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出典:amazon

2019/04/09
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『黒執事』すべての黒幕は”本物のシエル”か?隠された謎から真相を探る!

黒執事 シリーズが今すぐ観れる

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『黒執事』ファンの間で浮上しているシエル黒幕説。アンダーテイカーとの関わりや実験施設、様々な場面で多くの矛盾も描かれている。悪魔の儀式によって命を奪われたはずの、本物のシエルが何らかによって生き返っているのだろうか。あくまで双子だと仮説して考察していく。

目次

『黒執事』巧妙かつ複雑に張られた伏線が魅力!

枢やな原作のダーク・ファンタジー『黒執事』では、複雑にはられた伏線をスマートに回収することで、女性から圧倒的に支持された漫画である。

また主人公を初め、彼らを取り巻く登場人物も魅力的なのだ。
2006年から月刊Gファンタジーで連載が始まってから11年。

コミック本は2017年6月時点で25巻まで刊行されている人気作で、アニメはテレビオリジナルアニメを含み3期まで放送された。

読むたびに謎が深まり、ファンの間でも様々な考察がされているが、ここでは浮上している黒幕説に関して考察していく。

あくまでも、シエルが双子だということを仮定して現ファントムハイヴ伯爵を坊ちゃん、本物のシエルをシエルと呼ぶことにする。

また、本物のシエルを”黒幕”と想定して考察する。

ファントムハイヴ邸襲撃事件から見る可能性

タナカの不自然なセリフから考察

「こちらに来てはいけません お逃げください シエル様は…あなた様には酷すぎ…ッ」

出典:枢やな『黒執事』4巻19話

byタナカ

まず、ファントムハイヴ家が何者かに襲撃された事件で、4巻19話に当時の事件について描かれている。

坊ちゃんをみたタナカが「お逃げください、シエル様は…あなた様には酷すぎます」と言っているのだ。

この「シエル様は…」というのは、シエルはもう囚われた、もしくは犯人はシエルだと言おうとしたのかもしれない。

その後「あなた様には酷すぎます」と続くのは、シエルが両親を殺害した犯人であるとするならば、あまりにも酷なことであると伝えたかったのではないだろうか。

自分の仕える主人たちが襲撃されて、タナカは黙っていることはできないはず。

タナカの柔術の腕前からすると、決してそのまま見過ごすことはしない。

タナカが闘わなかったのは、自分が抵抗できない相手だったからと考えると、犯人はシエルという可能性も否定できないのだ。

柔術に長けたタナカが抵抗せず刺されたこと

タナカが只者ではないというシーンは何度か描かれている。
柔術に長けた人物であるにも関わらず、後ろから刺されているのも疑問に思えるだろう。

しかしよく見ると、タナカを刺した場所が低いことがわかる。
また、凶器も包丁のようなシンプルなもので、どこの家でも手に入りそうだ。

凶器を握る犯人も、タナカに襲い掛かるというより、そのまま真っすぐ刺しただけのように見える。

無抵抗のタナカを刺すことができて、しかも刺された部分も下寄りになっているとすれば、考えられるのは背が低くてタナカが抵抗できない人物ということである。

ファントムハイヴ家にこのような人物がいるとすれば、シエルと坊ちゃんという可能性が高いのだ。

犯人と対峙したタナカは見ていないと証言

本来、憎むべき犯人のはずだが、事件後のことが描かれている13巻62話では、タナカは犯人を見ていないと言う。

しかし、4巻でのタナカが坊ちゃんの方を向く前に、犯人の顔を正面から見ているような描写があるのだ。

それなのに、タナカは犯人の顔を見ていないという、明らかに誰かを庇っているとしか考えられない。

タナカがウソをついてまで庇うのは、シエルもしくは…。

悪魔や死神との関わりからみる可能性

悪魔は”渡り賃はしかと頂いた”

シエルと坊ちゃんは、ファントムハイヴ邸襲撃事件のあと、悪魔儀式の生贄として謎の組織に囚われていた。

そして儀式の当日、坊ちゃんは檻に入れられ、シエルは儀式台に寝かされて腹を刺されたのである。
そこで生贄を捧げる悪魔召還の儀式が行われたのだ。

シエルの魂は悪魔を呼ぶ”渡り賃”であって、坊ちゃんは願いが叶ったら自分の魂を食わせるという約束の上、契約している。

ここで、シエルの魂は悪魔であるセバスチャンが、渡り賃として食ったということになる。
128話で本人もそれを認めたようなそぶりを見せている。

では、死んだはずのシエルがなぜ、黒幕説として上がっているのだろうか。

偽の記憶を繋げられたピザール・ドールか?

