『名探偵コナン から紅の恋歌』の魅力をネタバレありで徹底解説！

『名探偵コナン から紅の恋歌』のあらすじとは？

大阪・日売テレビの第三スタジオには、コナン、蘭、小五郎、少年探偵団、平次、和葉の姿がありました。

小五郎がゲストとして招かれた「皐月会」の特番を収録するため、スタジオを訪れた一行でしたが、そこではリハーサルとして和葉の同級生であり、和葉と同じかるた同好会のメンバーの未来子と、大岡紅葉の百人一首による対戦がおこなわれていました。

会場には皐月杯の決勝で使われる伝統のかるたが飾られており、そのかるたを使って対戦をすることが、未来子の夢であるとのこと…。

収録の時間になってもスタッフの1名が現れないため、一旦控室に戻ることになった小五郎と一行は、その途中で大岡紅葉と廊下でぶつかってしまいます。

その際に大岡紅葉は平次を見て、「やっと会えた、ウチの、未来の旦那さん」との言葉を発します。

驚愕する一同と、なんのことかさっぱりわからず混乱する服部…。


一方その頃、大阪府警・大滝警部のもとに、一通のメールが届きます。

その内容は「日売テレビを爆破する」という爆破予告と、1組の百人一首の画像でした。

いたずらであることを祈りながらも、日売テレビを警戒していたまさにそのとき、「第一の爆弾」が爆発しました。

大阪府警からの連絡で、日売テレビから避難しようとしていたコナンたちは、爆発に巻き込まれてしまいます。

コナンはなんとかテレビ局から避難しますが、平次と和葉がテレビ局に取り残されていることに気付きました。

会場に残された皐月会伝統のかるたを守るため、かるたを取りに戻った未来子を平次がかばったためです。

コナンは平次と和葉を助けるため、ターボエンジン付きのスケートボードを手に、燃え盛るテレビ局に飛び込んでいきます…！

なんとかテレビ局を脱出した一同は、爆破事件に巻き込まれて負傷した、未来子のもとに向かいますが、この怪我のせいで、未来子は皐月杯には出られないとのこと。

かるた同好会の存続がかかっていたことで、未来子は肩を落としますが、それを見た和葉は、皐月杯に出場して、かるた同好会を存続させることを決意します。


そのようなとき、大岡紅葉と再会します。

紅葉は皐月杯で勝ったほうが先に平次に告白できるという勝負を、和葉に持ち掛けてきます。

勝負を受ける決意を固めた和葉は、すぐに百人一首の特訓に入ります。

同じ頃、大滝警部から爆破事件の前に犯行予告メールが来ていたことを聞いた平次は、百人一首の画像に疑問を持ちます。

コナンと合流し、大滝警部から聞いた話を共有。

一緒に推理しているまさにそのとき、収録に現れなかったスタッフが、遺体となって発見された連絡を受けた…。

かるた札が鍵となるミステリーの真相は、一体何なのか？　そして、平次への想いを抱えた和葉の恋の行方は...？

『名探偵コナン から紅の恋歌』登場人物・声優は？それぞれの境遇を徹底解説！

ここでは、映画『名探偵コナン から紅の恋歌』の登場人物をメインに解説していきます。

江戸川コナン／声優：高山みなみ

帝丹小学校に通う小学一年生。その正体は、日本の警察の救世主と呼ばれた東の高校生探偵、工藤新一です。

謎の組織の取引現場を目撃してしまった新一は、組織の一員に毒薬を飲まされ、体が幼児化してしまいます。

工藤新一がまだ生きていると組織にバレれば、自分がかかわった周りの人間にも危害が及ぶと考えた新一は、全ての人に正体を隠し、小学生として生活をしています。

服部平次／声優：堀川りょう

改方学園高等部に通う、高校二年生。コナンの協力者であり、コナンの正体を知る数少ないひとり。

大阪府警本部長の実子であり、新一と同じく「西の高校生探偵」。

新一と平次は「東の工藤、西の服部」と並び称される名コンビです。

遠山和葉／声優：宮村優子

平次の幼なじみであり、平次に恋心を抱く高校生。

合気道が得意で、犯人に対しても何度か使ったことがあります。

父親が大阪府警刑事部部長であり、平次の父親の部下ですが、父親同士も古くからの付き合いであるため、親友関係にあります。

大岡紅葉／声優：ゆめのさつき

京都泉心高校に通う二年生。幼いころから競技かるたをたしなんでいます。

5年前に皐月会の会員となり、今では「高校生皐月杯争奪戦」のチャンピオンで、「未来のクイーン」とも呼ばれています。

平次のことを「未来の旦那さん」と呼び、人目をはばからず猛アタックをしますが、平次にはまったく心当たりはなく…。

