多くのファンを魅了する歴史的な人物の中に新選組の集団があります。当時彼らは人斬り集団と呼ばれて恐れられていました。現代での新選組はその志から多くのファンを魅了する集団と変化しています。新選組を題材とした作品も数多く存在し、その作品から日本の歴史に興味を持つ人も少なくないでしょう。そんな多くの人を虜にしている新選組の作品からおすすめの3作品を紹介します。
歴女も観たくなる新撰組作品とは…
今女子たちに大人気の刀剣乱舞。
刀の展示がされるとたちまちたくさんの人が駆けつけるほどの人気っぷりです。
また、刀剣乱舞のミュージカルが3月から始まっています。さらに、舞台も7月から公開予定となっており、その人気は止まるところを知りません。
この刀剣乱舞にも新選組男子と呼ばれる、新選組隊士に扱われた刀たちが登場し、大人気となっています。
また、同じ新選組を扱った作品に薄桜鬼があります。
こちらも7月に新作が発売予定となっています。
まさに今また新選組ブームが再来の予感があるのです。
そこで今回は新選組を題材とした小説と漫画でおすすめの3作品をご紹介します。
この機会にぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。
歴女必見 新選組作品3選…今だから観たい!
①新撰組異聞PEACE MAKER/PEACE MAKER鐵(黒乃奈々絵)
新選組副長土方歳三の小姓・市村鉄之助を主人公に描かれた作品です。
『新撰組異聞PEACE MAKER』は1999年から2001年に連載された作品で、その続編が『PEACE MAKER鐵』になっています。
『新撰組異聞PEACE MAKER』では池田屋事変まで、それ以降は『PEACE MAKER鐵』に描かれています。
それぞれの出来事の細部は微妙に違っているものの、基本的には忠実に再現されたストーリー展開になっています。
物語は、父親を殺害された幼い市村鉄之助が、強くなりたい一心で新選組に入隊希望をするところから始まります。
しかし幼いゆえに隊士での採用は不採用になってしまいましたが、心意気を買われ、副長・土方歳三の小姓として拾われることになりました。
ここから鉄之助は新選組の一員として様々な事件に巻き込まれていきます。
この作品の特徴はとにかく絵がきれいなことにあります。
作者の黒乃奈々絵氏は美術科の卒業です。この作品の美しさはここで学んだものなのでしょうか。
美しすぎるが故に、戦闘シーンにある血痕もとても生々しく描かれています。
新選組は当時殺人集団とも呼ばれた団体です。
このような部分も包み隠さず表現することにより、よりリアルに物語を再現しています。
また、主人公鉄之助の成長も見ることができます。
多くの漫画では主人公の心の成長を大きく見ることができますが、この作品では身体的な成長まで見ることができるのです。
連載開始したばかりの時は小さく幼かった鉄之助が、現在は立派な大人になっています。
そうしたところからも時の流れを感じ取れる作品となっています。
実はこの『PEACE MAKER鐵』は2005年春以降休載となっていましたが、2009年からケータイコミックを中心に徐々に再開、現在ではwebコミック配信サイトMAGCOMIと月間コミックガーデンにて大人気連載中となっています。
さらに2017年7月にはなんと劇場版が公開予定となっています。
テレビアニメは2003年から2004年までの1年間で放送されていましたが、そこから約14年の歳月を超えて劇場版で復活します。
まさにピスメブーム再来の予感です。
②銀魂(空知英秋)
今やだれもが知る大人気作品となっている『銀魂』、この銀魂にも新選組のモデルがいます。
作中では「真選組」の表記で登場し、キャラの名前は忠実の名前を少しずつ改変しています。
ギャグの要素が強く、世界観も独特なものとなっています。
歴史の中にSF的な要素が多く組み込まれている、ちょっと変わった時代物の物語です。
『銀魂』は2004年から週刊少年ジャンプで連載されている大人気漫画です。
2006年から2017年までの間に4期に分かれてアニメも制作され、また映画も2010年と2013年に公開されています。
2017年7月14日からは実写映画の公開も予定されており、ますます盛り上がりを見せています。
いつもの時代物に飽きている方や大声で笑いたい方にはおすすめの作品になっています。
③燃えよ剣(司馬遼太郎)
ここで有名な単行本を紹介します。
この作品は1962年から1964年に週刊文春で連載され、そのあと単行本にまとめられた非常に古い作品です。
新選組副長・土方歳三の生涯を描いた作品で、過去に3度のドラマ化と舞台化がされています。
現代でも多くのファンが何度も読み返している名作です。
この作品をおすすめする理由、それは現代にある新選組作品のルーツがここにあると言っても過言ではないからです。
例えば一番隊隊長である沖田総司、彼はどの新選組作品を見てもさわやかで、いわゆるイケメンに描かれています。
しかしみなさんは本物の沖田の写真を見たことがあるでしょうか。
実は腫れぼったい目をし、とてもイケメンとは言えない顔立ちなのです。
その沖田がイケメンであると初めに描いた作品がこの「燃えよ剣」です。
この作品の中で、さわやかでかっこいいイケメンという人物が描かれたために人々の中に「沖田総司はイケメン」という固定観念が生まれ、現代の多くの作品に繋がったと言われています。
様々な作品のルーツとなった作品である「燃えよ剣」、古い作品なのでなかなか手に取ることは難しいかもしれませんが、歴史に少しでも興味が湧いたのでしたら読んでみることをおすすめします。
今よりもさらに新選組の魅力に気付くことでしょう。
新撰組の虜に! 歴女(歴男)になる予感…
いかがでしたか? 今回ご紹介したものの他にも新選組を題材とした作品はたくさんあります。
アニメ化や舞台化がされているものも多く、これからも新選組ブームが再来する可能性が感じられました。
みなさんも少しでも興味を持っていただけたら、ぜひ手に取ってみてください。
彼らの生きざまには惚れ惚れするものがあります。
ぜひその魅力を肌で感じてみてください。
参考元
- ・参照リンク:新撰組異聞PEACE MAKER - Wikipedia
- ・参照リンク:PEACE MAKER 鐵 | MAGCOMI(マグコミ)
- ・参照リンク:黒乃奈々絵 - Wikipedia
- ・参照リンク:銀魂 - Wikipedia
- ・参照リンク:実写映画化! 7.14公開 映画『銀魂』公式サイト
- ・参照リンク:燃えよ剣 - Wikipedia
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