悪魔儀式の際、セバスチャンは坊ちゃんの命令により息絶えたシエルの腹から、ファントムハイヴ家当主の証である指輪を回収している。

この時点で、シエルは死んでいるとみなされていて、魂も渡り賃として悪魔が食らっているはず。

しかし、アンダーテイカーは豪華客船編で、肉体があれば魂がなくとも”シネマティックレコード”に偽の記憶を繋げれば再び活動するという。

この実験が成功していれば、シエルはアンダーテイカーの手によってシネマティックレコードを繋げられたとも感がえられる。

また、スフィアミュージックホールで採取されている血液で一番必要としているのは、シエルと同じ”シリウス”である。

坊ちゃんとシエルが双子であれば、血液型も同じだろう。

大量の血液を輸血され、偽の記憶を繋げられたシエルが復活したのであれば、黒幕説は否定できない。

125話でソーマを襲撃した謎の人物から考察

ソーマの口ぶりから親近者であると伺える

25巻でソーマとアグニのいるタウンハウスを、馬車で訪れた人物。

ドアを開けたソーマの表情から、それが誰なのか想像できないだろうか?

ソーマは坊ちゃんを大切な友人だといい、何かと世話を焼きたがるほど、坊ちゃんが大好きなのである。

昔の自分を見ているようで、何とか暗闇から救ってあげたいという思いを持っている。

現に、ソーマがドアを開けたとき嬉しそうな表情で「おお お前か!」と言っている。

ソーマは以前、坊ちゃんの頼みで寄宿学校に入っているが、それ以降の交流も描かれていないので、学校の友人とは考え辛い。

話し方た表情、そして「アグニのグラブ・ジャムンができたてだぞ!」というセリフは、それが何なのか知っている人物ではないだろうか。

だとすると、ソーマの元を訪れた人物は近親者と考えられる。

ソーマに向けられた銃口の高さと身長差が不自然

25巻でソーマを訪れた人物は、「気安く触るな」といってソーマに銃口を向けています。

その銃口の向きに注目して頂きたい。
ソーマは大男ではなく普通の背丈であるのに、銃口は下から上に向けられている。

しかも、ソーマが「もしかして熱でも…」と、おでこを触ろうとしてかがんでいるのだ。

かがんだ上に、銃口が上を向いているとなれば、ソーマより明らかに低いと考えられる。

また、「もしかして熱でも…」というのは、坊ちゃんがサーカス編で高熱をだしてタウンハウスに戻ってきたのをソーマは見ている。

その時も、ソーマは坊ちゃんの様子がおかしいと気づいており、25巻でも同じように「様子がおかしい」といっているのだ。

銃口の高さや身長差、ソーマのフレンドリーな対応から考えると、そこにいるのは坊ちゃんの顔をした誰かと考えられるのではないだろうか。

アグニが暖炉から拾った写真の切れ端に写っていたものは?

まだヴィンセントが生きていた頃、ファントムハイヴ家の写真を撮っていたピットというフリー記者がいた。

その人物は、過去にファントムハイヴ家の家族写真を撮っており、未だにその写真んを大事に持っていると言う。

それに食いついたソーマとアグニだったが、坊ちゃんはそれがソーマの手に渡る前に、ピットから奪い取り暖炉に投げ入れてしまったのだ。

それをアグニが後々見つけることになるのだが、焼き残っていた写真の切れ端を見て青ざめている。

1枚の切れ端には、ヴィンセントらしき人物と一緒に写る微笑む坊ちゃん。

しかし、2枚目の切れ端を目にしたとたん、物凄い形相に変わる。
そこに写っていたのは、坊ちゃんと同じ顔をした”もうひとりの存在”ではないだろうか。

しかし、ただ双子だったというだけでそこまで形相が変わってしまうものなのだろうか。

もしかして、アグニが何か危険を察知したのではないかとも考えられる。

本物のシエルが黒幕だとしたら何が目的?

「Who stole the candy from my tummy?」
(訳:お腹のキャンディ盗ったのだあれ?)

出典:月刊「Gファンタジー」『黒執事』128話

by:セバスチャン訳

『黒執事』128話では、襲撃されたタウンハウスに奇妙な文字が残されていた。

「お腹のキャンディ取ったのだあれ?」このキャンディは、ファントムハイヴ家代々の指輪のことだと考えられる。

もし、ソーマを襲撃した人物がシエルだったとすると、一体どんな目的があるのだろうか。

坊ちゃんが当主を名乗っていることに不満なのか、しかしシエルは儀式の犠牲になっていたはず。

もし、偽の記憶をつなげられたビザール・ドールだったすれば、偽の記憶を与えたアンダーテイカーが黒幕であると考えられないだろうか。

その目的は、正当な後継者が当主となるべきと考えているのか、もしかしたらアンダーテイカーのメモリアルジュエリーに刻まれた人物と関係があるのかもしれない。

いずれにしろ、この先の謎が解明されるまで見守るしかないようだ。

参考元

  • ・枢やな『黒執事』単行本1~25巻スクウェア・エニックス
  • ・『月刊Gファンタジー』スクウェア・エニックス

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