紋の主がなんと毛利小五郎であることが判明します…!
もちろん、小五郎は爆破事件の事件現場には行ったことがないと主張します。
しかし、押収した小五郎のパソコンからサミットの会場の見取り図や、スケジュールなどが発見され、小五郎は公安部・風見刑事によって逮捕されてしまいます。
小五郎が連行されてしまうその時、ポアロから安室透が出てきたため、コナンは自らの推理を安室にぶつけ、容疑者をでっち上げたと指摘しますが、
「警察は根拠のない話には付き合わない」と突き返されてしまいます。
「今回の安室さんは、敵かもしれない―…」
『ゼロの執行人』の鍵を握る登場人物、「安室透」とは…?
さて、この作品で鍵となる「安室透」とは一体、どんな人間なのでしょうか。
「ゼロの執行人を見たけど、正直安室さんって何者なんだろう…?」という方に向けて、彼の魅力を徹底的に解説していきましょう!
とあるカップルの結婚披露宴の事件で初登場した安室透というキャラクターですが、初登場時、彼は探偵を名乗っていました。
その結婚披露宴の最中に起きた事件を安室が推理しますが、自分の推理が間違っていると小五郎(コナン)に指摘されてしまいます。
そして、正しい真実を小五郎に推理されたことから、小五郎の弟子として探偵修行をしながら、毛利探偵事務所の下の階にある喫茶ポアロでアルバイトをしています。
これだけでは、彼がまだ未熟な探偵であるかのように思えますが、実際はそんなことはありません。
安室は、コナンが黒ずくめの男たちと呼ぶ、頭脳明晰で諜報活動に特化した探り屋であり、「ジン」や「ウォッカ」のようにコードネームを与えられた組織のメンバー、「バーボン」でもあるのです。
謎に包まれた組織の中でも、「頭脳明晰で諜報活動に特化した探り屋」と有名になっていることから、彼の頭脳は相当なものであることが伺えます。
また、FBIが総力をあげて追っているにも関わらず、何も掴めなかった「ベルモット」の重要な秘密を、唯一バーボンだけが掴んでおり、それをネタにベルモットとバーボンは色々と裏で動いているようなシーンがアニメで何度も登場しています。
彼が掴んだベルモットの秘密はまだ明かされてはいませんが、アニメの中でバーボンがベルモットに「彼らが知ったら驚くでしょうね、まさかあなたがボスの…」と言いかけていることから、黒の組織の「ボス」との関係についてであることがわかります。
しかし、彼の顔はこれだけでは止まりません。
彼の本当の正体は、日本で唯一の警察組織、「警察庁警備局」通称「ゼロ」に所属する公安警察であり、本名は「降谷零」だったのです。
ゼロに所属するメンバーは完全に謎に包まれており、誰が所属しているかを知っているものも少ないという組織です。
それだけ優秀な人材が集まるメンバーのひとりが安室透こと、降谷零なのですから、彼がいかに優秀かがすぐにわかります。
こうして彼は、「私立探偵・安室透」「黒の組織メンバー・バーボン」「ゼロのメンバー・降谷零」という3つの名前を使い分けて生活しています。
原作の中では、まだコナンの正体について安室から触れたことはありませんが、もしかしたらコナンの正体にも、もう薄々勘付いているのではないでしょうか…?
安室など、登場人物たちが所属する「公安部」を徹底解説!
本作に度々でてくる言葉である「公安部」。
まずは、簡単に各「公安部」の違いを説明していきましょう。
この映画では、「警視庁」「警察庁」「検察庁」の公安部がそれぞれ動いています。
これらのすべてが警察組織であることは、なんとなくイメージできるかと思いますが、この違いから説明していきましょう。
警視庁、警察庁、検察庁の違いって?
まず「警視庁」とは、埼玉県警や神奈川県警のように、各都道府県ごとにまとめている警察組織です。
その中でも、東京都をまとめているのが「警視庁」であり、ドラマやアニメなどで何度か見たことのある方もいるのではないでしょうか。
名探偵コナンの作中では、「目暮警部」や「佐藤刑事」「高木刑事」がこの組織に該当します。
警察組織は各都道府県ごとに分かれていることになりますが、完全に組織が分かれているこのままでは、各都道府県ごとに、警察組織の規則や刑法の重みなどに差が出てしまうということが発生しかねません。
全国の警察組織そのものの管理・運用を行っている組織が、「警察庁」であり、日本で唯一の組織となります。
一方で「検察庁」は、各警察から容疑者が送検された際に、事件を把握するために警察の捜査とは別に再捜査を行う組織です。
裁判において、弁護士と検察官という存在を聞いたことのある方もいるのではないでしょうか。
公安部はそれぞれの組織に存在する
そしてこの3つの組織には、それぞれ「公安部」が存在します。
公安部では、別名「警備警察」と呼ばれるように、一般的に警備全般を請け負う部門です。
例えば国外に対する公安であれば、テロ対策などが対象となります。
そう考えると、警察官の中でもかなり優秀な部門であると言えるでしょう。
『ゼロの執行人』でも登場した風見刑事は、「警視庁公安部」に所属していますので、管轄は東京都となります。
一方で安室は、「警察庁警備局公安部」に所属しています。「存在しない組織であれ」という意味を込められた、通称「ゼロ」に所属している刑事なので、その管轄は日本全体となります。
映画の中で安室と風見が上司と部下の関係に見えた人が多かったのは、そのためです。
風見からすれば、東京都しか担当していない自分と違って、日本全体の警察を管理する立場の、国家直属の公安部である安室には、頭が上がらないわけです。
『ゼロの執行人』の主な登場人物・声優は? それぞれの境遇を徹底解説!