今回の映画では、和葉のことを「葉っぱちゃん」と呼び、完全にライバル視しています。

平次への告白をかけた和葉との対決の勝敗は…？

「少年探偵団」／小嶋元太（声優：高木渉）、円谷光彦（声優：大谷育江）、吉田あゆみ（声優：岩井由希子）

帝丹小学校に通う小学一年生。全員コナンのクラスメイトで、少年探偵団を結成しました。

実際の事件に巻き込まれることも多く、無邪気で何気ない一言が、コナンの推理をひらめかせるなど、幼いながらも推理のサポートをしています。

映画『から紅の恋歌』の主題歌と、エンディングの魅力を解説

コナンの映画では、有名なアーティストが主題歌を担当することで、新作の公開のたびに話題を呼んでいます。

今作『劇場版名探偵コナン から紅の恋歌』の主題歌を担当したのは、倉木麻衣さんです。気になる楽曲は「渡月橋 ～君 想ふ～」です。

倉木麻衣さんは、今回の主題歌について「“から紅”の奥深い色合いがふわーと浮かび、サウンド的に和の雰囲気を取り入れたいと思いました。

映画の中の高校生のさわやかな恋模様、コナン君作品ならではのドラマチックで美しいストーリーを彩る一曲になったらうれしく思っています」とのコメントを残しています。（※名探偵コナン から紅の恋歌公式パンフレットより引用）

実際にミュージックビデオを観てみると、倉木麻衣さんが綺麗な十二単の衣装を着ており、ビデオ内でも和傘や紅葉など、和のイメージが強い作品となっています。

まさに「から紅の恋歌の主題歌」という言葉がピッタリな一曲になっていますので、ミュージックビデオを観た後にもう一度映画を観ると、また何かしらの発見があるかもしれません！

そして映画のエンディングでは、今回の映画の鍵でもある「紅葉」がふんだんに使われた美しい映像になっています。

また、最初の爆破事件の舞台となったテレビ局や、競技かるたの風景も使われています。

競技かるたの映像では、実際に劇中で和葉の得意札となった「ものやおもふと ひとのとふまて」の札もクライマックスで強調されるなど、この映画ならではのエンディング映像になっているかと思います。

映画『名探偵コナン から紅の恋歌』遠山和葉 VS 大岡紅葉！

さて、今回の見所のひとつである、「和葉VS紅葉」の平次に対する告白をかけた勝負について、徹底解説していきましょう。

幼なじみでずっと平次のことが好きだった和葉は、平次の婚約者を名乗る紅葉と、先に平次に告白する権利をかけて、競技かるたの大会「皐月杯」で激突します。

未来のクイーンと呼ばれる紅葉に対抗すべく、和葉は猛特訓を重ねます。

和葉は平次の母親でありクイーンでもあった服部静香からも特訓を受け、次第に腕をあげていきます。

そしてついに、皐月杯が開始…。

紅葉も和葉も1回戦、2回戦と順調に勝ち進んでいき、いよいよ決勝戦で和葉と紅葉がぶつかります。

紅葉の得意札は、歌に「紅葉」が含まれる6枚であり、紅葉はこれを1度も逃したことがないという強者です。

対する和葉の得意札は、作者の名前に唯一、平次の「平」の字が含まれる、「しのぶれど　色に出でにけり　わが恋（こひ）は　ものや思ふと　人の問ふまで」の札1枚。

しかし、不幸なことにその札は紅葉の目の前にありました…。

試合は終盤に差し掛かり、状況はほぼ互角という状況になります。

自分の得意札を何が何でも取りたい和葉と、和葉の得意札を守り切れば勝利を確信できる紅葉との間に、火花が散ります。

「絶対に取る！」という思いのあまり、和葉の集中力が乱れてしまったそんなとき、和葉の耳元に平次の声が響きます。

落ち着きを取り戻した和葉は、自分の札を取ることに成功します。

どんな状況でも平次のことを信じ、平次の声を聞いて落ち着きを取り戻す和葉に、平次への想いがわかる、とても甘いシーンだと思います。

ふたりの恋の勝負の行方と、なぜ紅葉は平次の婚約者の名乗っていたのか？

そのすべてはエンディングの後に明かされますので、最後までお見逃しなく！

映画『名探偵コナン から紅の恋歌』まとめ

ここまで、『から紅の恋歌』の魅力や見所を、様々な視点から徹底的に解説していきました。

他作品でも平次と和葉の恋愛については幾度か登場していますが、こちらの映画では、平次を想う和葉の恋心や、どんなに離れていても和葉を想う平次の姿が何度も描かれています。

既にこの映画を観たことがある人も、まだ観たことのない人も、こちらの記事を読んで、『から紅の恋歌』の魅力に触れていただければと思います！