ヨーロッパのクラブナンバーワンを決めるUEFAチャンピオンズリーグが開催されています。優勝候補は世界最高のサッカー選手・メッシ率いるバルセロナです。そして、そのバルセロナと前回チャンピオンのレアル・マドリードとドイツの強豪であるバイエルン・ミュンヘンが3強と呼ばれています。また、今年は岡崎慎司選手、清武弘嗣選手、香川真司選手が出場するなど日本人選手の活躍にも注目が集まっています。
世界最高峰の舞台のUEFAチャンピオンズリーグ
UEFAチャンピオンズリーグはヨーロッパのクラブナンバーワンを決める大会で、そのレベルはワールドカップをも超えると言われています。その理由に挙げられるのは、代表チームでは選手同士が練習できる時間が限られるのに対して、クラブでは時間をかけて戦術などを浸透させることができるからです。
また、クラブチームではしっかりと監督の哲学をチームに叩き込めるので、代表の戦いよりもより洗練されたサッカーを披露できます。そして、バルセロナやレアル・マドリード、バイエルン・ミュンヘンなどのビッグクラブと呼ばれるブランド力と資金力のあるチームは世界中からチームが求める選手を獲得できます。
国別の代表だとチームに選べる選手は自国の選手に限られます。そのために、どうしてもポジションによっては理想とする選手を使えなかったり、各国のスター選手を揃えるようなことはできません。それとは反対に資金力のあるビッグクラブは自由に国籍関係なく選手を集めることができ、自然とレベルが上がっていきます。
大会の方式
UEFAチャンピオンズリーグの大会優勝チームには、ビッグイヤーと呼ばれるトロフィーが与えられます。さらに、紙吹雪が舞い散る優勝セレモニーはとても華やかです。
そんなUEFAチャンピオンズリーグの本戦には合計で32チームが進出します。そして4チームごとに8つのグループに分かれて、合計6試合の予選を行います。その予選リーグの中の上位2チームが決勝トーナメントに進出し、そこからは負けたら終わりのトーナメント戦が行われます。
本戦には、過去5年でこの大会で好成績を残したスペインやドイツ、イングランドから、1カ国で最大4チームが大会に出場できます。また、逆に過去5年の大会で結果を残せなかったその他の国は少ないチームしか本戦に出場させることができません。
ちなみに今年の大会の予選リーグは9月13日から12月7日まで行われます。そして、決勝トーナメントは2017年2月14日から始まり、決勝戦は2017年6月3日にウェールズのミレニアム・スタジアムで開催されます。
決勝トーナメントを盛り上げるアウェーゴール
UEFAチャンピオンズリーグのベスト16からトーナメントでホーム&アウェーの合計2試合で行われ、合計得点が多かった方のチームが次のラウンドに進みます。
その中でも、ユニークなルールとして知られているのがアウェーゴール方式です。これは同じ得点でもアウェー戦で決めたゴールは2倍に換算されるルールです。例えばAチームがBチームと戦うと仮定します。1戦目はAチームのホームスタジアムで戦い2対2の引き分けに、2戦目はBチームのホームスタジアムで戦い今度は1対1の引き分けに終わりました。これだと純粋なスコアの上では3対3の引き分けですが、対戦相手のホームスタジアムでより多くの得点を挙げたBチームが次のラウンドに進出することができます。
このアウェーゴール方式によって、試合自体のスリリング度が増し、よりエンタメとしてのサッカーの魅力が高まります。また、このアウェーゴール方式はクラブだけでなく、ワールドカップ予選のプレーオフでも採用されているのでサッカー観戦では覚えていた方が試合を楽しめます。
大会の注目選手
UEFAチャンピオンズリーグの注目選手は、バルセロナが誇る世界最高のフットボーラー、リオネル・メッシ選手です。
メッシ選手の、物凄いスピードのドリブルで相手を瞬く間にかわし、ゴールを決める個人技は圧巻です。
また、バルセロナではブラジル代表のネイマール選手とウルグアイ代表のスアレス選手にも注目です。彼らはメッシ・ネイマール・スアレスの頭文字をとったMSNという愛称で知られています。彼ら三人が織りなす個人技とコンビネーションは世界中のサッカーファンを魅了します。
また、メッシ選手のライバルとして知られるクリスティアーノ・ロナウド選手にも注目です。彼は得意のドリブルだけでなく高い身体能力を生かしたヘディングなど得点パターンが豊富で、ゴール後の派手なパフォーマンスも話題を集める選手です。
その他ではバイエルンのゴールキーパーのノイアー選手にも注目です。彼の持つ対戦相手のゴールチャンスを防ぐ瞬発力も素晴らしいですが、ゴールキーパーにもかかわらず、積極的に前に出てボールに絡んでいくアグレッシブなプレーにも目が離せません。
日本人選手の活躍に期待!
過去のUEFAチャンピオンズリーグで印象的なプレーを見せた日本人選手がいます。それは、当時スコットランドのセルティックに所属していた中村俊輔選手や、当時CSKAモスクワで出場した本田圭佑選手です。彼らは試合で豪快なフリーキックを決めるなどの活躍を見せました。
そして今大会では、日本はイングランドのレスターから岡崎慎司選手が、ドイツのドルトムントからは香川真司選手が、スペインのセビージャからは清武弘嗣選手が出場を決めています。
岡崎・香川・清武の3選手は絶対的なレギュラーとはいえませんが、試合には出場しています。また、それぞれが所属するチームである、ドルトムントは決勝戦トーナメント進出を決め、セビージャ・レスターも順調にポイントを重ねて次のラウンドに進出しそうです。
そういうこともあり、決勝トーナメントでも日本人選手のプレーが見れそうです。やはり、強豪と対戦するベスト16やベスト8になるとレベルも段違いに上がります。
その場所で強敵相手に対等に戦えるかが、日本代表にとって重要です。この大会で普段から世界のベストプレイヤーと戦うことに慣れれば、代表でのアジア予選で余裕を持って戦うことができます。
また、ワールドカップの本大会でも、どんなチームにも名前負けしないプレーができるので日本人選手の活躍は代表の躍進にもつながることになります。
清武弘嗣のプレーに注目!
そんな日本人プレイヤーの中でも特に、清武選手に期待が集まっています。日本代表のエースというと本田圭佑選手でしたが、彼も年齢が30を超えたこともあり全盛期のような存在感を発揮できなくなっています。
そのような本田選手とは対照的に、清武選手は日本代表の試合でコンスタントに得点チャンスを演出するなど、新エースともいえるような活躍を見せています。現在27歳で肉体的にも精神的にも充実していることもあり、ワールドカップ予選でも活躍が期待されます。
そうしたこともあり、世界中のビッグプレイヤーが集まるUEFAチャンピオンズリーグの舞台で、どれだけ彼のプレーが通用するかには注目です。
また、清武選手はこの大会に初めて出場することもあり、彼にとっては今まで対戦したことのないレベルの試合を体感することになります。そのようなレベルの試合をこなすことは、確実に選手をレベルアップさせてくれるでしょう。清武選手のさらなる飛躍にも注目です。
UEFAチャンピオンズリーグは注目度が高いので、この大会で日本人選手が活躍すると、世界に向けて日本にこんな素晴らしい選手がいるということをアピールすることができます。今後もますます彼らの活躍に期待が高まります。
参考元
- ・参照リンク:UEFAチャンピオンズリーグ - UEFA.com
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