第71回毎日映画コンクールの日本映画優秀賞も受賞した映画「この世界の片隅に」はもう見ましたか?監督・片渕須直さんや原作者のこうの史代さん、主題歌を担当したコトリンゴさんの過去作品をご紹介。
『この世界の片隅に』が日本映画優秀賞に
日本映画優秀賞と音楽賞、大藤信郎賞も受賞
先日発表された「第71回毎日映画コンクール」にて、日本映画大賞に「シン・ゴジラ」が、日本映画優秀賞に「この世界の片隅に」が選ばれました。
アニメ作品には「アニメーション部門」があるため、本来ならそちらで受賞するのではないかと言われていましたが、実写映画を抑え日本映画優秀賞を獲得する異例の結果となりました。
また、音楽賞にはコトリンゴさんが選ばれ、あわせて3冠を獲得。
この記事では、監督、原作、音楽を担当した三人の過去作品をご紹介していきます。
昨年11月12日に公開され、先日観客動員数が100万人を突破し、まだまだ勢いの衰えないアニメ映画「この世界の片隅に」。 続々と上映劇場も増え、見た人のほとんどが絶賛するという近年珍しい作品です。
『この世界の片隅に』脚本・監督を務めた片渕須直さんの作品
『この世界の片隅に』関連作品①マイマイ新子と千年の魔法
こちらの作品は、片渕監督が2009年に製作・公開したアニメ映画です。
「この世界の片隅に」同様、大手メディアでの宣伝活動は特に行わず、アニメ映画だということから大人が観賞できる時間にはほとんど上映されていないかったため、知名度はほとんどありませんでした。
しかし、「この世界の片隅に」の大ヒットで注目され、アンコール上映が行われた劇場も多く、U-NEXTやAmazonプライムビデオなどの動画配信サイトでも配信されています。
また、この映画の主題歌は「この世界の片隅に」で「悲しくてやりきれない」を歌ったコトリンゴさんが担当しています。
片渕さんが今回のヒット作を生み出す原点となった映画です。
『この世界の片隅に』関連作品②花は咲く(MV)
「花は咲く」は、2012年に発表されたNHKの復興支援チャリティーソングで、現在までにたくさんのアーティストによってカバーされています。
そのうちのひとつ、2013年3月の「花は咲くスペシャル~復興を願う心のうた~」で公開されたのが、片渕監督がアニメーションを担当した新作アニメバージョンです。
キャラクターデザインを担当したのは、「この世界の片隅に」原作者のこうの史代さん。
途中、なんとなくすずさんに似ているようなキャラクターも登場します。
『この世界の片隅に』原作者・こうの史代さんの作品
『この世界の片隅に』関連作品③夕凪の街 桜の国
こちらは、こうの史代さんによって描かれた、原爆投下後の広島市をテーマにした漫画です。
「夕凪の街」と、「桜の国(一)」「桜の国(二)」の全部で3話から構成されていて、それぞれ時代や住んでいる場所の違うヒロインたちを通して、その時代に生きた人々の葛藤を描いています。
田中麗奈さんと麻生久美子さんの主演で実写映画も公開され、戦争の悲惨さ、かなしさ、そして残ったものを後世に伝えるためにも、遺していきたい作品と言われています。
『この世界の片隅に』主題歌や音楽を担当したコトリンゴさんの作品
『この世界の片隅に』関連作品④誰か私を
日本テレビ「明日、ママがいない」 のドラマ主題歌として起用されていた「誰か私を」。
コトリンゴさんの曲は切ない歌声と繊細なピアノ、そして心がしめつけられるような歌詞が特徴です。
MVはSEBASTIAN X「こころ」、RADWIMPS「君と羊と青」、Mr.Children「掌」など、ミュージックビデオやCMなどを中心に手掛けるQotori film inc.によって制作されていて、こちらはdTVなどでも視聴できます。
コトリンゴさんはアニメ「幸腹グラフィティ」や「新しい靴を買わなくちゃ」のBGM(劇伴)なども担当していて、歌声だけでなく作曲でも人気があります。
「この世界の片隅に」の主題歌である「悲しくてやりきれない」はザ・フォーク・クルセダーズのカバーですが、曲や作品のイメージにピッタリながらも新鮮で、コトリンゴさんらしさが全面にあらわれた素晴らしい曲でした。
参考元
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