それでは、本作に大きく関わる主な登場人物について解説していきます。
江戸川コナン(高山みなみ)
帝丹小学校に通う小学1年生。その正体は、日本警察の救世主と呼ばれた東の高校生名探偵、工藤新一です。
謎の組織の取引現場を目撃してしまった新一は、組織の一員に毒薬を飲まされ、身体が幼児化してしまいます。
工藤新一がまだ生きていると組織にバレれば、自分が関わった周りの人間にも危害が及ぶと考えた新一は、すべての人を正体を隠し、小学生として生活をしています。
安室透/バーボン/降谷零(古谷徹)
黒の組織を調べるために組織に潜入している、通称ゼロに所属する公安警察のメンバー。
探偵として毛利小五郎の弟子をしながら、喫茶ポアロでアルバイトをして生活をしています。
アニメでは基本的にコナンの味方ですが、今回の安室は小五郎の逮捕を強行し、コナンの様子を盗聴…。果たして、敵か、味方か…。
すべては映画のクライマックスで明かされます。
風見 裕也(飛田展男)
警視庁公安部の警察。少し抜けていておっちょこちょいな面も持っていますが、優秀な公安警察のメンバーです。
この映画の前にも、第20作『 純黒の悪夢(ナイトメア)』に登場し、キュラソー確保に全力を尽くしました。
アニメではまだ登場回数が少ないものの、安室との連携で何度か捜査を手助けしたことがあります。
黒田兵衛(岸野幸正)
松田管理官に変わり、「警視庁刑事部捜査一課管理官」となったのが、黒田警視です。
過去に大きな事故に遭い、10年以上意識不明の重大で警察病院に入院していました。
左目を負傷しており、現在は左目が義眼となっています。
また、自己のストレスから、所々記憶がない様子…。 彼の正体については、依然として謎のままです。
黒田兵衛と安室透の関係は…? 二人の関係を徹底解説!
今回の映画はもうひとつ、とても大きな見所があります。それは、黒田兵衛の正体について、少しだけ明かされたことです。
松田管理官に変わって、警視庁の「管理官」に新しく着任した黒田兵衛ですが、クライマックスにて、彼の正体に触れるシーンがありました。
事件も終盤になり、捜査会議の最中、突然黒田管理官がスマホを手に、会議室を抜け出します。
電話の中では、「抜かるなよ」の言葉。そして、電話越しにその声に応える安室「了解」。
この点から、黒田管理官は安室の直属の上司、あるいはボスであるということが読み取れるので、彼も「ゼロ」のメンバーである可能性が高いと言えます。
しかし、大事なことはこれだけではありません。
黒田の「抜かるなよ」の後、声は出ていませんでしたが、明らかに安室を呼ぶ口の動きが「バーボン」だったのです。
ここから考えられる可能性は2つ。
まずひとつは、安室が黒の組織に潜入していることを把握している黒田が、「あの組織に潜入しているお前なら、そのくらいできるだろう」という意味を込めて、あえてバーボンと呼んだ可能性。
黒田はゼロの上司として、安室が組織に潜入することは知っていたはずですので、組織でバーボンと呼ばれていることは知っているはずです。
そのため、あえてバーボンと呼んでいたとしてもおかしくはありません。
もうひとつは、「黒の組織」でのバーボンの上司である可能性。
昔の事件で片目を負傷し、義眼となっている黒田は、組織のボスの側近、No.2であるコードネーム「ラム」の特徴と合致します。
ゼロの上司でもあり、組織のラムでもある。
安室はラムの正体を当然上司の黒田と知っているが、ゼロの上司である以上、手が出せない…。
こちらであるとしても、今までの状況と一致します。
黒田の正体については、まだ明かされていませんが、黒の組織、ゼロ、どちらにも関係していることはほぼ間違い無いと思います。
今後の展開に期待していきましょう。
『名探偵コナン ゼロの執行人』まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回の映画公開に伴って、安室の格好良さに魅了され、完全に安室の大ファンになってしまった女性たちが多かったことから、「安室の女」という言葉が大流行しました。
そのくらい、今回の映画「ゼロの執行人」には安室さんの魅力がぎっしりと詰まっているというわけです。
見たことのない人はいますぐ「コナン VS 安室」の真実を、既に見た人はこの記事から見どころを再認識し、もう一度見てみてはいかがでしょうか。
きっと今までの何倍も面白く見ることができるでしょう!
劇場版名探偵コナン ゼロの執行人の動画を配信している動画配信サービスをご紹介します。動画配信サービス比較情報.comではHuluやU-NEXT、dTVなど人気のおすすめVOD(ビデオ・オン・デマンド)サービスを編集部が厳選してご紹介!更に月額料金、配信作品数や評判で一覧比較も可能!ジャンル別配信数や画質、対応デバイス等の詳細に加え、解約方法、見れない時の対処法等の情報も満載です!
参考元
- ・参照リンク:「名探偵コナン」原作公式サイト|小学館
当社は、本記事に起因して利用者に生じたあらゆる行動・損害について一切の責任を負うものではありません。 本記事を用いて行う行動に関する判断・決定は、利用者本人の責任において行っていただきますようお願いいたします。
合わせて読みたい
このニュースに関連する作品と動画配信サービス
動画が配信されているサービス一覧
動画が配信されているサービス一覧