駄女神と引きこもりの冒険譚？『この素晴らしい世界に祝福を！』でも必要なのは冒険じゃない!?

『この素晴らしい世界に祝福を！』とは

『この素晴らしい世界に祝福を！』は、暁なつめ原作によるライトノベルで、2016年にアニメ1期、2017年には待望のアニメ2期が放送された。

2014年には「月刊ドラゴンエイジ」で漫画連載が始まり、キャラクターのお馬鹿加減が面白いと話題になり注目を浴びているのだ。

この長いタイトルから『このすば』と略称され、シリーズ累計200万部を超えるヒット作品となっている。

イラストを担当しているのは、白髪教団代表（個人サークル）で白髪娘を愛し、描き続けるイラストレーターの三嶋くろね。

代表作は『俺のリアルとネトゲがラブコメに侵蝕され始めてヤバイ』や『勇者と魔王のバトルはリビングで』などがある。

引きこもりが駄女神を巻き込んだ冒険譚…じゃなかった!?

主人公で引きこもりの少年佐藤和真は、ある日車にひかれそうになった少女を助けようと身を徹して助けた結果、命を落としてしまった。

和真の優しさを見ていた女神アクアは、異世界へ行かないかと持ちかけた。

しかし、少女を救わなくても助かっていた。和真は自分がトラックにはねられたと勘違いして、ショック死したと馬鹿笑いする女神。

和真は自分の馬鹿さ加減と馬鹿笑いする女神に恥ずかしいやら悔しいやら…。異世界に行ってやろーじゃないかという気になった。

好きなアイテムをひとつだけ持って行くことができると聞いた和真が選んだのはなんと…女神アクアだったのだ。

女神を道連れに異世界へ向かった和真だが、この女神がなんとも役立たずなのである。

異世界の入り口アクセル街に降り立った和真は冒険の旅に出るため他のメンバーを募る。

しかし集まってきたメンバーもまた、アクア以上にやばいメンバーだったのだ。

彼らは無事に冒険の旅に出ることは出来るのか!?

パ－ティーメンバーは想像以上に残念なクセ者!?

ヘタレ冒険者の佐藤和真（さとうかずま）

車に轢かれたと勘違いしてショック死という恥ずかしい死に方をした主人公佐藤和真。

役に立つだろうとアクアを道連れにしたが、役に立たず後悔していた。

職業は冒険者となっているが、身体能力は平均にも満たない低レベル。

しかし悪知恵だけは働くゲスいヤツである。

主に盗賊スキルを用いた攻撃で、ほんの少しの魔法も使用できる。

アクセル街にある”サキュバス”の店に通うなどエロさ加減も半端ない。

アクシズ教の駄女神アクア

アクアは、アクシズ教のご神体の水を司る女神で、和真に道連れにされ異世界へやってきた。

知性と幸運値がかなり低いが、女神というだけあって冒険者としては上級者となっている。

水を扱う魔法を得意としているが、いざ戦闘になると単独行動に走りやすいため戦力外である。

短気でお調子者、空気を読むこともできないトラブルメーカー。

クエストで報酬を獲得しても、アクアが破壊したものの弁償金が上回る借金王である。

爆裂魔法使いたがりの紅魔族めぐみん

魔法学校にいた頃は首席だったが爆裂魔法に魅せられ、それしか使わない紅魔族の少女めぐみん。

左目に眼帯をつけているがあくまでもファッションの一部だという。

職業は上級職のアークウィザードで、爆裂魔法しか扱えないからと他のパーティーでは断られ続け、和真たちのパーティーに強引加入した。

爆裂魔法を一度使うとまったく動けなくなり、その度に和真におんぶされて救出される。

マゾヒストの女騎士ダクネス

和真とアクア、めぐみんがクエスト終了後にぬるぬるの粘液だらけになっている姿をみてパーティーに加入した。

見かけは金髪美女で上級のクルセイダーだが、剣をまったく当てる事が出来ない。

しかし、率先して前戦に立ってくれるものの本音はなぶられたいドMである。

貴族出身のお嬢様で本名はダスティネス・フォード・ララティーナ。騎士として誇り高い堅物だが、面倒な性癖もある。

物語がRPGゲームのように展開されていく

パーティーメンバーで冒険に向かうといった目標があるが、何しろアクアが借金王なため一向に冒険に出られない。

このメンバーでも出来そうなクエストを選び、その報酬を得るというもので、ストーリーがゲームのように展開されていく。

クエストの内容は、初級向けから上級者向けのものが用意されており、それによって報酬も異なっている。

自分たちで選んでクリアしていくのだが、何せこのメンバーでは心細いものがある。

和真は冷静に判断していくが、金欲の強いアクアに任せると報酬は高いがとんでもないクエストを選んでくる。

少々無謀ともとれるクエストを何とか攻略するが、大抵はアクアがトラブルを起こし、クエスト報酬よりもさらに高い弁償金を追うことになるのだ。

冒険の旅に出るはずが、いつまでたってもアクセル街を旅立つことはできないのである。

キャラクターの馬鹿さ加減が面白すぎる！

『このすば』の一番の魅力は、何といってもお馬鹿なキャラクターたちである。

アクアは女神ではあるが、アクシズ教は頭のおかしい者が多く関わり合いにならない方がいいというのが世間の常識になっているとまで言われている。

まさにその通りではあるがアクアだけではなく、和真の周りに集まった美少女たちの、憎めないお馬鹿さ加減が面白いのだ。

こういった作品は、美少女キャラに頼ることが多いのだが、『このすば』では、和真を取り巻く少女たちが皆ポンコツ美少女というのがツボである。

またダクネスの過激なドM具合に何度も笑わせられている方も多い。

ダクネスがピンチのシーンで、「ゾクゾクする～」といった恍惚の表情は、まさに変態そのものである。

ストーリーというものはありそうで無く、ゆるゆるっとしたコメディで展開されていくので、ストーリーが分からなくても十分楽しめるのだ。

『このすば』ついにゲーム化決定！

『このすば』アニメ2期最終話で、ゲーム化されることが明らかにされた。

『この素晴らしい世界に祝福を！ -この欲深いゲームに審判を！-』というタイトルで、MAGES．（メージス）から発売されるようだ。

TVCM動画も公開されているので、気になる方はそちらからチェックしてみるといいかもしれない。

なお、対応機種や内容、発売時期などに関してはまだ未定となっている。