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出典:amazon

2019/04/15
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『黒執事 Book of Murder』伯爵邸で起こった殺人事件!本当の犯人は誰だ!?

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『黒執事』本編の物語「ファントムハイヴ邸連続殺人事件」をOVA化した『黒執事 Book of Murder』。女王の意向により伯爵邸で行なわれた夜会で、連続殺人事件が発生!なんと、悪魔で執事のセバスチャンも死亡!? さて、この連続殺人事件の真の犯人は誰なのか。女王の狙いとは…。

目次

『黒執事 Book of Murder』とは

『黒執事 Book of Murder』とは、「幽鬼城殺人事件編」が原作となったオリジナルアニメである。

単行本での9~11巻「ファントムハイヴ邸連続殺人事件」の物語となっており、DVDには上巻・下巻がある。

女王からの依頼で行なわれたファントムハイヴ家の夜会で、連続殺人事件が発生した。

そしてシエルを含み、ファントムハイヴ家にいる全ての人物が容疑者となる。

また、セバスチャン死す!ということで途中からセバスチャンは”遺体”としての描写が続く。

果たしてセバスチャンは悪魔なのに死ぬことがあるのだろうか!?こうして物語は始まっていく…。

女王の真意を読み損なえば身の破滅!

ファントムハイヴ家を訪れたW.チャールズは、次なる女王の依頼を届けにきた。

その内容は、ドイツ人のゲオルグ・フォン・ジーメンス氏を招いた夜会を開催して欲しいというもの。

ジーメンスは女王の遠縁にあたる人物で、バンベルガー銀行の役員である。

シエルは女王の客人ならば、女王自ら夜会を開き招けばいいというが、どうやら女王の番犬として依頼されたらしい。

女王の番犬とは女王の憂いを晴らすことだ。だとするとこのジーメンス卿を呼ぶことに何か意味があるはず。

女王が何を依頼しようとしているのか、その真意を間違えると、シエルは身の破滅となってしまう。

女王の手紙には直接依頼するようなことは書かれていない。こんなところが気になるというような文面だ。

女王の番犬はその真意を探りながら、事件を調査し始めるのだ。

今回の夜会では女王がどうして欲しいのか、シエルは慎重に引き受け、女王の真意を探りながら事を進めていくのである。

女王への忠誠心と”女王の番犬”としての有能さを試すため?

女王がこの話を持ってきた理由は一体何なのか?

前回の「Book of Circus」でシエルは、該当者は全員死亡、しかし捕えられた子供たちは再生が見込めないため、セバスチャンに指示して処分させている。

女王からの依頼は、犯人探しと子供達の救出であったにも関わらず、シエルは何も残さず燃やせと命令した。

そして女王には、子供たちは既に手遅れだったので亡き者にしたと報告した。

女王の番犬は自分自身の感情に惑わされてはいけない。しかし、シエルは自身の感情で以て処分したことを隠したことになる。

女王はシエルに対して不信感を抱いたのか、あの報告に偽装はなかったのかと疑いを向けた。

女王はシエルの、女王の番犬としての忠実さや万能さを見極めるための策略なのだろうか?しかし…

どうやらこの夜会を開かせるという女王の目的は、もっと深いところにあるのかもしれない。

『黒執事 Book of Murder』で重要な人物

売れない小説家で眼科医のアーサー

眼科医で売れない小説家のアーサー。シエルがアーサーの小説のファンであることから夜会に招待された。

事件の調査をシエルに任され、推理力を駆使して解明に挑む。

また、アーサーは実在した小説家アーサー・コナンドイルをモデルにしたとも言われている。

ジェレミー・ラスボーン牧師

シエルとは古い知り合いの教会牧師。観察力に優れた人物で、嵐の中ファントムハイヴ家を訪れた。

セバスチャンが、伝書鳩を使ってファントムハイヴ家を訪れるよう事前に手配しておいた。

ゲオルグ・フォン・ジーメンス卿

女王の遠縁にあたるというドイツ人。厳格に見えるが、酒を飲むとすぐに女性に手を出したがる酒癖の悪い人物。

夜会の当日、殺害されているところを発見されたが、実はそれは本人による狂言であった。

しかしその後、本当に殺されてしまった。

女王の秘書武官兼執事のチャールズ・グレイ

女王からの依頼を直接シエルに届けた、女王の秘書武官権執事。

剣術に長けており、その実力はファントムハイヴ家使用人のバルドロイとメイリンふたりがかりでも足元に及ばない。

かなりの大食いだがヘビと幽霊が苦手。シエルをクソガキと見下している面がある。

スネークがファントムハイヴ家の使用人に!

濡れ衣をいう形で招待客のカール・ウッドリーがチャールズ・グレイに連行されることになった。

チャールズの本心は女王の目論見とは少しちがっているようだが、本当の狙いは何なのか。

そしてもうひとり、シエルを狙っていた人物がいたのだ。それが「サーカス編」で登場した蛇男スネークである。

スネークはノアの方舟サーカス団のメンバーたちがいなくなったことと、ファントムハイヴ伯爵との間に何か関わりがあると思ってのこと。

それがきっかけで、ファントムハイヴ家の従僕として仕えるようになったスネーク。しかし、それはスネークの予想通りなのか、伯爵の目論見なのか…。

女王の狙いはジーメンス卿?

女王はシエルにあくまでも、番犬としてではなく貴族として夜会を開いて欲しいという。

女王の真意は何なのか、なぜ自身でジーメンス卿をもてなさないのか。

なぜ、自分の執事であるチャールズ・グレイも出席させたのだろうか。

ファントムハイヴ家で夜会を行なうことにどんな意味があったのだろうか。

ジーメンス卿は銀行の役員であるが、ドイツの軍事実験の資金源となっていたのではないだろうか。

ジーメンス卿の存在は大きいようで、彼がいなくなればドイツの軍事力も阻止できると考えたのだろう。

自身で開いた夜会でジーメンス卿が亡き者となれば、国同士に亀裂が入る。

しかし、貴族の家で殺人事件に巻き込まれたということなれば、疑われるのはファントムハイヴ家ということになる。

女王はこの機会に、シエルへの不信感を露にし、ファントムハイヴ家の失脚を狙ったのだろうか。

そして女王のこの行為が、シエルの父ヴィンセントの死にも繋がっているのかもしれない。

女王の正体は野心の塊?

ヴィクトリア女王は番犬であるシエルに、気になる事件を調査、解決させている。

しかし、自分が思うような結果ではなかった場合容赦なく切り捨てる冷酷な部分を秘めているようだ。

イギリスを守るため、国民を守るためというのが根底にあるようだが、本当のところはどうなのだろう。

ジーメンス卿の存在は、確かにドイツの軍事力阻止に役立ったかもしれない。

しかし、それがイギリスを守るためだけのものとは言い切れないだろう。

少なからずも女王は、野心というものを秘めているのかもしれない。

シエルを犯人に仕立てるための策略パーティー?

ハントムハイヴ家で起こった連続殺人事件解決はチャールズの思い通りには行かなかったようだ。

それはシエルを”クソガキ”と思うチャールズの個人的な思いからなのか。

それとも女王からの命令だったのか、詳細は不明である。

しかし、女王がシエルに対して”信用できない”と思っているならば、この先も命を狙われる危険があるのだろう。

これまでの女王から命ぜられた任務には、シエル自身には危険が及ぶというものではなかった。

もちろんセバスチャンが側にいる限りその心配もない。

しかし、この連続殺人事件も次の「豪華客船編」も、シエルの身に危険が及ぶものばかりである。

たまたまなのか、それとも番犬を始末するためのものなのか、いずれにしろ、この先シエルには、”死”の恐怖が降りかかってくるのかもしれない。

参考元

  • ・枢やな原作『黒執事 Book of Murder』スクエアエニックス
  • ・枢やな原作『黒執事』単行本スクエアエニックス

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